パート・アルバイトでの働き方

 パート保育士というのは、保育所で働く正規雇用でない保育士の事です。働く時間はフルタイム勤務や短時間勤務など、保育所によって異なります。

また仕事内容も、クラスに入ったり、早朝・延長保育担当だったりと、保育所によって異なります。保育士として働いた後、結婚や出産を機に退職して、子育てと両立しながら働きたい主婦に人気の仕事です。

ここでは、パート保育士として働くのは実際どうなのか、みてみましょう。

パート保育士の時給・給料の相場は?

保育士の給料が安いのは広く知られていますが、パート保育士の給料も決して高くはありません。パート保育士の給料は時給制のところが多いです。
また、地域によって(もちろん保育所によっても)相場も異なります。

北海道・東北地方 880〜890円

関東地方 880円〜1100円

東京・神奈川・埼玉・茨城は1020円〜1100円と比較的高い傾向にある。

東海地方 900円〜970円

関西地方 920円〜985円

中国地方 840円〜870円

九州地方・沖縄県 810円〜960円

一般的に都会では平均時給が高く、地方では低くなる傾向があるようです。国家資格を有する仕事としては、決して高いとは言えないですね。

パート保育士の時給・給料の相場は? 同じ固定時間・短時間勤務で働きたいというのであれば、派遣保育士として働くことをお勧めします。派遣保育士は、パート保育士と比べると時給が高く設定されています。

経験などによりますが、パート保育士と比べて、200円〜400円ほど高いのが相場です。
それなのに、仕事内容はパート保育士と変わらないということも多いです。

 パート保育士は、正社員に比べるとボーナスもなく、給与が低いです。しかし、夫の扶養内で働きたい、子育てや介護をしていてフルタイムで働くことができないといった主婦のニーズをかなえるものとして人気です。

正社員よりも責任が軽く、仕事内容も限られ、未経験でもOKというところが多いのも、嬉しいポイントではないでしょうか。

パート保育士はクラス担任になる?仕事内容は?

パート保育士はクラス担任になる?仕事内容は? パート保育士がクラス担任になるかは、保育所によって異なります。パート保育士でもフルタイムであれば、クラス担任になることもあります。しかし、この場合は複数担任の一人で、正社員が主担任になります。

一般的なパート保育士の仕事内容は、クラスの補助やフリー、早朝・延長保育担当を任されることが多いです。また、雑用的な仕事や掃除なども仕事内容に含まれることもあります。送り迎え時の保護者対応もあります。

書き物も、クラスに入ることになれば、連絡帳の記入をはじめ、中には指導案を書くところもあります。また、早朝・延長保育の担当になったら、保育所の開け閉めなども仕事内容に含まれることもあります。時間だけでなく、仕事内容もしっかりと事前に確認することが大切です。

求人はある?

保育士不足の今、正社員だけでなく、パート保育士の需要も高まっています。保育所は、長時間子どもを預かります。それを正社員だけで対応するのは難しいので、早朝や延長保育担当の保育士は必要です。

ハローワークや求人情報誌、求人広告、インターネットの求人サイトでたくさんのパート保育士の求人情報を目にすることができます。

履歴書の書き方で気をつけることは?

基本的には、他の仕事や正社員の時と同様、丁寧に間違いや漏れがないよう、志望動機や自己PRなどもしっかりと記入しましょう。

パートであるからといって適当に書いていいものではありません。その上で気をつけるポイントをいくつかご紹介しましょう。

得意なことや今までの経験などをしっかり自己PRする

得意なことや今までの経験などをしっかり自己PRする ピアノやスポーツなどの得意分野、前職での経験(年長を担任していた、乳児・障がい児の担当の経験がある等)なども記入しましょう。

また、ブランクがある場合も、「専業主婦」であったことを記入しましょう。

ブランクはマイナスポイントになりやすいですが、子育てや家事での経験を活かせるのが、保育士の仕事のメリットでもあります。

扶養内で働きたい旨を記入する

 夫の扶養内で働きたい場合は、しっかりとそのことを記入しておきましょう。
その上で、週○日、月○日、一日○時間や、9時〜13時希望などと具体的な時間を示しておくといいでしょう。

保育所側もわかりやすく、採用されてから時間が合わないといったことも防げます。
もちろん、記入した通りになるとは限りません。その時には保育所と相談の上、条件を変更するか辞退するか決めることになります。

子どもがいて配慮してほしい場合や、子どもがいても仕事に支障がない場合はそのことも記入する

 子どもの行事や病気の時に配慮してほしい事も明記しましょう。直接言いにくくても、履歴書に記入しておけば、面接で質問されるので、伝えやすいですよね。

また、子どもがいても、祖父母などのサポートが得られて仕事に支障がないことや、長期間働けることなどは、アピールポイントになるので、記入しておくといいでしょう。
保育所としては、安定して長い期間働いてくれる人は助かりますからね。

面接で気をつけることは?

