【作:Ququさん】
全世界で猛威を振るう新型コロナウイルス。
日本では緊急事態宣言は解除されたものの、終息の目処は立ちません。
今、私たちは、否応なく新型コロナウイルスと共に生きていかないといけない「withコロナ時代」を迎えています。
新型コロナウイルスは、産業・経済界にも大きな影響を与えています。コロナによって仕事がなくなり、暇になってしまった職種がある一方で、コロナによって仕事が増えて大忙しになっている職種もあります。
たとえ仕事があったとしても、テレワーク等、仕事のやり方を変えざるを得なくなった職種も沢山あります。 またコロナによって、自分のこれからの働き方や、仕事の選び方に不安になっている人も多いことでしょう。
そこで本記事では、コロナウイルスのせいで暇になった仕事、忙しくなった仕事の例を紹介し、「withコロナ時代」の仕事の選び方について考えていきたいと思います。
新型コロナウイルスは、三密(密閉、密接、密集)状態によって感染のリスクが上昇すると言われています。 そのため、三密状態をつくりやすい職種は、感染拡大防止のため、仕事が激減してしまい、暇になってしまっているのが現状。
以下に挙げる職業は、コロナのせいで仕事が減り、暇になった職種や業界の一例です。
ライブ、コンサートや、舞台、展示会など、人が多く集まるイベントは、軒並み中止・延期になってしまっています。イベント関連の仕事は、コロナのせいで暇になってしまいました。
お葬式や結婚式なども人が集まるイベントです。中止や延期になったり、あるいは開催するにしても招待客を最小限に絞ったりしているため、冠婚葬祭業界に関する仕事もコロナのせいで減ってしまっています。結婚式に至っては、第二波の到来が考えられることや、終息の時期が不明なことから、式場見学や予約をするカップルも減ってきています。このように冠婚葬祭業界はコロナによって今厳しい状況に立たされています。
人との接触が多いほど感染のリスクは高まるため、あらゆる事業所やお店が、最低限の従業員で接客せざるを得ない状況になっています。また、接客するにしても、従業員の方から客に話しかけることはできないため、キャンペーンのスタッフ等、積極的に声をかける接客業は仕事がなくなってしまい、暇になっています。
また、接客自体がサービスとなる業種、例えばキャバレー等も、営業を自粛せざるを得ない状況になっています。
不要不急の外出や居住する都道府県外からの移動、また渡航などは自粛しないといけなくなったので、観光や旅行に関する仕事は激減してしまいました。旅行会社やホテルは、残念ながらコロナの影響で今倒産が相次いでいます。
コロナのせいで観光・旅行や出張等もできなくなっているので、タクシードライバーも需要が激減しています。タクシー会社の倒産や、ドライバーの一斉解雇といった事例も多く発生しています。
遊園地やテーマパークなど、多くの人が集まる場所は感染拡大防止のため休業状態になっています。また、ゲームセンターやボウリング場、カラオケなどの娯楽関連の施設も休業を余儀なくされたので、これら施設で働いていた人たちはコロナのせいで仕事がなくなっています。
飲食を共にした人たちによって新型コロナウイルスの感染が拡大するケースが発生しています。そのため、政府や自治体から外食を控えるように要請が出され、結果飲食店は客が激減、暇になってしまっています。
さまざまな業界や仕事が暇になった一方で、以下に挙げる職種や業界のように、コロナのせいで仕事が増え、忙しくなった仕事もあります。
外食を自粛するようになったため、食事は自炊する、あるいは買って持ち帰るという人が増えました。それによって、スーパーやコンビニは、食材を買い求める人が増えて忙しくなっています。また、その他に、マスクやハンドソープ等衛生用品を取り扱うドラッグストアも来客が増え、忙しくなっています。
新型コロナウイルスの感染者を入院させる病院は、集中治療室での治療や隔離等、対応に追われています。
また、すべての病院が、院内感染が発生しないように、さまざまな感染予防対策を取らなければならなくなったため、コロナのせいで医療に関する仕事は忙しくなっています。
人々が外出を自粛するようになった分、通販の需要が伸びています。これまではお店で買っていたものでも通販で買うようにした人も増えているため、運送の仕事や、ECサイトの運営等、物流・通販に関する仕事はコロナによって忙しくなっています。
コロナ禍を受けて、特別給付金や事業継続支援金等、政府や地方自治体から支援策が出されましたが、それらの事務手続きのために、官公庁またはそれらに準ずる団体の一部では、爆発的に仕事が増えています。正確さと速さの両方が要求される仕事ですが、一部の地方自治体では、給付金の二重払い等のミスも発生しニュースになっています。
また、感染の疑いがある人から相談を受けたり、検査してくれる医療機関を探したり、疫学調査等もしている保健所も、コロナによって忙殺されています。
以上のように、様々な業界や職種が新型コロナウイルスによって、暇になったり忙しくなったりといった影響を受けています。
新型コロナウイルスがここまで私たちの生活や仕事に変化をもたらすとは、誰しも予想ができていませんでした。
このコロナ時代に、私たちはどう仕事を選べばいいのか。 絶対の正解というものはありませんが、いくつかの現実的な対策をここでは提示します。
上記のように、コロナによって、減った仕事がある一方で、増えた仕事もあります。
そこで、withコロナ時代におすすめなのは、複数の仕事の選択肢を持っておくということです。
つまり、ひとつの仕事について努力する一方で、保険として、別の仕事もできるようにスキルを身につけておき、いざという時には仕事を切り替えられるように準備しておくと、今回のような緊急事態にも柔軟に対応しやすくなります。
例えば、飲食店で仕事をする一方で、基本的なPCスキルも身につけておくと、いざというときには事務の仕事もすることができます。
そうすると、今回のコロナのように、飲食店の仕事が激減した時には、一時的に官公庁の事務の仕事を選ぶことで、生計を維持することができます。
テレワークに切り替えやすい職種(企画、プログラマー、カスタマーサポート等)や、在宅でできる仕事など、対面を必要としない仕事や、場所を選ばない仕事は、比較的コロナの影響を受けずに済んでいます。コロナによって仕事が暇になった人達、あるいは忙しくなりすぎた人達の中で、こうした仕事について転職を考える人、また副業として始めることを考える人が増えてきています。
もちろん、誰しも、自分が一番やりたい仕事を続けて生活していくのが一番幸せでしょう。
しかし、今回の新型コロナウイルスのように、思いがけないかたちで仕事が出来なくなってしまったり、仕事のやり方を変えないとけなくなったりすることもあります。
新型コロナウイルスはいつ終息するか分かりません。また、終息したとしても、また他のウイルスが猛威を振るう場合も考えられます。
そこで、「好きではないが、得意な仕事」や、「好きというほどではないが、苦なくできる仕事」など、2番目、3番目にやりたい仕事についても視野に入れておき、1番やりたい仕事ができなくなったときに、次善の策としてそれらの仕事も出来るように準備しておくと心強いです。
また、コロナウイルスの影響が長引く場合は、就職活動をや副業をする際に、仕事の内容他に、コロナに影響されないか、あるいはされにくいかという観点から仕事を選んでいくのも、現実的な対策であるといえます。
自分が1番やりたい仕事にこだわるという姿勢は潔いともいえますが、様々な業界が打撃を受け、求人が激減している今のwithコロナ時代には、その姿勢を貫くことが困難になってきています。2番目や3番目にやりたい仕事に目を向けたり、コロナの影響を受けにくい仕事へ転職したり、副業を始めるなど、柔軟に仕事を選ぶことが、withコロナ時代が終わるまでの現実的な対策といえるのではないでしょうか。