近年増加傾向にあるといわれる発達障害。2004年発達障害者支援法の施行により、発達障害のある方の早期発見や支援が重視されるようになりました。
発達障害をもつ子供がうまく保育や教育現場に馴染めない、また支援者からはサポート方法が分からないと悩む声が多く、そこで誕生したのが児童発達支援士資格です。
保育士や幼稚園教諭、放課後デイで働く方が資格取得され、現場でのアプローチに役立てています。
今回は、発達障害の特徴や種類、支援方法など具体的なアプローチを学び、実践的なスキルを身に着ける児童発達支援士資格について紹介します。
また、実際に受講された方の口コミ・評判や求人状況なども併せて説明しますので参考にしてください。
児童発達支援士とは、静岡県に本部を置く「一般社団法人 人間力認定協会(https://ninkyou.jp/)」が運営・実施する民間の資格です。
正しい発達障害の知識を理解し、発達障害の子どもとその親の悩みを解決すること。
また、保育園や幼稚園、小学校など現場で働く方が発達障害児への適切なアプローチ方法を学ぶことを目的としています。
発達障害とは、発達障害者支援法において以下のように定義されています。
「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」
また、個々によって様々な発達障害のタイプや特性があり、一人一人に合わせたアプローチが大切です。
では、なぜ児童発達支援士という資格が誕生したのでしょうか。
このような悩みから、親としてどのように接していけばいいか分からないと悩む方も多いでしょう。
また、「発達障害は親の育て方が悪い」「親の愛情不足だ」という世間の声に悩み、イライラして子供とうまく接することができないと自己嫌悪に陥る方も少なくありません。
多くの親は「発達障害」という事実を受容できないケースが多く、子供の行動や特性への理解できず不適切な接し方や子供に負担をかけてしまう場合があります。
間違った接し方や教育は、子供に対して大きなストレスをかけてしまい精神的負担や不調、不眠、うつといった二次障害を引き起こしてしまう可能性も…
幼稚園や保育園、教育現場においても発達障害をもった子供に対してアプローチ方法が分からず、適切な支援が行えないということもあります。
発達障害児がおかれている環境への配慮や特性に応じた接し方を工夫することで、スムーズな支援や子供のストレスを軽減することができます。
そのため発達障害について正しい知識や支援法について学び、子供へ接することが重要だとされています。
一般社団法人 人間力認定協会による児童発達支援士講座では、以下のような内容を学びます。
脳科学や心理学に基づいたカウンセリングや傾聴を学び、子供の自己肯定感を高めるスキルをみにつけます。
子供のできないことや苦手なことに目を向けるのではなく、「できること」や「感謝の気持ち」に目を向けできることが増えるような支援を重視します。
児童発達支援士講座の受講では、知識を学ぶだけでなく実践で活かせるケーススタディが充実しています。
我が子への接し方、教育現場での指導など、学びをすぐに実践できるスキルを身につけることができます。
発達障害児の特性として、人間関係の構築がうまくできないというものもあります。
親や教育者の子供への接し方だけでなく、子供同士の付き合い方のトレーニングも学べるので、社交性を高めることもできるでしょう。
また、コミュニケーションスキルを高めることで、トラブルを未然に防ぐことにもつながります。
児童発達支援士になる方法について詳しくみていきましょう。
児童発達支援士の資格取得までの流れを説明します。
公式ホームページより、資格申し込みを行います。
クレジットカードor振込の2種類から選び、支払います。
入金から5日以内に協会から資材が発送されますので、お受け取りください。
児童発達支援士テキストを受け取ったら学習スタートです。
「①テキスト&ワークブック学習」「②動画学習」「③確認問題」を繰り返し学習することが推奨されています。
学習を終えたら、資格取得に向けて試験です。
オンライン形式ですので、自宅で行うことができます。
オンラインでの試験が終わると、その場で合否判定がされます。
合格された場合は1カ月以内に賞状が郵送され、資格は履歴書に記入することができます。
児童発達支援士資格の試験の試験概要について詳しく説明します。
受験資格はなくどなたでも受験することができます
学歴 ・ 経歴 ・ 年齢は一切問いません。
随時受験可能なオンライン試験
働いている方やお子さんがいる方も、時間や受験会場へ行く手間や負担がありません。
24時間365日いつでも好きなタイミングで設定可能
パソコンがない方はスマートフォンやタブレットからの受験も可能です。
二択問題・四択問題
全50問(正解率70%以上で合格)
児童発達支援士の受講期限は8カ月とされ、平均受講期間は1カ月で学習目安時間は15時間~30時間程度とされています。
専門用語が少なく分かりやすい表記や無理なく学べる内容となっており、早い方だと1週間で合格される方もいらっしゃいます。