  1. 服装
  2.  清潔感のある清楚な服装で行くのがベターです。一番無難なのはやはりスーツですね。
    パートの面接に実技があることは、ほとんどありません。

    しかし、保育園側から「動きやすい恰好で」と言われた場合には、ジーパンではなく、チノパンなどを履いていくのが良いでしょう。
    アクセサリーは、腕時計と結婚指輪以外は外していきましょう。

  3. 髪型・メイクなど
  4. 髪型・メイクなど 見た目の印象はとても大事です。髪型は長ければまとめて、スッキリとした印象になるようにしましょう。
    カラーも派手な色は避け、落ち着いた色にしましょう。間違っても手入れをしていないぼさぼさの髪型は避けてくださいね。

    メイクもナチュラルメイクが好印象です。
    そして、結構見られているのが、ネイルです。

    保育士は仕事柄、子どもたちに怪我をさせないように短く切っておかなければなりません。
    働く姿勢を示すためにも、爪は短く切って、ネイルも落としていく方がいいでしょう。

  5. 立ち居振る舞い
  6.  保育所側は、あなたがどんな人なのか、見た目、姿勢、言葉遣い、話し方、表情などから判断します。
    子ども相手の仕事ですから、表情は明るく穏やかに、姿勢を正して、面接に臨みましょう。

    もちろん、面接中だけではなく、玄関をくぐった時から、園内を見学する間、保育所を去るところまで気を抜かないでくださいね。

    話し方は、ゆっくりはっきりと、相手を見て話すのがコツです。
    相手の話をしっかり聞くことも忘れないでくださいね。これは、子ども達相手でも同じことですね。

  7. 話す内容
  8.  志望動機や自己PRなどは、事前にしっかり考えて、慌てず話せるようにしておきましょう。なぜ働きたいのか、自分の得意な事など意欲が感じられるように話せるといいですね。

     履歴書でも触れましたが、希望の勤務時間・曜日や、子どもの行事や病気などがある時には、それもきちんと伝えておくようにしましょう。

    ただ、「残業はできません」「土曜日は出勤できません」「子どもの病気の時には休みをもらいたい」などできない事やこちらの要望ばかりを伝えるのでは、あまりいい印象ではないですよね。

    話す内容出来ない事を出来ると伝える必要はありませんが、
    「事前に教えていただければ、土曜日出勤も可能です」
    「残業はできませんが、その分早く出勤することはできます」
    「病児保育を利用するつもりですが、場合によってはお休みをいただくこともあるかもしれません」
    「子どもの行事については1か月前にはわかるので、出来るだけ早くお伝えします」

    など、出来る事を伝えて協力意欲を見せられるといいですね。

     そして、面接が終わったら「本日は貴重な時間をいただき、ありがとうございました」としっかりお礼を言うようにしましょう。

まとめ

  • パート保育士の時給・給料の相場は?
  • パート保育士は時給制である。相場は800円〜1100円ほど。地域によって平均時給は異なり、都市部で高く、地方で低くなる傾向がある。

  • パート保育士はクラス担任になる?仕事内容は?
  • 保育所によって異なる。フルタイム勤務のパート保育士の場合、クラス担任(複数担任の一人、主担任は正社員)になることもある。一般的に、パート保育士の仕事はクラスの補助や、早朝・延長保育の担当になることが多い。

  • 求人はある?
  • 保育士不足なので、求人はたくさんある。

  • 履歴書の書き方で気をつけることは?
  • 得意なことや今までの経験などをしっかり自己PRする
    扶養内で働きたい旨を記入する
    子どもがいて配慮してほしい場合や、子どもがいても仕事に支障がない場合はそのことも記入する

  • 面接で気をつけることは?
  • 服装

    髪型・メイクなど
    見た目の印象はとても大事。清潔感のある身だしなみで。ヘアカラーは落ち着いた色で、ネイルは落としておきましょう。

    立ち居振る舞い
    表情は明るく穏やかに、姿勢を正して、話し方はゆっくりはっきりと、相手を見て。相手の話もしっかり聞くことを忘れずに。
    保育所を入ってから出るまで気を抜かないで。

    話す内容
    志望動機・自己PRは事前にしっかりと準備しよう。
    勤務時間・曜日、子どもの行事や病気などがある時には、自分が譲歩できる範囲も示しながら伝えよう。