5歳児は就学直前の月齢です。
外遊びも、就学を意識したものを楽しめる様に組み込んでいく事が求められます。

しかし、学習要素が強くなってしまうと子ども達は『やらされている』という意識が強くなってしまい、遊びを楽しむ事が出来なくなってしまいます。
子ども達の遊びを楽しむ気持ちを一番に優先しつつ、遊びを提案していきましょう。

竹馬

古典的に感じるかもしれませんが、バランス感覚を養う事や、順番を待つ事を覚えるには最適な遊びです。

竹馬は最初こそなかなか立つ事も出来ず、保育士の補助を必要としますが、その内コツを掴んで少しずつ歩けるようになってきます。
コツコツと努力するのを身に付ける良い機会にもなりますし、達成感を味わう事も出来ます。

また、出来る子同士で競争する事で闘争心を養えます。
たまに子ども同士で補助をし合う微笑ましい姿を見ますが、危険なので絶対にさせない様に徹底しましょう。大怪我に繋がってしまいます。

じゃんけん列車

ルールがある上に、後ろの子ども達をこけさせない様に声を掛け合いながら進んでいくこの遊びは、協調性を養う事にも繋がります。

ルールも非常に簡単で、じゃんけんで勝った子の後ろに付いていくだけなので、異年齢で遊ぶ際にも使えます。
普段運動があまり得意ではない子も、じゃんけん列車は運要素が強いので、中心的な役割を果たす事が出来ます。
どんな子どもでも、輝ける場所を作る為に遊びを提案するのも保育士の大切な役割です。

リレー

当たり前の様に小学校ではリレー競争をしますが、バトンの受け渡しは大人だって失敗する事があるくらい難しい事なのです。
この月齢から徐々に練習していけば、子ども達の成長は早いのでバトンの受け渡しもどんどん上手くなっていきます。
また、コーナーに沿って走るのも出来る様にはなりますが、やはりまだ転倒や不安定さが目立ってしまいます。
遊びの中で協調性や、競争心、体力作りも行える非常に効率的な遊びなのです。

高鬼

体力がついて、力も強くなる5歳児ならではの遊びです。
鬼ごっこの派生ですが、高い所に登って鬼から逃げる遊びです。

子ども達は限られた箇所でどうやって鬼から逃げるか考え、一生懸命バランスを取りながら逃げる事を考えます。
その中で、バランス力も自然と身に付きますし、鬼から逃げる為に瞬間的に判断をしなければいけないので、判断力も養う事が出来ます。

一つの場にずっと居続けてしまうとゲームも盛り上がらないので、『10秒経ったら次の場所に移動』など、ルールを決めておきましょう。

お店屋さん

一見室内遊びにも見えますが、外だからこそ出来るお店屋さんです。
葉っぱや木の実、石を使って、お店屋さんを行うのです。

砂で作ったプリンなどに木の実を散らすなどの作業を入れる事で、子ども達も調理の気分を味わえます。
そこに小石や葉っぱで金銭に見立てたやり取りをする事で、お金を払って物を手に入れるという基本的な社会のルールを学ぶ事が出来ます。

また、店員、お客さんと別れる事で、自分の役割を意識しながら遊ぶ事が出来ます。

サッカー

シンプルなルールのみを取り入れて、ボールを蹴って遊ぶ事も可能です。
小学校に入ると球技の授業も入って来るので、様々な球技に触れておく事が大切です。

最初はボールに固まって団子になってしまう事が多いので、保育士が声をかけながらパスを出せる様に遊びを見守っておきましょう。
サッカーの練習として、ボールを蹴ってコーンを回るというものもあり、これはリレー形式でチーム対抗戦にしても面白いでしょう。
子ども達が球技を好きになるきっかけ作りにもなります。

鉄棒

5歳児になったら、ぶらさがる事から今度は技を覚えていく月齢になります。

前回りから順番に、出来れば逆上がりのキックまで伝えられると非常に理想的ですが、この月齢は鉄棒からの落下にも注意が必要な月齢なので、下にマットを敷くなどして何かしらの対策を取りましょう。
鉄棒が苦手だという子には、無理に前回りなどをさせると怪我の元にもなりますし、尚更苦手だと思わせてしまいます。

まずは鉄棒から慣れ親しむ為に、こうもりごっこなどしてぶらさがりから始め、保育士が補助をしながら前回りの前段階の体制まで取れる様になれば十分です。
子どもが怖がらない様に、少しずつ進めていきましょう。

ポイント① 子ども達の自主性を重んじる

子ども達は自分で決めて始めた遊びにこそやる気を感じ、どんどん挑戦していくのです。
5歳児になって、自主的に遊びを見つける事なく保育士が提案する遊びに依存しているのも問題です。

自分がどんな遊びを楽しみたいのか、どんな遊びが好きなのかを発見していく事も大切です。
また、自分で友人を誘って遊びを始める経験も大切なので、保育士はなるべく見守って、どうしても相手が見つからない場合のみ助け舟を入れる様にしておきましょう。

ポイント② 就学を意識して遊びを展開する

幼稚園よりも学習要素が薄いと言っても、全く何もしなければ子ども達は就学してから苦労する事になります。
ですから、なるべく小学校を意識した遊びを取り入れつつ、子ども達の身体能力を向上させていきましょう。