日常にあふれるアロマ。衣類柔軟剤や入浴剤、リラックスアイテムなど、多種多様に生活を彩るアロマが注目され人気の理由は、メンタル、フィジカルの双方に働きかけ、体に癒やしを与えてくるためです。
このアロマを専門的、体系的に学び、扱う技術を持ち、顧客に施術を行ったり、代替医療として用いたり、日常での活用方法をアドバイス、サポートをしたりなどが行えるスペシャリストを、アロマテラピストと呼びます。
アロマテラピーには、複数の民間法人や協会があり、独自のカリキュラムに沿った複数の資格があります。独学で取得できるものから通信、専門学校で学ぶものがあり、トップスペシャリストとしての資格は海外や代替治療の場でも活用できます。学べる内容や難易度、費用などについて、ご紹介していきます。
参照元URL https://www.stationmasters.com/nannido
癒やしのスキル アロマテラピー アロマ検定・資格の難易度と合格率比較
参照元URL https://aromalifestyle.tokyo/aromatherapy-certification/
AROMA LIFESTYLE アロマの資格とは?種類や違い・費用・メリットをまとめて紹介!
日本アロマ環境協会(略称AEAJ)は内閣府に公益認定された法人で、アロマテラピーの普及・調査・研究などの活動を行う、世界最大規模の会員数を誇る協会です。協会は専門知識を有するスペシャリスト育成のため、複数の資格、検定を認定しています。
(引用元URL https://www.aromakankyo.or.jp/licences/
AEAJ 日本アロマ環境協会(AEAJ)主催の検定試験資格のご紹介)
アロマ関係では最も有名で人気の資格で、年齢や経験に関係なく受験できます。初心者にお勧めの資格で、教材を購入した独学や通信教育で学ぶことができます。合格率は1級、2級とも90%前後です。
手軽にアロマを学びたい、趣味で楽しみたい人
アロマテラピー検定1級に合格した後、AEAJに入会し、アロマテラピーアドバイザー認定講習会を受講することで、認定を受けることができます。精油の正しい使用方法やアロマテラピーに関する法律の知識を習得することができ、アロマショップでの販売やアロマテラピーのアドバイスなどが可能になります。
精油の販売の仕事がしたい、アロマのアドバイスをしたい人
精油の専門知識、健康学や解剖生理学、メンタルヘルスなど知識から、アロマテラピーによる健康維持や幅広い利用法を指導できる能力を問う試験で、合格後はスクールやセミナーの講師として活躍することができます。
合格率は70~80%、広範囲な知識が要求される試験です。
アロマの講師をしたい人
アロマテラピートリートメントやコンサルテーションを実践できる能力を認定する資格で、解剖生理学、皮膚科学の知識とトリートメント技術などの習得が必要です。知識、実技の試験があり、合格後はサロン勤務を含めた顧客へのトリートメントが可能になります。
取得には、学科試験に合格の後、トリートメント実技に合格してカルテ演習を行い、資格登録を行う必要があります。学科試験の合格率は70~80%です。
アロマトリートメントの仕事をしたい人
AEAJの他の検定、資格は、他には以下の通りです。
学習期間:3ヶ月前後
取得諸費用:5万円前後
学習期間:5時間
取得諸費用:2万円前後
アロマテラピー検定以外の受講については、AEAJの認定スクールサイトから、お住まいの地域を選び、取りたい資格を選んで、お探しください。
日本アロマ環境協会(AEAJ) 認定スクールのご案内
https://www.aromakankyo.or.jp/licences/school/
参照元URL https://www.aromakankyo.or.jp/licences/
日本アロマ環境協会(AEAJ) 検定・資格
日本アロマコーディネーター協会(略称JAA)は、アロマセラピーおよび関連する各種リラクゼーションの健全な普及を目的として発足した協会で、加盟校、会員数を誇る団体です。検定、資格は複数あり、通信講座や指定スクールの受講で学ぶことができます。
認定試験に合格しJAAへの登録手続きを行って取得する「JAA認定ライセンス」、会員登録なしで受験可能な「JAA主催検定試験」の2種類があり、ライセンスの中には、コーディネーターと、その上位資格のインストラクターが取得可能な資格があります。
アロマセラピーに関する基礎知識を含めた、フェイシャルトリートメント理論、ボディトリートメント理論、精油の安全性、アロマセラピーに関する法令などを学ぶことができ、通信教育や在宅受験が可能です。また、スクールに通って実習を含めた学習を行うこともできます。ライセンス取得後は就職などの支援を受けることができます。
在宅でアロマを学び資格取得をしたい人
アロマコーディネーターの資格保持者が、指定講習会を受講後、インストラクター試験に合格、登録を行うことで、JAA認定のインストラクターとして講師を勤めることができるようになります。
アロマコーディネーターの講師をしたい人
JAAの他の検定、資格は、以下の通りです。
受講料:5万円前後
検定料:1万円+税
受講料:10万円前後
検定料:1万円+税
テキスト:3万円+税
登録料:2万円+税(非会員)
など
受講料その他:5,000円前後
受講時間:2日
登録料:0,000円+税
年会費:12,000円+税
参照元URL https://asai-kaigoaroma.com/training/
浅井式 介護アロマ 浅井式介護アロマセラピスト講座について
テキスト:3万円+税
