国立・公立幼稚園 求人まとめ メリット・デメリット

国立・公立幼稚園とは

幼稚園には国立、公立、私立の三種類があります。
国立は国立大学付属の幼稚園で国が運営公立は各自治体が運営する幼稚園、私立は独自で運営をしている幼稚園です。

今回は国立付属の幼稚園と公立幼稚園に焦点を当て、働く中で受ける待遇からメリット・デメリットまで確認していきます。

国立・公立幼稚園教諭の平均給与

平均給与21~23万

国立付属の幼稚園教諭の平均給与は、21万~23万。
よく勘違いされますが、国立付属の幼稚園教諭は公務員ではなく独立行政法人の職員扱いになります。

なかなか数が少なく国立大付属の幼稚園教諭のみを絞った統計がありませんが、いくつかの園を平均すると上記になります。

公立の幼稚園教諭は22万と私立幼稚園とあまり大差ありません。
しかし、年齢を積み重ねるごとに必ず昇給がありますし、女性にとって欠かせない産休・育休制度も充実しているので人気があります。

国立・公立幼稚園教諭の平均年収

平均年収300~350万

幼稚園教諭自体の平均年収は300万~350万円と言われています。
国立付属幼稚園教諭は例が少ない為、上記の金額+年齢ごとの昇給と考えられます。
公立保育所は、平均370万前後と言われており、年齢ごとの昇給で400万を超える人も出てきます。
私立で働くよりも将来の事を考えると、国立大付属の幼稚園や公立の幼稚園で働く方が良いでしょう。

国立・公立幼稚園で働くメリット

国立大付属・公立幼稚園で働くメリットは以下が挙げられます。

メリット

給与が毎年昇給する
産休・育休制度が充実している
社会保険制度がしっかりしている
男性保育士でも家族を養える
突然の運営悪化などで退職させられる心配がない
厳しい試験を潜り抜けた人のみで構成されている為人間関係が安定している
国立大学付属は教育に力を入れる為、幼稚園教諭としての実力が身に付く

やはり魅力と言えば給与です。
特に男性保育士や男性幼稚園教諭が現場で広がらないのは、将来家族を持った時の給与面での不安が多いです。
しかし、公立園ならば毎年の昇給が約束されていますし、年収400万以上を手にする事が出来るので結婚を考えた時も安心です。

また、国立大付属で教育学部を持っている大学では、実習生がよく園に来ます。
その為、幼稚園教諭も学生に対して恥ずかしい振る舞いをしない様にしっかりと指導されるので、幼稚園教諭としての実力は付きます。

国立・公立幼稚園で働くデメリット

良い事ばかりではなく、やはりデメリットも存在します。

デメリット

空き人数が無ければ試験自体が行われない
やる事が毎年大体決まってしまっている
教育に特色がない
転勤がある

やはり人気が高い為、なかなか空きが出ません。
年齢を重ねれば重ねる程昇給していきますし、福利厚生が充実している事を考えると当たり前です。その為、入るには各自治体の試験を合格しなければいけない為、狭き門です。

国立・公立幼稚園で働くデメリットそして、カリキュラムは公立の場合大体毎年決まっており、決められた以上の事は嫌う傾向にあります。その為、人によってはルーティンワークの様に感じてしまい、やり甲斐を見失ってしまう事もあります。

そして、一番のネックとなるのが転勤です。公立の場合は公務員扱いなので、転勤の可能性があります。
慣れ親しんでいる園を離れ、新しい環境で一から物を覚えなおすのが億劫という人もいるかもしれませんが、転勤ばかりはどうしても避けられません。

私立園の待遇も悪くはない!悩んだ時は転職も

悩んだ時は転職も人間関係が安定しているとは言え、やはり100%いじめが無いとは言い切れない世界です。
しかし、入る時が大変であった事や、福利厚生を考えるとどうしても我慢して働き続ける選択肢を選ぶ人も多いです。

幼稚園教諭や保育士の複雑な人間関係が原因で、精神を病んでしまう人は少なくありません。そうなると療養にお金も時間も掛かってしまいます。
長い目で見てから判断する様に気を付けましょう。

最近では、他の園との差別化を図る為、私立園では独自の教育法や、力を入れる分野(音楽。芸術など)を作っています。
自分の得意分野を扱う園に行けば、園側からも重宝されますし、やり甲斐を感じる事が出来ます。

私立の幼稚園でも、探せば給与が良い所は沢山あります。幼稚園教諭を対象とした転職サイトも最近では増えて来ており、登録して自分の得意分野と望む給与額を伝えるだけで、理想の職場を転職サイトのスタッフが探してくれます。

勤続年数が短くても次が見つからないという心配もないですし、転職の道は常に持っていると心にも余裕が生まれます。

転職するならどうやって転職先を見つけるの?

上記の様に、転職活動をした事がない人や、勤続年数が短い人は転職サイトに頼った方が条件の良い職場を見つけやすいです。

仕事をしながら次の職場を見つける際にも、自分で空き時間に絶え間なく良い求人が出ていないかとチェックし、仕事終わりに応募の電話を掛けたりと慌ただしく、とても大変です。

どうやって転職先を見つけるの?しかし、転職サイトに登録しておけば、好ましい求人をキープして、自分の時間が合う時にメールや電話で知らせてくれて、園の見学会の日取りまで全て決めてくれます。

転職を必ずするという人でなくても、登録してどんな求人があるのか見てみたいという人でも利用する事が出来ます。
しつこく電話が来るのが嫌な場合は、『まだ参考までに見ているだけ』と伝えると、電話も来なくなります。
現在は多くの幼稚園教諭もその方法で転職を成功させています。

国立大付属や公立も良いけど…

国立大付属や公立も良いけど…安定感で言えば、やはり公立や国立大付属の幼稚園ですが、私立園も最近では随分と待遇が良くなってきています。
福利厚生の充実、有休消化率、給与増額、昇給・昇格と、幼稚園教諭が働きやすい環境整備が進んでいます。

公立の幼稚園に入りたい場合は各自治体の試験を受け、合格してから配属されますが、どうしても合わない場合は、転勤願いを出す事や、私立の幼稚園へと転職する事も選択肢に入れてください。

公立幼稚園はよくも悪くもやる事が決まっている為、幼稚園教諭としてのやり甲斐や新しい挑戦をするには向かない場です。

様々な経験や特色のある教育を目指すなら、国立大付属の教育に高い関心を持ち・挑戦を行う国立大付属幼稚園、自分の得意な芸術や音楽、運動などの能力を活かしながら子ども達にもその楽しさを知って欲しいという人は私立の幼稚園へ転職を考えるのもいいでしょう。