面接時のコツ・服装は?

保育士という職業はとにかく人に接する仕事です。
保育中は子どもと接するだけでなく、他の職員や保護者そしてお散歩の時には近くの住人の方々と接するものです。なので接客業以上に人に接することが多いなと感じます。

一人ひとりの保育士の行い方行動で「保育園の顔」「保育園のイメージ」となっていきます。
保育士の面接の時にはとにかくまず「人柄」を見られているという意識が必要です。

マニュアルどおりに何かを伝えても面接をしてくださる園長先生であったり事務の方なりにはいいところが何も伝わりません。

どんなことをチェックされ、なにを見られているのか、しっかりまとめていきますので参考になればうれしいです。

面接の前に

面接の前に保育園の面接の場合、面接前か後にその保育園の見学をすることが多いです。現に私もいくつか受けましたがすべて保育園の見学をさせていただきました。

もし園見学をさせていただけない場合は難しくない限り必ずさせてもらいましょう。
この中で他の保育士の行動や服装なども保育園それぞれ特徴がありますので頭に入れておくといいですね。

園内見学をしているときは終始みられていると思った方がいいです。
何に気を配り例えばしっかり挨拶や笑顔はあるかやこの時間に、基本的なマナーや笑顔、見学態度をチェックしている場合が多いです。この時点でOUTとなってしまわないようにしたいものです。

ですが気を張り巡らせて構える必要はありません。
自分が園児だったら、また保護者だったら、小さな子が通りかかった時に思わず顔がほころぶ、笑顔になるといった先生の方がいいですよね。そんな先生でいいのであまり方に力を入れないでくださいね。

見学段階でもそうですし、面接のときに見られていることを箇条書きにしてあげてみました。

外見や、言葉遣い、マナーなどがきちんとしているか
我が強くないかまたは人当たりはどうか
保護者に好印象を与えるかどうか
身だしなみなどの清潔感はあるか
社会人として最低限の言葉で会話ができるか
志望動機を自分の言葉で伝えることができるか
自分なりの長所や保育の知識、セールスポイント(自己PRする部分)などを持っているか

出していくと限がなくなってしまいますが大体こういったところが見られています。

大まかな面接の種類

面接は大きく個別面接と集団面接に分けられます。

個別面接

個別面接は面接官が複数(3~5人)いるのに対し、面接を受けるのは一人です。
大体この面接が多いかもしれません。その時によりますが1対1での面接の場合もあります。

面接の時間園によってまちまちですが、大体20~30分程度。中にはその後に実技試験をすることもあります。

保育士を志望した理由はなにか
自己PR(長所や短所、自分の売りたいところ)
最近の子ども関連のニュースで気になること
学生時代の実績など
どのような保育士を目指しているか
先生になったら何ができるか
実家から通うのか一人暮らしで通うのか

などがよく聞かれる内容です。

一番最後の「実家から通うのか一人暮らしで通うのか」の質問で私はある保育園を落ちてしまったことがありました。

新卒だったのでその園では一人暮らしで保育士を始めるのは大変だという理由だったそう。あとから就活担当事務さんに教えていただきましたが中にはそんな縁もあります。

他にも保育園と幼稚園の違いを簡潔にいってくださいなど、保育士としての専門知識も問われますので知識は本当に必要ですね。

集団面接

集団面接集団面接については3人以上(4~6人が多い)で一斉に同じ部屋で受けるものです。

内容としては個別面接と変わりはありませんが、他の人が述べた答えと同じことを言うのでは面接官もこの人を採用しようとはおもいませんよね。

無理に他の人と違うことを言う必要はありませんが、いろいろな観点から答えられるように準備することが大切です。

また、集団面接は他の人が答えた内容についてどう思うかということを問われることもあります。「緊張していて他の面接者の答えを聞いていなかった」ということにならないように気をつけましょう。

面接で答える際のポイントは「的確に・わかりやすく・簡潔」にということです。

長々と答えるのではなく、結論、そしてそれがどうしてか自分自身の考えをわかりやすく伝えることで面接官の印象に強く残ります。

他の面接者も同じ立場として面接を受けています。いろいろな視点から保育士の仕事を考えたり、自分自身をしっかり見つめなおして考えをまとめることが大事です。

面接前の事前準備

面接前の事前準備特に転職の場合は、前は何をしていたんですか?などいろいろ聞かれるのではないかと不安に感じることもあると思います。でも、ふたを開けると保育士は定着率の低い職種なんです。

実際この給料ではやっていけないと思うひとや働いていた保育園のやり方が合わないなど理由は様々。新卒採用からずっといる保育士が少ないと言う保育園が多いのではないでしょうか。

保育士の仕事が嫌だったわけでもなく、保育士と言う仕事に誇りを持っている、好きだと言う気持ちがあるからこそ転職でまた保育士をやりたいと言うことです。そのことは自信を持っていいと思います。それがまず第一の心の準備です。

このことを頭に置いていれば、面接の時に必ずと言って聞かれる志望動機や自己PRはおのずと答えが出てくると思います。
他にも自分の状況を把握して、しっかりと説明できるように準備しておきましょう。

面接を受ける相手先の園の情報を確認できる範囲でかまいませんのでしっかりと確認しておきましょう。

また、こちらからの質問もいくつか用意しておくと好印象です。園の方針や1日の流れなども事前に確認しておくと良い印象を与えることができるのでおすすめです。

また、前日の夜までに持ち物の確認をしておきましょう。履歴書なども(中身も含め)再確認をしておきましょう。

面接を受ける保育園や企業の情報はしっかり確認しておくことも大事です。翌日の為にしっかりとした睡眠をとるよう心がけることも自分のパフォーマンスを上げる上でとても大事なことです。

ですので準備とは言いましたがいろいろあります。

心の準備
面接で聞かれるであろうことの下調べとまとめ
保育園の情報収集

などあげられます。

保育士 面接対策!どんな質問をされるの?

