
家庭保育室とは
待機児童問題を解消する為に始まった保育です。
扱いとしては児童福祉法に基づいた保育を行う事、そして保育料もあまり変わらない事で保護者達からは重宝されて人気になっています。
少人数なので、子どもをしっかり見て貰えるという安心感も強いようです。
聞き慣れない人も多い家庭保育室ですが、3種類に分類されています。
保育所実施型
民間で運営されている保育所が、近隣の一室を借りて、保育所の保育士が『家庭保育士』として、10名定員の子ども達を預かるタイプです。
グループ実施型
先程の保育所実施型が少し大規模になったイメージです。
定員5名のユニットを二つ組んだり、15名定員でユニットを三つ組んだりしています。
個室型
定員3名、定員5名とそれぞれ少人数で家庭的な保育を行います。
保育士の間でも、人間関係に悩まずに子どもと向き合って保育がしっかり出来る点で人気があります。
家庭保育室教諭の平均給与
平均給与18~20万円
家庭保育室に絞って公式には計算されていません。
求人を出している所を確認すると、18万~20万の月収を用意している所が多いです。
しかし、検索すれば分かる様に、家庭保育室はアルバイトやパート体制が多く、時給として870円~1,200円用意してくれる所が多いです。
家庭保育室教諭の平均年収
平均年収200万以下~323万円
年収はボーナスも含めて保育士平均の約323万円に届く人もいれば、時給制で働いている人は残念ながら200万に届かない人も多くいます。
一人暮らしをしなければいけない、お金を貯める必要がある人は必ず正社員や嘱託職員として就職してください。
パート・アルバイトとして考えている人にとってはかなり時給が良く、人気があります。
家庭保育室で働くメリット
家庭保育室で働くメリットは以下の通りです。
メリット
日常の保育をしっかり身に付けられる
少人数なので毎日好きな設定保育を行える
一人ひとりに時間を割く事が出来る
保育士同士の人間関係で悩む必要がない
行事がほとんどないので準備で残業がない(※保育所実施型の場合は、設置している保育所の手伝いをするかもしれません)
人数が少ない為に手の込んだ製作を行う事も出来ますし、アルバムなども手の込んだ思い出詰まった物を作って上げる事が出来ます。
そして、保育士にとって一番の悩みともなる人間関係ですが、少人数であれば団結しますし、派閥争いなどの心配もありません。
残業も行事が少ない事、月案や日誌などが人数が少ない事ですぐに書き終わる為に持ち帰りの仕事がないのも魅力です。
家庭保育室であれば、自分が結婚した後・子どもを産んだ後も仕事をしやすくて非常に助かるでしょう。
家庭保育室で働くデメリット
デメリットも勿論ありますが、
デメリット
集団保育の保育所に転職した際に勝手が違う為戸惑う
行事の進行などは自分で勉強するしかない
正社員登用が少ない
一番の懸念は、大きな保育所に戻った時の事です。
大きな保育所では、集団保育がメジャーです。集団になると、声掛けの仕方も流れも全く違います。
行事進行もその一つで、少人数の際には行事などもなかなかない為に、普通の保育所の行事の多さに戸惑ったり、行事準備すら全然分からない為になかなか現場に溶け込めないという事もあります。
そして、もう一つのネックとなっているのが、正社員登用の少なさです。
どうしても運営は少人数なので、なかなか余裕がある資金繰りという訳ではありません。
そこで、アルバイトやパート、嘱託職員などのコストが正社員よりも低い人達で構成している所が多いです。
また、少人数制なので、求人自体も少なく、なかなか前任者が辞めないと席が空かないという現状もあります。
働く保育所が大きければ大きいだけ、やり甲斐も大きく他の保育所に行った時に通用するというメリットがありますが、そういった園で人間関係に疲れたり、集団保育となるとどうしても一人ひとりに割く時間がなくなってしまい、何か子ども達に贈る時も一つ一つに時間が掛からない物を…となってしまいます。
また、複数担任の乳児クラスならばまだどうにか他の保育士と協力し合って、手の込んだ物を作れても、幼児クラスは一人担任や二人担任の所が多いので、あまり乳児クラスで力を入れておくと『幼児クラスの先生は手抜き』と思われてしまう為に、乳児クラスもやれる事は自然と限られてしまいます。
こうしたジレンマを解消するには、家庭保育室は非常に有効な職場です。
家庭保育所を見つけるのはなかなか難しい…解決法は?
家庭保育所は、前述した様に募集自体が少ないです。
まだまだ全国に広がる・数が増えるには時間がかかります。
そこで、この狭き門をどう突破するべきなのでしょうか。
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思い切って上京して家庭保育室に挑戦する方法も!
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