男性保育士の働き方

男性保育士の裏事情!女性の割合が圧倒的に多いと言われていても、最近徐々に男性保育士も増えて来ています。

『女性に囲まれて羨ましい』と周りからは言われていますが、実際はそんな良い職場環境とは言えません。
圧倒的に女性が多い為、女性に気を遣いながら働かなければいけないストレスや、将来への不安、金銭的な悩みなど抱える問題は多岐に渡ります。

今回はそんな悩める男性保育士にスポットを当てて、男性保育士を取り巻く環境と共に紹介していきます。

男性保育士はどれくらいの人数なの?風当たりは?

男性保育士の割合は、全体の5~8%と言われています。
人数にすれば、100人保育士がいた場合、5人~8人程度です。
まだまだ女性と比べると、割合が少ないのが現状です。
現場に男性保育士がいると、珍しいと感じるのは保護者だけではありません、保育士でも同じ様に感じるのです。
何故ここまで人数が少ないのかと言うと、元々保育士という職業が『女性がするもの』という考えが蔓延っていた為です。
女性が中心となって発展してきた仕事である為、男性保育士が進出する機会も与えられませんでした。「保母さん」という、昔使われていた名称が正しくそれを象徴していますね。
しかし、時代の流れと共に保護者からのニーズも多様化し、『女性保育士にはない視点を持っている』『女性保育士では出来ない男性の力を使ったダイナミックな遊びを展開出来る』と、男性保育士が注目され始め、現在ではどの園も男性保育士を欲して、様々な優遇措置を講じて求人を行っています。
男性保育士はどれくらいの人数なの?そんな弾き手数多な男性保育士ですが、保護者の立場からは少し違う目線で見られています。
女の子の子どもを持つ保護者は、『同性の保育士に着替えやトイレ補助を行って欲しい』という意見が挙がって、世の中で議論されています。
面と向かっては言えないものの、陰で「あの男の先生大丈夫なんですか?」と園長や主任保育士に訴えてくるので、本人がいくら頑張ったり、直接話をしたくてもなかなかその場が設けられないのがもどかしいですね。
大切な子を預けているので、やはり保護者は様々な世の中の事件や風潮に不安を覚えるようです。
現場にいれば力仕事や、パワフルな子ども達のニーズに応えた遊びを展開できる心強い存在の男性保育士も、保護者からはまだ不安を抱かれる事もあるようです。
男性保育士がいるからこそ、子ども達が出来る遊びが増えるという、プラス面ももっと世間に知れ渡って欲しいですね。
保育所にも幼稚園の現場にも、男性保育士はこれからも必要不可欠です。現場の保育士ならば皆知っているはずです。
参考: 『男性保育士が増えて来た理由って何?割合はどのくらい?』

年収はどうなの?

平均年収3,584,075

男性保育士の給与は、女性保育士と比較した時少しだけ高いのが特徴です。

男性保育士の平均年収は358万4,075円です。
やはり、男性である為に家族を支える収入がなければいけないという園側の配慮や、男性という事で現場では力仕事などの負担が大きい事も給与に反映されています。

しかし、他の職種と比べてやはり年収は低く、給与が理由で男性保育士の離職率も高いのです。
公立の保育士を狙う人も多いですが、倍率が高く、転職が上手く行かない事も多々起こってしまいます。
また、昇給がなかなかない事を見越して、夜勤手当が追加される夜勤のある24時間勤務の施設や保育所に行く人も多いです。
条件の悪さで普通の保育所以外に男性保育士が集中するので、保育所になかなか男性保育士が根付かないのです。
どうしても仕事を辞めたくないと、別の仕事を園にお願いしてさせて貰っている人もいると聞きます。
給料の低さが男性保育士の進出を邪魔しているとも言えます。

参考: 『【2016年最新事情】男性保育士のお給料、待遇、将来性はどうなってる?』

結婚出来ないと言われるのは何故?

