認定こども園 求人まとめ メリット・デメリット

認定こども園とは

認定こども園には4種類タイプがあります。

幼保連携型

元々あった幼稚園・保育所が連携を取って一体となり運営をするタイプ。

幼稚園型

元々あった幼稚園に保育所の機能を加えたタイプ。

保育所型

元々あった保育所に幼稚園の機能を加えたタイプ。

地域裁量型

都道府県が各自で認めた独自の裁量をクリアしたタイプ。

共通して言えるのは、保育所の元々の目的である『保育に欠ける子ども』へ保育を施す事に加えて、幼稚園の『教育』を施します。
それに伴い、認定こども園で働く保育士は、『保育士資格』と『幼稚園教諭免許』が必要となります。

認定こども園とはどちらかなくても今の所働く事は出来ますが、保育士の資格を持っていないと保育に携わる仕事からは外されたり、逆に幼稚園教諭の免許を持っていなければ学習の指導には携われなかったりと、出来ない仕事も出て来てしまいます。

具体的に、0歳~2歳までの保育を特に必要とするクラスは保育士が、3歳~5歳の学習が必要な年齢には幼稚園教諭を、と配置している所もあります。

現在保育士資格や幼稚園教諭免許を取得しようとしている人は、どちらにも対応出来る様に両方の免許取得をしておいた方が将来の選択肢の幅が広がります。

認定こども園教諭の平均給与

平均給与21万

認定こども園の教諭の平均給与は、21万円です。
保育士の平均給与が22万なので、平均より1万円だけ下という結果になっています。
しかし、保育士業界全体を見た時、21万円という数字は低くありません。
私立の認可保育所でも、手取りが14万~15万の所があるのに比べれば十分高いと言えます。

認定こども園教諭の平均年収

平均年収310万

平均年収は約310万円で、保育士のみで見た時に約323万円なので、やはり約10万近く低い事になります。
認定こども園も場所によって昇給のスピードも、元々の給与設定も違います。
園の利益を一番に考える所では保育士・幼稚園教諭の給与はかなりぎりぎりまで削られます。
平均を知る事で、次に転職する際の参考にしたり、現在自分がどの位置にいるのかをしっかりと把握しておきましょう。

認定こども園で働くメリット

認定こども園で働くメリットは以下の点です。

メリット

学習、保育どちらも経験出来て自分のスキルアップになる
昇進の際に幼稚園としての機能、保育所の機能も兼ね備えた認定こども園で働いておけば万能だと判断され有利になる
認定こども園は幼稚園と保育所の両方の行事を行う為、沢山の経験・思い出作りになる

主任保育士を目指した時、認定こども園で働いていた人の方が『幅広い年齢に対応出来る』と判断されて、採用されやすいです。
また、行事も多いので準備や他の職員との連携はかなり必要となってきますが、経験を積むには最適な場所です。
認定こども園で働ければ、幼稚園でも保育所でも活躍する事が出来ます。

認定こども園で働くデメリット

メリットがあれば勿論デメリットもあります。

デメリット

行事の準備が忙しい
学習が上手く行かないと保護者からクレームが付く為プレッシャーが大きい
勤務時間が一定ではなく、早朝から夜遅くまで生活リズムが安定しない
保護者同士の関係性作りが大変
二つ資格を持っていないと出来ない仕事が出てくる

やはり行事が多い分仕事も多く、準備に追われます。
持ち帰りの仕事は勿論ですが、残業も発生してきます。日々の業務が終わってからの残業なので、なかなか早く家に帰れません。
その為、結婚や出産を控えた保育士は辞職を考えるのです。

保護者の期待も大きく、学習を行う認定こども園だからこそ、子ども達の成績や行儀作法に敏感になっている保護者も多いです。
中には私立の小学校受験を考えている保護者もいる為、保育士はその期待に応えられる様に指導を行わなければいけません。
プレッシャーも大きく、指導が上手く行かないとクラス担任を交替させられる事もあります。

認定こども園で働くデメリット保護者同士の関係性作りのお手伝いも大変で、認定こども園は幼稚園機能もある為に、働いていない保護者も子どもを預ける事が出来ます。

保護者同士の格差も大きく、保育士とのトラブルではなく、保護者同士のトラブルも多いです。
常に中立を意識し、特定の保護者と必要以上に仲良くならない様にしっかり自制を行う事が大切です。

また、認定こども園は幼稚園教諭と保育士資格の二つを持っていなければ、出来る仕事に制限がかかります。学習・保育両方に携わりたい人は、両方の資格を持っておくようにしましょう。

どうしても職場環境に悩んだら…

職場環境に悩んだら…認定こども園は、保育士資格のみで働く人や、幼稚園教諭の資格だけ、更にはどちらの資格も持っていない保育補助の職員もいます。

保育を学んできた上で、知識を活かしながら働く人、経験を活かして働く人、それぞれで持つ保育観は違ってきます。
そこで衝突が起きてしまい、派閥が生まれた上にいじめが発生し、業務に支障をきたす可能性もあります。

そういった場合は、以下の解決方法があります。

自分よりも上の立場(クラスリーダーや主任)に相談する

自分がどんな扱いを受けているのか、必要に応じて話し合いの場を設けて貰える様に相談を持ち掛けてみる。

クラス担任の交代

『辞職される位なら』と、クラス担任や乳児・幼児分野の交代を申し出られる事もあります。

どうしても我慢できない時は転職サイトを使って転職を!

我慢できない時は転職サイトを使って転職を!上記の解決策を提案されても、もう同じ認定こども園で働きたくはないという人もいるでしょう。
長い期間乳児に配属されて、乳児クラスを続けていきたいと考えている人にとって、いきなり幼児分野に飛ばされては、不安や自分のやりたい事も叶わないでしょう。

また、職場全体がいじめを行う様な環境である場合は、改善は難しいです。
前述した様に、認定こども園で働いていれば、幼稚園教育にも保育にも精通している人物だと判断され、転職の選択肢も広がります。

最近は認定こども園に生まれ変わる保育所・幼稚園も増えており、転職サイトに登録すれば現在の職場の条件よりも良い所に転職する事が出来ます。
『転職するのは耐え性がないから』『逃げた様な気持になる』とマイナスなイメージを持ちがちな転職ですが、全くそんな事はありません。

保育士は昇給しにくい事、昇進も遅い事がネックとなり、3人に1人が転職をして自分の地位を向上させる職業です。
ですから、転職する事は間違いでも、恥ずかしい事でもありません。

転職サイトに登録しておけば、専任のコンシェルジュが条件に合うのは勿論、更に良い条件の職場を探してくれます。
非公開求人と呼ばれ、人が殺到してしまう為わざと非公開求人にされている求人票も紹介してくれるので、まずはどんな職場があるのか知る為にも登録してみてください。