
紹介予定派遣の実態は・・!?
「紹介予定派遣」て聞いたことあるけど、実際どういう制度なのかよく分からない、詳しく知りたいという方も多いのではないでしょうか?
「紹介予定派遣」とは、派遣であって派遣とは違う、派遣の一つの働き方のこと。
最終的に正社員になれる派遣て聞くけど本当?求人てどれくらいあるものなの?採用率は?どうすれば「紹介予定派遣」に登録できる?年齢はいくつくらいまでOK?疑問は突きないと思います。
そんな「紹介予定派遣」、メリットだけじゃなくデメリットにも視点を向けつつ、一体どんな働き方なのかその実態を見ていきましょう。
紹介予定派遣制度とは
紹介予定派遣ってなに?
「紹介予定派遣」とは、派遣ではあるけれど一般の派遣の働き方とは違っています。簡単に言うなら、将来正社員を目指せる派遣と言えるでしょうか。
派遣は一般的に期限ありきで企業に派遣され、その採用期間が終われば次の派遣先が決まるまで職を失うことになります。けれど「紹介予定派遣」は最長で6ヶ月の派遣期間を終えたあとで、本人と派遣先企業、双方の合意があった場合に派遣先企業から直接雇用される制度です。
現在、派遣会社ではこの制度を採用しているところも多く、将来的に正社員になりたいという人に注目されています。登録の方法は、会員登録の後に派遣会社の担当スタッフと面談を行って仕事の紹介を受けたり、自分で求人に応募したりと、派遣会社によって違います。取り扱う求人も勿論会社によって違いますので、まずは自分に合った会社を多く紹介している派遣会社を見極めることが重要。
年齢については求人によって20代メインに募集していたり、経験者を求めていれば30代・40代と幅広く募集している求人もありますので、まずは探してみましょう。
紹介予定派遣は正社員になれる?
「最終的に正社員になれる制度」と思われていることも多いようなのですが、実は正確には違うというのが注意が必要な点です。
「紹介予定派遣」は直接雇用の可能性がある制度ではありますが、必ずしも「正社員」になれる制度ではありません。直接雇用とは、派遣先企業が直接自社スタッフとして雇用することですが、正社員に限らず、アルバイトやパート、契約社員だって直接雇用に当てはまるからです。
派遣期間の後、社員として直接雇用しますと謳っていても、それが正社員ではなく、契約社員である場合もあります。派遣期間後の雇用形態は、案件に応募する前にしっかりと確認しておきましょう。
紹介予定派遣の面接ってどんな感じ?
「紹介予定派遣」では、通常の派遣とは違い企業との面接が企業側として可能となります。ですので、大抵の場合は面接が行われ、派遣採用の合否が最初に下されることになります。
直接雇用になるまでは派遣スタッフとして企業に派遣されるため、まずは派遣会社との契約が交わされることになります。面接の形式としては、派遣会社の担当スタッフと、派遣先の人事担当者との三者面談となるのが基本。先に派遣スタッフから企業側に本人の履歴書や職務経歴書などの書類が公開されている場合が多いため、それらの書類を書くのも基本の準備と思って間違いありません。
三者面談になりますので、事前にどんなことをアピールするか、派遣会社のスタッフと入念に打ち合わせしておくのが面接をうまくこなすためのコツです。相手企業の事を知っているスタッフがついていてくれるので、その強みをしっかり活かすのが成功のポイント!
紹介予定派遣に年齢制限はあるの?
紹介予定派遣に年齢制限はあるのでしょうか?
名目的には年齢による制限は基本的には設けられていませんが、実際のところはやはり年齢による成功率に変動があることは否めません。特に一般事務や未経験による紹介予定派遣からの正社員を希望する場合は、どうしても若い層が有利。30代でも紹介予定派遣から正社員になれた!という声はネット上ではよく見かけますが、40代になると途端に成功したという意見が少なくなります。
ですから、一般事務や未経験職種での紹介予定派遣の限界は30代までと言えるでしょう。それでは40代以降は紹介予定派遣は無理なのかというと、一概にそうとは言い切れません。
例えば経理や金融・貿易事務などの専門事務、技術職などはより熟練した経験を求められる事があります。そういった経験などは、どうしても20代では賄えないもの。ですから、40代以降の方で紹介予定派遣から正社員を狙いたいと思っている場合は、今まで磨いた経験やスキルを売りに出来る職種で紹介予定派遣を希望していくのが成功のコツです!
