手取り15万円のワーキングプア!一人暮らしや結婚をするならいくら必要?

手取り15万円のワーキングプア
一人暮らし 手取り「毎日仕事に追われてくたくたなのに手取り15万円…」
手取り15万円はワーキングプアと呼ばれる分類になり、将来はかなり不安定。

自由気ままに一生独身で過ごしたい方やギリギリでいつも生きていたい方なら、一つの生き方として良いかもしれません。
しかし、安定した老後や結婚、子供を望むなら…正直難しいと言わざるを得ないでしょう。

そこで、ワーキングプアの基準である年収200万円以下(手取り15万円)に着目し、ワーキングプアの一人暮らしや結婚の実態、ワーキングプアから抜け出す方法についてご紹介させていただきます。

ワーキングプアの実態

「いくら働いても貯金ができない」
「ずっとこのままだと将来が不安…」

ワーキングプアの定義

仕事はしているけれど毎日の生活がカツカツで、貯金ができない年収200万円以下の方を「ワーキングプア」「働く貧困層」といいます。

国税庁が行った年民間給与実態統計調査によると、1年を通じて勤務した給与所得者5,270万人のうち、100万円以下の割合は8.1%、100万円~200万円以下の割合は13.3%となり合わせて21%を超える割合となっています。

給与階級別給与所得者数・構成比

なんと4人に1人がワーキングプアということが分かりますね。
ワーキングプアはいつ誰が貧困に陥るか分からないと身近なものとして存在します。

参照:国税庁長官官房企画課『令和3年分 民間給与実態統計調査 (第16 表)給与階級別給与所得者数・構成比』

ワーキングプアの年収、手取りはいくらになる?

年収 手取り月収 手取り年収
年収100万円 約8.3万円 100万円
150万円 約11万円 132万円
200万円 約13.7万円 164万円
300万円 約20万円 240万円

※全て賞与無しの場合

上記の表の金額については詳細に書きました。
一般的に年収200万円以下といってもなかなかイメージできない方もいらっしゃいますが、手取り月収では約15万円となります。

年収が150万円だったら、手取り月収約11万円、年収が100万円だったら、手取り月収約9万円…

一人暮らしとなると、15万円以下の手取り月収ですべての生活をしていかなければいけないため、ワーキングプアが送らざるを得ない生活の過酷さが伝わりますね。

日本で生活するには最低年収300万円必要といわれていて、メディアでも年収300万円という数値がワーキングプアとのボーダーのように報じられています。

年収300万円では月収25万円、手取り月収20万円となります。

ワーキングプアは生活できるのか?

では一人暮らしの出費で一番を占める家賃はどのくらいが相場なのでしょうか。

住んでいる地域や生活スタイルによって変わってきますが、前項の年収は1人で生活するには問題ない収入ですね。

ワーキングプアの対象となる年収200万円以下となると、工夫した節約生活を過ごし、趣味や楽しみに制限があり、生活に楽しみを感じることができないかもしれません。

しかし、中には家賃や生活費が高いとされる東京都でワーキングプアをしながら一人暮らしをされている方もいらっしゃいます。

手取り15万円の生活を覗いてみましょう。

手取り15万円の一人暮らしシミュレーション

Aさん 東京都在住の場合

  • 家賃 50,000円
  • 水道光熱費 10,000円
  • 通信費(携帯・インターネット) 8,000円
  • 食費 30,000円
  • 生活費 5,000円
  • 交際費・娯楽費 20,000円
合計 123,000円   残金 27,000円

家賃の目安といえば手取りの3割が相場とされています。
この場合、45,000円程度の家賃が相場となりますが、東京ではなかなか見つけることができないでしょう。

相場よりやや高めの家賃50,000円の部屋でも、都心部から離れた郊外になり通勤時間もかかり快適な一人暮らしとはいえません。

食費を抑えるために自炊メインの生活や、デートの回数を増やせば途端に手取り輸入を越えてしまいます。
上記の生活費以外にも突然の体調不良や冠婚葬祭などで出費があり、毎月節約してギリギリの生活。趣味に回せるお金はほとんどなく、外食も控えなければいけません。

さらに奨学金がある方はさらに余裕がなくなり、より食費や娯楽費などは削らなければ日々の生活すら大変になるでしょう。

ギリギリで生活して27,000円しか残らないとなると、十分な貯金どころか毎日の生活に不安すら感じてしまいますね。

東京での一人暮らしは夢があるけれどお金もかかる!