試験内容:筆記、小論文、カウンセリングシートの作成、実技試験
受験料:2万円+税
登録料:20,000円+税 年会費12,000円+税
テキスト料:3万円+税
受験料料:2万円+税
試験内容:筆記、小論文、カウンセリングシートの作成、実技試験
登録料:20,000円+税 年会費12,000円+税
など
JAAの資格講座の受講は、JAA認定加盟校のサイトから、お探しください。
日本アロマコーディネーター協会(JAA) JAA認定加盟校
なお、JAAの各種資格の試験合格率は非公表です。
参照元URL https://www.jaa-aroma.or.jp/qualification/
日本アロマコーディネーター協会(JAA) 認定資格・検定
ナード・アロマテラピー協会(略称NARD)は、アロマテラピーの情報収集や研究開発、知識の普及と啓蒙を目的とした団体で、ヨーローッパのアロマテラピー研究機関NARD(Natural Aromatherapy Research and Development)の情報を発信、各種資格を認定する機関です。NARDではフランス式アロマテラピーを学ぶことができます。
NARDには誰でも受講できるベーシックカリキュラムと、NARDへの入会が必要な資格、最上位のトレーナー資格とがあります。
誰でも受講資格のある入門コースで、フェイシャルスキンケア、ボディケア、ハウスケア、バスリラックス、ヘルスケアのアロマテラピーについて、ケモタイプを含めた学習が可能です。ケモタイプとは「植物学的には同種なのに生育環境の違いで、エッセンシャルオイルの化学成分構成が異なってしまったもの」を指し、ローズマリーやタイム、バジルなどが有名です。
参照元URL https://www.natural-life.net/clm_aroma012/
アロマテラピーショップ夢香房 精油のケモタイプとは
ソープやオイルなどのクラフトを楽しみながら学びたい人
認定校で受講できる資格で、アロマテラピーの基礎から精油の化学、作用を学び、精油を安全に効果的に使用できる知識と実習を学ぶことができます。資格取得後は、アロマテラピーベイシックの講師となれるほか、アロマショップなどの販売の際のアドバイスが可能となります。
フランス式アロマを学びたい、精油の化学について学びたい人
より高度な精油の化学知識、解剖生理学などを学ぶことができます。この資格を取得すると、認定校の講師として活躍することができます。
講師になりたい、メディカルアロマを学びたい人
フェイシャル、ヘッドとハンド、レッグとフットに関するトリートメントを学ぶことができる入門コースです。このコースの修了を登録すると修了証をもらうことができます。修了登録から1年以内にアロマセラピストコースを受講、アロマセラピストコース受講から1年以内にアロマセラピスト試験を行う場合、アロマセラピスト試験の施術レポートの1/3が免除になります。
家族や友人などをアロマトリートメントで癒やしてあげたい人
アロマトリートメントのためのさまざまな手技法や解剖生理、コンサルテーションスキルを学ぶことができ、アロマトリートメントを職業として顧客に提供できるための資格です。顧客の状況に合わせた実践技能を目的とし、施術者それぞれの、スタンダードトリートメントの構築を目的とした講義が行われます。
高度な知識、テクニックを持つセラピストになりたい人
NARDでは他に、以下の資格があります。
アロマインストラクター資格保持者が各種セミナーに参加し、試験に合格して取得できる資格で、合格するとアロマインストラクターの講師になれます。
アロマインストラクター、アロマセラピストの両方の資格を保持し、座学セミナーや実技セミナーに参加、試験に合格すると認定される資格で、アロマセラピストの講師になれます。
NARDの受講については、サイト内の認定アロマテラピースクールのページから、お住まいの地域を指定してお探しください。
NARD認定アロマテラピースクール
https://www.nardjapan.gr.jp/archives/schools/school
また、NARDでは、諸会費、受験料、各種資格の登録料が、別途必要です。直接、NARDにお問い合わせ頂くか、認定スクールにお問い合わせください。
なお、NARDの試験合格率は非公表です。
参照元URL https://www.nardjapan.gr.jp/qualification
ナード・アロマテラピー協会(NARD JAPAN) 資格・カリキュラム
国際アロマセラピスト連盟(略称IFA)は世界で最も歴史のある、英国式アロマテラピーの情報を発信する団体です。IFA(International Federation of Aromatherapists)では、科学的研究と臨床データを元に、信頼性の高い精神衛生、腰痛、癌および緩和ケアなどに用いるアロマテラピーの実践を学ぶことができます。世界で通用し、セラピストとして以外に、医療や介護の代替治療としての需要もあるので、就職に有利です。
臨床的なアロマテラピーの知識、最先端の治療技術を学べます。アロマテラピー資格の最高峰と言われ、最も高度な専門知識や技術の習得が必要です。職業倫理や経営学まで学べるので、他の資格より独立開業にも向いている資格と言えます。
海外や、医療、福祉の現場でアロマを利用、活躍したい人
参照元URL https://www.nealsyard.co.jp/school/aroma/ifa_lp.html
株式会社ニールズヤード レメディーズ IFA認定プロフェッショナルアロマセラピストコース
