転職の決め手は自己成長!中小企業がおすすめの理由とは?


「せっかく転職するならよりいい企業へ」転職を考える誰もが願うことでしょう。

人間関係や待遇、キャリアプランの実現など人によって希望は異なりますが企業の規模も重要なポイントではないでしょうか。

大手企業を目指すのか中小企業を目指すのか、人生のターニングポイントである転職でじっくり考えて選ばなければいけないことです。

ここでは大手企業と中小企業のメリットに触れながら転職者にとってどちらがおすすめなのかご説明させていただきます。

ぜひこれからの転職の参考にしてください。

中小企業のメリットとデメリット


大手企業に比べて給与面や職場待遇などはどうしても劣ってしまう中小企業ですが、国内の企業のうち9割以上を占め、転職では考えるべき選択肢のひとつとなります。

新卒での就活では大手企業を目指す方が多い反面、既卒や第二新卒の転職では中小企業を選ぶ方が多いのが現状。

中小企業のメリット・デメリットを見てみましょう。

中小企業のメリット①社員同士の結束力

中小企業は社員数が少ないためトップとの距離が短いのがメリットのひとつ。

社内でアットホームなコミュニケーションをとりたいと思っている方にはおすすめで、大手企業と比べると社員の異動も少なく顔見知りが多いため風通しの良い人間関係を築くことができるでしょう。

