【2020年最新版】初心者でも合格できる?G検定の難易度を調査

最近注目を浴びている新技術が、AI(人工知能)やディープラーニングといった分野です。これからはAIが進歩していき、将来的に既存の仕事を奪っていくという意見も見かけられます。

現在働いている業界に将来性を見出せない場合、AIを制作する側になってキャリアを築いていこうと考える方もいるでしょう。そこで注目される職業がAIエンジニアです。

ただし、ITエンジニアとして働いたことがない場合、どうやってAIエンジニアを目指してよいのか分からないはずです。そこで今回の記事では、初心者がAIエンジニアを目指す際に役立つ「G検定」という資格について、概要や取得するメリット、難易度、勉強法などを解説していきます。

AIとディープラーニングについての解説

AIやディープラーニングの基礎知識を問う「G検定」について知る前に、まずはAIやディープラーニングのことを詳しく知っておく必要があるでしょう。そこで本章ではAIとディープラーニングについて、ITエンジニアの経験がない初心者にも理解できるように分かりやすく解説していきます。

AIとは?

AIは「Artificial Intelligence」の略で、日本語では人工知能と呼ばれます。技術の進歩により、言語の理解や問題の解決など、これまで人間にしかできなかった行為をコンピュータに行わせることが可能となりました。

例えば、スマートフォンに搭載されているAIアシスタントは、音声認識技術を使い様々なタスクを実行してくれます。また、最近人気のお掃除ロボットにもAI搭載の機種があり、場所を学習することで効率良く掃除を進めてくれるでしょう。

さらにAIを使った先進的技術としては、自動運転が挙げられます。現在、既に実証実験が行われており、将来的に社会普及していく可能性が高い技術です。このようにAIは今後、ビジネスにおいても日常生活においても、様々な分野に導入されていくと予想されます。

ディープラーニングとは?

ディープラーニングはDLと略されることもあり、日本語では深層学習と訳します。膨大なデータを用いて特徴のパターンを認識し、判断や分析に役立てる技術です。ディープラーニングを一躍有名にした出来事は何と言っても、2016年に「AlphaGo」が世界トップクラスの囲碁棋士に勝利したことでしょう。

ビジネス上の具体的な活用例については、画像認識によってガンや腫瘍を見つける医療分野への応用や、自然言語処理によって消費者からの問い合わせに対応するサービスが挙げられます。従来は人間が対応していた仕事をディープラーニングに任せることにより、大幅な業務の効率化が可能となるでしょう。

AIとディープラーニングについて学べる資格

AIとディープラーニングについて、一から学びたい方におすすめする方法が資格の取得です。合格という目標があるため、学習のモチベーションを保ちやすいメリットがあります。

AIとディープラーニングについて学べる代表的な資格としては、以下の3種類が挙げられます。

・G検定
・E資格
・Python 3 エンジニア認定データ分析試験

これらの中でも「G検定」は人気が高く難易度も低めで、初心者の受験に打ってつけの資格と言えるでしょう。そこで、次章からは「G検定」の詳しい概要について解説していきます。

「G検定」の概要

G検定は、一般社団法人である日本ディープラーニング協会が実施する資格です。AI、機械学習、ディープラーニングの基礎知識や、それらを事業活用していく能力を問われます。

「G検定」の試験概要

G検定はオンラインによる自宅受験にて実施されます。試験では多肢選択式の問題が220問程度出題され、試験時間は120分です。受験費用は、一般の方が12,000円(税抜)、学生の方が5,000円(税抜)となっています。

2020年第2回のG検定は、過去最高となる12,552人が受験し、8,656人が合格しました。受験者数は年々増加中で、今人気の資格と言えます。

「G検定」の試験範囲

G検定の試験は、主に以下の内容から出題されます。

・人工知能の定義
・人工知能をめぐる動向
・人工知能分野の問題
・機械学習の具体的手法
・ディープラーニングの概要
・ディープラーニングの手法
・ディープラーニングの研究分野
・ディープラーニングの応用に向けて

「G検定」を受験する流れ

G検定を受験する主な流れは以下の通りです。

1.G検定受験申込サイトへアクセスし、アカウントを作成する
2.アカウントへログインし、「氏名」「生年月日」「電話番号」「住所」などの個人情報を登録する
3.ログイン後のメニューからG検定の受験を申し込む
4.「クレジットカード」「コンビニ決済」「バウチャー」いずれかの方法で受験料を支払う
5.試験当日にログインし、試験開始時間になったら受験する
6.試験の1~2週間後、登録したメールアドレス宛に試験の合否が届く
7.合格した場合、受験結果発表の2週間後に随時「合格証」と「合格認証ロゴ」が配信される

「G検定」を取得するメリット

G検定は、AIやディープラーニングを事業に活用していく能力を問う試験です。では、取得すると具体的にどのような利点があるのでしょうか。本章では代表的なメリットを3つ挙げて解説します。

AIやディープラーニングを体系的に学べる

AIの技術は、これから企業にとってますます重要性が高まっていくでしょう。企業で働く人にも、AIを活用していく能力が必要となってきます。

しかし、今までAIを扱ったことがない方は、どのように勉強を始めてよいのか分からないかもしれません。そこで、G検定が役立ちます。

G検定は、AIやディープラーニングを事業活用できる人材を育成するため、知識やスキルを体系的に学べるよう工夫されています。また、資格取得の勉強をきっかけに知識を深めることで、さらなる学習のモチベーションに繋がるはずです。

