あなたは英語力に自信がありますか?
自信を持って「はい」と答えられる人もいれば、「それほどでもない」という人もいるでしょう。
むしろ日本では後者である英語力に自信がない人の方が多いのではないでしょうか?
そうだからこそ、「英語力に自信がある」「どちらかと言えば自信がある」と思う人は英語力を活かせる仕事に就くべきなのでは?と思います。
英語が話せなくてもできる仕事はたくさんあるので、今まで特に意識をしてこなかった人は英語力を活かし年収アップ・キャリアアップを目指せる仕事へ転職してみることも一つの良策です。
ここでは、英語力を活かせる仕事や英語力を活かした転職を成功させるための方法などをお話ししていきたいと思います。
まず、世界の言語別使用人口を見ていただきたいと思います。
人口が最も多く母語を中国語としている人が多いことから1位は中国語で10億7,500万人、2位が英語で5億1,400万人と続きます。
そして、英語を公用語・準公用語等とする国を見てもらうと54ヵ国/21億万人以上であることが分かります。
※参照:文部科学省「小学校における英語教育についての審議に関する参考資料」
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/siryo/attach/__icsFiles/afieldfile/2016/11/28/1379949_001.pdf
世界の人口は約76億人。そのうちの約30%となる21億人が英語を話していると言う事実を知ったうえで英語の重要性や英語を話せることで可能性が広がることを分かっていただけるでしょうか?
日本では中学・高校と英語学習をしていますが学校の授業だけで英語ができるようにはなりません。
学校で英語を勉強したけれど単語が読める、簡単な英会話ができるレベルで仕事に活かせるほどの英語力を身につけられる人は殆どいないのではないでしょうか?
スイスの国際語学教育機関「EFエデュケーション・ファースト」が2019年に行った調査では、非英語圏の100カ国・地域の中で日本人の英語力は53位という結果が出ています。
※参照:nippon.com(https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00594/)
アジアの国だけで見ても10位以下であり、日本人の英語力の低さが表面化しています。
(※年々順位が下がっている理由は参加国が増えたこともある。)
2020年からは小学校でも英語が必修化されるなど対策を打ち出していますが、その子ども達の英語力が向上すること云々は今仕事をしている私たちには直接の影響があるわけでもなく、今現在英語力の低い日本では身につけている英語力が武器になると考えても間違ってはいないと思います。
英語力は無いよりもあった方が良いと誰もが感じていると思いますが、ここまでの内容からも英語力が働き方の可能性を広げてくれるものであることを少しでも感じていただけたのではないでしょうか。
そして、英語力が転職に有利になるのか?ならないのか?を裏付けるデータを幾つか紹介していきます。
グローバル人材・バイリンガル人材に特化した人材紹介会社であるロバート・ウォルターズ・ジャパンが2018年に行った調査結果は以下のようになっています。
※参照:ロバート・ウォルターズ・ジャパン「日本語・英語の2言語と専門分野でのスキルを用いて働くグローバル人材を対象に実施した転職に関するアンケート」
https://www.robertwalters.co.jp/content/dam/robert-walters/country/japan/files/Others/bilingualsurvey12.pdf
グローバル人材の96%が「英語力は転職に有利である」と答えており、英語レベル別(会話レベル・ビジネスレベル・流暢レベル・ネイティブレベル)ではネイティブレベルの全員が「有利だと思う」と答えています。
業種・年齢に関係なく英語力が転職を有利に進めていくと考えている人がとても多いことが分かっています。
また、求人・転職サイトdodaでも「英語力と転職成功率の関係」を調査しています。
TOEIC®テストを受けた人は、受けていない人よりも転職成功率が1.23倍高いという結果が出ています。
新卒採用とは異なり中途採用では即戦力となる人材を採用したいため、応募条件に英語力を入れTOEIC®テストスコアなどを参考に英語力の高い人ほどプラス評価になりやすい傾向になることが表れた結果なのではないでしょうか。
※参照:doda「英語は転職に有利!?グローバル採用の実態調査2014」
https://doda.jp/guide/saiyo/011.html
そして、上記は同じくdodaの調査でTOEIC®テストを受けた人・受けていない人の転職成功率を年代別に表した結果です。
「20代:1.21倍」「30代:1.41倍」「40代以降:1.11倍」とこの結果からは30代が最も高く英語力が転職に有利になりやすい年代であることが分かります。
20代は英語に対する意識が他の年代よりも高くTOEIC®テストを受験することが当たり前、40代以降は英語力よりもマネジメント能力や実務経験が重視されることなどで、30代の結果に結びついているのでしょう。
注意点としてはdodaの調査は2014年に行われたものです。当時よりも現在の方が英語に対する意識はより高まっているため、英語力が転職に有利であることに変わりはありませんが“英語力+α”が必要となってくると思われます。
もう一つ付け足すと、当たり前のことですが英語を使う仕事・英語を活かせる職場でなければ「英語力が有利」とは一概には言えません。
例えば外資系企業のように英語を使う仕事・英語力を活かせる仕事に転職を考えたときに、どのくらいの英語力を求められると思いますか?
