【証券会社の転職】同業種?異業種?おすすめの転職先とは

証券会社と言えば、高収入で華々しい憧れの職業という印象の方も多いのではないでしょうか。安定して高収入の仕事をしたいと考える新卒の間でも、憧れを抱いて入社を希望する方は多いと思います。

しかし実際に入社してみれば、確かに適性があればインセンティブやボーナスで若くして高収入を実現できる方も居る一方、キツいノルマ、市場をセンシティブかつシビアに見て対応しなければならないプレッシャー、残業や休日出勤、接待などの過酷な状況に根を上げてしまう人が多い業界でもあります。

証券会社の適性とは?そしてその適性に合った証券会社からの転職先とは?証券会社の転職について考えてみましょう。

証券会社を転職したいと思う理由

証券会社を転職したい理由

  • 残業が多い
  • ノルマがキツい
  • 職場の空気がピリピリしていてストレスを感じる
  • パワハラや体育会系気質についていけない
  • 顧客の機嫌伺いが面倒
  • 転勤が多い

証券会社を転職したいと思う方の理由を見ていると、上記のようなものが多く見られます。

証券を取り扱う会社であるだけに、とにかく数字重視という体質が特徴の業界です。市場価値をよく知っていないと仕事が回らないため、就業する限りはその辺りを勉強します。そのために、他の業界よりもかなり業績に対してシビアになってしまうのです。

成績を上げなければ役立たず。などの体育会系気質が強くなり、パワハラも多いと感じている方は残念ながら多い業界のようです。
また、顧客も富裕層が多く、簡単に手が出せるものではないため、ご機嫌伺いといった営業も必要になるでしょう。新規獲得営業に対するストレスで心身を病んでしまうという方もいます。

大手証券会社であれば、全国に支店があるので転職も多いです。単身者は身軽だろうと思われ、転勤辞令が出やすかったり、また既婚者でも単身赴任で転勤している方もいます。それに対して納得できずに「もう辞めたい…」と考えてしまう方も多いようですね。

証券会社に向いている人、向いていない人

証券会社に向いている人

華々しい印象がある証券会社勤務も、実態はかなり過酷な仕事…と言えるかもしれません。では、そんな業界に向いている人とは、どんなタイプの人でしょうか。

ストレス耐性がある

証券会社勤務を経験した方の多くは、やはりストレスを感じやすい職場であるという認識が強いようです。
利益に敏感である職場で、残業時間が多くなりがち。体育会系気質の職場が多く、上司からはノルマをキツめに強いられるし、顧客への対応もお金が密接に関わるためにシビア。
ストレスに弱いようではすぐに心身に影響が出てしまう事が容易に想像できます。そのため、ストレス耐性は必須スキルと言えるかもしれませんね。

競争心が強い

数字として成績が分かりやすい業界なので、同僚などと競争している感覚はかなり強くなりがちです。自分と周囲の業績が数字として提示された時、心が折れるようでは仕事になりません。
もし同僚などのライバルよりも成績が奮わなかったとしても、それを競争心に変える負けず嫌いなタイプに向いている業界です。

度胸がある

証券会社はかなり大きな額の証券やお金を取り扱うことになります。顧客と取引するものも多額の証券であるため、時には損害を与えてしまう事になりかねません。
顧客の気持ちを汲みすぎてしまえば、利益が小さくなってしまいます。そうなれば自分の成績に影響します。
業務によっては証券の買付けを行うこともあり、損害の事を考えすぎればこれも仕事になりません。
市場動向をしっかりと見極めながら、時に慎重に、時に大胆に動くセンスが必要です。

証券会社に向いていない人

逆に証券会社には向いていないという人はどんなタイプになるでしょうか。基本的には向いている人の逆のタイプになりますが、加えて下記のようなタイプも証券会社には向いていないと言えるでしょう。

消極的で傷つきやすい

人に対して強く出れない。自分の意見を言うのが苦手。率先して動けない。そんな消極的なタイプは証券会社には向きません。
扱う商品が多額になればなるほど、顧客はお金の出し渋りをするのが一般的です。顧客は当然ですが損をしたくないので、あなたに対して懐疑的な態度を取ることも多いです。

そんな時に消極的な態度でいれば、当然信用されにくくなってしまいますし、また顧客の態度に傷つきやすいタイプでは成績を上げることは難しいでしょう。

相手の気持ちを考えすぎる

相手の利益や、気持ちに寄り添いすぎるタイプも、実は向いていないと言えるでしょう。
逆に顧客に信用してもらえるのでは?と考えるかもしれませんが、低額の商品であれば『優しさ』は武器にできるかもしれませんが、高額になるとある程度の強引さが必要になります。

