弁理士試験合格には3,000時間の勉強時間が必要!?効果的な勉強法とは?

弁理士勉強時間

「どのくらい勉強すれば弁理士になれるのか?」

知的財産の専門家である弁理士になるためには国家資格である弁理士試験に合格し弁理士登録をする必要がありますが、難関試験と言われている弁理士試験合格を目指すためにどのくらいの勉強時間が必要か知っていますか?

ここでは、”弁理士試験の勉強時間”をはじめ”弁理士試験の概要” ”独学でも合格を目指せるのか?” ”効果的な勉強法とは?”など、弁理士試験について詳しく解説していきます。

弁理士として活躍することを目指している人は是非参考にしてください。

弁理士試験合格までの勉強時間は3,000時間!?

弁理士は特許・実用新案・意匠・商標など知的財産法を取り扱う法律家です。

弁理士試験では必須科目として知的財産法に関する問題が出題されるだけでなく、数学・化学・生物といった選択科目も出題されるので弁理士は幅広く膨大な量の法律知識に加え、「理系の弁護士」と言われることがあるように高度な専門知識も必要であり勉強をする範囲が非常に広いことが特徴となっています。

そのため合格までに必要な勉強時間の目安は3,000時間と言われ、難易度の高さが窺えると同時に長期的なスパンでの努力が必要な試験であることを分かっていただけるのではないでしょうか。

弁理士試験に半年で合格することは可能?

弁理士試験に必要な勉強時間は3,000時間が目安であるため、1日に2~4時間ほどの勉強時間を確保できても2年~3年は掛かる計算となります。

実際に半年で合格した人もいるようですが勉強をする環境(専業or兼業)によっても異なるので、わずか半年での弁理士試験合格は至難の業であることには違いありません。

短期間での合格を目指すよりも、計画的な学習スケジュールを組み2~3年で合格を目指すことのほうが現実的であり賢明な選択です。

次に紹介する弁理士試験の合格率や受験回数などの統計を見ていただくと、弁理士試験に半年で合格することの難しさをより実感していただけると思います。

弁理士試験の合格率は?

弁理士になるためには弁理士試験に合格し弁理士資格を取得する方法以外にも2つのルートがあります。

  1. 弁理士試験に合格する
  2. 弁護士資格を有している
  3. 特許庁で審判官又は審査官として7年以上の実務経験がある

弁理士試験よりも難関な司法試験の合格し弁護士資格を有すること、特許庁に入庁し実務経験を積むことは弁理士を目指す人にとって現実的ではないため、やはり弁理士となるためには最も一般的である「1.弁理士試験に合格する」ことを目指しましょう。

では、次に年に1回実施されている弁理士試験の概要と合格率を見ていきましょう。

弁理士試験概要

・受験資格:特になし
・受験手数料:特許印紙12,000円
・スケジュール(令和3年度実施日程予定)※2020年12月末時点
受験願書の受付期間:令和3年3月1日(月曜日)から令和3年5月21日(金曜日)を予定
短答式筆記試験:令和3年7月中旬~下旬を予定
論文式筆記試験(必須科目):令和3年8月中旬~下旬を予定
論文式筆記試験(選択科目):令和3年9月中旬~下旬予定
口述試験:令和3年12月中旬~下旬を予定

※参照:特許庁HP https://www.jpo.go.jp/news/benrishi/fy2021_shiken-nittei.html

合格率

  • 平成27年度:6.6%(短答式合格率14.1%)
  • 平成28年度:7.0%(短答式合格率15.5%)
  • 平成29年度:6.5%(短答式合格率8.9%)
  • 平成30年度:7.2%(短答式合格率20.1%)
  • 令和元年度:8.1%(短答式合格率18.3%)

過去5年分の弁理士試験合格率はこのようになっています。

短答式試験に合格できても論文式試験で半数ほどが不合格となり、最終的には合格率7~8%ほどと低めであることが分かると思います。

平均受験回数、出身系統

合格率が低めな弁理士試験は複数回受験する人も多い試験です。特許庁が公表した「令和元年度弁理士試験最終合格者統計」を見てみると平均受験回数が分かります。

弁理士勉強時間

受験回数で最も多いのは1回~5回であり、平均受験回数は4.07回という結果が分かっています。

初めての受験で合格するのは難しい試験であることを物語っています。

※引用:特許庁「令和元年度弁理士試験最終合格者統計」
https://www.jpo.go.jp/news/benrishi/shiken-tokei/document/r01/r01_saisyu_goukakusha.pdf