男性保育士は結婚できないと言われますが、それには以下の理由が挙げられます。

年収が低い
世間的に保育士は大変な仕事であると認識があり、長続きするか不安
男性保育士の認知度の低さ

世間的に保育士が薄給である事は有名です。
その事だけが独り歩きしてしまい、女性は男性保育士を敬遠します。
実際に現場で働く男性保育士は、金銭的な不安が付き纏う為に共働き家庭が多かったです。

また、保育士が忙しい仕事である事も有名で、家事を協力して貰えなさそうと不安を持つ女性も多いのです。
共働き家庭で家事の分担は当然の事なので、なかなか自分の時間も作れない激務の保育士は敬遠されがちです。

しかし、保育士と言えど家庭がある保育士は早く上がらせてもらえますし、十分に家事・育児に参加する事は出来ます。
保育士は体力勝負の仕事なので、終身雇用が叶うのかと将来への不安を持つ女性も多いです。
自分の体力・年齢に合わせて転職を行えば、定年退職するまで保育士という仕事に携わる事は出来ます。
職務経験が保育士は重視されるので、正社員として登用して貰う事は十分に可能です。

そして、男性保育士がなかなか世の中に認知されていない事も結婚を遠ざけている原因の一つです。

結婚出来ないと言われるのは何故?託児をする事から始まった保育は、当時の『子育ては女性の仕事』という風潮を受けて、女性が担っている事が多かったです。
その流れを継いで、保育士という仕事が生まれた当時から今まで、女性が全体の大きな割合を占めています。
まだまだ世の中で男性が保育士をするというイメージがありません。

しかし、実際男性保育士は現場でかなり重宝されますし、施設系の保育士・指導員は女性と男性保育士の割合は半々な所が多いです。
認知度や正しい理解が高まる事こそ、男性保育士の結婚の確率を高めるポイントなのです。

男性保育士が抱える日常のストレス

男性保育士は、どうしても女性保育士が多い職場だと、気を遣って身の置き場に困る人が多いです。
着替え一つとっても、女性と同じ場所で着替える事は出来ないので、場所探しに奔走しなければいけません。

特によく聞かれるのが、悩みを誰にも相談出来ない事です。

施設の様に、男性保育士と女性保育士の比率が同じであれば、気を許せる相手を作りやすいでしょう。
また、同性の上司へと何かあればすぐに相談・アドバイスを求められるでしょう。
しかし保育所は女性ばかりなので気を遣い、なかなか信頼できる同期、先輩がいない為に悩みを一人で抱えて辞職を選ぶ人も多いです。

男性は女性と違い、派閥を率先して作るような事はあまりないので、派閥同士で激しく争う女性保育士に対してもどう接して良いか悩むようです。

男性保育士が抱える日常のストレスまた、上記の様に保護者の中には同性の保育士に子どもの世話をして欲しいと言う人も多いので、男性保育士は表情や声の明るさ、そしてエプロンのチョイスで、少しでも保護者や子ども達に良いイメージを持ってもらおうと工夫をしています。
そういった出費などもかさみ、金銭的に苦しい男性保育士も多いのです。

恋愛もなかなか保育士という職業がたたってか、上手く行かない事もあり、保育士の実情を知る保育士同士でくっつくケースが最近はよく聞かれます。

昇進は男性の方が有利?

昇進は男性の方が有利?一般企業では、随分と女性の進出が進んでいますが、逆に保育業界で男性保育士の昇進はどうなのでしょうか。

元々保育所は役職が4つしかなく、その4つの椅子も年功序列で座られていくので、男女で昇進の差はありません。皆平等に昇進はしにくいのです。
特に皆の目指す園長職ですが、資格がいらないというのがポイントです。

この資格が要らないという点で、応募者が増えます。勿論勤務経歴があって、保育資格を持つ人を下に付く保育士達は求めますが、思う通りにはいきません。
保育士を地道に頑張れば必ず昇進するという訳ではないのが辛い所です。

家族を養える年収を得たい!そんな人は?

