保育士に年齢制限ってあるの?

保育士の年齢制限保育士の仕事を続けていきたい、保育士として復職したいと考えている人にとって気になるのが保育士の年齢制限。

一般企業では35歳前後で何かしらの制限のようなものが生じてしまうのが現状です。
しかし、保育士の仕事ではそのようなことはなく、比較的年齢制限はない状況のようです。

最近では待機児童問題から保育士不足が深刻化していることも関係して保育士の需要は高まっています。
雇用形態も様々で常勤以外でもパートやアルバイト、派遣など自分にあった働き方を選びながら定年まで働くことも可能です。
自分なりに情報収集をしながら自分の生活環境などにあった働き方を探してみるといいでしょう。

保育士はいつまで働けるの?

保育士を続けている中で気になるのがいつまで保育士として働くことが出来るのかということですよね。
人によっても園によっても様々ですが、定年までは働くことができると考えて良さそうです。
ここでは現役で働く保育士の現状もご説明します。

現役保育士の年齢層、年齢構成

実際働いている保育士の年齢は園によっても様々ですが、多くのところで二極化が進んでおり、正職員として担当クラスを受け持っているのは20~40代、パートや非常勤として担任のサポートをしているのが40代以上の職員という構成が多いようです。

しかし、保護者の目線から見ると若い保育士よりもキャリアのあるベテラン保育士の方が頼りがいもあり、人気があるのが現状です。

また、最近では男性の保育士も増加傾向にあります。今後も年齢層も性別もフリーになるような職種になっていくといいですね。

離職率が高いのも保育士の特徴

他の福祉関連の仕事でもいえることですが、保育士も思っていた仕事と違う、給料が安いなど様々な理由で離職する人が多いのが現状です。

また、長く勤めたいという思いはあっても臨時や契約の場合は更新の都合もあり辞めざるを得ない状況になることもあります。
同じ職場で10年以上勤めているという人は少数派だといえそうです。

定年は60歳~65歳

保育士の定年は一般の企業と同じ60歳のところが多いですが、最近では65歳まで引き上げている所も出てきています。
これは年金受給が65歳以上になったことと関係しています。

しかし、保育園を運営している法人によって違いますし、今後見直されることもあります。
自分の働く園の定年の年齢を頭の片隅に置いて長く続けることも考えていけるといいですね。

年齢が高くなると求人は減る?

結婚や出産、転居などで保育士の職を一度は離れたけれどもう一度保育士として働きたいという人も多いのではないでしょうか。

その場合、気になるのが保育士の求人について。
保育士として復職する場合、どのような求人状況になっているのでしょうか。

正職員としての採用は減少傾向

年齢が高くなってくると求人数が減ってくる傾向があります。

求人票を見ると○○歳以下など年齢制限を設けている所もあります。
現状では40歳を超えると正職員での採用が少なくなっているようです。

正職員として働く場合は産休、育休を利用するなどして長く働けるように覚悟を持って勤める必要がありそうです。

パートの募集は多い

年齢が高くなっても多くあるのがパートの募集です。

20代後半から30代で結婚、出産を機に退職する人も多いのが保育士の仕事の特徴とも言えます。
子育てをしながらでも働きやすい環境が整えばいいのですが、なかなかそれも難しいのが現状です。

子育て中の主婦の方や育児がひと段落して復職するという場合は短時間のパートから始めるのもいいかもしれません。

採用されにくい年齢はある?

再就職を考えているけれど年齢によって採用されにくいなんてことはあるのでしょうか。
一般企業になるとある程度年を重ねると転職も難しくなってきますが、保育士はどうなのでしょう。

特に採用されにくいという年齢はない

出産や結婚、転職など様々な事情により一度職を離れると次に就職する際に採用されにくい年齢があるのか気になりますよね。

一般職などでは年齢によって再就職が難しい職種もありますが、保育士の場合は年齢の心配はあまりないようです。
待機児童対策により、保育士の需要が高まっていることも一つの理由だと言えます。

年齢よりも求められるもの

女性の社会進出による共働き世帯の増加から保育の需要は高まっています。
そして保育の質という面にも目を向ける保護者が増えてきています。

そのため、保育所側もその要望に応えるため、実務経験のある保育士を採用したいと考えることが多いようです。

体力面では年齢が高くなるときつくなってくることはありますが、保護者の難しい質問にも経験があるからこそうまく答えることができたりもします。
保育技術の面では経験がある方が有利だといえそうですね。

公立保育園の正職は年齢制限があるところも

ただ、市町村が運営する公立保育所の正社員となると年齢制限がある場合があります。

新卒から20代~30代前半くらいまでを採用試験の受験資格の条件としている市町村が多くあるので、もし公立保育所や公立幼稚園の正職員としての就職を目指す場合は年齢制限の有無をあらかじめ調べておく必要があります。

今からでも保育士になれる?

社会人や主婦をしていて今から保育士の資格を取りたいという人もいるかもしれません。
保育士になるのに年齢制限はあるのでしょうか。
また、保育士になるためにはどうすればいいのかも合わせてご紹介しますね。

保育士になることに年齢制限はない

一般企業で働いていたけれど保育士になりたいという場合、どういった方法で資格を取るのかなど疑問点もたくさんありますよね。

保育士試験を受けるのに年齢制限はありません。
保育士になりたいと思ったらまずはどのように保育士の資格を取るのかを考えてみましょう。

① 保育士養成施設に通う

保育士試験 年齢制限保育士になるための勉強をする保育士養成施設に通って資格を取る方法です。

大学、短期大学、専門学校などで専門的な知識を身に着けて、必要単位を修得すれば卒業時に保育士資格を取得することができます。
学校によって社会人枠といった社会人経験のある人を対象にした入学試験を行っているところもあるので調べてみてくださいね。

