主任保育士として働くメリット

主任保育士とは園や他の保育士とってどんな存在?主任保育士は保育士が昇進を目指す際にまず辿り着く席です。
しかし、どの園でも大体主任保育士は1席~2席しかなく、皆その席を狙うので激戦です。
どうすれば主任保育士になれるのか、どんな仕事を求められるのかを今回は紹介していきます。

一概には言えませんが、大体6年~12年のキャリアを持つ人が主任保育士として抜擢されています。主任保育士には勤続年数と現場での活躍が重要となってきます。

主任保育士の仕事内容は?

主任保育士は、保育所で働く保育士達のまとめ役です。
保育士が不足した時はそのクラスに入り、子どもの把握や保育士の指導を行います。

他にも、保育士のシフトを組み立てたり、辞職の相談を受けて副園長・園長へと話を取り次いだりしてパイプ役になる事も求められます。

主任保育士の仕事内容は?また、保育所によっては事務作業を主任保育士と事務員で分けていたり、主任保育士が担当している事もあり、予算の計算なども行います。

設定保育を毎日全クラス分チェックし、指導・添削を行うのも主任保育士ですし、日案・週案・月案も全て添削は主任保育士に任せている所もあります。
保護者のクレームや、保育士同士の諍いやいじめ問題の聞き役としても重宝されます。
主任保育士は非常に忙しく、全体を取りまとめる役割なのです。

月収や年収はどれだけ違う?

平均給与21~23万

保育士の平均給与は18万円、平均年収は323万円です。
対して主任保育士は、普段の月収に主任の手当が付くので、低くても21万~23万になります。年収で計算すると、ボーナスが大体1.4~2ヶ月が二回として、一番低い所で310万~343万、高い所では368万前後となります。
年間で約40万も違うのには驚きです。

主任保育士になるのは難しい?

では、主任保育士にはどうやってなるのでしょうか?

主任保育士になる為の特別な試験や資格は特になく、園長から『主任をしてみないか』と持ち掛けられる事がほとんどです。
しかし、全員が全員働き続ければ主任保育士になれる訳ではなく、

たまたま前任者が退職した
系列園で空きが出て、主任としての赴任を打診される

大体この二通りしかありません。

主任保育士の座が増える事は滅多にないので、前任者が辞職して席を空けない限りは主任に昇進出来ません。
その為、保育士専用の転職サイトや転職エージェントでは、非公開求人で主任保育士として転職して来てくれる保育士を募集しています。

保育士が昇進の為に転職をするのは珍しい事ではなく、慣れ親しんだ環境を手放したくはないけれど、手当や給与の事を考えて長いキャリアがあるなら折角だから転職しようという人が多いです。

主任保育士になるのは難しい?前述した様に、保育士として働いた年数が長ければ長い程高評価になりますし、乳児幼児全クラスを担当していた方が代理でクラスに入る時に対応しやすいでしょう。
何よりも、実力がないと下に付いた保育士達を『この主任で大丈夫か』と心配させてしまいます。

保育士として働く時間は、なるべく様々な出来事を経験し、保育スキルとトラブル対応をどんどん覚えておきましょう。
また、資格は要らないと書きましたが、あるに越した事はありません。
絵本専門士やチャイルドマインダー、そして認定こども園になる可能性も考えて幼稚園教諭も持っていると望ましいです。

主任保育士になるメリット

主任保育士になるのは、以下のメリットがあります。

給与に主任手当が付く
保育士や子ども達から頼りにされて、強いやり甲斐を感じる
副園長・園長に昇進するチャンス
一度主任になったら、よほどの大きな事故やトラブルがない限り降格や交代はない

主任保育士になるメリット給与に主任手当が加算されるのは大きいです。
大体2万~5万までの金額が毎月加算されるのは嬉しいですね。

主任保育士は保育士のまとめ役としては勿論、子ども達や保護者からも頼りにされます。
主任保育士は園全体の子ども達・保護者と関わるので、『第二の担任』という位置づけです。
多くの人と関わる中で、やり甲斐を感じて頑張る人も多いです。

そして、嬉しいのは主任の役職は一度手に入れたら、大きな事故やトラブルがない限りは降格もありませんし、安定しています。
男性保育士も結婚して家庭を持つ事を考え、主任保育士になろうと考え動いている人が多いです。

主任保育士になるデメリット

対してデメリットも勿論存在します。

責任が重い
色んな人と接さなければいけないのがプレッシャー
クラスに所属していない事で孤立感を感じる
勤続年数を重ねてから転職しなければいけないのがプレッシャーである

主任保育士になるデメリット兎に角主任保育士は責任が重いです。
保育士が起こした事故や失敗も、主任保育士の指導不足だと指摘される事もあります。
保護者からも、主任保育士を呼んで欲しいと言われて、延々と文句を聞かされる事もあります。

また、保育士は勿論調理師、保護者、副園長や園長、外部の主任など、様々な人と顔を合わせて話をしなければいけないので、辛いと感じる人も多いのです。

また、主任保育士は基本的に担任を持たない為、どこにも属していないという意識が働き孤独感を感じます。
どうしても保育士は過酷な環境である為、クラス担任同士が自然と団結します。
なかなか現場に立てないので、その輪に入れないのは辛いですし、保育士に意見を言わなければいけない立場なので、尚更敵対心が生まれて溝が出来てしまう事も少なくありません。

慣れ親しんだ職場を離れ、転職しなければいけないのもデメリットの一つです。
折角覚えていた一日の流れや、築いてきた人間関係、そこで昇進するのが一番ですが、どうしても空きがない場合は転職するしかありません。

年齢を重ねてからの転職は億劫がる人も多く、歳を重ねてから新しい事を覚えなおさなければいけないのはデメリットと言わざるを得ません。

長いキャリアを活かして主任保育士にキャリアアップしよう!

主任保育士にキャリアアップしよう!主任保育士になる為に転職と言っても、実際に求人がされているのかどうかから不安になってしまいますね。

各保育士専門の転職サイト・転職エージェントを覗くと、非公開求人を経て主任保育士にスキルアップした人も多々見受けられます。

実際に転職してスキルアップする事は可能ですから、折角長く努力した期間を活かして是非主任保育士に上り詰めてください。