フリーターの何が悪い?経験者に聞いたメリット・デメリット

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フリーター生活を続けていると、

「そろそろ就職して正社員になったら?」
「いつまでフリーターをしているの?」

と、批判的なイメージから、肩身の狭い思いをしている人も多いのではないでしょうか。

しかし、一生懸命働いて税金も納めているのに「フリーターの何が悪いの?」と思ってしまいますよね。

そこで今回は、フリーターが悪いといわれている理由やメリット・デメリット、フリーター・正社員へそれぞれ転職をされた人の声を紹介します。

フリーターへの偏見が辛い!何が悪いの?

周りからはフリーターというだけで「悪い」と思われがち。

なぜ悪いと追われるのか?というと、その理由は、世間からの偏見。

フリーターに対してネガティブなイメージを持たれている場合が多いからです。

では、世間はどんな偏見をもっているのか、フリーターが悪いといわれる理由についてみていきましょう。

自立していない

フリーターが悪いといわれる理由のひとつに、自立していないという世間のイメージがあります。

フリーターは、アルバイトやパートの収入に頼って生活していますが、中には収入が低く、親からのサポートを受けて生活をしているフリーターも少なくありません。

経済的に自立できていないことで、世間から悪い印象をもたれることがあります。

フラフラしている

フリーターというと「定職につかずにフラフラしている」というイメージを持たれることがあります。

アルバイトやパートでも生計を立て自立されている人もいますが、中には職場を頻繁に変え、点々とする人もいます。

短期的な働き方をしているイメージが強く、また、経済的に不安定な状態が続くためフラフラしているというイメージにつながるのでしょう。

無責任

フリーターというと「自由人」「責任のない働き方をしている」と思われている方も多いものです。

正社員と違い、「責任のない仕事をして貢献することができない」と考えられがちなためです。

フリーターとして自立している方も多く、すべてが無責任な働き方をしているわけではないのですが、どうしても世間からの偏見はきついようです。

Point

フリーターにも一生懸命働く人はいますが、「フリーター=悪い」という否定的なイメージをされることが多い

フリーターと正社員の違い

フリーターと正社員は、働き方の違いだけのように思っている方もいます。

しかし、多くの方が口を揃えて「早く正社員になった方がいい」という理由には、将来を考えたときに大きな違いがあるからです。

では、フリーターと正社員の違いについて詳しく説明していきます。

雇用の保障の違い

フリーターと正社員の大きな違いのひとつに、雇用の保障があげられます。

正社員は、企業との雇用契約に基づいて、安定した雇用が保障され、多くの企業では終身雇用制度が導入されています。

一方で、フリーターは雇用の保障がないため、自由な働き方ができる一方で、常に解雇のリスクがある不安定な状況で働かなければいけない場合が多いでしょう。

将来への保障の違い

将来への安定性についても、フリーターと正社員では大きな違いがあります。

正社員の場合、年金は基礎年金と厚生年金の2階建てで給与から天引きされ、老後の生活の生活資金に役立ちます。

厚生年金を納めているフリーターもいますが、低収入のフリーターは国民年金を支払うことになり、支給されるのは基礎年金だけです。

国民年金だけを納めている場合は、正社員の年金と比べて支給額が低く、老後の資金としては足りないケースが多いでしょう。

フリーターが支給される年金だけでは、家賃を払うことも難しいのが現状です。

老後もアルバイトをしなければ生活できない、といった将来の保障が乏しいのがフリーターです。

収入の違い

厚生労働省の『令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況 雇用形態別にみた賃金』をみてみましょう。

正社員の平均月収32万8000円に対し、正社員・正職員以外(フリーターを含む)の平均月収は22万1300円で、約10万円の収入差があります。(*)

