1歳児の外遊びは歩行が出来る様になる為に怪我と隣り合わせです。
なるべく怪我のリスクが減る様に、0歳児同様に園庭を芝にする、転倒した際に子ども達の顔に木の枝が当たらない様にするなどの配慮が必要になります。

また、1歳児になると自分の思った様にいかない鬱憤や他人とのトラブルが言葉で解決出来ない為に、噛みつきが起こったりします。
他にも、外遊びの際に突然後ろから押したり、遊具の上で揉め事になる事もあります。
トラブルを回避しつつ、楽しく子ども達が遊べる様に保育士は配慮しましょう。

追いかけっこ

まだ「鬼」「逃げる方」など、自分の役割を意識して遊ぶ事は出来ない年齢なので、保育士が鬼になって子ども達を追い掛け回すと子ども達も大喜びです。

子ども達は外遊びを繰り返す内に歩行が安定し、体力も付いてきます。
沢山遊ぶ事でお昼寝や夜の入眠もしやすくなり、ストレスの発散にもなるので、身体全体を使う追いかけっこはとても良い影響を与えます。

また、足腰を鍛えるのにもかけっこは適していますし、『保育士から逃げ切る』という晴雨体験を得る事で、自己肯定感に繋がる上に、『自分は走る事が出来る』と自信に繋がって、走る事への興味に移行していきます。

生物真似っ子

子ども達は実際に保護者に動物園に連れて行って貰ったり、絵本を読む中で動物に興味を示します。
他にも、園庭遊びの中で出会う虫などにも興味津々です。

そこで、身体全体を使って動物の真似をするのも楽しいでしょう。
下が芝生であれば気にする事もなく、思い切り四足歩行の動物の真似をしたり、鳴き声を出してみたりと動物の気分を味わえます。
これは子ども達の表現力を養う遊びでもあり、月齢が高くなると『リトミック運動』を取り入れる園も増えるので、その前段階としても是非取り入れておきたい遊びです。

なるべくデフォルメせずにそのままの姿・鳴き声を真似して、ありのままの生物の姿を子ども達に伝えていきましょう。

ボール遊び

まだ子ども達はボールを投げたりは出来ません。
しかし、保育士から転がされたボールを受け止めて、転がし返すだけのキャッチボールが楽しい月齢でもあります。

ボールを追視する力も身に付きますし、この能力は将来的にドッジボールなどの球技でも活かされます。
月齢の低い内から様々な刺激、遊びを取り入れる事が子ども達の将来に繋がるのです。

砂場で山作り

砂を積めば山が出来る、当たり前の事ですがこの『過程』と『結果』を繰り返す事で、子ども達は『~すれば~になる』と覚えていきます。
山作りはまさにそれを伝えるには持ってこいの遊びです。

砂を自分と保育士の力で積んでいく事で大きな山を作り上げて達成感を得る事も出来ます。
この達成感は子ども達の自信・自己肯定感にも繋がります。
(※自分はこんなに大きなものを作れるんだ、頑張れば出来るんだといった感情)
スコップやカップタイプの砂を入れる玩具を用意して、子ども達が砂を口に入れない様に気をつけながら見ておきましょう。

また、この頃から物を喩える事を覚える為に、カップなどを引っくり返して作った砂の塊を『プリンみたいだね』と他の物に喩えながら子ども達に見せましょう。

植物や昆虫観察

まだ歩行が安定しない1歳児の内に、ゆっくりと季節の植物や昆虫観察を行うのも良いでしょう。

幼い頃から虫に触れ合うのが当然の環境にいれば、虫嫌いもほとんどなりません。
保育士が捕まえて、子ども達に見せながら名前やどんな場所にいるのか、どの季節に多く見られるのか説明が出来る事が大切です。

小学生でも植物の名前を知らない子は多く、どの時期にどんな植物が生成しているか知らない子も増えています。
1歳児からお散歩がてら子ども達に植物の名前を教えたり、『〇は〇の季節に咲くね』など声掛けをする事で、子ども達は段々と覚えていきます。

遊具遊び

この月齢からは遊具を使って遊ぶ様になります。
しかし、この遊具にも注意が必要で、保育士が手を伸ばして子ども達を制止する事の出来る遊具に留めておく事が必要です。

例えば、高さがある上に奥行きがある遊具は、仮に順番の争いが起きた際に保育士が制止をかけられないので危険です。

また、段差が多い遊具もまだ1歳児では段差で足を上げる事が難しいので、転倒の原因となります。
大体1歳児に適した段差は高くても子どもの脛当たりまでの段差、膝以上は危険です。

遊具遊びを通して、身体的な発達が期待できるのと、保育士が声掛けを行って、『順番を守ろうね』と言い、並ばせる事で、社会のルールも少しずつ身に付けていきます。

お相撲

保育士と触れ合えて、なおかつ身体も発達させる事が出来る楽しい遊びです。
かっちりとしたルールでやるのはまだ無理なので、保育士と子どもで軽く取り組んで押し合いをする程度に留めておきましょう。

段々と他の子どもも集まって来て、保育士を倒そうと一生懸命身体を使おうとします。
どんな時に身体のどこに力を入れたら良いのかというのを身をもって体験出来るので非常に有益です。

なかなか心を開かない子どもも、一緒に遊ぶ事で徐々に心を開いてくれる事もあります。
遊びを通して子どもとの信頼関係の構築を目指しましょう。

かけっこ

1歳児中盤~後半には歩行も安定し、少しずつ走る様になります。
そこで、かけっこを取り入れて遊びましょう。

子ども達へ競争心を目覚めさせるきっかけになりますし、思いきり動ける事で子ども達もストレスを発散できます。
かけっこはこの先月齢が上がっても、運動会や様々な行事で行うので、なるべく1歳児から教えておいた方が良いです。

まだ1歳児は線に沿って走るなどの概念がない為、ただ単に保育士の声に合わせて直線を走るだけになりますが、子ども達は何度もそれを繰り返して一番になろうと努力します。

走るのが苦手な子にとっては、『また置いて行かれる』とトラウマにも感じる場面が出てくる可能性がありますが、そこは保育士が一緒に走ったりしてフォローしてください。

【まとめ】1歳児は身体を伸び伸び動かそう!

1歳児の外遊びで大切なのは、上記で紹介した様な、沢山身体を動かして発散しながら遊ぶ事です。
身体を動かす事が楽しい事、将来へ繋がる様なきっかけ作り、1歳児の外遊びの中にはこのようなねらいが潜んでいます。
子ども達の感性と発達を大切に、是非紹介した外遊びを取り入れてみてください。