飲食店以外の調理師求人はどう探せばいい?おすすめのサイト情報

調理師が働く職場として1番多いのが飲食店や飲食チェーン店、レストランやホテルです。とはいえ、飲食店ではサービス残業や福利厚生がないようなところも多く、レストランやホテルでは最初は見習い期間で調理もできずに給料も安い…。

そんな事情もあって、心身ともに疲れ切って転職を考えてしまう方は多いです。でもせっかく取った調理師資格、無駄にするのも心残り…という方に、飲食店ではない調理師の職場を紹介します!

意外と選択肢が多い調理師の職場

これまで飲食店ばかりで働いていたという方は特に意識していなかったかもしれませんが、調理師の職場は意外と選択肢が多いのです。元々生きることと切っても切り離せないのが『食』。調理師は色々な現場で必要とされる大事な仕事です。

社会福祉施設

養護老人ホーム、障害者支援施設、児童福祉施設など国内には様々な福祉施設があります。業態も様々で、一時預かりもあれば入居施設もあり、それによって食事の時間や回数は変わります。

また、受け入れている利用者の障害度によっても、介護食など食事の準備も変わってきます。
施設の業態によって、自分に合った働き方を選ぶことができます。

学校・保育園

給食や学食の調理スタッフとして働きます。基本的には昼食の準備のみというところが多いので、決められた時間内で準備から調理、後片付けまですべてこなすところが多く、時間が読みやすいです。

病院

入院患者向けの食事を調理するため、朝昼晩とシフト制になっているところが多いです。様々な年齢・病状の患者さんが居るので、食事の種類は社会福祉施設以上に増える事になるでしょう。

流動食・軟菜食・常食・嚥下食などの軟らかさの違いや、糖尿食や肝臓食、アレルギー食といった栄養や食材の違いがある病院食など、間違えば命に関わる事もある責任ある仕事です。

企業

社食で働く場合もありますが、企業ではその他に食品メーカーで働くという選択肢もあります。調理師としての知識と経験を活かして、企画や製造、営業、イベント運営など、企業では様々な職種で働くことができます。

譲れないこだわり条件あり!の調理師におすすめの職場とは

前職で大変だった人ほど、次はああしたいこうしたい、こんなところで働きたいといったこだわり条件が出てくる人が多いです。こだわり条件があることは、楽しく仕事をするために大事なこと。

特に多く聞かれるこだわり条件を元に、それが叶えられる職場をおすすめしていきます。

残業なし、土日休み希望

残業がまったくないとは言わないけど、せめて週に2〜3時間程度、しっかり残業代が出て、土日しっかり休みたい。そういう方におすすめなのは学校や保育園です。

学校や保育園は元々土日休みですし、給食の時間に合わせて仕事をするため残業もほとんどありません。
企業も土日休みのところは多いですが、残業に関しては全くなしとはなかなかいきません。社食であれば、学校や保育園と比較的似た条件で働きやすいでしょう。

時短で働きたい

育児中で、子供が保育園や学校に行っている数時間だけ働きたいという方もいるでしょう。そういう方にも学校や保育園がおすすめです。
その他、社会福祉施設や病院などは大体シフト制を取っている所も多いので、時短で人が足りない時間だけ働けるかなど交渉をしてみるといいでしょう。

福利厚生にこだわりたい

今まで小規模の飲食店で働いていた方などは、福利厚生がついていなかったという方も多いと思います。今度こそしっかり福利厚生がついているところで働きたい!そういう方におすすめなのは企業で働くことです。

そもそもの話にはなるのですが、10人以下の事業所では社会保険など福利厚生をつける義務がありません。このことから、小規模の飲食店でない限り、施設でも病院でも最低限の福利厚生はついています。

しかし、事業所によっては有給や育児休暇などで有名なように、表向きあるだけで実用されていない所も実は多々あります。
その点、大手企業やベンチャー企業では昨今福利厚生を売りにしている所も多く、カフェや宿泊施設、ジム利用権など変わり種も増えています。

高収入を目指したい

年収が低いと言われる調理師ですが、それでも高収入を実現している調理師はいます。1000万円以上の高年収を実現するには、やはりホテルや高級レストラン、料亭などの規模の大きい飲食業で働き、道を極めるのがおすすめではあるのですが、1000万円まで行かなくとも、飲食業以外で年収を上げることは可能です。

年収を上げたいのであれば、食品メーカーなど大手企業や外資系企業で働くのが1番の近道ではないかと思います。

その他では、独立開業をすること。調理師の独立といえば飲食業のイメージが強いかもしれませんが、ケータリングの企業を作るとか、輸入食品販売店を起ち上げるとか、自分のセンスと思いつきでいくらでも道はあります。

40代・50代から社会復帰

子育ても一段落して、これからは空いた時間でまた仕事を始めたいけど、40代・50代で働ける職場なんてあるだろうか?そんな風に考える方には、社会福祉施設や学校、保育園がおすすめです。病院でもいいのですが、病院では病院食の作り分けと病床数の問題で施設や学校よりも体力と対応力が求められます。

しばらく仕事をしていなかった主婦の方だと、大鍋を持ち上げたり大量の具材を処理したりという作業でかなり体力的に厳しいと感じてしまう方も多いかもしれません。

規模が大きい学校や施設だと大変かもしれないので、まずは小規模の施設から挑戦してみてはいかがでしょうか。

飲食店以外の調理師求人はどこにある?