社員同士の結束も固くチームワークを大切にしている企業が多くみられます。

中小企業のメリット②幅広い業務内容

大手企業と異なり中小企業では社員ひとりひとりが幅広い業務に携わり、個人の裁量権が大きいため仕事に対しての責任感が生まれやすく積極性や業務スキルが向上できます。

また、トップとの距離が短いことから努力やスキルが評価されやすく仕事に対してやりがいや充実感を得られやすいこともメリットです。

中小企業のメリット③働きやすい職場環境

中小企業では働き方に融通が利きやすく、ライフイベントの多い女性にとって働きやすいというのも魅力的です。

人間関係の風通しがよいため社員同士でフォローし合い、仕事と家庭の両立ができるような体制が整備されています。

中小企業のメリット

  • 社員同士の結束力
  • 幅広い業務内容
  • 働きやすい職場環境
チームでやりがいをもって働きたいなら中小企業

社員同士のコミュニケーションが密な中小企業には、以下のデメリットがあります。

中小企業のデメリット①給与の低さ

一般的に大手企業よりも低い傾向で賞与や昇給についても物足りなさを感じる方もすくなくありません。
業務に見合った給与体系になっているかがポイントとなるでしょう。

中小企業のデメリット②福利厚生や手当の低さ

働きやすい企業を目指して企業独自の福利厚生を整備しているところもありますが、福利厚生や様々な手当の手厚さは大手企業と比べると充実していません。

中小企業のデメリット③社員同士の距離感

アットホームで風通しのよい人間関係はメリットでありますが、反面距離が近いことでデメリットとなることもあります。

気の合わない人がいる場合、トラブルや働きにくいと感じる可能性もあるでしょう。

中小企業では会社の規模が小さいため、配置転換も期待できず人間関係で悩む方も多いです。

中小企業のデメリット

  • 給与の低さ
  • 福利厚生や手当の低さ
  • 社員同士の距離感
待遇面や福利厚生は大手企業に比べてやや劣る

大手企業のメリットとデメリット

一方、求職者から人気が高く、新卒の就活では「知名度の高い大手企業に」と大手企業への就職を目指している方が多いです。

大手企業へ転職できたら成功!と思われがちですが、メリットがある反面デメリットもあります。

大手企業には以下のようなメリットとデメリットがあります。

大手企業のメリット①福利厚生の充実

企業によって内容は異なりますが、大手企業は福利厚生が整っています。

年金、社会保険はもちろん資格取得支援や子育て支援など仕事とプライベートの充実やキャリアアップを目指せる体制が充実しています。

大手企業のメリット②社会的信用度の高さ

大手企業といえば知名度の高さから信用度が高く、プレイベートにおいても他者からの信頼を得られやすいメリットがあります。

特に誰もが知っている企業であれば、社会的信用が重要となる住宅ローンも組みやすく、次の転職でも採用に有利となる場合があります。

大手企業のメリット③待遇や労働環境の良さ

給与面や手当、退職金など一般的に中小企業に比べて高い傾向です。

また、ライフスタイルに合わせた働き方やノー残業デーに取り組むなど働き方改革にも力を入れています。

企業独自のリフレッシュ休暇を取り入れている企業もあり、社員が気持ちよく働けるように配慮が嬉しいですね。

大手企業のメリット

  • 福利厚生の充実
  • 社会的信用度の高さ
  • 待遇や労働環境の良さ
ネームバリューと安定を求めるなら大手企業

多くのメリットがありますが、以下のようなデメリットもあります。

大手企業のデメリット①人間関係が希薄

企業の規模が大きくなればなるほど社員数は多くなりますが、企業によっては他部署の社員とは全く交流がない・同じ会社でも知らない人ばかりといった声も聞かれます。

お互いがライバルという意識も強く人間関係がシビアなのは大手企業の特徴のひとつです。

社員数が多いため風通しのよい人間関係とはいえず自分の意見を通す、ということも難しいでしょう。

大手企業のデメリット②業務量が多い

大手企業では業務量が多く社員ひとりひとりの業務負担は大きく、繁盛期や決算時期などは残業や休日出勤をしなければいけないケースもあります。

社員に求められるスキルも高く、それを負担に感じる方も多いでしょう。

大手企業のデメリット③キャリアアップしにくい

大手企業ではキャリアプランに対してガイドラインが設定されているため、頑張った努力は適正に評価される仕組みになっています。

しかし社員数が多いということは自分よりもスキルの高い社員もいということで、評価に結びつかないことや実績が埋もれてしまうこともあります。

自己研鑽や実績アップのために大変な努力が必要となるでしょう。

大手企業のデメリット

  • 人間関係が希薄
  • 業務量が多い
  • キャリアアップしにくい
社員が多いためライバルも多い!生き抜くには相当のスキルが必要

大手企業VS中小企業…どっちに転職すればいい?


転職先を決めるとき、大手企業と中小企業どちらにもメリット、デメリットがあり、自分にはどちらが合っているのか悩む方もいらっしゃいます。

企業スケールだけで決めてしまえば大手企業一択ですが、実際の働きやすさやキャリアプランの実現を考えたときは中小企業に気持ちが傾いてしまいがち。

ネームバリューがあり将来安泰だと思っていた大手企業の買収のニュースや中小企業の活躍を見るとさらに迷いは加速してしまうでしょう。

どちらがいいか迷ったときは企業の規模だけで選ばないことが大切です。

大手企業と中小企業、規模のイメージは大きいですが大手企業だから安心、中小企業だから自由と短絡的に考えないようにしましょう。

以下のポイントを参考に、どちらが自分に合った働き方やキャリアプランが実現するのかを見極めて選択しましょう。

Point

  • 自分の目指すキャリアプランはなにか?
  • どんな仕事をしたいのか?

人間としての強み「自己成長」を養うなら中小企業

企業の数も多く働き方の選択肢が豊富なため転職で中小企業を目指す方や、大手企業だからといって将来安泰とは限らず、自分のしたい仕事や働きやすさを求めて中小企業に注目する方が増えています。

企業規模に捉われて転職する時代ではなくなったということです。

なぜ中小企業が転職で選ばれるのか?その理由はひとつ。

自己成長できるチャンスが中小企業にはあるからです。

大手企業と異なり、裁量権が大きくある程度の仕事は自分に任せられるという点で、仕事への自由度が高くスピーディーに業務をこなしていきたい方は中小企業を選ばれているようです。

経営陣との距離が短いため社内コミュニケーションがとりやすいためトップダウン、ボトムアップ双方のメリットがあり、業務効率良くスキルアップのチャンスがあります。

誰でも世界へ羽ばたき起業するチャンスがある今の時代で、どんな対応でもできる時代を生き抜く人間になることが人間としての強みとなります。

中小企業で習得できるスキル「社会人基礎力」

大手企業に比べて研修制度が充実していない中小企業はやっぱり不安…という方、安心してください。

大手企業では新人研修などでビジネスマナーや接遇、社会人としての基礎スキルを養うことができますが、中小企業では実践を通じて社会人基礎力を身につけることができます。

社会人基礎力ってなに?と思う方もいらっしゃいますが、社会人基礎力とは経済産業省が2006年に提唱した「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」のことで、3つの能力と12の基礎的な力から構成されています。

平成29年度「我が国産業における人材力強化に向けた研究会」において、ライフステージの各段階に必要なスキルとして「人生100年時代の社会人基礎力」と新たに定義され、キャリアを切り開いていく上で必要なスキルとされています。