また、正社員は昇給があり賞与も支給されますが、フリーターは、長く働いても大幅な昇給は期待できません。

フリーターは年収アップが難しく、正社員と比較すると生涯賃金にも大きな差が生じるでしょう。

*参照:厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況 雇用形態別にみた賃金』

社会的信用の違い

フリーターと正社員の違いは、社会的信用度にも大きく影響します。

例えば、自動車や家、マンションを購入する際、フリーターではローンが組めない可能性が高いでしょう。

雇用が不安定なフリーターは、「いつ収入が途絶えるか分からないためお金を貸したくない」と銀行から評価されてしまうからです。

一方正社員は、雇用が保障され、安定した収入も継続できるためローンを組むのに影響は少ないでしょう。

また、ローンを組みたいからといってフリーターから正社員に転職しても勤続年数が短ければ難しい場合が多いです。

スキルやキャリアの違い

フリーターと正社員とでは、スキルやキャリアに大きな違いがあります。

正社員は入社後、研修や教育制度が整っている場合が多く、仕事に必要な知識や技術、ビジネスマナーなどを幅広く学ぶことができます。

また、長く働くほどスキルアップやキャリアアップのチャンスがあるでしょう。

一方、フリーターは単純な業務や特化した業務をメインに行い、研修やセミナーなどへの参加も少ない場合がほとんどです。

スキルアップのチャンスが少なく、これまでの経歴が職歴とみなされないことも。

正社員と比べてフリーターは、経験が長くても、スキルやキャリアが評価されないケースが多いでしょう。

結婚の違い

フリーターと正社員では、結婚率にも違いがあります。

厚生労働省の『正社員?フリーター?何が違うの??~将来の進路について悩んでいる方へ~』から男性の雇用形態別の有配偶率をみると、以下のような結果になっています。

フリーター何が悪い

正社員の有配偶者の割合は、30~34歳に50%を超え、40代前半になると73.9%の男性が結婚しています。

雇用や収入が安定しているため、結婚の不安も少ないのでしょう。

一方、パート・アルバイトの男性の有配偶者の割合は、30~34歳に13.6%ですが、正社員と比べると、その後の伸び率が少ないことが特徴です。

フリーターの不安定な雇用や収入が、結婚のハードルとなっていると予測されます。

参照:厚生労働省『正社員?フリーター?何が違うの??~将来の進路について悩んでいる方へ~ 男性の雇用形態別の有配偶率P.4』

フリーターのままでいることの3つのリスク

フリーターを続けていると、将来はどうなるのでしょうか?

ここでは、フリーターのままでいることのリスクについて3つ紹介します。

身体的な衰え

若いうちは疲れもなく、アルバイトをかけもちすることもできるでしょう。

しかし、フリーターのまま年齢を重ねていくと?