高い英語力が無ければ通用しないのでは?と不安に感じることもあるかもしれませんが、求められる英語力は「○○レベルくらい」と言い切れることではなく職場環境や業種・職種などによって様々です。
英語力を客観的に測ることができるTOEIC®テストのスコアを参考に、まずは自分の英語力を確認してみましょう。
転職に於いて多くの企業が最低基準としているのが生活圏レベルの「スコア600点」です。
そして、国際部門への配属基準は「スコア730点以上」、海外勤務は「スコア860点以上」。
外資系企業への転職では最低でも「スコア800点以上」、理想は「スコア900点以上」と言われています。
ちなみに2010年から社内公用語を英語とした楽天では入社までにスコア800点が必要と明言しており、英語力の高い社員が多い楽天では2018年の社員TOEIC®平均スコアは830点です。
2020年1月に行われたTOEIC®(受験者数:111,093人)の平均スコアは581.2点であるため楽天のレベルの高さが際立ちますが、800点とは言わずとも英語力を活かした仕事を希望するのであれば最低でもTOEIC®テストスコア700点以上はあったほうが安心です。
英語力を活かせる転職先というと、「外資系企業」「日系グローバル企業」「海外転職」「外国人向けのサービスを提供する仕事」などがありますが、具体的な職種にはどのようなものがあるのでしょうか?
英語レベル別に職種を見ていきましょう。
TOEIC®スコア 600点以上~
TOEIC®スコア 700点以上~
TOEIC®スコア 800点以上~
英語を活かせる仕事は上記に挙げた以外にもたくさんありレベルも様々です。
自分がやってみたい仕事・興味のある仕事で英語力を活かすことができるのか?をまずは確認しておきましょう。
※参照:doda「英語は転職に有利!?グローバル採用の実態調査2014」
https://doda.jp/guide/saiyo/011.html
上記の図は、英語力(TOEIC®受験の有無)による転職成功率を職種別に出しています。
海外を取引相手とすることが多い金融専門職や外資系企業が多いメディカル系専門職、市場を海外に広げているモノづくり系エンジニアは転職成功率が1.6倍を上回る高い結果が出ています。
英語力を活かした仕事に就きたい人はこれらも参考にしてみてはいかがでしょうか。
プライベートで使う日常英語と仕事で使うビジネス英語とでは表現や言い回しが異なる部分もあり、英語は得意であっても英語を使った仕事となると通用するのか?と不安に感じることもあるはずです。
また、どのように求人を見つければいいのか?企業ごと・職種ごとに異なる“求められる英語力”にマッチできているのか?と疑問に感じることもあるでしょう。
このような不安や疑問を感じている人はもちろんのこと、英語力を活かした転職をスムーズに進めていきたい人、理想的な転職を叶えたい人は転職エージェントを利用し転職活動を進めて行きましょう。
転職エージェントでは日系グローバル企業をはじめ外資系企業、海外転職など英語力を活かせる企業の求人を豊富に取り扱い、あなたの希望条件にマッチしたピッタリの求人を紹介。
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転職に於いて英語力は武器になり転職活動を有利に進めていけるものとお話しましたが、転職エージェントを利用することも転職活動を有利に進めていける方法の一つなのです。
キャリアアドバイザーと二人三脚で理想の“英語転職”を叶えましょう。
英語を使う仕事・英語力を活かせる仕事への転職を考えている人にとって、少しでも役立つ情報をお伝えできたでしょうか?
『英語力は転職に有利になる?』という項で“英語力+α”と言うことに少し触れましたが、その+αとなる要素として、
・コミュニケーション能力
・マネジメント能力、経験
・積極性
・対応力
などが挙げられると思います。
外資系企業であっても取引先が日系企業である、日本人が多く殆ど英語を使わない会社もあるため、TOEIC®スコア800点以上ではなくTOEIC®スコア600点台でも入社可能な場合もあります。
自分の英語力やどの程度英語を使う仕事がしたいのかによって、転職先を選ぶ基準が変わってくると思うので転職エージェント上手く活用しながら転職活動を進めてみてはいかがですか?
転職エージェントは最低でも2~3社に登録をして、求人内容やキャリアアドバイザーの質・サービスなど比較検討をすることがおすすめです。
あなたの転職がより良いものとなりますように。