転職や就職、パートの面接色々受け方はありますが、保育士の面接で主にかれる内容を出してみました。

自己紹介(自己アピール)をしてください。
あなたの特技は何ですか。
あなたの長所と短所は何ですか。
保育士という職業を選んだ理由は何ですか。
どんな保育士になりたいと思いますか。
保育士として大切なことは何だと思いますか。
この園を志望した理由は何ですか。
保護者とのコミュニケーションで大切なことは何だと思いますか。
保護者からクレームが来た時の対処法で、気を付けることは何だと思いますか。
何歳児を担当したいですか。それはなぜですか。
なぜ、幼稚園ではなく保育園を選びましたか。

など保育園のやり方にもよって変わりますがこのようなことを聞かれます。
これは保育士の面接に限らず保育士の部分を他業種に変えていただければわかりますよね。

以下は転職の場合聞かれやすいかと思います。

前職の園を辞めた理由(退職の理由)は何ですか。
今までに、何歳児を担当したことがありますか。
仕事の中で最も楽しいと感じるまたはやりがいを感じるのはどんな時ですか。

また、他業種からの転職だと前職を辞めた理由やどうして保育士になろうと思ったかやなぜ保育士資格を取ったのかなど面接内容も変わってきます。

具体的に答えられるものはできる限り具体的に述べましょう。特に志望動機や保育士という職業を選んだ理由についてはしっかり答えましょう。

また最近では保育士不足もあり配置規制の緩和の為国が動いていることもあり資格がなくても子育てをしたことがあって自治体などでの一定の講習を受けた方でも保育に携わることができるようになりました。ですので「パート」として働きたく面接する場合があります。

それ以外でも自分の子育てと併用したい有資格者のママさんの場合もパートの時間内でという人も増えていて、保育園側もそういった人たちの確保がしたいので需要があります。

保育士 面接対策!どんな質問をされるの?ですが保育園側としてはできるだけフルタイムで働けるような人材を取りたいと思っている場合も多いのでフルタイムで働く可能性がないのかというのを必ず聞かれると思った方がいいですので、しっかりと自分の今の状況と照らし合わせたうえで正直にできないことを伝えましょう。
保育園側からの希望が条件に合わないのならお断りしてもいいと思います。

パートタイムの働き方をする場合は特に「保育補助」の意味合いが強くなりますので、人柄重視の面接になると思います。
おそらく実技はないものと思いますが、通常の面接と同様の心持で臨みましょう。

気を付けたいポイント

姿勢

意外と気づいていないのが自分の姿勢です。鏡越しに確認してみるといいですよ。
下腹に力を入れ紐でつられているイメージを持ちましょう、綺麗に背筋が伸びます。

また、椅子の背もたれに寄りかかると姿勢が悪くなりがちなので少し浅めに腰かけ背もたれは触れないように注意しましょう。

話し方

会話をする時に相手と目を合わせられない人はある程度距離がある場合は相手のネクタイの結び目当たりに視線を置くようにするといいです。
明るく素敵な笑顔で面接官とはできるだけ視線を合わせるよう心がけましょう。

また、どんな人も緊張をすると早口になりがちなので注意してください。元気よくハキハキ応対するようにしましょう。

言葉使い

敬語ができない人や、友人と話すような言葉は基本OUTです。普段から意識的に正しい言葉遣いを身に着けておくことが大事。

ここはしっかりと見られているポイント。子どもたちもその変な日本語を覚えてしまいそうで嫌と思われないようにしたいものです。

しぐさや癖

最初は緊張していても、会話をする事で徐々に慣れてきた頃が危険です。慣れというほど怖いものはないです。慣れてきたとたん日頃の癖がでてしまう人も多いのです。

手をいじる、貧乏揺すり、やたらと周りを見て落ち着きがなくなる、髪の毛をいじるなど癖やしぐさには注意しましょう。

服装

だらしな服装や、疲労感のある服装や身なりは禁止。清潔感のある見た目がBESTですのでしっかり身だしなみは整えましょう。

初対面で見た目で面接官に不快感を与えてしまっては、かなりマイナスからのスタートとなってしまいます。見た目はその人のイメージの60%以上を決める大事なものです。

基本的にはスーツですが保育園から指定があればきちんと則って服装を決めましょう。面接ではまず基本的なマナーを身につけているかどうかを見ています。

寒い時期に面接をするという場合もあります。その場合はスーツの上にしっかりコートを着用し、保育園に入る前にしっかり脱いで片方の手にかけて入るのがマナーです。保育室内は暖かい場合もあれば寒い場合もありますので、コート以外の防寒をきちんとしておきましょう。

また余談ではありますが、実技試験があるので、動きやすい服装をと言われている場合はストレッチパンツの茶やカーキ、紺などの地味な色の物のズボンでいくのが無難です。

実技試験で一番多いのはピアノと読み聞かせです。スーツのジャケットを脱いだ服装でも対応できますので、悩むのであればスーツで行くのがおすすめです。

最後に

最後に採用する保育園にとって、この20~30分の面接はあなたの人柄を知るための限られたほんのわずかな時間です。

この間だけですべてを伝えるのは不可能ですが、少しでも面接官に良いイメージが残せるように、しっかり準備をして面接にのぞみましょう。

また面接官も人間です。相性というものもあります。最後はご自分が納得のいく理想に合った転職先がみつかるよう、私も願っています。