ゲーム好きであれば一度は憧れるゲーム業界での仕事。
やってみたいとは思っても「プログラミングやデザインなどの専門知識がないと、転職は難しいのでないか」と思う人もいるかもしれません。
ここでは、ゲーム業界の仕事に興味がある人、ゲーム業界へ転職を考えている人向けに以下の内容をご紹介します。
憧れのゲーム業界での仕事に就けるよう、この記事を参考に転職を成功させてください。
業界動向サーチの情報によると、2018~19年のゲーム業界の業界規模は5兆円5,622億円となっており、依然右肩上がりの推移となっています。(*1)
近年のゲーム業界は家庭ゲーム機の「ニンテンドースイッチ」が再び巻き戻しの動きが見られ、スマホ向けゲームも拡大はしているものの鈍化傾向にあります。
では、今後の展望はどうなのでしょうか?
対戦型のゲーム「eスポーツ」は、世界中で大型の大会が開催されております。日本も近年一流企業が出資するなどeスポーツ市場はさらに活発化する可能性があります。
2023年には、eスポーツの市場規模は15億円に上ると言われおり今後も市場規模が拡大すると予想できます。(*2)
また、AR・VRなどの新技術が次々と導入されつつあるので、ゲームジャンルや趣向が拡大する可能性も十分にあると言えるでしょう。
ゲーム業界はまだまだ伸び代があり、今後の展望も明るいと考えられます。
*1参照:業界動向サーチ『ゲーム業界の動向や現状、ランキングなど』
*2参照:KADOKAWA Game Linkage『2019 年日本eスポーツ市場規模は60億円を突破。』
ゲーム業界で一般的に募集されている仕事の種類・職種は以下の5つです。
ここでは、それぞれの職種の仕事内容や必要な知識、スキルについてみていきましょう。
ゲームディレクターは、ゲーム制作全体を監督するのが仕事です。
など幅広い業務をこなす必要があります。
そのため、リーダーシップがあり作業関係者に適切な指示を出せる全体把握能力が求められるでしょう。
そのほかにも、コミュニケーション能力、スケジュール管理能力など持っていると活躍するスキルは多岐に渡ります。
ゲームプランナー/ゲームデザイナーは、ゲームディレクターの指示に従い、
などを行います。
また、発売中ゲームの売れ行き分析、改善策の検討など、アフターケアも合わせて行う重要な職種です。
ゲームディレクター同様にコミュニケーション能力、スケジュール管理能力が必要なのはもちろん、企画力や分析力といったスキルもあると良い職種と言えます。
ゲームシナリオライターは、ゲームのストーリやキャラクターの台詞など脚本を書くのが仕事です。
物語を考えて形にするのが好き・得意な人や、ゲームが純粋に好きな人が向いていると言えるでしょう。
ゲームシナリオライターになるのに必要な資格はなく、いかに面白くてプレイヤーの心を掴めるシナリオを書けるかが重要になります。
プラスして、数多くのゲームをしていたりゲームやゲーム制作に関する知識・経験があると役に立つでしょう。
CGデザイナーは、キャラクターや建物や背景といったオブジェクトを2D/3Dグラフィックで作成するのが主な業務です。絵を描くのが得意な人は向いている仕事になります。
ただし、「Illustrator(イラストレーター)」や「Photoshop(フォトショップ)」といった、画像処理ツールが使えることが必須だと言えます。
CGデザインはただ「できる」だけでなく、個性や表現力、デッサン力などさまざまな要素が必要です。
トレンドや時代の流れに敏感であることも重要なスキルだと言えます。
ゲームプログラマーは、仕様をもとにキャラクターの動きやBGM、エフェクト、システム構築などのゲームの動きをプログラムする仕事です。
プログラミングの知識やスキルが必要な職業になります。
ゲームによって使用される言語は異なるので、自分の作りたいゲームがどの言語を使用しているのか確認し、言語知識の習得をするのが近道になるでしょう。
未経験であってもゲーム業界への正社員として転職は可能です。
特に、以下に当てはまる業種であれば転職に有利に働くでしょう。
ゲームディレクター・ゲームプランナーといった言語知識やグラフィックスキルなどを要しない職種は、コミュニケーション能力やビジネス的な視点があるほど転職しやすいです。
ゲーム業界に年齢制限はありませんが、30代以降で完全未経験になると転職が厳しくなると言えるでしょう。
逆に、30歳以降であってスキルや知識があり、即戦力になるのであれば転職も十分に望めます。
会社によっては、未経験であっても「スキルやゲーム業界で役位に立つ知識・経験がある」と判断されれば転職成功も見えてきます。
年齢も一つの判断基準ではありますが、まずは自分がどんな知識、スキル、経験があるのかを棚卸しし、アピールすることを考えてみると良いでしょう。
ゲーム業界への転職を成功させるコツは、以下の5つになります。
一つずつ説明していきます。
「ゲームが好きだからゲーム業界にいきたい」と考える人は多いですが、好きでゲームをするのと制作するのは大きく異なります。
このような考えだけで転職をしてしまうと「思っていた仕事と違った…」というギャップを感じてしまうでしょう。
ゲーム制作の仕事では具体的にどんな作業をするのか、働き方やスタイルなど転職イベントや実際に働いている人に聞ける機会があれば聞いておいた方が良いです。
ここを外してしまうと、どんなに後の対策をしても転職が成功しとは言えなくなります。
ゲーム業界に転職するために多くの企業を受けようと思うのもわかりますが、応募企業それぞれを理解しなければ選考に望んでも良い結果は出ないでしょう。
多くの企業を受けることよりも、自分の希望する企業が出している作品をぜひやり込んでみてください。
ゲームを通して「こんなに素晴らしい作品を作っている会社なんだ」「この作品のこの部分が魅力的だな」など、企業についてより知ることができます。
企業理解のある人は面接時に好印象を持たれますので、「ゲームをやったことはないけど受けてみよう」といった考えで臨むのはおすすめできません。
ゲーム業界に限らずではありますが、志望動機はしっかりを伝えるようにしましょう。
なぜゲーム業界なのか、なぜ応募した企業で働きたいのか、理由を明確に答えられない人を採用したいと思う企業はまずありません。
ゲームが好き、ゲームを作りたいという思いだけでは転職は成功しないので、ここはしっかり対策を立てておいてください。
業界経験がない、スキルがないといった未経験でも転職できないことはありませんが、スキルがあるに越したことはありません。
ぜひ、転職したいと考えているのであればすぐにスキルを身につけるように行動しましょう。
ゲーム制作が学べるスクールも存在します。
可能であれば、面接時にポートフォリオを出せるくらいのスキルがあるとかなり有利に転職が進むでしょう。
業界未経験で転職も初めてであるのなら転職エージェントを使うのもおすすめです。
自分のキャリアや希望する条件を自力で見つけるのはなかなか苦労します。
その点、転職に詳しい転職エージェントを使えば、より自分にぴったりの企業が見つかるでしょう。
「どうしてもゲーム業界で正社員として働きたい!」という強い意志がある人は、チェックしてみてください。
ゲーム業界へ転職する方法をご紹介しました。
ゲーム業界への転職はスキルがないと難しい、30歳を過ぎると厳しいと言われています。
しかし、自身が持っているスキルの棚卸しを行い、転職後に役立てることをアピールできれば転職成功も十分可能です。
ぜひ、この記事を参考にゲーム業界への転職を成功させてください。