紹介予定派遣、オススメの派遣会社
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紹介予定派遣の口コミ体験談
成功例
派遣期間終了後に正規雇用されるのですが、半年の契約社員期間があり、その後で正社員登用されるという会社でした。仕事の能力を認めてもらった上で、給料も上げてもらえたので、利用して良かったと思っています。お互いに派遣期間に色々知ることができるというのは、とてもいいシステムだと思います。ただ、職種の幅が狭いと感じたので、最初に自分のやりたいことに合った仕事があるかどうか、しっかりと探すのが大事だと感じました。
紹介予定派遣の魅力は、やっぱり派遣期間に会社の事や仕事のことをしっかり自分に合っているか見極められるところだと思いました。なので、派遣期間中に社員さんや上司に積極的に質問して、見極めができることを心がけました。お陰で正社員になれた後も、この会社に決まって良かったと満足しています。
秘書という仕事に憧れていましたが、自分で就活をしていては難しいと感じて、紹介予定派遣を利用しました。実際にやってみると、考えていたことと業務内容が随分違うことに戸惑いましたが、派遣期間にそれを学ぶことができ、自分のスキルを磨き、私自身を理解してもらえたのか、正社員になることができました。業務に対して、不安や不満を派遣会社の担当者に相談でき、それを企業側の上司に伝えてもらえ、円満に話し合いができたのもとても助かりました。
就活の仕方がよく分からず悩んでいた所で、ネットで見つけたのが紹介予定派遣でした。担当営業さんがついて、面接対策などもレクチャーしてくれて、色々サポートしてくれたので、面接には自信をもって臨むことができました。派遣期間中にも、色々と相談できたのはとてもありがたかったです。
美容業界は今後将来性がある職業かもしれないと、知り合いから聞いて興味を持ちました。けれど、今までの仕事はまったく畑違いで経験もなく…自分一人で就活するのでは転職できる自信がなく、思い切って紹介予定派遣を利用しました。派遣期間でどうにかやる気を見てもらえるように、必死に勉強をして仕事も頑張りました。最終的に採用してもらえましたが、自分一人ではきっと転職できていなかったと思います
失敗例
正社員雇用されはしたけれど、実際に働き始めたらだいぶ給料が下がってしまい、正直派遣で働いている方が稼げていました。最初にもっと給料面や待遇などしっかり調べておくべきだったと、今になって反省…利用する人はその辺りに気をつけるといいと思います。
面接の際、企業側から給与面についての話がほとんど出ず、不安に思いながらも心象が悪くなるかな…という理由で触れられずにいました。事前の派遣会社の担当営業さんの話では、派遣時と企業の正規雇用時の給与はほとんど変わらないと聞いていたので、不安に思いつつ大丈夫だろうと思っていたのですが、実際に働き始めたら聞いていた金額よりも5万以上も給料が低い金額が提示されてびっくり…生活できる気がしなくて、辞退してしいまいました。
面接時に即決してくれた会社で働き始めたのですが、内勤を希望し、その職種で採用してくれたはずなのに、ちょくちょく外勤の仕事にも行かされ、その他にも雑用を次々に回され残業も多すぎ…。しかも入ってみて知ったのですが、かなり人の入れ替わりが激しい会社だったらしく…結局不安しかなくて、更新せずに辞めてしまいました。
憧れの職種で働けることになり、とてもワクワクしながら就業開始になったのですが、いざ会社に行ってみれば、なんだか空気が思い…?みんな忙しいのかなと思いつつ、その後も仕事をしていたのですが、なんだか酷く職場がギスギスしているように感じてしまい、このままこの会社の社員になったら、こんな中で仕事をしなければいけないのかと思ったら憂鬱になってきてしまって、辞めることにしました。逆に言えば、正規雇用される前にそれを知ることができて良かったかもと思います
紹介予定派遣、オススメの派遣会社