憧れの東京で一人暮らし…テレビ番組でもありますよね。
地方在住の女性が夢を抱いて東京で一人暮らしをするため、そのお部屋探しをお手伝いしますよ、という番組。

理想でいっぱいの部屋探しをしますが、東京は家賃相場が高いため理想とは異なる部屋しか見つからないのが現実。

アクセスのよい人気の都心部の家賃相場は約7万円~10万円(ワンルーム)と高く、それなりの手取り収入がないと生活することができません。

東京には魅力的な娯楽が多く、想像以上に娯楽費にお金を使ってしまったという方も少なくありません。ゆとりがない方は、楽しそうな娯楽があるのに耐え続け、せっかくの東京暮らしを楽しむことすらできないでしょう。

もし手取り収入が低いなら東京を諦めて地方で生活する方が、楽しく安心して生活できるのかもしれません。

手取り15万円で結婚はできる?結婚相手に求める年収は?

一生一人暮らしは寂しい、好きな人と結婚生活…と、ワーキングプアでも結婚できるかな?と考えている方も多いかと思います。

「愛があればお金なんて!」と夢を描いている方もいらっしゃいますが、現実は実に厳しいものです。

結婚式場 アニヴェルセルが結婚相手に求める年収を男女ともに質問したところ、最低300万円以上と答えた人が31.5%、500万円以上と答えた人が27.8%と半数以上。
収入は関係ないと答えた方はわずか27.1%という結果になりました。

こちらは男女総合の結果ですが、女性が結婚相手に望む年収の結果はさらにシビア。
年収500万円以上を求める方が36.2%、300万円以上望む方は30.0%と6割を超え、収入は関係ないと答える方はより少なく15.1%。

参照:結婚式場 アニヴェルセル総研 第20弾、結婚意識調査『結婚相手に求める年収』とは?https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000088.000007963.html

もし結婚を望むなら最低でも年収300万円以上、手取り20万円は欲しいところですね。

共働き世帯がスタンダードになっている今ですが、出産や育児を考えると夫には経済的な責任をより持ってほしいと考えている女性が多い現状。
ライフイベントの多い女性がフルタイムの仕事と家庭を両立させるのは難しいこともあり、夫の収入のみで生活が成立できなければ将来設計に不安が残りますね。

このように手取り20万円が最低ラインとするなら、ワーキングプアの基準となる手取り15万円では1人での生活もカツカツ、結婚の望みも薄いということが分かりました。

脱ワーキングプア!もっと収入が欲しいなら

脱ワーキングプア!もっと収入が欲しいなら「生活にもっとゆとりが欲しい」「結婚したい!」なら手取り15万円のワーキングプアから抜け出す方法を検討してみましょう。

正社員の場合

正社員であれば残業時間を増やし出世できるよう仕事を頑張る、という方法もありますが最近では残業をなるべくしないような働き方が推進されています。
そのため残業時間を増やして給料アップというのはひと昔前の話で、これからはより実力でベースアップや年収アップを考えていく必要があります。

副業は?

では副業ならどうでしょうか?
フルタイム正社員で働いている方ですと、副業をするといっても大した収入にならず体力的に厳しくゆとりのある生活程の収入アップは望めないでしょう。
会社が副業禁止としているところもあるので、副業で生活の安定を期待するのは厳しいものがありますね。

派遣社員や契約社員、フリーターの場合

派遣社員や契約社員、フリーターで手取り15万円、という方はまずは正社員を目指しゆとりある生活と共に将来の安定も目指していくことが大切です。

手取り15万円から抜け出す方法

手取り15万円の生活で満足している方は少ないかと思います。
とりあえず手取り15万円のワーキングプアから抜け出すには転職がもっとも効率良い収入アップの方法ではないでしょうか。

正社員で働いている方も手取り15万円の会社にしがみつく必要はありません。
より収入の良い会社へ転職することで、ゆとりある生活や明るい未来が望めるでしょう。

新入社員1年目なら平均並みで実務経験を積むことで収入アップを目指すことができますが、もし入社3年目以降の方なら一刻も早く転職の道を考えるべきでしょう。

一生一人暮らしで節約生活を送るならこのままでもよいかもしれません。
しかし、結婚を考えたり老後の生活を考えたりとなると、手取り15万円ではかなり苦しい生活になるのではないでしょうか。

安定した生活と安心の老後を送るために、ぜひ転職活動に一歩踏み出してみましょう。

転職で一人暮らしを楽にするために必要なこと

「転職して収入アップしたら生活にゆとりができる」誰しもが望むことですが、そうスムーズにいかないのが転職活動です。
早く転職したいと焦る気持ちから、手当たり次第に面接を受け内定を目指す、これはNG。
焦って入社した会社がブラック企業、今よりも収入が安定しないケースも考えられます。

