待機児童問題や保育士不足に悩む保育業界で「保育補助」という職種が注目されています。
その名前の通り保育現場のサポートをする仕事ですが、「子供の手が離れたから…」と子育てスキルを活かしながら家庭と両立して働けるため、40代女性から人気が高まっています。
具体的にどんな仕事をするのか?資格は必要なのか?なぜ40代に人気なのか?と疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
今回は、保育補助の仕事内容や資格の有無、向いている人の特徴など詳しく紹介します。
保育補助の仕事内容は、保育所や保育園、託児所などで保育士の仕事をサポートすることです。
保育園では子供の年齢と人数に応じて、保育士の配置基準が定められています。
例えば、国が定める認可保育園では「0歳の子供3人に対して保育士1人」というように、保育士を配置する人数が決められていますが、決められた人数だけで子供を保育することは困難です。
そこで、保育補助が保育士の人員を補い保育をサポートする人材として活躍しています。
では具体的な仕事内容をみていきましょう。
保育補助は基本的に、以下のようなサポート的な仕事がメインになります。
そして、行事やイベントの飾りつけや対応、散歩の同行、保護者対応、子供達と遊ぶことも保育補助の仕事です。
このように保育士と保育補助が協力して保育環境を整え、子育て支援を行っています。
国によって保育士の配置基準は定められていますが、特に乳幼児は人手が必要となるので、定められた人数プラスアルファの保育士や保育補助を雇用している園がほとんどです。
保育園によっては必要最低限の保育士のみで運営しているところもありますが、子供の安全を守り細やかな対応をするためには、より多くの保育者と保育の目が必要です。
保育補助がいることで、子供一人ひとりに目が届きやすく子供の活動を見守ることができるのです。
保育補助の仕事内容は、園の方針が大きく影響します。
保育士と保育補助の業務内容に明確な違いがあるわけではありません。
例えば連絡ノートの記入や毎月のお便りの作成など、担任以外の業務は全て保育補助が担う園や、一方で環境整備や衛生管理のみを保育補助に任せるといった園もあり様々です。
「できるだけ子供と関わりたい」と希望がある方は、事前に保育補助の仕事の範囲をチェックすることが大切です。
保育士と同じような仕事内容の保育補助ですが、保育士との大きな違いは担任を持つかどうかです。
保育士は担任として子供たち一人ひとりの状況や発達、環境に合った指導計画書を作成し、計画書の保育目標達成に基づいた保育を進めていきます。
一方、保育補助は基本的に担任を持たず、保育士の作成した指導計画書や指示に沿って保育のサポートを行います。
ただし担任ではないとしても、子供たちや保護者にとっては、保育士も保育補助も同じ「保育園の先生」です。
責任感を持ち、保育士と同じように子供たちや保護者へ対応する必要があるでしょう。
保育士として働くためには国家資格が必要ですが、保育補助は資格なしで働くことができます。
「無資格・未経験OK」で募集している求人も少なくありません。
無資格・未経験であっても、子育て経験は業務に活かすことができますので、即戦力としてニーズが高いでしょう。
ただし、園によっては「保育士資格保持者や保育士の知識を持つ人材が望ましい」としているところもあります。その点は認識しておきましょう。
ここまで保育補助の仕事内容についてお伝えしました。
ではどんな人が保育補助に向いているのでしょうか、向いている人の特徴5つを紹介します。
園によって保育補助の仕事内容は異なりますが、「園児の安全を守り成長をサポートする」という責任のある仕事であることは変わりありません。
どんな仕事を任されても、ひとつひとつの仕事に責任を持ち真面目に取り組める人が向いているでしょう。
保育補助が40代に人気である理由は、子育て経験を活かすことができる仕事だからです。
離乳食の提供やおむつ替え、お昼寝の寝かしつけなどは、育児経験者ならだれもが通った道のはず。
これまでの子育ての知識やスキルを大いに活かして、自分の子供をお世話していたように、園児の日常生活を支えることができるのです。
保育現場にはハプニングもありますが、子育て経験者なら冷静に対応できるケースも多いもの。
また、他の仕事の経験があり基本的なビジネスマナーを身に着けている方も少なくありません。
園にとっても、子育ての経験者のもつ知識やスキル、対応力は重宝されるでしょう。
責任のある仕事である一方で、子供との触れ合いが多い仕事です。
子供の成長を間近でサポートしたい方や、子供と関わる仕事がしたい方にとっては、やりがいの大きな仕事であるといえるでしょう。
中には無資格で保育補助として入職し、働きながら保育士資格取得を目指す方もいます。
保育補助が資格を取ることをバックアップしてくれる園も少なくありません。
保育士の専門学校で学んでいる学生や、子育てがひと段落した主婦の方はもちろん、保育士への転職を考えている方におすすめです。
保育補助の求人の多くは、パートやアルバイト、派遣といった雇用形態が中心です。
園によりますが、多くはライフスタイルに合わせてシフトや休日を選べるので、柔軟な働き方が可能です。
そのため家庭と仕事を両立させたい方や、学生にも向いているでしょう。
また保育補助として働きながら保育士の資格を取得した場合、正規職員にステップアップすることも可能です。
