何年前なのか、何十年前なのか‥ドキドキしながら社会人としての生活をスタートさせた人達も「転職」が頭をよぎることがあるでしょう。
新たなチャレンジ、新たな環境に身を置くことは初めて社会人になった時と同じように期待と不安でドキドキするものです。
転職しようと考えていても、はじめての転職の場合であれば尚更どのように転職活動を進めて行けばいいのか?と悩んでしまうことも少なくはありません。
スキルアップしたい!年収アップ・キャリアアップを目指したい!今よりも環境の良い職場で働きたい!など、理想の転職を成功させたい人を応援すべく、はじめての転職で押さえておきたいポイント、効率の良い転職活動の進め方を詳しく解説していきます。
はじめての転職でもあなたの理想の転職を叶えましょう!
※参照:doda「転職理由ランキング2019<総合>」
https://www.saiyo-doda.jp/lp/ma/reason/
この表は大手転職支援サービスdodaが2018年度に転職活動を行った約10万人のデータを元に発表した転職理由ランキングです。
1位の『ほかにやりたい仕事がある』は2012年度から転職理由1位をキープしており、社会人として働いてきた中で仕事に対する考え方や向き合い方が変化していくことで自然と“転職”を考え始めるのかもしれません。
また、ここ数年は売り手市場が続いている影響で比較的転職しやすい状況であると言えます。
友人や知人など身近な人から「転職をして給料が上がった」「労働環境が改善された」といった話を聞く機会が増えると、2位『給与に不満がある』や4位『残業が多い/休日が少ない』、7位『土日祝日に休みたい』といった待遇面の転職理由に今後変動が出てくる可能性もあります。
あなたが転職をしようかと考え始める理由はランキングの中に入っているでしょうか?
期待と不安を抱えながらも転職を決意し、なんとか転職を成功させたと思いきや‥蓋を開けてみたら失敗だったのかも?
ネット上で見られる転職失敗談を一部紹介していきたいと思います。
大学卒業後、総合商社に入社し35歳で課長に昇格するほど順調に歩んできました。
会社からは強く引き留められたのですが、仕事への視野を広げるためチャレンジ精神で40歳の時に同業界内へ転職をしました。
転職先の部署では殆どが年下で私が扱いづらかったのか誰も関わろうとしてくれず、仕事もない、会話もないが3ヶ月ほど続き上司に相談などをしましたが解決する兆しも見えず結局1年で退職し、元の職場へ出戻り入社をすることになりました。
皆歓迎してくれると思いきや、偶然聞いてしまった同僚の会話は私を罵倒するようなもので、給料も一からのスタート、実績を残しても正当な評価をしてくれない‥転職をしたことを毎日後悔しています。
そして、先日うつ病の診断も受けてしまい、また新たに転職する気力も出てきません。
この先どうしたらいいのかと悩んでいます。
前職と同職種に転職をして3ヶ月が経ちましたが、転職に失敗したと思っています。
同職種とは言え仕事内容は慣れないことも多く毎日苦戦していますが、それよりも人間関係に悩んでいます。
キツい言い方で注意するのは当たり前。間違いを正しく教えてくれない。「ブス」「適応障害」など罵倒される。
このようなことが続き今では会社に行くのも嫌になってきてしまい、涙が出たり手足が震えるようになってしまいました。
こんな状況から抜け出したいと毎日考えてしまいます。
給料の高さに惹かれて転職をしましたが、入社後すぐに高い給料の理由が分かりました。
仕事量が多すぎるくらいあるだけでなく、毎日社長とのミーティングが2時間、異常なくらい完璧を求めてくる、10連勤が普通にある‥など。
さすがに10連勤後は精神的にも体力的にもツラくなり会社を休みましたが、今では前の会社に戻りたいとさえ思っています。
これらの転職失敗談からなぜ転職に失敗してしまったのか分かりますか?
当たり前のことかもしれませんが、入社してからでないと転職先の内部事情を知ることが出来ないためミスマッチを感じ転職自体を後悔してしまっていることが読み取れます。
しかし、転職先に関する下調べを入念に行っていれば回避できたかもしれない失敗だったかもしれません。
表面的な部分だけで転職先を選んでしまうと失敗する可能性が高くなることを頭に入れておきましょう。
また、転職失敗談には挙げていませんが退職をしてから転職活動を始めたほうがいいと考える人も注意が必要です!
確かに退職後であれば転職活動に費やす時間をたっぷり確保することが出来ますが、すぐに転職先が決まらないことも想定し在職中から計画的に転職活動を進めて行くことをおすすめします。
退職してしまうと経済的な余裕や心の余裕がなくなり、転職先が決まるまで焦りと不安で悲惨な状況に陥りやすいことがあるからです。
はじめての転職の場合、転職活動というものをどのように行っていくべきなのか分からない人が多くいます。
新卒時に就職活動を経験した人が殆どだと思いますが、転職活動は中途採用となるため、新卒採用である就職活動の感覚で転職活動を進めていこうとしてしまうのはNG行動です!
