現在、世の中では少子高齢化社会となり定年で働ける年齢の上限も上がるような動きがあります。
タイトル通り、やはり厳しいところもあります。
ですが、「人生100年時代」といわれるこのご時世で、50代での転職をすべてあきらめてしまうのはもったいない!ということで、50代の転職事情と転職時のポイントなどをまとめていきます。
「会社の方針が変わり働きづらくなってしまった」
「まだまだキャリアップして若者たちにも負けないくらい活躍したい」
など、転職を考えるに至った経緯はさまざまだと思います。
そんな悩みが出てきたときに、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。
実際に50代の転職希望者の割合はどれくらいいるのかというと、2022年9月のリクルートが行った「就業者の転職や価値観等に関する実態調査2022」によると約4割の方が転職を検討しているという結果があります。
また、厚生労働省が発表している令和3年1年間の離職率と転職入職率を比較すると、
離職率 | 転職入職率 | |
男性50~54歳 | 5.6% | 5.1% |
男性55~59歳 | 7.9% | 6.0% |
女性50~54歳 | 10.2% | 10.0% |
女性55~59歳 | 9.1% | 7.8% |
参照:令和3年雇用動向調査結果の概要 厚生労働省 より『性、年齢階級別の入職と離職』
このようなデータが出ています。
離職率自体は低いものの、転職入職率も50代前半であれば返りがないことがわかります。
「50代 転職」と検索するとネガティブな用語と合わせて検索されることも多いです。
ですが、何が大変なのか、現実を正しく理解したうえで、強い覚悟と目標を持つことができれば、転職を諦める必要はないと考えます。
ここでは、50代の転職市場についてご紹介します。
50代の転職となると、やはり企業が求める人材としては『即戦力』としての採用です。
若手の社員を育てるという意味合いでの採用ではないため、働ける年数が短いという点でも採用の条件は厳しくなるのが現状です。
それにより、未経験の業界・職種での転職もハードルが上がります。
未経験の求人が全くないことはないですが、やはり今までの経験を活かせる業界・職種の方が転職しやすい傾向にあります。
どうしても、50代で転職となると扱いづらい、教えづらい、プライドが高そうといったマイナスなイメージを持たれることも少なくありません。転職理由にももちろんよりますが、そういったマイナスイメージは面接や入社前に少しでも払拭できるように努められるとよいです。
管理職採用を目指して転職する場合でも、日本はまだ年功序列文化が残っている企業もあるため世代交代がされず、ポストがあいていないケースが多いです。
以上より、やはり年代的にも転職活動には時間がかかるということは頭に入れておいたほうがいいかもしれません。退職を決めてからの転職活動ではなく、ゆとりのある転職活動スケジュールを定め、転職活動をしていきましょう。
ここまで、少しネガティブな要素の多い内容が多かったですが、50代だからこその強みももちろんあります。
ここでは、50代の転職時に活かせる、アピールできる強みを紹介していきます。
これに関しては、どの年代よりも長けている強みとしてアピールができます。1社で長年やってきた方であれば、専門知識や技術、マネジメント経験や経営に関わった経験などは強みといえるでしょう。
一貫した経験がない方でも、転職するところどころで培ったコミュニケーション力や柔軟性、営業を経験してきた方であれば豊富な人脈など、あらゆる面で強みがあるといえます。
50代で転職を決意する人は、「ここで最後」という気持ちを強く持っています。20代や30代のように、合わなきゃ辞めればいいというような気持ちで転職する人は少ないです。
そのため、定年まで働く覚悟の強さをアピールできるのは非常に強みです。
現職と同じ業界や職種に転職したい方にとっては、即戦力として働ける強みがあります。
「こんな経験をしてきて、転職先でこんな風に活かせるのではないかと考えている」というのを具体的にアピールができると非常に強いです。
50代での転職事情や、転職における壁、50代の強みについてご紹介しましたが、次は転職活動をしていく中での心構えについてご紹介します。
50代での転職は、自分を見つめ直し、これからどうなっていきたいかを明確にさせるためには非常にいい機会といえます。人生最後の転職にするためにも、自分の強みや経験を活かせる仕事、企業で、何を大切に仕事をしていきたいのかを明確にしましょう。
ポジションや年収、条件なども、もちろん重要ですが、そこにこだわり過ぎてしまうと転職の難易度はかなり上がってしまいます。複数希望する条件がある場合でも譲れない条件をどれかひとつに絞るなどして、視野を広げていくことを意識しましょう。
50代での転職で、重要なことは企業とどれだけマッチしているかです。
企業側の採用条件や、風土、方針が、自分の叶えたいこととマッチしているかはよく考えましょう。志望動機にもつながってくる部分ですので、志望企業や業界については深く理解しておきましょう。
とにかく、長い目で転職活動を継続していきましょう。
2、3ヶ月で転職先が決まることはほとんどありません。
転職活動は若手人材でもある程度は、時間がかかるものです。
ここでは、厳しくお伝えしますが、50代の転職はそう簡単にはいきません。
そこは、肝に命じたうえで視野を広く、根気をもって挑みましょう!
選考結果が思わしくない状態が続いてしまうと、周りのせいにしてしまう人がいます。
特に、書類選考率はどうしても年齢の面で切り捨てられてしまい、低くなりがちです。
しかし、求人に応募したのは自分で、転職をしたいと思っている人も自分です。
転職エージェントを活用すると、書類や面接に対してフィードバックをしてくれる会社もあります。
気持ちはわかりますが、自分を見つめなおすいい機会と置き換え、愚直に励んでいきましょう。
企業側もたくさんの応募の中から面接に来てもらう人を厳選する中で、年齢制限を設けている企業も少なくありません。
書類選考を通過するためには、まず履歴書の写真の印象や、志望動機、職務経歴書の書き方などはインパクトのあるものにしていかなければいけません。企業側が年齢の欄を見なくても、この人の話を聞いてみたい、会ってみたいと思わせたら勝ちです。
企業側の目線に立てるというのも、50代ならではの強みであると思いますので、そういった目線で書類作成をしていきましょう。
今までに培ってきた人脈を使い、転職をするのもひとつの手です。闇雲に活用してしまうと、悪い評判に繋がりかねないので、信頼ができかつある程度の発言力や推進力がある方が協力者にいると、非常に心強い存在になります。
人脈とは少し異なりますが、第三者という点では転職エージェントを活用するのも有効です。
企業の内部の情報が知れたり、内定が近い段階まで進むと企業に条件等の交渉をしてくれたりするので非常に手厚くサポートをしていただけます。
いかがでしたか?
50代での転職は、大変なこともある一方で、視点を変えると弱みが強みになるケースもあります。目先にとらわれネガティブになってしまうのではなく、自分の置かれている状況を理解することで、
「こういうところで働きたい!」
「まだまだキャリアアップしたい!」
などといった今まで眠っていた自分と出会えるかもしれません。
また、転職活動を通じてやっぱり今の職場が自分には合っているのかもという気づきもあります。周りの環境を知れる事にもつながりますので、動きながら感じたことはひとつひとつ大切にしていきたいですね。
働き方も、正社員だけでなく契約社員や派遣社員など、幅広い視野で転職活動をしてみるもの1つだと思います。
50代の転職活動をネガティブなものではなく、ポジティブな活動にしていきましょう!
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