「学校が終わってからの時間を有効活用したい」
「子育ても落ち着いたのでバイトがしたい」
とお考えの方は、学童保育のバイト・パートはいかがでしょうか。
学童保育とは、正式には学童保育指導員という名称で、学生や主婦にも人気のあるバイト・パートです。
今回は学童保育の仕事内容やどんな人に向いているのか、必要な資格などを徹底解説します。
学童保育とは具体的にどのような仕事で、なぜ人気が高いのか、どんなところが運営しているのかを紹介します。
学童保育施設は、施設によって運営方針や対象年齢が様々です。
一般的には小学生まで、両親が仕事で面倒を見られない子供を対象に放課後を過ごしてもらい、その中で勉強や遊びなどを体験してもらうことになります。
学童保育の仕事は、下記の仕事が多いです。
この中でも特に重きを置くのが子供とのコミュニケーションです。
学童保育の時間を通して子供の心を開いていく大切な仕事です。
施設によっては英語の学習を行うところや、学習塾のように学校で学べない内容を教えるところもあります。
学童保育指導員は、放課後に子供と遊んだり、勉強を教えたりすることから資格が必要と思われがちです。
しかし、実は学童保育のバイト・パートで働くには、資格は必要ありません。
そのため、無資格でも働きやすく、時給も比較的高いことから、学生や主婦(主夫)に人気のあるバイトの1つです。
学生の場合、授業が終わってから放課後の数時間働く人や、土日や長期休暇を利用して働く人など、色々な働き方があります。
また、子供達からしても、若いお兄さんやお姉さんが遊び相手や、話し相手になってくれるのは楽しみになり、良い刺激になります。
学童保育施設と言えば、学校の一室を借りて運営しているイメージを持たれる方も多いかと思います。
実際に、学校などの公立団体が運営する学童保育施設もありますが、最近は学習塾やNPOなどの民営団体が運営する施設も増えています。
近年は両親が共働きの家庭が一般的になっており、保育園・小学校の終了時間までに仕事が終わらないことがほとんどです。
その場合、両親が迎えに行くまで子供を世話し、勉強や遊びを教える学童保育は非常に大きな存在です。
社会的な学童保育へのニーズの高まりとともに、色々な団体が学童保育に参入しているため、施設の在り方も差別化されてきています。
学童保育でバイトやパートをするなら、どのような人が向いているのでしょうか。
向いている人の特徴について紹介します。
まず何よりも大事なことは、子供好きであることです。
学童保育施設では、小学生がしばらくの間過ごすことなり、時には20~30人のお世話をすることもあります。
年齢も様々で、下は幼児から上は小学校6年生まで、色々な子供の面倒を見ることになります。
まだトイレを自分でできない子供がいるなら、オムツ交換をすることもあるでしょう。
もう少し上の年代になれば大勢の子供とかけっこをしたり、時には勉強を教えたりすることもあります。
どのような年代の子供にも対応していくのは、子供が好きでなければ難しいです。
その分、男性・女性を問わず働きやすいともいえます。
学童保育のバイトは、幅広い年代の子供と接する貴重な機会です。
保育園の子供から小学生までが一緒に時間を過ごすため、将来保育士や教師を目指す人にとっては、学生のうちに子どもと接することができる時間になります。
いずれ保育士や教師として働いた時にも、学童保育での経験は必ずどこかで生きてきます。
子供とのコミュニケーションの取り方、子供の発達段階による教え方、集団生活での過ごし方など、大人として子供に指導する方法を自分なりに考える機会になるでしょう。
また、保育士や教師以外にも、子供と接する仕事に就くのであれば、学童保育施設のバイト・パートを経験しておくのは良い経験になるはずです。
学童保育での仕事には、清掃や事務作業、連絡業務などもありますが、主な仕事は子供達との関わりです。
子供は大人よりも活動的で、かけっこやかくれんぼのほか、色々な遊びを要求されるでしょう。
子供の数が多くなれば、一緒に遊ぶ時間が多くなるため、体力に自信がなければ務まりません。
特に休日や長期休暇では1日中子供と遊ぶこともあり、体力がないと疲労で体調を崩すかもしれません。
学童保育に関心があっても体力に自信のない人は、まずは日頃の体力作りを行ってください。
学童保育指導員は、子供と一緒に過ごす仕事ですから、通常の仕事にはない注意点があります。
どのようなポイントを意識すべきなのか、細かく確認していきましょう。
施設の方針によっても変わりますが、基本的に派手な髪色やネイルは禁止になっているところが多いです。
少し明るめの茶色くらいなら許容されますが、金髪やピンク、緑などの明らかに染髪しているとわかるものはタブーです。
子供を指導する立場にあることから、大人としての見本にならなければなりません。