また、合格者の出身系統は理工系が78.2%、法文系が17.3%と圧倒的に理工系出身者が多いことも弁理士試験の特徴の一つです。

弁理士試験を他資格と比較

弁理士試験はどのくらいのレベルに該当する試験なのでしょうか?合格率だけでなく勉強時間、受験資格なども考慮し他の法律系国家資格と比較してみましょう。

司法試験

法曹三者(弁護士、裁判官、検察官)になる資格である司法試験は超難関試験として知られています。

司法試験の合格率は30%前後と意外と高く感じられると思いますが、受験資格を得るためには法科大学院の課程修了、もしくは司法試験予備試験合格のいずれかが必要であり、ともに勉強時間は10,000時間ほどとも言われています。予備試験の合格率は3~4%。

公認会計士

会計監査のプロフェッショナルである公認会計士の合格率は10%程度と弁理士よりも合格率こそ高いですが、必要な勉強時間は4,000時間以上であり、試験に合格した後にも公認会計士として登録するために業務補助または実務補習をこなす必要があります。受験資格は特にありません。

司法書士

登記、供託、訴訟に関する手続きの代理や書類の作成を行う仕事である司法書士は、受験資格はありませんが司法試験に次ぐ難関試験とも言われており合格率は3~4%。勉強時間の目安は弁理士と同じく3,000時間と言われています。

法律系国家資格の中で弁理士はこれら3資格の次に難しい試験であると推測されます。
しっかりと勉強スケジュールを立て試験に臨む必要があるでしょう。

弁理士試験は独学でも合格できる?

難関試験である弁理士試験に独学で挑戦することは可能なのか?と気になっている人も多いと思います。

弁理士試験のテキストや参考書、専門書、過去問等の教材は書店やインターネットでたくさん販売されていること、弁理士試験には受験資格がなく誰でも試験を受けられることを考えると独学で勉強を進めていき弁理士試験合格を目指すことも決して不可能ではありません。

しかし、弁理士試験は法律に関する幅広く深い知識が必要となるため全く知識がない状態からすべてを独学で進めていくことは困難を極めるでしょう。

合格までに何年の月日を要するかも分かりませんし、一人ではつまづくこともありモチベーションの維持が難しく途中で挫折してしまうことも考えられます。

また、弁理士試験は短答式試験に合格した後に論文式試験があります。短答式試験には独学で合格できたとしても、自身の言葉で文章にまとめる必要がある論文式試験を全くの独学で突破するのは難しいことが予想されます。

独学でやり遂げる覚悟があるのか?ベースとなる知識を有しているのか?また、弁理士試験の勉強法には独学以外にも通信講座、予備校といった方法もあるので自分に合った勉強法が何なのか?をよく考えてみましょう。

独学のメリット

  • 自分のペースで進められる
  • 費用を安く抑えられる
  • 時間や場所の縛りがない

独学のデメリット

  • 孤独
  • モチベーションの維持が難しい
  • 分からない問題を自己解決する必要がある
  • 時間が掛かる
  • 成果が見えにくい

弁理士試験の効果的な勉強法!理想的なスケジュール

弁理士試験合格のためのポイントは、無理のない勉強計画を立て効率良く進めていくことです。

いつの試験を受験し合格したいのか?

勉強だけに専念できる【専業】の場合は1年前から、仕事が学業と【兼業】させる場合は2年前くらいから勉強を開始しましょう。

勉強時間の確保

基本的には毎日勉強時間を設けることが大切!

