第5回 転職・再就職支援サービスの活用方法

藤井佐和子 女性のためのライフワークバランス講座

仕事と育児、相談者の2つのパターン

 
いざ転職しようと思ったときに、「業界職種研究ができていない人」と「自分に合う転職手段がわからない人」は「難しい」と思ってしまうことが多いです。

何から手を付けたらいいのか分からないため、「転職したい」「再就職したい」と思いつつ、一歩目が踏み出せないのです。

「まずは登録、と言われても・・・。」
こんな声をキャリアカウンセリングではたびたびお伺いいたします。

それでは、2パターンの人たちそれぞれについてポイントを見ていきましょう。

 

業界職種研究ができていない人

職務経歴書を書く前にものさしを決める

「まずは職務経歴書を書くところから」と思っている人もいますが、そうではありません。受けたい業界や職種がはっきりしていないとあれもこれも盛り込んでしまいがち。結果としてポイントの分かりづらい書類が出来上がります。

まず最初にすべきことは、求人情報から自分が行きたい業界職種研究をすることなのです。

ひと昔前は紙媒体が主流でしたので、パラパラとページをめくってなんとなく気になる求人が目に留まったものです。しかしネット社会の今、まずはある程度のめどをつけてキーワード検索、条件検索をするところからスタートしましょう。

ネット社会は情報が膨大です。膨大な情報の中から自分で希望に合う求人を見つけることは大変な作業。しかし、実はコツがあります。それは検索する時に、自分の「ものさしを3つ」決めることです。

 

ものさし1 業界

入りたい業界にこだわりはありますか?もしこだわりがある場合、その業界で扱っている商品、つまり商材を絞って検索します。
(例)車、化粧品

ここで注意したいのは、なんとなくで業界を絞ってしまうことです。実はそのような方は多いのですが、最初からなんとなくで絞ると選択肢も狭くなります。改めて自分に問いかけてください。本当にその業界へのこだわりは強いですか?

「身近なもののほうがなんとなくなじみがあっていいから」程度であれば、無理に絞る必要はありません。「ある程度、興味のあるものを扱っている業界」または、「よほど嫌だと思う業界以外」にしていただくとよいでしょう。

 

ものさし2 職種

どんな仕事内容がいいですか?営業販売?経理?人事?事務職?技術職?今までの経験を活かしたいのか、またはキャリアチェンジしたいのかで考えてみましょう。

しかしここでも気を付けたいことが。「私にはこれしかできないから」「○○はやりたくないから、それ以外で」では、やはり選択肢を狭くするのです。あくまでもやってみたいかどうかが重要なのです。

例えば、こんなご相談者の方が多いのです。

「私はもう販売や営業職は嫌なんです。人にあまり会わなくても済む内勤事務職だったらできそうなので。でも経験がないから、なかなか受からなくて。」

 
受からない理由は、おそらく2つ。未経験であるということと、なぜやりたいのか前向きな理由が見えてこないという点です。

そんな相談者に必ずお伺いするのが、
「では、どんな営業や販売ならできると思う?」

藤井佐和子するとこんな答えが
「自分の好きな商品でぜひ人に薦めたいと思うものなら。押し売りは嫌なんです。」

100%嫌ではなく、条件付きだったということがわかりましたね。
 
また、中には「仕事はやってみないとわからないから、何でもやってみたい」という方もいらっしゃいます。その場合は職種を限定する必要はありません。

 

ものさし3 社風や価値観など働く環境

「風通しの良いアットホームな会社で働きたい。」
「あまり古い価値観を押し付けられないところがいい。」
「社員数はあまり多くないほうが全体が見渡せて働きやすそう。」
「いやいや、大手で縦割り、役割が明確なほうが連携を取って仕事をしやすそう。」

自分が働く環境にこだわる人もいます。

中には「オフィスがきれいなところだったらモチベーションがあがる」という人も。これらも大事な条件です。しかし中には「環境や人間関係は気にならない。自分は自分だから」とおっしゃる方も。

 

ものさしが決まったら転職サイトで検索

さて、自分のものさしはいかがでしたか?

例えば、
「3は譲れないけれど、1と2は3の条件が満たされたらある程度融通はきく」

という人もいれば
「いやいや1が大事で、その業界の商品に少しでも触れていられるのであれば、どんな立場、仕事内容、環境でも幸せ」

という方もいらっしゃることでしょう。このように、3つのものさしに対して自分なりの優先順位、バランスを明らかにしてみましょう。

もちろん中には「3つ全部譲れない」というこだわり派もいらっしゃるかと思います。その場合は、まずは3つの条件全てに当てはまる求人を探してみて、もし難しいようであれば、徐々に条件を緩めていきましょう。

ある程度の方向性が固まったら、求人サイトから条件を絞って検索していきましょう。そして、自分のこだわり条件とそれに当てはまる求人が見えて来たら・・・次は自分に合う転職手段を探してみます。

 

自分に合う転職手段がわからない人

転職サイトから条件検索して応募することもよいですが、その他の手段も利用してみても良いでしょう。そのほかの手段としては直接応募、転職エージェント、ハローワーク等があります。
 

直接応募

気になる会社がみつかったら、ホームページを訪問し採用情報をチェック。もし募集をかけていたら、そのまま応募してみましょう。募集が出ていなかったとしてもそこで諦めず問い合わせをしてみると、案外「応募書類送って下さい」と言われることもあります。

 

転職エージェント、ハローワーク

転職エージェントは大中小規模3つほど登録してみるとよいでしょう。どのエージェントが良いということも大事ですが、担当コンサルタントとの相性もとても重要です。

比較的大手のほうが求人数は多いですが、小規模は、登録者数が大手と比較すると少ないため、一概には言えないのですが、熱心に対応してくれることもあります。

藤井佐和子また、コンサルタントとの相性に振り回されないためには、つまり、自分に合う条件の求人を紹介してもらうためにははっきり条件を伝えることです。

そこで役に立つのが先程決めた自分のものさしです。「私に合うところなら何処でもいい」ではあなたと初対面のコンサルタントも困ってしまうのが本音です。

ハローワークを敬遠する人もいますが、最近では人材業界の指導を受け「お役所仕事」ではなく、しっかりとした対応をしてくれますし、求人もバラエティに富んでいます。

地元で探したいという人は、案外ハローワークのほうがネットには出ていない求人に巡り合えることも。

 

最後に

いかがでしょうか?

このステップを意識・活用することが転職成功の秘訣です。
良い会社、お仕事に出会えますように応援しています。

 

藤井佐和子 女性のためのワークライフバランス講座

 

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講師プロフィール

  • 著者写真
  • 藤井 佐和子(ふじい さわこ)
  • キャリアカウンセラー

  • 実績、経歴

    大学卒業後、カメラメーカー海外営業部のOL経験を経て、大手総合人材サービス企業にて派遣事業部、人材紹介事業部の立上げに携わる。

    主に女性を対象とした転職支援チームを立上げ、数多くの転職を支援。その後、独立。

    延べ13,000人以上のキャリアカウンセリングを行う一方、数多くの企業に対し、研修やスキーム作りなど人材育成支援を行う。大学の非常勤講師、講演、キャリアセミナー、執筆など幅広く活動。


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