また、ネイルについては長い爪で子供を怪我させてしまうケースや、子供と遊ぶ際に邪魔になることが多いため、基本的に禁止されています。
爪を長く伸ばすのも危険ですから、定期的に爪切りをしておく必要があります。
爪を保護するためにマニキュアを塗る程度は問題になりませんが、つけ爪が外れて子供が口に入れては一大事です。
施設によって基準は違いますから、働く際は身だしなみのルールを確認しましょう。
髪色や爪だけでなく、髪の毛の長さや髪型にも配慮が必要です。
髪の長い方は、髪をヘアバンドなどでまとめておかないと、色々な面で危険だからです。
まず、長い髪をそのまま下げておくと、子供と遊んでいる最中に子どもの目に髪が入り、結膜炎などの目のトラブルに繋がる可能性があります。
さらに、小さい子供や発達障害を持つ子供の場合、髪の毛を強く引っ張られるおそれもあります。
子供だけでなく、自分の安全を守る意味でも髪の毛はまとめておくか、ある程度の長さに揃えておくことが大事です。
子供と一緒に過ごし、心を開いてもらうには色々な遊びを知っておくことが大切です。
子供は何にでも好奇心旺盛で、体を動かす遊びも頭を使う遊びも両方知っておくと役に立ちます。
鬼ごっこやかくれんぼだけでなく、昔ながらの遊びとして囲碁や将棋、花札、麻雀など色々な遊びを教えられると、子供と一緒に楽しめるでしょう。
子供から心を開いてもらうには、一緒に何かをすること、心の底から楽しんでもらうことが何よりも大切です。
子供の心を捉えられるように、学童保育指導員自身も色々な遊びや知識を吸収し、子供達に楽しみを与えられる人間になりましょう。
学童保育施設は、最低人員が2人から運営できます。
実際に、最低人員ギリギリで運営している施設も多いため、急な体調不良や予定が入った時には休みにくいというデメリットがあります。
事前に予定がわかっていれば、早いうちに伝えておくことが大事です。
人員がギリギリで運営している場合、自分一人が休むことで開所できないこともあるため、バイトやパートでも責任は重大です。
バイトやパートで応募する前に、人員がどの位いるのか問い合わせてみましょう。
学童保育指導員と放課後児童支援員にはどのような違いがあるのか、放課後児童支援員に求められる資格についても見ていきましょう。
学童保育指導員とは、学童保育で無資格でも働ける職員のことです。
学童保育指導員なら資格を持たない学生、子育て経験のある主婦の方でもバイトやパートとして働けるので、気軽に始めやすい仕事です。
仕事の時間帯は平日なら昼過ぎから午後7時頃まで、休日や長期休暇なら朝から午後7時頃までが基本です。
学生の場合は学校が終わってからの短時間でも始めやすく、資格も不要なことから働きやすいでしょう。
次に放課後児童支援員ですが、こちらは2015年に設立された学童保育の専門資格です。
現在では40人以下を1クラスとした時、放課後児童支援員の有資格を1名以上配置し、指導員2名以上で運営することが決められています。
つまり、放課後児童支援員は学童保育施設にとって必要不可欠な存在で、多くの学童保育施設で必要とされる人材です。
実際に、求人でも放課後児童支援員になる有資格者を求めているものが多く、学童保育の需要の高まりによって人気も高まっています。
学童保育で働くだけなら、無資格でも問題なく働けます。
しかし、そこから放課後児童支援員になり、キャリアアップを狙うなら、放課後児童支援員認定資格研修を受講する必要があります。
放課後児童支援員認定資格研修の受講要件は、要約すると、以下のいずれかを満たすことです。
児童福祉事業とは、放課後児童クラブや保育園、養護施設などの施設での働きを指しています。
また、放課後児童健全育成事業とは、放課後子ども教室などの事業のことです。
さらに高度な資格として、放課後児童育成支援師や放課後児童専門育成支援師、放課後児童高度育成支援師もあります。
無資格で学童保育指導員として働いていても、従事期間が過ぎれば受講要件を満たせるので、機会があれば狙ってみましょう。
参考:厚生労働省 「放課後児童支援員に係る都道府県認定研修ガイドライン(案)の概要」P8
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学童保育は近年の待機児童数の増加、共働き世帯の増加により年々需要が増している仕事です。
学童保育指導員は無資格でも働けますから、学生のアルバイトや主婦のパートなどとしても人気があります。
将来保育士や教師を目指す方は子供と接する良い機会になるだけでなく、資格を取得すればキャリアアップにも繋げられます。
子供が好きな人にしかできない仕事ですから、子供の成長をサポートしたい方、子供と関わりたいという強い気持ちを持つ方は、学童保育で働いてみましょう。