習得した技術をビジネスに活かせる

ディープラーニングは、仕事の効率化や新たなビジネスの創出に役立つ技術です。具体的には、単純作業をAIに任せたり、消費者の行動を分析したり、Webサイトにチャットボットを導入したりなどが可能となります。

仕事にAIやディープラーニングの技術を取り入れることで、自身の評価も大いに高まるでしょう。昇給や昇進に役立ったり、転職で有利になったりする可能性があります。

AIエンジニアへの足掛かりとなる

G検定は、AIやディープラーニングに関する資格の中でも入門的なレベルに位置します。G検定の取得は、「E資格」や「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」など、より難易度の高い資格へ挑む足掛かりとなるでしょう。

また、AIエンジニアは常に新しい技術を学ぶ必要があるため、学習のモチベーションを維持することはとても大切です。資格の取得を目標とすることで、勉強の意欲を維持する手助けとなるでしょう。

2020年度における「G検定」の難易度

初心者がG検定を受験するにあたり、最も気になる点が難易度でしょう。AIやディープラーニングについて、詳しく知らない方でも合格を目指せるのでしょうか。本章では、G検定の合格率や勉強時間、そしてカンペの有効性について解説します。

「G検定」の合格率

2020年7月4日に実施された最新の試験では、受験者数が12,552人、合格者数が8,656人で合格率は68.96%でした。例年の合格率が70%前後であることを考えると、2020年の難易度は例年並みだったと言えるでしょう。試験の合格ラインは公表されていませんが、受験者の体験談によると70%程度と考えられます。

G検定はAIやディープラーニングを利用する側の資格であるため、受験した方の職種はIT関係だけでなく多岐に渡ります。合格率に関してはIT系と非IT系でさほど違いがないため、IT系以外の方でも十分に合格を目指せる資格です。

「G検定」の勉強時間

G検定の勉強時間は初心者が一から学習する場合、30時間程度が目安と言われています。ただし、合格に必要な勉強時間は人によって大きく変わります。

AIに関わった経験があれば少し試験対策勉強をするだけで合格できるでしょう。逆に、IT系の知識に疎い方であれば30時間以上の勉強時間が必要となるかもしれません。

G検定は他のIT系資格と比較して、短時間で合格を目指せる資格です。これから、AIやディープラーニングを学んでいこうと考える方にとって、敷居が低い試験と言えるでしょう。

カンペの有効性について

G検定はオンライン上で開催され、自宅で受験する試験です。試験中にインターネットを利用する検索が認められているため、カンニングペーパー(カンペ)を見ながら受験することもできます。

ただし、試験時間120分に対して問題数が220問程度と多く、1問につき30秒程度の回答時間しかありません。全ての問題を検索やカンペを使用しながら回答していると、時間がなくなってしまうでしょう。

そこで試験対策においては、まず速度を重視しながら、自分の頭だけで一通り回答していく方法をおすすめします。問題にはチェック機能が設けられているため、自信がない問題にチェックを入れておくことが可能です。

そして全ての問題を回答した後、一覧からチェックを付けた問題に戻り、インターネット検索で調べると良いでしょう。

「G検定」の勉強法

G検定の難易度はさほど高くないため、初心者でも合格を目指せます。ただし、学習を進める際にはそれぞれの人に合った勉強法を選ぶことが大切です。本章では、独学と通信講座利用の2種類に分けて勉強法を解説します。

独学の場合

独学の場合は、まず公式テキストである「ディープラーニング G検定 公式テキスト」を読んでいくことをおすすめします。AIやディープラーニングについての概要や活用事例がコンパクトにまとめられており、効率よく学習を進められるでしょう。

ただし、G検定に合格するためには公式テキストの内容だけでは不十分です。公式テキストを足掛かりとしてディープラーニングに関する他の推薦図書でも学習し、知識を深めていきましょう。

通信講座を利用する場合

G検定は有名な資格であり、複数の通信講座が開講されています。通信講座の一番のメリットは、初心者を対象とした内容の分かりやすさでしょう。

多くの通信講座では図や表をふんだんに使ったオリジナルテキストが利用されており、分かりにくい内容も感覚的に理解できるよう工夫されています。

また、動画講座を開講する通信講座も多く、通勤時間やスキマ時間を利用しての学習もしやすいでしょう。勉強時間の確保が難しい社会人にとっては、最適な勉強法と言えるはずです。

「G検定」取得をきっかけにAIへの理解を深めよう

G検定の概要や取得するメリット、合格率、勉強法について解説してきましたがいかがでしたでしょうか。G検定の難易度は高くなく、非IT系の職業であっても合格を目指せることがお分かりいただけたかと思います。

AIの技術は今後ますます進化していき、今後のビジネスにおいて欠かせない技術となることが予想されます。G検定の取得をきっかけにディープラーニングを利用するスキルを身に付けることで、自身の評価の向上に繋がるでしょう。

また、AIエンジニアへの転職を目指す方にとってもG検定はおすすめの資格と言えます。資格取得をモチベーションとして学習を継続することで、きっとAIエンジニアへの道も切り開けるはずです。

参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