
今、私は40代で、今回は2回目の転職になり、次は今までの経験を活かして管理職ポストに就きたいと思っています。
ただ、前回の転職から時間が経っていることもあって、先日の面接で「今までのご経歴についてご自身の言葉でご説明ください」と聞かれて、どのように回答すれば効果的なのか、と考えてしまい、スラスラと答えることができませんでした。
私のような場合は、どのように回答すれば良いのでしょうか?
中高年ゆえに職歴は豊富なはずですので、今まで長年積んできたキャリアの中で、応募企業の求人情報とマッチしている内容を聞きたいと思っています。
たとえば、応募者が「法人営業」と「営業マネジメント」と2つの業務に携わってきたとして、求人情報では営業所の所長職で、部下の育成指導の役割を求められているのに、自身の「法人営業」時代の実績などを長々と話しても興ざめなだけです。
ここは「はい、私は営業畑を約20年歩み、特に前職では営業課長として約7年間、自分の営業ノルマを抱えながらも、部下8名の人材管理も行っておりました。その中で私は人材育成に注力していました。・・・」といったように、求人情報にマッチしている点をピックアップして伝えるようにします。
また面接官は、中高年の「職務経歴書」を若手のそれよりも重視していますので、記載内容と話す内容との乖離がないか、を厳しくチェックしています。この年代だけに虚偽はもちろんのこと、大きく見せようとするような表現はかえってマイナスです。書類との整合性を意識して正確に回答するようにしてください。
また、中高年ゆえに今までの何十年もの職歴を時系列に沿って話すと、非常に冗長になります。ここは短い時間で自分の経歴を要約して伝える「プレゼン力」も重要です。応募職種で即貢献できる経歴に焦点を置いて、これに関係のない経歴は思い切ってバッサリ省略するくらいで語るようにしてください。
自己PR例
「はい、私は大学卒業から現在まで、約20年間、営業一筋で働いてきました。前々職では約15年間住宅営業に従事して、10年目から退職までは、3か所の展示場の店長を務めました。その後、不動産会社の営業所長ポジションに転職し、店舗売上管理はもとより部下10名の人材管理や物件管理などに従事しました。特に前職は不動産未経験の中途社員を多く受け入れていたため、私は徹底的に所内でロールプレイングを繰り返し、同行営業で私がやって見せて、契約が取れる商談を引き継いで自信を付けさせるなどし、不動産営業の現場第一線で鍛え上げてきました。試行錯誤の日々でしたが、今振り返ると、一人前の営業社員を多数育て上げられたと自負しております。」