保育士の平均月収は約18万円、これではとてもじゃないですが自分の生活で手一杯です。
家族を養える年収を得ながらやっぱり保育士を続けたい、そう思っている男性保育士はどうしたらいいのしょうか?
結婚を考えていない男性保育士でも、多く給与が貰えるならそれに越した事はありません。
保育士専門の転職サイトに登録して、そこでコンサルタントに助けてもらいながら転職活動を成功させればいいのです。この方法は保育士に非常に人気があります。
コンサルタントは、園見学会を行ってくれない園にも自ら尋ね、内部情報を全て調べて来てくれます。
転職情報をいつ・どこででも確認できるのも便利ですよね。
自分の専用ページも開設でき、ログインして確認するので、他人に情報を知られる心配もありません。
「サイトが多過ぎてどうしたらいいか分からない」「どんな感じか確認したい」という人は、まずはランキングサイトで各サイトのメリット・デメリット、サポート内容を見比べて、人気サイトを探してください。
リンクが貼れているので、そのサイトにすぐ飛ぶ事が出来ます。
もしも、「現場以外に保育に携われる仕事がしたい」と、現場以外に興味が出た際にも、関連した職種を紹介してもらえます。
最近ではTwitterにアカウントを作っているサイトも多いので、軽い気持ちでtweetをチェックするのも参考になります。

キャリアアップにも対応

キャリアアップにも対応しているので、自分が働いて来た経歴を評価してもらい、現在よりも上の役職として迎え入れて貰う事も可能です。
転職のタイミングに関しても、2017年度いっぱいは前の職場で、新年度から働きたいという希望にも応えてくれます。
逆に、保育士資格を持っていても働いた事のない人でも、納得の出来る職場を紹介して貰えます。
どんな人でも必ず前の職場以上に良い環境を紹介して貰えるので、後は本人のやる気次第です。

なかなか悩みを相談出来ない…そんな時も

保育士専門の転職サイトには、様々な経験談・コラム・インタビューが投稿されています。
同じく男性保育士で、男性しか知っていない現場で疎外感、同期と距離が出来る辛さなどの実際の体験談を書いている所もあり、自分の体験を思い返して共感できると思います。
わけがあって転職を決断した人などの話も読めるので、是非とも一度目を通してください。先に転職活動をした人の話程、役に立つものはありません。
他にも、保育関連のニュースなども掲載されており、転職活動の面接などで役に立つ情報が詰まっています。
私が居た現場にも男性保育士はいましたが、施設などの男性も割と多い職場であれば楽しいですが、男性が少ない保育所では肩身が狭かったと言っていました。
こうした本音を読めるのも、転職サイトのコラムだけです。

使い方も簡単で手軽!

トップページに大体各ページへのリンクが貼られていますし、最近ではアプリを開発する会社も出て来て、更に保育士専門の転職サイトは便利かつ使いやすくなっています。
細かいカテゴリーに分けられており、検索も詳細に出来るので、自分の興味のある求人をさっと見つけて確認する事が出来ます。
得意な事を活かして転職したい場合は、その旨をコンサルタントに伝えれば、ぴったりの園を探してきてくれます。
〇歳児を担当したいという、希望担任クラスの要望も受け入れてくれます。

【まとめ】男性保育士の地位向上を!

男性保育士はまだまだ数も少なく、間違った認識や事件などが大きく扱われた為に肩身の狭い思いをしている人も多いです。
遊び一つ取っても、男性保育士がいる事で、子ども達も随分と遊びの幅や見せる表情、雰囲気も違ってきます。
男性保育士ならではの遊び、雰囲気作り、子ども達との接し方は、これからの現場で求められていく事でしょう。
保育士は個人プレーでは勤まりません。皆での協力が不可欠です。
男性保育士のこうした苦しみを1人で抱えている現状が、一刻も早く解消されて欲しいと切に願います。
真面目に現場で頑張る保育士に目を向けて、その姿を評価して欲しいと思います。男性保育士の過ごしやすい環境整備が進む事が求められます。新しい時代の波が来ているのです。