勉強時間の3,000時間はあくまでも目安ですが、最終目標から逆算して1日○時間(平日5時間・休日10時間など)、1ヶ月で○○時間‥というように細かく計画を立てることで無駄な時間を作らないようにする。

仕事などでまとまった勉強時間の確保が難しい場合は、仕事前(朝)に○時間、帰宅後に○時間など勉強時間の捻出に努めましょう。

インプット、アウトプットを併行して進める

テキストや講義を受ける(視聴する)など知識のインプット、過去問をとにかく解きこれまでに得た知識を理解しているのかを確認するアウトプットを併行して進め知識の定着を図る。

インプットはテキストを読むよりも講義を繰り返し(最低でも2、3回)視聴することの方が理解度が高いと言われています。
試験が近くなるにつれインプットよりもアウトプットに比重を置くようにしましょう。

勉強スケジュール(例1)
  1. 基礎知識の取得
  2. 論文式試験対策
  3. 論文式試験対策と過去問
  4. 短答式試験対策
  5. 短答式試験対策と過去問(短答式試験合格)
  6. 論文式試験対策
  7. 口述試験対策
勉強スケジュール(例2)
  1. 基礎知識の習得
  2. 短答式試験対策(インプット・アウトプットを徹底的に)
  3. 本番形式での練習を繰り返す(過去問)(短答式試験合格)
  4. 論文式試験対策と過去問(毎日1通は論文を書く)
  5. 口述試験対策

人によって良いとされている勉強の流れは異なりますが、インプット・アウトプットを併行して進めることには違いありません。

初学者の人や勉強時間の捻出が難しい人、なるべく少ない勉強時間で弁理士試験の合格を目指したい人は、予備校や通信講座を利用し勉強することが一般的であり効率の良い勉強法です。

予備校や通信講座ではポイントを押さえたプロの講義・指導を受けられることが大きなメリットであり、理解を深め知識の早い定着に繋がるので弁理士試験を短期間で合格したい人には独学以外での勉強を強くおすすめします。

働きながら弁理士試験合格を目指すなら‥

弁理士勉強時間

※引用:特許庁「令和元年度弁理士試験最終合格者統計」
https://www.jpo.go.jp/news/benrishi/shiken-tokei/document/r01/r01_saisyu_goukakusha.pdf

令和元年度の弁理士試験最終合格者の職業別内訳を見てみると、何らかの仕事に就き働きながら弁理士を目指していた人が9割近くおり、特に多い職業は「会社員46.1%」「特許事務所34.5%」。

この統計を見ても分かるように働きながら弁理士試験合格を目指すことが一般的なことです。

とはいえ、3,000時間もの勉強時間を働きながら捻出するのは簡単なことではないので先ほども話したように独学ではなく予備校や通信講座などを利用することが効率的です。

更に言えば、勉強時間を無駄なく確保するためには通学型の予備校よりも好きな時間・好きな場所で繰り返し勉強ができる通信講座をおすすめします。

低価格・高品質の弁理士講座

弁理士試験の通信講座にも様々なものがあり、LECなど大手予備校の通信講座を思い浮かべる人も多いと思いますが通信講座であっても40万~50万円前後の費用が掛かります。

価格と内容のバランス、働きながらでも学習しやすい教材という点に着目すると「資格スクエア 」の弁理士講座はいかがでしょうか?

資格スクエアは「IT×脳科学」を活用した全く新しいオンライン資格講座として、従来の予備校や通信講座とは全く異なる勉強へのアプローチを実現。

DVDやCDではなくオンラインなのでスマホがあれば隙間時間にいつでもどこでも何度でも勉強できることが大きなメリットであり、講義動画は21段階倍速機能を使用すると1時間の動画を最短20分で視聴できるため通勤時間を利用してインプットを効率良く行えます。

働きながら弁理士試験合格を目指す人に低価格高品質な資格スクエアの資格講座はピッタリです。

年単位での勉強となるので効率良く効果的に

ここまでの内容をおさらいすると‥

  • 弁理士試験合格には3,000時間の勉強時間が必要
  • 弁理士試験の合格率は7~8%
  • 平均受験回数は4.07回
  • 理工系出身者の合格者が圧倒的に多い
  • 最終目標から逆算した勉強スケジュールを立てることが大切
  • インプット・アウトプットを併行して進めると◎
  • 難関試験のため独学よりも予備校や通信講座などを利用することが効果的

弁理士試験は数ヶ月で合格できるような試験ではなく、年単位の長期的なスパンで考えていく必要がある試験です。

だからこそ、1日1日を無駄にせず1年に1回の試験に全力で挑める環境作りが大切なのではないでしょうか。

効率良く効果的な勉強法で弁理士試験合格を目指しましょう!

参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