参照元URL https://www.nealsyard.co.jp/school/aroma/ifapro_b.html
HOLISTIC SCHOOL IFA認定プロフェッショナルアロマセラピストコース
参照元URL https://www.aromamystica.jp/service1
アロマミスティカ IFA認定アロマセラピスト養成コース
など)
IFAでは他に、以下の資格があります。
受講時間:275時間
難易度:
受講料:90万円前後
参照元URL http://www.lsajapan.com/ifa/peot/
ロンドン・スクール・オブ・アロマテラピー・ジャパン PEOTコース)
受講時間:35時間
難易度:
受講料:20万円前後
参照元URL http://herbdrop.co/school/aromatouch-practitioner
Herb Drop College 英国IFA認定アロマタッチケアラーコース)
また、IFAでは、諸会費、受験料、各種資格の登録料が、別途必要です。直接、IFAにお問い合わせ頂くか、認定スクールにお問い合わせください。
なお、IFAの試験合格率は非公表です。
参照元URL https://ifaroma.org/ja_JP/home 国際アロマセラピスト連盟
IFPAもIFAと同じく英国式アロマテラピーの情報を発信、資格の認定を行う団体で、英国最大のアロマセラピーに関係した組織です。IFPA(International Federation of Professional Aromatherapists)は、審査の厳しさにおいて世界最高水準と言われ、認定校で、現場経験が豊富な講師から学ぶことができます。
IPFAの日本の認定校は6校あり、解剖生理学・病理学、アロマセラピー理論、アロマセラピー実技、プロフェッショナリズム、ビジネススタディ等を学ぶことができます。IFAと同じく、ホスピタリティーや独立開業に関わる分野を学ぶことができるため、独立開業に向いた資格と言えます。毎年、資格更新のための学習が必要であるところが、他の資格と異なる点です。
世界で通用する最高水準のセラピストになりたい人
※医療従事者、他団体のアロマセラピスト資格保持者などは、一部科目が免除となる場合があります。
IFPAの日本認定校 https://japan.ifparoma.org/find-a-school-japan/
なお、IFAの試験合格率は非公表です。
参照元URL https://japan.ifparoma.org/
国際プロフェッショナル・アロマセラピスト連盟
参照元URL https://allabout.co.jp/gm/gc/448422/
All About Beauty 英国IFPA認定アロマセラピストとは?
ところで、アロマを職業とする場合、向いている人、向いていない人はいるのでしょうか。
一般的に、香りに敏感で感受性が鋭く、責任感があり顧客のことを思い遣った施術のできる人が、向いていると言われています。精神的にも体力的にもハードな場合があるので、心身ともに健康である必要もあります。
一方、相談に乗ることが苦手な人は、顧客の気持ちに添った施術ができず、リラックスや安心、信頼に繋がる空間を作るのが難しいかも知れません。アロマの知識、技能の他、コミュニケーションスキルについても学び、活用できるようにしましょう。
参照元URL https://careergarden.jp/aromatherapist/tekisei/
キャリアガーデン アロマセラピストに向いている人・適性・必要なスキル)
アロマで使用する精油は、植物のエッセンスを高濃度に抽出したものなので、乳幼児やペットにとって良くない場合があります。乳幼児は大人と比べて抵抗力が弱く感覚も鋭敏なので、精油の刺激が強すぎる点に気をつけましょう。またペットの中でも、肉食の猫などは植物由来の成分を分解する体の機能が低いため、精油をなめて肝臓にダメージを負うなどの事故が起こるケースがあります。赤ちゃんやペットに、直接、精油の触れることがないよう、アロマの長時間使用で体に負担をかけることがないよう、しっかりと管理、対策をして使用しましょう。
参照元URL https://aromalifestyle.tokyo/aroma-oil-safety-baby-children/
AROMA LIFESTYLE 赤ちゃんやこどもにアロマオイルを使うときに注意したい5つのポイント
参照元URL https://www.jsvetsci.jp/10_Q&A/v20180925.html
公益社団法人 日本獣医学会 Q:アロマオイルは犬猫に有害ですか?
参照元URL https://www.t-tree.net/aromatherapy/a_140709_cat_essentialoil.html
Tea-Treeの森 猫に対するエッセンシャルオイル(精油・アロマオイル)の危険性)
以上、アロマテラピーに関する主要な団体、資格についてご紹介いたしました。ご紹介した資格には、仕事をしながら通うことができるものも多いので、気になる資格があったら、お住まいの地域の学校の、カリキュラムなどを調べてみましょう。
アロマの資格数は多いですが、アロマを活かして、どんな生活を送りたいのか、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことができる点もメリットです。ご紹介した資格の多くが通学を必要とする点、取得に掛かる費用、資格の内容などを十分に考慮し、自分のライフスタイルに最も合ったものを選んで活用しましょう。