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紹介予定派遣のメリット
実際に「紹介予定派遣」に魅力を感じている人は、こんな所に注目しています。
正社員になる前に職場の雰囲気を見ることができる
「紹介予定派遣」は、直接雇用の前に最長で6ヶ月の派遣期間があります。その間に実際に派遣先で仕事をしての採用となるため、仕事の内容や職場の雰囲気に納得した上で入社でき、失敗が少なく離職率も低い傾向にあるようです。
派遣期間には派遣会社のスタッフに相談ができる
最初から直接雇用で正社員になった場合、職場について相談したい場合、滅多な相手に相談することはなかなかできません。友人や家族などに相談しても内情を知らなければ親身なアドバイスを得られずただのグチになってしまったり…けれど「紹介予定派遣」の場合、派遣期間は派遣会社の所属になるので、内情をある程度知っているけれど外部の立場である派遣会社の担当者に相談することができるのも魅力の一つです。
未経験の職種でも挑戦しやすい
直接採用ともなれば、新卒でない限りはやはり経験者が重宝されるもの。けれど派遣期間が試用期間でもあり、そこで仕事を覚えることができるため、経験がなくても挑戦しやすいメリットがあります。
合わなければ断ることもできる
通常の正社員入社では一度採用されてしまえば、そう簡単には退職することはできなくなります。仕事内容や職場環境の実情に入社後に気づいて「こんなはずじゃなかった…」なんて思うことも、派遣期間の間に見定めることができます。派遣期間は企業だけじゃなく本人にとっても試用期間。当然合わないと感じれば断ってもいいのです。
紹介予定派遣のデメリット
けれど、メリットだけとはいかないのも現実。こんなデメリットがあることも認識しておく必要があります。
直接雇用になるまではあくまで派遣
将来的に派遣先企業の直接雇用を狙えるメリットはありますが、直接雇用が決まるまでは派遣スタッフだということを忘れてはいけません。企業の業態というのは変化することがあり、そんな時の派遣スタッフというのはとても立場的に危ういものです。実際「社員にする」と内々に確約をもらっていたはずなのに、業態変化の時期に派遣切りが行われ結局本採用に至らなかったという声もあります。
派遣期間はあくまで「試用期間」
メリットでもあるこの試用期間が、同時にデメリットでもあるという現実があります。最初から正社員雇用された場合、企業としては社員に不満があっても簡単に首を切るわけにはいきません。けれど、「紹介予定派遣」の試用期間はあくまで派遣。直接雇用して会社にメリットがないと判断されれば、逆に企業に断られてしまうことも。
そもそも派遣採用基準が厳しい一面も
そもそも、派遣期間終了後に直接雇用を想定しているために、企業側も派遣採用の時点で採用のハードルを上げているという事実もあるようです。「紹介予定派遣」は、企業側が直接雇用契約を結んだ時点で、企業は派遣会社に紹介料を支払うことになります。そんな内情もあり、派遣採用の時点で採用基準のハードルが上がっているという現実もあるよう。
通常の派遣スタッフの求人よりも、求人数が少ないのは当然ですが、その分競争率も上がります。更に正社員として採用される成約率は3割とかなり低いよう。メリット・デメリットを把握し、「紹介予定派遣」が自分に本当に合っているか、見定める必要はあると思います。
紹介予定派遣 まとめ
以上、良い面と悪い面、両面で「紹介予定派遣」について書いてきましたが、いかがでしょうか?
どんなことでも、良い面と悪い面があるのは当然のこと。両方をしっかりと把握することで自分に合った働き方を見つけることができるはずです。「紹介予定派遣」は自分が会社の内情を確認した上で、自分の頑張りもしっかりと確認してもらえるチャンスがあります。要するに自分次第で正社員を狙える働き方だということ!
正社員になりたいと就職活動をしている方、こんな選択肢があることも視野に入れてみては?