社会人基礎力 3つの能力と12の基礎的な力

前に踏み出す力(アクション)
  • 主体性:物事に進んで取り組む力
  • 働きかけ力:他人に働きかけ巻き込む力
  • 実行力:目的を設定し確実に行動する力
考え抜く力(シンキング)
  • 課題発見力:現状を分析し目的や課題を明らかにする力
  • 計画力:課題の解決に向けたプロセスを明らかに準備する力
  • 想像力:新しい価値を生み出す力
チームで働く力(チームワーク)
  • 発信力:自分の意見をわかりやすく伝える力
  • 傾聴力:相手の意見を丁寧に聴く力
  • 柔軟性:状況把握力
  • 規律性:社会のルールや人との約束を守る力
  • ストレスコントロール力:ストレスの発生源に対応する力

参照:経済産業省 社会人基礎力
https://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/index.html

社会人をして働いていると様々な困難に直面するシーンが多く、対応や解決に悩むことも多いでしょう。

柔軟な働き方や裁量権をもった業務ができる中小企業で働くことで、若いうちから社会人基礎力を身につけ困難にも対応できるようになるでしょう。

基礎的なビジネスマナーが身についていない新卒での就職では、新人研修が充実している大手企業が向いているといえます。

ですが、これから大きく人間的に成長していく第二新卒・既卒の方にとっては仕事を通して社会人基礎力を身につける環境にあり、スキルアップとともにキャリアプランの実現を目指せる中小企業がおすすめといえます。

中小企業への転職、第二新卒・既卒にメリットあり!

企業の規模だけで転職先を選ばない、と先述しましたが第二新卒・既卒の方にとっては大手企業よりも中小企業の方がおすすめです。

第二新卒・既卒の方が中小企業に転職するメリットについてご紹介します。

実践的なスキル

中小企業では積極的な業務が求められるため大手企業に比べて社員ひとりの成長スピードが著しいことがメリットです。

第二新卒・既卒は基本的なビジネススキルが身についていますので、よりスピーディーに実践的なスキルを身につけることができるでしょう。

やりがい

新卒で就職した会社を「こんなはずじゃなかった」とやりがい不足で退職された第二新卒・既卒の方は中小企業への転職が向いています。

大手企業では、ある程度業務内容が固定されているため夢や野心をもって就職した方にとってはやりたい仕事ができずやりがいが感じられないといった不満がでてしまいます。

しかし中小企業では夢や野心をサポートする企業も多く、自分らしく働けるような柔軟性やキャリアプランの選択肢が豊富といったメリットがあります。

内定されやすい

第二新卒・既卒の方にとってはここが一番のポイントになるのではないでしょうか。

中小企業は大手企業に比べてライバルが少ないため、内定のチャンスが大きいというメリットがあります。

第二新卒・既卒の方は社会人としての経験があるため基本的なビジネスマナーやスキルを指導しなくても良いため即戦力がほしい中小企業も採用したいと思える人材です。

企業の採用ニーズも高い!第二新卒・既卒が選ばれる理由

第二新卒・既卒の方にとって中小企業が向いていると先述しましたが、企業側からも第二新卒・既卒の採用ニーズも高いことをご存知でしょうか?

第二新卒・既卒は一度社会人経験を経て厳しさを知っているため、仕事への適応力があり働く意欲が高いことが理由として挙げられます。

まだまだ実務経験は浅い第二新卒・既卒ですが、意欲や将来性といったポテンシャルを評価する企業が増え積極的な採用がされています。

どんな将来を目指すか?自己実現に向けての企業選びは慎重に

今回、メリットやデメリットなど詳しくご紹介しましたが何よりも自分がどんな働き方がしたいかということを考え、しっかりと自己分析を行い、転職活動を進めることが大切です。

今の転職市場は転職者に有利な売り手市場で、転職の成功率は高いとされています。

転職におすすめなのは内定されやすい中小企業ですが、どうしても大手企業・中小企業どちらか決められないという場合や中小企業へ転職することに不安があるという場合は、職場見学を実際に働いている社員の観察をしてみましょう。

中小企業では社員は人材の宝であり資本となります。

小さい企業だけど、社員に活気がある・笑顔で挨拶してくれるといった気持ちの良い会社であれば将来性も期待できますね。

社員同士のコミュニケーションを大切にする中小企業では社会人基礎力のひとつである、チームで働く力(チームワーク)についても実践を通じて習得することができます。

また、実際の職場環境や人間関係を知りたいと、より詳しい情報が知りたいという方は転職エージェントの利用も検討されてみてください。

キャリアカウンセリングから転職後のアフターフォローまで、転職をフルサポートしてくれるので不安なく転職活動を進めることができるでしょう。

ぜひ自分に合った中小企業と出会い社会人基礎力を身につけ、キャリアプランの実現を目指してください。


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