他の職種への転職ってどうなの?

保育士の仕事を辞めたい!

子どもの頃からの憧れや夢をかなえて保育士になった人はたくさんいます。しかし、いざ働いてみると、想像していたよりも大変だと感じる人が大半ではないでしょうか。

辞めたい・辞めてしまったけどどうしよう、と悩んでいる人もたくさんいることでしょう。保育士の離職率はとても高いのが現状です。どんな理由で辞めてしまうのか、また、辞めた後はどうしているのでしょうか。

「#保育士辞めたの私だ」辞めたい人のツイッター

保育士を辞める理由はどんなものがあるの?

  1. 妊娠・出産
  2. 妊娠・出産が退職理由の上位に上がります。これは他の職種だと、妊娠・出産はハンデになりますが、保育士にとって、妊娠・出産・子育てを経験することは、今後のキャリアとしてはプラスに働き、再就職しやすいためです。女性が多い職場であるため、他の職種より、産休・育休を摂りやすいと言われてはいます。

    しかし、前例がなかったり、妊娠・出産したら辞める『雰囲気』が職場にあり辞めざるをおえないという現実も少なくないようです。また、出産後も、前と同じように働くことに不安を感じて辞めてしまう人も多いです。

  3. 人間関係が難しい
  4. 女性ばかりの職場特有の人間関係の難しさがあります。もちろん、中にはアットホームな人間関係のよい保育所もありますが、少数派と言えるのではないでしょうか。上下関係も割と厳しく、同じクラスの保育士と合わずに辞めてしまう人が多いです。

  5. 仕事が大変、残業・持ち帰りが多い
  6. 子ども相手の仕事なので体力的に大変なのですが、それを理由に辞める人は意外と少ないです。保育士の仕事は、予想以上に書類仕事が多いです。毎日の保育の準備だけでなく、書類仕事や、行事の準備など、残業や持ち帰りが当たり前の風潮になっています。

  7. 体を壊した
  8. ③にも通じますが、仕事の多さ、多忙さから体を壊してしまう人も少なくありません。また、乳児クラス担当になると、日々赤ちゃんを抱っこして腰ヘルニアになって辞めざるをえなくなったというのもよく聞く話です。

  9. 給料が安い
  10. 今、保育士の給料の安さが問題になっていますよね。ようやく政府が重い腰を上げ始めたといったところでしょうか。保育士になる人は、給料が安いことはある程度承知したうえで就職しています。ですが、想像以上に仕事や職場の人間関係が大変な上に、給料も安いことでモチベーションが維持できないのです。その結果、退職を選択しまうのです。

保育士を辞めた人はどうなった?

保育士を辞めた人はどうなった?妊娠・出産で退職した人は、専業主婦になる人や、子育てが少し落ち着いたら、パート保育士として働く人が多いです。

そうでなくても、他の職場で再び保育士として働く人が多いです。それは保育士という職種がいわゆる専門職で、他の職種に転職するのが難しいと考える人が多いからです。

現実的にもやはり、他の職種より保育士として再就職する方が簡単です。特に保育士は人手不足なので、募集は常にあります。また、前の職場では上手くいかなかったけど、職場を変えたらうまくいったという例もよく聞きます。

他に多いのが、幼稚園で幼稚園教諭として働く人です。保育士の資格を持っている人は、幼稚園教諭の免許を持っている人が多いです。保育所と幼稚園の違いは結構ありますが、他の職種に就くことを比べると、仕事内容はかなり近いといえます。保育士としての経験も活かせます。

複数担任制の保育所と違って、幼稚園は基本的には一人担任です。クラスの担任間の人間関係や、保育観の違いによるやりにくさを感じていた人には、働きやすいかもしれません。その分、一人でクラスを受け持つので責任は重くなりますが。早番・遅番がある保育所に比べて、勤務時間も一定なのもいいですね。

他の職種に転職したのに、また保育士に・・

他の職種に転職したのに、また保育士に・・保育士の仕事の大変さや人間関係の難しさばかりが取り上げられちですが、保育士の仕事ってとてもやりがいのある仕事です。

かわいい子ども達に囲まれて過ごすのはとても楽しいです。子ども達の成長を感じたり、保護者から感謝の言葉を言われたりした時には、自分の仕事が認められたようで嬉しくもあります。

他の職に転職しても、想像したよりも(再就職先が)良くなかった、自分には向いていなかったと、再び保育士になるパターンも結構多いです。保育士として働くとしてもいろいろな働き方があるし、再就職しやすい職種なのも一因でしょう。

他の職種へ転職してうまくいくパターンもある?