気になる試験の合格率は85%程度です。
落とすための試験ではありませんし、講座内容をしっかり学べていれば合格できる内容になっていますので、難易度としてはさほど高くないでしょう。
また、不合格になった場合は受験料を再度支払うことで再受験することができます。
ご都合のいいタイミングで公式マスターブック (テキスト) と実践ワークブックの学習
をすすめていきます。
全ての学習を終えたら試験対策動画 DVDで、これまでの学びを復習しましょう。
また教材は市販されておらず、主催団体である人間力認定協会の公式サイトからのみ購入が可能です。
テキストの構成
1章 発達障害の特性を知る
2章 支援・療育方法とケーススタディ
3章 脳科学の面から、子供の特性を知る
4章 人の道に立つための、しつけ教育
5章 やる気を引き出し、自ら成長していく子の育て方
6章 人間力を身につけ、必要とされる子の育て方
実践ワークブックの構成
ワーク① 児童発達支援士を学ぶにあたって
ワーク② 支援士に必要不可欠な自己分析
ワーク③ あなたが支援したい相手とは
ワーク④ 話を聴く姿勢と話す時の態度
ワーク⑤ 見方を変えるリフレーミング
ワーク⑥ 問題を解決するためのステップ
“発達障害の理解や実践”と聞くと難しいような感じがしますが、すべての子供に対して「思考を活性化する」学習やスキルの実践を学ぶ講座になっています。
子供との接し方や成長を伸ばすヒントツールとして役立つ教材というのが、人間力認定協会が行っている講座の特徴です。
児童発達支援士資格を取得するのに必要な費用は以下の通りです。
※試験料は試験を受けるタイミングで支払います。
割引キャンペーンを実施していることも多いため一度ホームページをご確認のうえ、資格取得を検討してください。
また、児童発達支援士の受講を検討されている方は、発達障害コミュニケーションサポーターのセット受講がおすすめです。
セット申込で割引価格が適用され、2科目で51,500円となり、とてもお得な価格にて資格取得が可能です。
児童発達支援士で学ぶ内容は、子供の「非認知能力=学びに向かう姿勢や力の向上」です。
発達障害の子供をお持ちの親御様や保育士や幼稚園教諭、教師など教育現場で子供と接する方はもちろん、子育てに関わる全ての方におすすめです。
また、より深く発達障害の特性を理解し子供との対応方法が学べるので看護師やデイサービス職員の+αの資格として活かせる資格となります。
気になるのは資格取得後の求人状況ですね。
最近では、発達障害児が増加傾向にあり発達障害に対する知識やスキルをもった人材が強く求められています。
そのため保育園や幼稚園、放課後デイサービス、学童デイサービス、障害者施設、学習塾、小学校等で+αの資格として評価されています。
民間資格ですので、「絶対に児童発達支援士を所持していなければ就職できない」「求人応募に必須」というケースは少ないですが、知識や即戦力のアピールにつながるでしょう。
就職や転職では有利になる可能性は高く、現在は児童発達支援士を取得した方が多方面で活躍されています。
では、実際に受講・資格取得した方の口コミ・評判をみてみましょう。
上記の口コミ以外でも、発達障害支援事業所に転職が決まった看護師の方、子育てに役立つ内容が良かったという声が多数ありました。
“発達障害児を育てている”ことの日々の大変さや悩み、苦しみは育てている親にしか分かりません。知らないうちに自分自身でレッテルをはっていたり、不適切な対応で子供へ負担をかけてしまっていたり…
また、子供によって特性が異なるため「これが正解」という答えがないため、子育ての壁に突き当たってしまってしまう方も少なくありません。
児童発達支援士資格取得に向けて、子供との接し方の基礎やポイントを知るだけで気持ちが楽になり、子育てのヒントを得ることができるのではないでしょう。
児童発達支援士では、受講生を対象としたZOOM意見交換会が実施されています。
仲間との交流で日々の悩みや受講の疑問など話し合えば、1人じゃないという安心感と支援の輪の拡充につながります。
ご紹介した口コミを参考にしていただき、ぜひこの資格取得を目指してください。
https://www.manacal.co.jp/hattatu-license/
いかがでしたでしょうか?今回は発達障害の特徴や児童発達支援士資格について詳しく紹介させていただきました。
発達障害の有無に関わらず、子育ての難しさややりにくさを感じることがあります。
「子供のことを理解したい」「もっとより良い方向へ導いてあげたい」親なら誰しもが思うことですが、適切な方法を知らなければ逆効果になってしまう可能性も…
児童発達支援士資格講座では、「発達障害への理解」と「子供の能力を引き出す」この2つの柱が明確になり、脳科学・心理学に裏打ちされた魔法のメソッドによるアプローチを学びます。
子供に関わる方は、社会に適応できる子にするためのツールとして、ぜひ資格取得の検討をされてみてはいかがでしょうか?