働き方の選択肢が豊富なので、自分に合った働き方が見つけやすいことが魅力ですね。
保育補助として働くにあたっては、やはり「使える人材」と思われたいものですよね。
使えないと言われないため、また自分自身が気持ちよく働くためには、これから紹介するポイントに気を付けましょう。
どの企業でも「ホウ(報告)レン(連絡)ソウ(相談)」はビジネスの基本とされていますが、保育補助も同様です。
園の1日の流れだけでなく、子供や保護者にどう対応したか、自身がどう行動したかなど、逐一担任の先生に伝え、密にコミュニケーションをとることが大切です。
「担任の先生によってやり方が異なるから、それぞれに合わせなければいけない…」などといった大変さはあるかもしれません。
しかし、子供に対する考え方や感覚を共有することで、円滑な保育ができ、お互いの信頼関係も深まります。
特に、トラブル時の対応方法や具体的な業務内容の確認は、随時行うことでスムーズなサポートにつながるでしょう。
「保育補助」というと、保育士の下の立場というイメージがあるかもしれませんが、それは間違いです。
保育現場はチームワークで成立しています。
円滑な保育業務ができるのは、保育士とともに保育補助のサポートがあってこそ。
もし担任保育士の方針や子供への対応に間違いがあれば、チームの一員として毅然な対応をとる必要があります。
時には保育士に助言を行い、これまで培った知識やスキルを活かして業務をサポートしましょう。
保育補助は保育士に比べると限られた範囲での仕事なので持ち帰りや残業が少なく、子供と関わる仕事がしたい方にとって理想の職場のように思えます。
しかし、子供の命を守るという責任を持ち仕事に向き合わなければいけません。
ここでは保育補助がやってはいけないこと、仕事で気を付けることについて説明していきます。
保育士の資格を持っていて、保育補助として活躍している場合、時には保育士のように振舞いたいことがあるかもしれません。
例えば、保育士の立てた保育指導計画や子供への対応方法にあれこれ口を出したり、保護者と保育士との話に深く入り込んでしまったり…。
しかし、明らかに誤っている場合でなければ我慢しましょう。「あくまでも自分は保育補助である」という認識を持つことが大切です。
あれ?と思う保育士の行動も、子供や保護者との信頼関係が成立しているからこそできる、意図的な行動である可能性があります。
保育士の業務が円滑に進められるように、「縁の下の力持ち」としてサポートしましょう。
日々の打ち合わせや報連相を徹底していても、保育中には予期せぬトラブルが発生するものです。
トラブル発生時に一人で判断し対応してしまうと、事態を悪化させる可能性もありますし、報告をしなかったことを責められる可能性もあります。
結果、自身の評価を下げるだけでなく、子供に影響を及ぼすことにもなりかねません。
一人で対応せずに、「分からないことはすぐに聞く」という姿勢をもち、必ず担任の先生に報告し指示を仰いで対応することが大切です。
園によっては、保育補助の仕事は掃除や片付け、環境整備などが主になり、子供にあまり関われない職場もあります。
保育補助といいつつも、雑用係のような気持ちで働いている方も少なくないでしょう。
しかし、あまり子供と関わらないからといって「子供に関心をもたない」というのはNGです。
どれだけ気を付けていても、いつどこで事故が起こるか分かりません。
ハプニングや事故を防ぐために、たとえ掃除や環境整備をしている間であっても、子供への目配り、心配りは忘れずに見守りを心がけましょう。
保育補助の働き方は園によって異なり、子供との触れ合いが多い園もあれば、雑用がメイン業務となる園もあり様々です。
入職後のミスマッチを避けるためには、自分の理想とする働き方が実現できる職場を選ぶ必要があります。
また、現在保育補助として働いている方の中には、保育士に「使えない」と言われ自分の知識やスキル不足に悩んでしまったり、「自分は保育業界に向いていない」と自信を無くしてしまう方も少なくありません。
しかし、どれだけ努力しても「使えない」と言われる場合は、そこがブラックな園であるか、職場自体が自分に合っていない可能性があります。
自分に合った職場選びというのは、それだけ重要です。
保育補助の仕事選びに失敗したくない方は、自分の希望に合った職場が見つかる可能性が高い転職エージェントの利用をおすすめします。
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また、雇用形態や職場形態の選択肢が豊富なので、希望に合った職場探しがしやすいでしょう。
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「保育士の資格はないけれど子供に関わる仕事がしたい」「子育て経験を活かして働きたい」と思っている方に保育補助はぴったりの仕事です。
仕事内容や業務範囲などは園の方針によって異なりますので、自身が理想とする働き方をしたいなら、今回紹介した転職エージェントを活用し、しっかり情報収集することが大切です。
保育士不足の今、保育現場を支える保育補助はなくてはならない職種です。
関心のある方は、これまで培った知識やスキルを活かして保育補助としてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。