
小規模保育とは
小規模保育とは、0歳~3歳の子ども達を6人以上19人以下で見る保育を指します。
小規模では子どもの人数が少ない為、障害児教育にも対応出来る所が多く、保育所で悩んでいる保護者の強い味方となっています。
保育士もその分人数が少ない為、人間関係が構築しやすいなどの利点があり、大規模保育所での集団保育に疲れた人や、人間関係で悩んだ保育士にも人気があります。
保護者も人数が少ない事で、しっかりと一人ひとりの不安と向き合えるので、育児に不安を持つ保護者からも人気があります。
小規模保育教諭の平均給与
平均給与15万以下~21万円
小規模保育所の保育士の平均給与は、なかなか平均を出されていない事もあってはっきりはしませんが、大きな差があります。
保育士の平均である18万~21万に届く所もあれば、営利を重視する園では15万円以下の給与を支払っている所もあります。
また、正社員登用が不可の所では、1,000円から保育士を時給で雇っています。
小規模保育教諭の平均年収
平均年収150万以下~323万円
上記の様にはっきりとした金額が出されてはいませんが、18万~21万貰っている所であれば、保育士の平均である約323万円に届いています。
しかし、書いた様に正社員登用をしていない所もある為、アルバイトの場合は約150万に届かない事もあります。
将来的な安定を求めるなら、時間がかかっても正社員登用の小規模保育所を探すか、元々時給や給与が高い所を選んでおいた方が無難です。
小規模保育で働くメリット
小規模園で働くメリットは以下にあります。
メリット
毎日やりたい事をやれる
子ども一人ひとりとしっかり向き合える
障害児教育にも対応している為スキルが身に付く
保護者との関係性も作りやすい
保育士同士が連携を取りやすい
小規模園の一番の魅力は、その自由さとフットワークの軽さです。
小規模園では人数が少ない為、何かをしたいと思い立った時にすぐに行う事が出来ます。
ほとんどの園では一週間以上前に綿密な園外保育の計画を立てて出掛けなければいけませんが、小規模保育所は人数が少ない為把握も十分に出来るので、思い立てばいつでも出かける事が出来ます。次の日の設定保育も、子ども達の様子ややりたい事を優先出来ます。
また、小規模保育では一人ひとりと向き合う事の大切さを重視しています。
乳児期は言葉が出ないし、覚えていないだろうと思う人も多いですが、0歳~1歳の子ども達も、大人から与えられる愛情は敏感に察知しています。
目を見ながら声を掛け、笑顔を見せる事で信頼関係を作る事が出来ます。
言葉でコミュニケーションを取れない分、乳児教育は難しいですが、小規模保育でじっくりとそのスキルを身に付ける事が出来ます。
小規模保育は子どもの数が少ない為、障害児教育にも対応してくれる所が多いです。
そこで、保育士も障害児教育を学び、子どもと共に成長する事が出来ます。
障害児教育はこれからの保育界隈の中で必ず必要となるスキルなので、知っていると転職にも有利になります。
保護者と保育士の数が少ないのも、連携を取りやすい・信頼関係を築きやすい利点に繋がります。
特に、障害児を抱える保護者は将来への不安がつきません。そういった保護者へのサポートをしっかり行えるのも、保護者対応のスキルを身に付けるチャンスになります。
小規模保育で働くデメリット
なかなか良い事ばかりとはいきません。小規模園では以下のデメリットが挙げられます。
デメリット
給与がなかなか昇給しない
昇進する枠自体が少ないので昇進が望めない
正社員求人が少ない
集団保育を重要視する園に適応できない
小規模保育を行っている園の多くが無認可で、保護者からの保育料を運営費に充てている所が多いです。
その為、保育士の給与はどうしても後回しになってしまい、給与は認可保育所や大きな保育所に比べて少なくなっています。
そして、保育士が少ない事もあって、主任保育士などを設置していない所もあります。
なので、大きな保育所の様なきっちりとした主任保育士などの席がありません。
つまり、主任手当がつかないので、やはり給与にも繋がりません。
正社員登用が少ないのも、小規模保育を選ぶ際のデメリットと言えます。
どうしてもコストの掛かってしまう正社員よりも、アルバイトやパートで賄ってしまいたいという考えが園側にもあります。
特に無認可は配置基準がないので、資格の要らずに安く雇える保育補助を多く配置する事もあります。将来に不安が残るのが残念な所です。
また、小規模保育のみを経験して来た人にとっては、集団保育で大勢を相手にする際に対応出来ない事もあります。
一度集団保育も経験した上で、小規模保育へ移行した方が、将来的に転職を考えた時も安心です。
小規模保育所を探すにはどうしたら良い?
自分で小規模保育所を探すとなると、かなりの時間と手間がかかってしまいます。
自分で職業安定所に行き、施設の規模と保育士の数をチェックしていかなければいけません。
園の中には、掲載費にお金を割けない事で、求人票を出していない所もあります。
自分でネットや実際に保育所まで出向き、求人を行っているのか、園見学を行っているかどうか・参加出来るのかを全て自分で調整しなければいけません。
働きながらとなると、動ける時間も限られますし、困難でしょう。
そんな人にお勧めなのが、保育士専用の転職サイトと転職エージェントです。
転職サイトと転職エージェントの違いは、転職サイトは基本的に自分で時間を見付けて求人情報を見なければいけません。しかし、登録すればそのサイトのみが掲載する非公開求人を見る事が出来ます。
転職エージェントになると、専任の転職コンシェルジュが付いてくれて、自分の代わりに仕事を探してくれたり、園見学日・面接日も全て調整してくれます。
小規模保育所となると探すのが更に困難になりますが、転職エージェントに頼めばきっちり探してきてくれます。
小規模保育所から集団保育への転職も可能!
上記で集団保育に適応できない可能性を指摘しましたが、不可能ではありません。
保育所によっては、『小規模保育所の人が集団保育出来るの?』と不安を持つ可能性もありますが、転職エージェントに登録して転職コンシェルジュを挟めば、それを差し引いてもその人を雇い入れたメリットを挙げて、園側へと交渉してくれるので安心です。
小規模保育所から大きな園へと転職したい場合も、なるべく転職エージェントに登録した方が良いでしょう。