これまでと同じような働き方や肉体労働、長時間労働は、厳しくなることが予測されます。

求人情報を見て「フリーターでも仕事には困らない」と思っていても、身体的な衰えからできる仕事が限られてくる、といったリスクがあります。

経済的な不安

若いうちは、フリーターの給料でその日暮らしができていたかもしれません。

しかし、シフト調整や欠勤などをすれば、途端に1カ月の生活ができなくなってしまいます。

正社員と異なり、毎月決まった金額が給料として支給されているわけではないので、将来に備えて十分な金額を貯金するのは難しいでしょう。

また、老後の資金として約2000万円必要といわれていますが、貯金が十分にないと、年金だけで生活することも厳しいでしょう。

フリーターとして年齢を重ねると、将来は経済的な不安が待ち構えている可能性もあります。

親との共倒れ

フリーターとして十分な収入がなく、実家で生活している人も多いでしょう。

若いうちは両親も現役で働き、子供を養える経済力はありますが、親が高齢になった場合のことを考えてみましょう。

  • 親が定年を迎え、収入がなくなる
  • 親の病気や介護で費用がかかる
  • 親の年金で生活していたが亡くなったあと収入源がなくなる

親の収入や年金に頼って生活をしていたフリーターは、親のサポートが途絶えたあと、どうやって生活をしていけばいいか分かりません。

また、フリーター自身も年をとっていますので、就職できるチャンスも少なくなってしまうでしょう。

親と共倒れしてしまうリスクを抱え、ホームレスや孤独死など悲惨な末路が待っている可能性があります。

Point

目的なくフリーターをしている人や独身の人のリスクが大きい

フリーターのデメリット

フリーターでいることは自由である反面、収入や将来への不安などのデメリットが多いといわれます。

ここでは、フリーターでいることのデメリットについて詳しく解説します。

収入が不安定

フリーターは、シフト調整によって勤務日数が変動するため、月収が安定しません。

毎月の収入が固定されているわけではないので、仕事がなくなった場合や体調不良で欠勤した場合は、収入が途絶えてしまいます。

また、企業によってアルバイトやパートに対して賞与は支給されないこともあるため、年収が少なくなる傾向があります。

しかし、フリーターは副業やかけもちがしやすいため、中には正社員の年収を超えている人もいます。

正社員のように給料が固定されないため、努力次第で高い年収を目指すことも可能です。

仕事がなくなる可能性がある

フリーターがアルバイトやパートなどの非正規雇用は、ニーズがなければ働くことができません。

コロナ禍では、多くの企業が経営危機に陥り、働く人たちも職を失いました。

このように社会的情勢の悪化や経営危機に陥った場合、解雇の対象となりやすいのがフリーターです。

しかしその反面、会社の将来性を見通して退職しやすく、転職しやすいことはメリットとなるでしょう。

キャリアアップが難しい

フリーターにとって一番のデメリットは、キャリアアップが難しいことではないでしょうか。

正社員であれば、勤続年数を重ねることで役職についたり昇給できますが、フリーターでの経験を積んでも、正社員程の責任ある立場になることは難しい場合が多いです。

年齢が上がるとアルバイトやパートとして雇用されにくいこともありますので、長く働き続けることが難しくなることも。

職場にもよりますが、アルバイトやパートから積極的に正社員登用をしている会社もあります。

キャリアアップを目指したい人や、将来的に正社員で働きたい人は、正社員登用制度が整っている会社がおすすめです。

結婚できない可能性がある

フリーターは、収入や将来が不安定であるため、結婚を考える年齢になっても安定した収入を得られず、結婚を踏み切れない人が増える傾向があります。

また、結婚したい相手がいたとしても、社会的地位が低いとされ、結婚を認められないだけでなく、そもそも結婚相手を見つけにくくなる可能性もあります。

全てのフリーターが結婚できないわけではありませんが、結婚のハードルは高くなるでしょう。

フリーターのメリット

フリーターにはデメリットもありますが、自由な働き方やプライベートの充実などのメリットがあります。

夢の実現や負担のない働き方を目指して、フリーターを続けている方も少なくありません。
ここでは、フリーターでいることのメリットを5つ紹介します。

勤務時間の自由度が高い

フリーターで働く場合、シフト制が多いため、勤務時間を自由に組むことができるメリットがあります。

自分の都合に合わせて出勤日を選ぶことができるため、授業や趣味、家庭の都合など自分のペースで働くことができます。

生活のバランスを取りやすくなり、仕事と家庭を両立したい方にとって負担のない働き方でしょう。

プライベートが充実する

フリーターは、勤務日が調整しやすいため、比較的自由な時間が確保しやすいです。

そのため、趣味や資格取得などの時間を確保しやすく、家族や友人との予定も組みやすくなるでしょう。

また、正社員と比較して残業が少ないため、ワークライフバランスが取りやすく、プライベートが充実するメリットがあります。