顧客の悩んだ素振りで「無理に勧めるのは…」と相手を慮っていては、利益は上げられません。

数字が苦手

高額の証券を扱う仕事になるので、必然的に数字に触れる機会が多いのは誰でも予想がつくと思います。計算が苦手。数字の読み解きが苦手で、集中力が続かない…そんな風に考える方には向かない業界です。

証券会社勤務の人から人気の転職先

証券会社の営業マンは、ビジネスマナーが身についている点や高い営業能力などが評価され転職が有利とされていますが、転職を考えた時に、次はどんな仕事に就くべきでしょうか。ここでは証券会社勤務の人に人気の転職先を解説します。

証券会社に向いていると感じる方は同業種転職

自分は証券会社で仕事をすることに向いている。でも今不満があって転職がしたいというのであれば、他の証券会社に転職すれば今まで培った知識やスキルを転職に活かすことができます。アピール次第でキャリアアップも可能ですし、職場環境を変えることで現在の不満も解消できるかもしれません。

昨今では証券会社にも多様性があり、日系証券会社や外資系証券会社の他にもネット系証券会社もあります。それぞれの業態で社風も違うので、自分に合った業態を調べてみるといいでしょう。

証券会社はもうコリゴリ!と感じている方は他業種転職

証券会社から他業種に転職はできる?と不安に感じている方もいるでしょう。証券会社は就職先として憧れられる一方で、一度経験してもう無理!と他業種に転職する方が多い業界でもあります。証券会社からの転職で人気の業界は下記のようになっています。

人気の業界

  • コンサルティング業界
  • 不動産業界
  • 金融業界
  • 保険業界
  • Web・IT業界
  • 独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)

証券会社は年収が高めの業界と言われます。キャリアアップなど考えた転職を行わないと年収がガクッと下がったなんてことになりかねません。

数字を扱うのは嫌いじゃないということであれば、金融系がおすすめです。証券を扱った経験があれば、かなり重宝されるスキルです。
また、証券といった高額商品を取り扱った経験があるなら、不動産業界も営業のノウハウが活かしやすい業界だと思います。
そして昨今、特に証券会社からの転職で注目されているのはIFA。IFAは独立して資産運用のアドバイスを行う仕事です。

仕事自体に不満はないけど、証券会社の体制にうんざりしている、と感じている方がこの仕事に転職する例が増えています。

証券会社の転職に使えるスキル

証券会社で働いた経験がある方の転職で、武器になるスキルはどんなものがあるでしょうか。
証券会社に転職するのであれば、当然経験が武器になります。専門性の高い業界なので、未経験からだとまずは業界のみで通用する市場の常識から研修などで身につける必要がありますが、そのコストがない分アピールもしやすいはずです。

転職によって年収が下がる事はよくあることなので、キャリアプランをしっかり立てた上で臨んでください。
証券会社以外の他業種にも通じるスキルというのも、当然あります。
金融業界、保険業界、IFAなどは証券会社で身につけた知識が流用できる業界です。
その他アピールポイントとしては以下のスキルはどの業界や職種でも重宝されるスキルです。

重宝されるスキル

  • コミュニケーション能力
  • 決断力
  • 判断力
  • プレゼンテーション能力
  • マネジメント能力

これらに自信がある方はこちらを重点的にアピールしていきましょう!

自分の適性を見極めて転職先を決めよう

現在、証券会社から転職を考えているけれど、他業種でも転職はできるだろうか?やっぱり同業種に転職するのが無難?今抱えている不満はどっちにすれば解消できる?と悩んでいる方も居るでしょう。

証券会社から他業種への転職はもちろん可能です。けれど、年収はほぼ確実に下がるという覚悟は持っておいたほうがいいです。
未経験の職種に転職するのは、新卒の就職と変わりません。むしろ若さによる体力やポテンシャルを売りにできない分、不利になる可能性が大いにあります。

転職で売りにできるのはどうしても『経験』になります。とはいえ、その経験がないのであれば、上項で紹介したスキルを参考にしてみてください。

証券会社がいいのか、他業種にするか、現在の不満を解消する事よりも、自分の適性はどちらか。どんな仕事や職場でなら楽しく仕事ができるのかで転職先を決めることが大事です。


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