転職活動中の大変さや不安定さを避けるためには、まず情報収集から。
企業の情報や口コミ、評判、転職活動の進め方など転職ノウハウをしっかり身につけて転職活動をスタートさせることが重要です。

身近な人に転職活動の相談や、話を聞いてもらうだけでも転職活動の大変さを和らげることができるでしょう。

一人暮らしで転職活動の相談をできる人がいない!転職エージェントがおすすめ

一人暮らしで転職活動の相談をできる人がいない!転職エージェントがおすすめ「上京して誰も相談できる人がいない…」一人暮らしの大変さは生活だけでなく、気軽に相談する相手がいないということも挙げられます。

一人暮らしの転職活動といえば、日々の生活だけでもカツカツなのにさらに仕事探しに時間を費やすことになり、ストレスも相当なもの。
一人暮らしで身近に相談できる人がいない、という方は転職エージェントの利用をおすすめします。

転職エージェントが手取りの少ない一人暮らしの方におすすめする理由は5つ!

メリット

  • 信頼できる相談相手になる
  • 高待遇案件が多い
  • 非公開求人に応募できる
  • 転職サポートが手厚い
  • 代行サポートで時間や手間を省ける

信頼できる相談相手になる

転職エージェントに登録後、専任のキャリアアドバイザーがつきます。
キャリアカウンセリングを行い求職者の希望・キャリアプラン・強みをヒアリングし最もマッチングする求人情報の提供と的確なアドバイスをしてもらえます。

高待遇案件が多い

「手取り15万円から抜け出したい!」なら収入アップが望める求人を探す必要があります。
転職エージェントでは、人気が高い企業や給料の高い求人情報を取り扱っているケースが多く、ホワイト企業である可能性も高いのです。
多くの求人情報から求職者にマッチングする高待遇案件を紹介してもらえるでしょう。

非公開求人に応募できる

転職エージェントでは、一般に公開されている求人情報とともに登録者しか閲覧・応募することができない非公開求人を取り扱っており、非公開求人は、高待遇、高給与・高キャリアなどの可能性が高く良質な案件と出会える可能性が高いことが特徴です。

企業と求職者がマッチングすれば転職エージェントから紹介されるので、思ってもみなかった高待遇の企業へ転職できるかもしれません。

転職サポートが手厚い

転職エージェントでは、履歴書や職務経歴書の書き方アドバイスや面接対策が充実しています。
転職のプロが勢ぞろいした転職エージェントでは、内定に近づく転職ノウハウをもっています。

面接で良い印象を与えやすいビジネスマナーはもちろん、転職業界の動向、各企業や業界に精通した情報を持っているため、適切なサポートを受けることができるでしょう。

1人ではなかなか転職活動が進まなかった方も、キャリアアドバイザーと二人三脚でアピール方法の工夫や模擬面接などスムーズに転職活動を進めることができますね。

また、転職エージェントによっては企業面接の同行サポートも行っていますので、「緊張してうまくしゃべられなかった」という方も安心。
キャリアアドバイザーが企業の面接担当者へしっかりフォローやアピールしてくれるので、面接への不安が軽減されますね。

代行サポートで時間や手間を省ける

転職エージェントの大きな特徴は、求職者に代わって給与交渉や待遇交渉、日程調整などを代行してくれるということです。
手取り15万円の方は日々の仕事が忙しく、「転職活動をしている時間がない」「情報収取している余裕がない」という方が多いでしょう。

全てキャリアアドバイザーが代行してくれるので時間や手間が省け、今の仕事と転職活動を無理なく両立させることができますよ。

転職エージェント50社徹底比較
転職エージェントは大手から零細まで多数あります。ここでは50社を属性別に厳選。あなたの理想の働き方を実現してくれるエージェントは?

【まとめ】石川啄木に学ぶ!まず年収300万円手取り20万円を目指そう!

いかがでしたでしょうか?
手取り15万円の「働く貧困層」から抜け出すには、手っ取り早く年収アップできる会社への転職しかありません。

「働けどはたらけどなお、わがくらし楽にならざり、ぢっと手を見る」
と、明治の歌人石川啄木が歌った歌がありますが、まさにワーキングプアを表しています。

どれだけ働いても楽にならない日々の生活…
ストレスと疲労を感じながらいつまでゆとりのない生活をしたいですか?

じっと手を見る…だけでは手取り15万円から脱却することはできません。

手取り月収を上げて生活を楽にしていくことを考えましょう。
一人暮らしの生活が安定すれば、いずれ結婚も夢ではありません。
「愛があればお金なんて」という方もいらっしゃいますが、愛があっても毎日食べていくため、生活していくための収入は必要です。

ぜひ転職エージェントを活用して、手取り15万円から手取り20万円を目指して転職活動を進めていきましょう。


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