就転職支援サービス別メリット・デメリット

昨今では様々な就転職支援サービスが充実していますが、逆に多すぎてどこを使うのがいいのか悩んでしまう方も多いのではないかと思います。まずはハローワーク、求人サイト、転職エージェントでそれぞれどんなメリットとデメリットがあるので比較してみましょう。

メリット

ハローワーク

・キャリア相談ができる
・求人検索と求人紹介の両サービスが併用できる
・企業とのやり取りを代行してもらえる
・応募書類添削、面接練習をしてもらえる

求人サイト

・空き時間にすぐ求人検索ができる
・就活、転職活動のハードルが低い
・自分のペースで就活、転職活動ができる
・全国どこの求人もスマホやPCで閲覧できる
・全国どこからでも応募可能

転職エージェント

・キャリア相談ができる
・求人検索と求人紹介の両サービスが併用できる
・企業とのやり取りを代行してもらえる
・応募書類添削、面接対策をしてもらえる
・企業訪問をしている担当者から様々な内情を教えて貰える
・入社後のアフターフォローもある
・全国どこの求人も紹介も応募も可能
・転職成功で企業から紹介料が入る仕組みで、年収が高いほど紹介料も上がるため、年収交渉を積極的にしてくれる
・担当者による企業訪問と高額の紹介料を企業が支払うシステムにより、ホワイト企業が多いと言われている

デメリット

ハローワーク

・各自治体のサービスなので、求人は地元限定で中小企業が多い
・大手企業の求人はほぼない
・企業側も無料なため、空求人やブラック企業求人が多い
・こだわり条件が多い人、キャリアがない人には対応が悪い場合がある

求人サイト

・担当者がつかないので、サポートは一切ない
・企業とのやりとりもすべて自分なので、条件交渉がしづらい
・企業は登録金や掲載料で比較的安価なので、空求人やブラック企業求人が紛れ込んでいる場合もある
・マイペースで活動できる分、気をつけていないと長期化しやすい

転職エージェント

・担当者からの連絡が密で鬱陶しいと感じる人もいる
・担当者との相性によって逆に使いづらい場合もある(交替は可能)
・エージェントによっては経験やスキル、キャリアで紹介を断られる場合がある
・企業とのやり取りに必ず担当者が入るため、逆に面倒と感じる人もいる

どのサービスが良いとか悪いとかいうことではなく、メリットとデメリットを比較し、より自分に合ったサービスを選んで利用するのが正解です。

一番のおすすめは職種特化型転職エージェント

比較してもどこが自分に合っているのかよく分からないとなっている方には、転職エージェントをおすすめします。特に就活や転職活動に慣れていなくて、まずは何をすればいいのかよく分からない。

自分で動くのは苦手だし、条件交渉とか怖くて無理…となっているかたは、完全無料で利用できるのでひとまず登録だけしてみても損はありません。

調理師は専門職です。飲食店や企業求人であれば、求人サイトや総合型転職エージェントでも豊富な求人が用意されているかもしれません。しかしそれ以外となると特に専門性が高くなってしまい、求人サイトや総合型転職エージェントでは選択肢が少なくなりがちです。

そんな時におすすめしたいのが『職種特化型転職エージェント』です。職種特化型なので、調理師専門の求人を多く取り扱っており、その分専門的な職場、未経験OKや土日休み、福利厚生充実などこだわりポイントに合致する求人を見つけられる可能性は高まります。

飲食店以外の職場を希望の調理師におすすめの転職エージェント

飲食店以外の職場で調理師として働きたいと考えている方に、おすすめの転職エージェントを紹介します。

栄養士人材バンク

サイトが『栄養士人材バンク』となってはいますが、栄養士と調理師の求人を専門に取り扱っている転職エージェントです。運営するエス・エム・エスは医療系や保育士向けの人材紹介サイトも多く運営する会社です。

病院、社会福祉施設、保育園などとの太いパイプがある会社なので、そちら方面の求人を探したい方にはぜひおすすめしたいサイトです。

ジョブメドレー

『ジョブメドレー』は医療や介護の業界で働きたい人向けの業界特化型転職エージェントです。医療、介護系とは言っても調理師向け求人は全国で豊富にあり、こだわり条件にもしっかり対応してくれます。

幅広い年齢層や未経験の方でも転職成功実績があり、自分の年齢やキャリアに不安がある方でも安心して利用ができます。

栄養士のお仕事

こちらのサイトも『栄養士のお仕事』となっていますが、調理師の求人も全国取り扱っています。病院、社会福祉施設、学校や保育園など職場も種類も豊富です。

サイトが見やすく、転職活動のコツなどのコンテンツが豊富で利用しやすい印象です。サイトのコンテンツだけでなく、担当とのコミュニケーションも含めてフルでサービスを積極的に利用したいですね。

調理師という職種、職場の専門性に合わせた転職支援サービスを利用しよう

調理師向け転職エージェントの多くは、栄養士と併用して紹介しているところが多いです。その多くは病院や社会福祉施設、保育園の求人を得意としているところが多いですが、意外と社食や社員寮、企業求人も取り扱ったりしているので、ひとまず登録前にどんな求人があるのか聞いてみるといいでしょう。

また、ハローワークでは地元求人を取り扱っていますが、学校や給食センター、保育園や介護施設など地域密着型の職場求人を多く取り扱っていたりします。その辺りも調べてみると良いかもしれませんね。

企業求人となれば、調理師特化型転職エージェントやハローワークよりも、dodaやマイナビエージェントなどの大手総合型転職エージェントの方が求人があるかもしれません。

ぜひあなたが働きたい職場と、あなたの相性に合った転職方法を見つけて充実した転職を成功させてくださいね。


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