一般派遣とは

派遣と言われて思い浮かべる雇用形態は、派遣会社に登録して、有期契約で企業に派遣される働き方のことではないかと思います。そんな働き方のことを、「派遣会社に登録して働く」ということで、「登録型派遣」と呼びます。

派遣には他に「特定派遣」と呼ばれる働き方もあり、そちらの働き方と区別するために「登録型派遣」は「一般派遣」とも呼ばれます。

一般派遣と特定派遣の違いは?

一般派遣とはそれでは「一般派遣」と「特定派遣」には、どんな違いがあるのでしょうか?

「一般派遣」は、派遣会社に登録して、企業に派遣されます。雇用元は派遣会社ですが、派遣期間が終わると派遣会社との契約も一旦終了し、次の派遣先が決まるまでは収入はなく無職と同様の立場になります。

「特定派遣」も有期契約で派遣会社から派遣先企業に派遣されますが、雇用としては派遣会社の社員という立場にあります。ですので、派遣先への就業期間が終わっても契約は切れず、派遣会社から給料が継続して支払われます。
同じ「派遣」とはいっても、立ち位置が大きく変わることになります。

一般派遣のメリット

メリット

  • 自分のライフスタイルに合わせて働ける
  • 人間関係に悩まなくて済む
  • 未経験の職業も経験することができる

色々な職業を経験してみたい、仕事よりも私生活を優先させたい、そんな希望がある方には、一般派遣という働き方が向いていると思います。派遣は正社員と違い、残業や休日出勤などがないところがメリット。趣味に使う時間を大事にしたい。一気に稼いで旅行に行きたいという方にとてもおすすめ。

さらに、仕事で発生する人間関係は、ずっと同じ職場にいればどうしても発生してしまうもの。職場の人間関係に煩わされたくないという方には、一般派遣は派遣期間という制限もあり、煩わされずに済むという利点もあります。

一般派遣は3年まで?派遣法改正

2015年に派遣法が改正され、実質派遣は3年以上の同一企業での就業ができなくなってしまいました。

この3年というのは、同一企業内での通算であり、例えば事務から営業など、他部署に移動したとしても最初の就業から数えて3年以上の就業はできないということになります。

以前はSEなどの技術職は例外とされていましたが、2015年の法改正では、例外なく全ての派遣は3年以上同一企業で働いてはいけないと改正されてました。

なお、3年経った後に離職して、その後3か月間のブラング期間があけば、再び3年の期限内で以前の就業先に派遣されることが可能とされています。

一般派遣 まとめ

一般派遣 まとめ時間や働き方に自由度が高く、自分のライフスタイルを充実させることができる「一般派遣」。対して、派遣会社の社員になることで、派遣先の自由度は狭くなるかもしれないけれど、収入面に安定が得られる「特定派遣」。

同じ派遣ではあるけれど、雇用形態に大きく変化がある2つの働き方を紹介しました。どちらにもそれぞれにメリットとデメリットがあり、どちらがより良い働き方になるのかは、人によって違うと思います。
特定派遣を知らなかった人もぜひ、参考に両方の働き方を比較して、より自分に合っている働き方を模索してみてください。