他の職種へ転職してうまくいくパターンもある?保育士の仕事内容が嫌になって退職した人には、全く違う職種への転職を希望する人が多いです。その中で、一番人気なのは事務職でしょう。

ただ、これは簡単ではありません。元々事務職というのは人気の高い仕事なので、求人があってもすぐに埋まってしまうし、経験者を求めている企業が多いのが現実です。20代前半であれば、それでも雇用してもらえることもありますが、年齢を重ねるごとに難しくなります。

保育士から事務職になるためには、事務に必要なPCスキルを身に付けたり、簿記などの資格を新たに取得する方が採用されやすいでしょう。事務職もコミュニケーションをとることは必要ですが、仕事内容は基本的に一人で行うものなので、人間関係で辞めた人には良いかもしれません。就職の際に条件を選べば、保育士ほど持ち帰りや残業などで体を壊すということもないでしょう。

事務職に限らず、他の職種であっても同じことが言えます。保育の仕事以外に興味を持てることがあるのであれば、必要な職種や能力を磨いて転職してうまくいくことがあります。ただ、だからと言って、簡単な道ではないことは頭にいれておいた方がいいでしょう。

他の職種の中にも、保育士としての資格や経験を活かせるものもあります。資格を活かした仕事としては、児童養護施設や児童館、学童、幼児教室での仕事などです。経験を活かした仕事としては、介護職や受付などです。また、笑顔でお客様と丁寧に接することが得意といった点ではサービス業も向いているかもしれませんね。

保育士を辞めてよかったこと


給与が上がった

保育士時代は給与面での不満が大きかったのですが、転職してから給与面ではかなり安定しました。残業があってもきちんと残業代が支払われることや、交通費等の諸手当、賞与も支給されるので待遇面ではかなり良くなりましたね。でも転職先への履歴書には給与面についてあまり触れない方が印象が良いので気を付けてくださいね。履歴書の書き方ひとつでも相手への印象は変わってくるものですよ。


休みがしっかり取れる

保育士時代は他の人と休みがかぶると譲り合ったり、思うように休めなかったりとかなり気を遣っていました。転職後は気を遣うことなく休めるので有休消化がしっかりできています。保育士の頃は休日も仕事のことを考えたり、持ち帰り仕事もしていましたが今はそういったこともなく休みを自分のためだけに使えるようになりました。ゆっくり休めるということは次の仕事への意欲にもつながるのでかなり重要なことですね。


定時で帰ることができる

保育士の頃に比べるとかなり残業時間は減りました。毎日のようにサービス残業をしていたころに比べると転職後は残業すればきちんと残業代も支払われますし、仕事への意欲も違います。勤務時間内で仕事が終われば自分の時間も取れるので趣味に費やす時間も増えて毎日が充実しています。


ストレスが少ない

保育士の頃は自分のしたいことがあっても園の方針でできなかったり、保護者の対応に悩まされたりといったことに加えて、職場の人間関係でもストレスをかなり感じていました。もちろん、仕事をしている以上ストレスはありますが以前に比べると格段に減っていますね。ストレスを抱えすぎると仕事自体も嫌になってしまうのでストレスが減るのは仕事を長く続けるうえでも大切なことですよね。


人間関係が円満になった

ドロドロした人間関係が辛かった自保育士時代に比べると転職後は人間関係が円満絵になりました。人間関係が円満だと働きやすいですし仕事も楽しくなりますね。毎日会う職場の人間関係は意外と重要なもの。人間関係で悩んでいる人は転職先を探す際は新規オープンのお店のオープニングスタッフ募集などをチェックしてみるのもおすすめですよ。オープンからみんなスタートなので仲間意識も出て団結できることが多いので人間関係が楽なことが多いです。人間関係が上手くいかないところでは仕事も長く続けらませんからね。

まとめ

保育士を辞めても、また他の職場で働くことも、自分に向いている仕事を見つけて転職することもできます。保育士は再就職しやすい職場なので、つらいのを我慢して続けず、一度辞めてみて、自分にピッタリな場所・仕事を探してみてもいいかもしれませんね。