メリットとしては学校でピアノや実習など必要なことを一通り集中して勉強することができること、卒業すれば試験なしで資格を取得することができることがあげられます。

② 保育士試験を受ける

独学や通信講座などで勉強して保育士資格を取る方法もあります。

この場合、保育士資格を得るための試験を受験することになります。
短大などで勉強するのに比べて自分で時間を見つけて勉強しなければなりません。

また、受験資格として大学や短大、専門学校卒業(学部や学科制限なし)や児童福祉施設での勤務経験が必要など様々な条件があります。

試験科目も全部で9科目とかなり多く、筆記試験に合格してもその後にピアノなどの実技試験もあります。
合格率も8~15%と難関であることがわかります。

メリットは学校に通うのに比べると金銭的には安く済むという点、また働きながらでも受験可能という点があげられます。

保育士資格は独学よりも通信講座なら無理なく取得できる

子育てがひと段落した主婦に、保育士資格は人気です。
保育士資格を持っていない方は育児で得たスキルを活かすことができる保育士資格で手に職をつけちゃいましょう。

通信講座で有名なユーキャンなら、合格に必要な教材を全て揃えることができます。
全て込みでお値段もお手頃価格となっています。

2017年度は保育士資格合格者18,794名のうち、ユーキャン合格者は1,470名。受講生の94.4%が学習経験なしの初心者なのです。

保育士はとてもやりがいのある仕事。年齢であきらめるなんてもったいないです。活躍の場が多くあり、ニーズも高まっている保育士資格はユーキャン人気講座ランキングでも8位となっています。

保育士を長く続けるためのポイント

 せっかく資格も取って働き始めた保育士の仕事。できれば長く続けたいですよね。ここでは保育士として長く働き続けるためのポイントをご紹介します。

仕事を楽しむ

どんな仕事でも嫌々働いていては長く勤まりません。

保育士は子どもたちの成長、笑顔に間近で触れることのできる素晴らしい仕事です。
時には辛いこともあると思いますが、周りの信頼できる友人や同僚、先輩などに相談したり、美味しいものを食べる、買い物をするなど自分なりのストレス発散方法を見つけて楽しみながら仕事を続けていけるといいですね。

職場が自分に合わないと思う時や人間関係がうまくいかないなどどうしても解決できない場合は他の園に転職するのも一つの解決方法です。
無理はせず、自分が仕事を楽しめる職場を見つけることが仕事を長く続ける上では大切なことです。

フリーとして働いてみる

年齢を重ねると毎日走る元気いっぱいの子供たちについていくことや、乳児を抱っこしたりおんぶしたりするのが辛いといった体力面での心配が出てきますよね。
若い頃と同じように仕事ができないことで周りに迷惑をかけてしまうのではないかと心配する人もいます。

そういった場合は担任ではなくフリーとしての仕事を希望してみることをおすすめします。

担任の場合、毎日細かいことにまで神経を研ぎ澄ませておかなくてはならず、責任もかなり大きくなります。
その分やりがいがあるのは確かですが、そういった状況が辛いという場合は担任のヘルプや、フリーとして各クラスのサポートをする方にまわるのも経験を活かすことができますし、とても重要な仕事です。

特別支援の担当を希望する

経験があるからこそ、特別な支援を必要とする子どもの加配担当保育士を希望してみるのもいいかもしれません。

一人の子供と密に接することができますし、子どもによっては大人数の子供を相手するよりは体力的には少し楽かもしれません。
支援の仕事は大変な面もありますが、一人の子供の良いところを伸ばす手伝いができるとても良い仕事ですよ。

勤務体制を変える

上記のようなフリーの仕事を希望しても園によっては希望が受け入れられないこともあります。

常勤での勤務が辛くなってきたという場合はパートやアルバイトといった非常勤勤務にしてみるのも長く続けるためには必要かもしれません。
一度園長になぜ仕事が辛いのか理由を話して時間の短縮を相談してみましょう。

派遣保育士として働く

保育士不足の影響もあり、最近では派遣保育士も増えてきています。

派遣保育士であれば、サイトから無料で派遣会社に自分の希望する条件を登録するだけで自分に合った求人情報を紹介してもらうことができます。サイトマップ等を利用して自分で検索することもできます。
派遣であればフリーや短時間での勤務など自分が希望する職種も見つかる可能性があります。

しかし、常勤と比べて月給から時給になることもあり平均年収はかなり低いのが現状です。
継続して仕事があるとも限らないので安定しているとも言えません。
経済的な面も関係してきますので、家族ともよく相談して検討してみてくださいね。

給料UPできる保育園に転職

どんなにやりがいのある仕事でも給料によってモチベーションは変わりますよね。

保育士さんが転職する際に確認することの1つとして給料アップがあります。希望勤務地で好条件、給料アップが望める園があれば転職を考えるのも一つの手です。

保育士を長く続けるには条件の良い職場に転職することも大切ですよね。賞与4ヶ月分、全国求人対応の転職サイトのヒトシア保育(旧:保育ひろば)は好条件求人が揃っているのでおすすめです。

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【まとめ】仕事を楽しみながら保育士を長く続けよう!

保育士の年齢制限 まとめ保育士は子どもたちの元気いっぱいな笑顔に触れることができる素敵な仕事です。
年齢による壁がある程度できてしまっているのも現状ですが、少しずつ改善されてきているのも確かです。

働き方も園に相談したり、派遣など無料のサービスを利用してみたりと自分なりに働きやすい環境を探してみてください。年齢による壁に悩んだ時、少しでもこの記事を役立ててくださいね。
これからも自分らしく楽しみながら定年目指して保育士を続けていきましょう。