ここで、就職活動と転職活動との違いを挙げていきたいと思います。
新卒 | 中途 | |
---|---|---|
採用 | 一括採用 | 個人採用 |
求める人材 | ポテンシャル | 即戦力 |
活動期間 | 1年以上 | 2~3ヶ月 |
大きく分けて3つ違いを挙げましたが、足並み揃え集団で行う就職活動とは異なり転職活動では個人が計画的かつ主体的に進めていく必要があり、これまでの実務経験や能力、実績を見られ即戦力となり得る人材であることを求められます。
20代の転職であればポテンシャル採用の可能性もありますが、30代以降の転職ではポテンシャル採用が見込めるほど甘いものではありません。
「なんとなく‥」や「条件がいいから‥」と言ったような気持ちで転職を成功させられるほど転職活動は容易なものではないことを心得ておくことが大切です。
はじめての転職で失敗しないために押さえておくべきポイントとは、ずばり【自己分析】と【情報収集】です。
新卒時の就職活動の時も自己分析と情報収集の大切さを教えられたかもしれませんが、改めて転職活動としての自己分析・情報収集のそれぞれを詳しく見ていきましょう。
これまでのキャリアを振り返り、実務経験・スキル・実績を整理しておきましょう。
これらを通して自分の強みとなることをアピール材料とし、逆に弱みとなってしまうことを補う何かを見つけておくことが大切です。
また、自分が理想としている環境(職場)、目指しているものを実現させるために、なぜ転職しようと思ったのか?転職先に求める条件の優先順位、転職先で目指していること、やってみたいことを明確にしておくことも転職を成功させるためのポイントとなります。
先ほどもお話しましたが、ネームバリューや待遇面といった表面的な部分だけで転職先を選んでしまうと失敗してしまう可能性が高いからです。
まずは自分自身を客観的に知ることから始めましょう。
そして、自己分析と同じく大事なポイントとなるのが情報収集です。
情報収集では、転職先の下調べである企業研究や希望する業界・職種の求人動向、現在の転職市場など転職に関する情報を詳しく調べておきましょう。
このように、とにかく調べ尽くすことが大切です。
入社後のミスマッチをなくすだけでなく、魅力的な応募書類の作成や面接時での受け答えに於いて転職先企業のことを理解していることは転職に対する熱意が伝わるためプラスに働くでしょう。
また、求人動向や転職市場に関することとして、ここ数年は求人倍率が1以上の売り手市場が続いていることもあり、転職希望者にとって転職がしやすい状況であると言えます。
しかし、売り手市場はいつまで続くか分かりませんし、業界・職種によっては逆に買い手市場となっていることもあります。
求人動向や転職市場を見極めておくことは転職活動で決して無駄にならないはずです。
徹底した情報収集は転職を成功させるため、転職への自信を付けるために必ず行いましょう。
自己分析や情報収集はもちろん個人でも出来ますが、実際には冷静になり客観的に自分自身を分析すること、転職先の人間関係など内部事情を知ることは難しいことです。
自分では苦手と思っていて避けていたことが実は得意なことであったり、自分では考えもしない転職先が適性に合った職場‥ということも考えられます。
仕事内容や労働環境、人間関係で転職に失敗したくない!と入社後でないと分からないような未知の不安に駆られる、または本当に自分に合った会社で働きたいと思うようであれば、転職のプロである転職エージェントを活用して転職活動を進めてみてはいかがでしょうか?
転職エージェントがやってくれること
転職エージェントでは、はじめての転職で大切な自己分析・情報収集を行ってくれるだけでなく、希望条件にマッチし適性にあった転職先の求人紹介や個人ではなかなか知ることが難しい転職先の人間関係や労働環境などの内部事情を教えてもらうことも可能です。
この他にも、魅力的な応募書類を作成するためのアドバイスや企業ごとに合わせた面接対策、自分からは言い出しにくい雇用条件交渉なども代行してくれるので採用が決まるまで徹底的にサポートしてくれます。
はじめての転職には不安がつきものです。
そんなときに転職活動の進め方はもちろんのこと、担当のキャリアコンサルタントと二人三脚で効率良く満足のいく転職を実現するためのサポートをしてくれるのが転職エージェントです。
心強いプロのアドバイスの元、はじめての転職を成功させましょう!
いかがでしたでしょうか?
転職に限らず新しいことへの挑戦には期待と同時に不安を感じるものです。
でも、そこで何もしなければ何も変わりません。ただ時間だけが過ぎていくだけです。
「あの時にこうしておけば良かった‥」と新たな後悔を生んでしまうのなら、まずは行動してみませんか?
ここでも触れたように在職中から計画的に転職に向けた準備を進めていき、万全の状態で転職活動に臨みましょう。
そして、少しでも不安を軽減しながら効率良く転職活動を進めて行きたいのであれば転職エージェントを活用することをおすすめします。
転職エージェントは様々なサービスがあるので、最低でも2~3社に登録をして比較検討をしながら進めていくことが転職成功の秘訣です。
あなたに合った方法ではじめての転職が上手くいくことを願っています。