ダブルワークがしやすい

フリーターは正社員に比べて収入が少ない傾向ですが、時間的な余裕があるため、別のアルバイトや副業でダブルワークしやすいメリットがあります。

例えば、朝から昼までの時間帯はカフェで働き、夕方からは居酒屋で勤務するなど、時間を有効活用することができます。

ダブルワークすることで、幅広いスキルを身に着け、収入を増やすことも可能です。

仕事を辞めやすい

フリーターは、正社員と比べて仕事を辞めやすいというメリットがあります。

様々な業種や職種のアルバイトやパートを経験できるため、自分に合わない職場や業界にすぐに気がつきやすい特徴があります。

合わないと感じた場合は、退職して自分に合った職場を見つけやすく、特別なスキルを求められない職場であれば転職もしやすい傾向です。

また、職場での経験を積みながら自分がどのような仕事が好きか・得意かということを知ることもできます。

プレッシャーが少ない

フリーターの場合、仕事に対するプレッシャーが少ないこともメリットのひとつです。

正社員に比べると、責任を問わない仕事を任せられることが多いため、ストレスやプレッシャーが少ない傾向です。

また、正社員のようにノルマや業務に追われることは少なく、日々真面目に仕事に取り組んでいれば評価されるでしょう。

フリーターから正社員になった人の声

収入や将来への不安を感じ、フリーターから正社員になった人もいらっしゃいます。

ここでは、正社員になったことでどんな変化があったのか、よかったことやよくなかったことの声を紹介します。

「彼女と結婚できてよかった」Aさん(32歳男性)

新卒で就職し、職場の人間関係や仕事に悩み3年で退職。

その後フリーターとして、飲食店でアルバイトを4年していました。

しかし、付き合っていた彼女との結婚を考えるようになり、正社員を目指すことに。

フリーターというだけで書類選考や面接では苦労しましたが、接客業の経験が評価された企業へ無事就職。

今は、営業職で働き、彼女とも結婚できました。

飲食店でのアルバイトに比べて、覚えることが多く、お客様にとってより良い提案をするために勉強もしなければいけないことが大変です。

しかし、仕事を頑張ればインセンティブがつき、年に2回ボーナスももらえるので、以前よりも収入が増えたことがよかったと思います。

長く働き、キャリアアップを目指していきたいと考えています。

「資格を取って正社員に」Bさん(26歳女性)

新卒での就職に失敗し、販売業のアルバイトを4年していました。

親からは「早く定職についてほしい」といわれ、自分自身も将来に不安を感じ、医療事務の資格を取得し正社員に就職しました。

収入面や福利厚生などは満足しているのですが、毎日の業務がルーティーンなので、販売業の頃と比べてやりがいが少ないと感じています。

正社員からフリーターになった人の声

フリーターから正社員になった人がいる一方で、正社員からフリーターになった人も少なくありません。

安定性や雇用の保障よりも、あえて自由度の高いフリーターになったのはどうしてなのでしょうか?

ここでは、正社員からフリーターになった人の声を紹介します。

「仕事のストレスが少なくなった」Cさん(28歳男性)

新卒で就職することができましたが、仕事に追われ、残業続きで毎日クタクタでした。

3年働きましたが、頭痛や腹痛、出社するのが辛くなったりと体調をきたしてしまい、退職。

1年間自宅でゆっくりしましたが、生活のこともあるので近所のコンビニでアルバイトをすることにしました。

慣れない仕事でしんどいこともありましたが、シフト制で勤務時間が固定されているため、スタッフの欠勤など特別なことがない限り残業はありません。

以前のように休日出勤がなく、ゆっくり休めるので体調も安定し、資格取得の勉強をはじめました。

正社員時代と比べて収入は減りましたが、自分のペースで働けることや仕事へのストレスが少なくなったことがよかったです。

「家族との時間が充実する」Dさん(35歳女性)

10年正社員として働いてきましたが、結婚と出産を機に退職し、今は事務員のパートをしています。
これまで働いてきたキャリアを中断することは少し不安でしたが、家庭との両立が難しく、家族との時間を大切にしたいと思い、パートを選びました。

週に3日のパートなので、収入は大幅にダウンしましたが、子供が幼稚園から帰ってから一緒に料理したり、ゆっくり過ごすことができます。

また、子供の幼稚園の行事や役員にも積極的に参加できるので、子育ての充実を実感しています。

子供の学費や自分たちの将来の備えのため、もう少し大きくなったら正社員として働きたいと思っています。

【まとめ】フリーターのメリットとデメリットを理解しよう

フリーターは、「安定した職に就かずに生活している」と、世間から悪いイメージを受けることがあります。

しかし、フリーターは、働き方の選択肢が豊富で、プライベートが充実するなどの人生を豊かにするメリットがあります。

フリーターのメリットとデメリットをしっかり理解し、自分のライフスタイルや働き方に合ったものを選びましょう。


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