介護テンショク鉄板ガイド > 介護職の悩み > 介護職の転職活動の進め方!失敗しないためのポイントを解説!

介護職の転職活動の進め方!失敗しないためのポイントを解説!

3385 views

「給与や待遇に不満がある」「人間関係が辛い」と、様々な悩みをもち今の介護業界から転職しようという方は少なくありません。

嫌だなとかしんどいなとか思いながら働き続けているならば思い切って転職を考えるべきです。
介護業界は慢性的な人材不足、転職活動のポイントさえ押さえればスムーズな転職をすることができるでしょう。

思い立った今がチャンスです!
今回は、介護業界の転職を考えている方へ介護転職活動の進め方とポイントについてご紹介しますので、退職しようか迷っている方はぜひご参考にしてください。

今の職場を辞めたい!職場選びで押さえる3つのポイント

今の介護職場を辞めたいと思ったとき、すぐに退職するのはちょっと待った!

まずは自分の介護理念や働き方に合った職場選びをするために、転職方法を知ることが先決です。

介護業界は人材不足なので求人を探すことは難しくなく、今の待遇よりももっといい条件で転職できることもあります。

しかし、実際に入職したら思っていた職場と違っていた…とミスマッチを感じ早期退職してしまうケースもみられます。せっかく転職活動をしたのにまたイチからやり直し…というのは時間も手間ももったいないことです。
自分に合った職場選びをするためのポイント3つをしっかり押さえておきましょう。

自分の介護理念を確認する

転職をする際もっとも大切なことは、自分が大切にしているケアの本質を再度考えるということです。

例えば、「利用者様の笑顔が見たい」「積極的なリハビリが大切」「認知症ケアに携わりたい」というように、介護をする中で自分が大切に思っていることを確認しましょう。

働き方や希望条件を決める

介護の職場は介護施設や事業所によって様々な働き方を選ぶことができます。
介護施設では24時間365日稼働しているので、多くの場合その中でのシフト勤務で早出から夜勤までと働き方は多様です。

残業は少ない方がいい、夜勤は難しいといったライフスタイルに合わせた働き方、給与や休日といった希望条件について決めていきます。
全ての希望に叶う職場はなかなか見つからないので、「ここだけは譲れない」というこだわりポイントは確実に押さえましょう。

介護施設や介護事業所の種類を選ぶ

介護保険サービス下での介護職場は入所施設、通所介護事業所、訪問介護事業所、認知症対応型共同生活介護施設など多くの種類があります。

介護施設においても介護老人福祉施設・介護老人保健施設・療養型医療施設と3種類あり、それぞれの特色や強み、入所されている高齢者の要介護度や状況が異なります。

自分の介護理念や働き方と合わせてどんな介護施設や事業所で働きたいか選ぶことが大切です。

転職を決意!自分自身のことを把握できていますか?

前項で説明した3つのポイントを確認し、転職を決意したら次に行うのは自己分析です。自己分析というと固い感じがしますが、要は自分自身の理解を深めるということです。

介護士として培ったスキルやキャリアはかけがえのないもの。これからご紹介するのは、これまでのスキルやキャリアを活かせる職場を選ぶための必要なステップです。

転職の理由

転職を決意したなら何らかの理由があるはずです。理由がぼんやりとして定まっていない方も改めて振り返り明確にすることが大切です。

転職理由は人間関係や仕事内容、待遇…と様々ありますが、転職理由を明確にする目的には面接で必ず聞かれることと志望動機に繋がるためといった理由があります。

キャリアの棚卸し

転職の理由を明確化したら、介護士としてこれまでどんな経験をして何ができるようになったか?ということを客観的に見てみましょう。

例えば…
介護福祉士として特別養護老人ホームに入職し4年の経験を積んだ中で介護技術全般のスキルを身につけ、ターミナルケアにも携わってきた。利用者様とのコミュニケーションスキルや家族様との接し方、認知症ケアに対する技術や知識もある。
といったことを具体的に書き出していきましょう。

キャリアプランを考える

客観的なスキルの棚卸しができたら、これから自分はどうありたいかを考えてみましょう。
「もっと認知症ケアに携わりたい」という方なら認知症対応型共同生活介護施設(グループホーム)へ、「シフト勤務での働き方がしんどい、日勤帯だけ働きたい」という方なら通所介護事業所(デイサービス)へ、「もっと医療や看護と連携して仕事がしたい」という方なら介護老人保健施設や療養型医療施設と、進むべき道が見えてきます。

「ユニットケアを推進している」「地域交流がさかん」「認知症ケアが充実している」といった介護理念からキャリアプランを考えるとイメージしやすいです。
また、ケアマネージャーや管理職を目指したいという方は1年後・3年後先の介護士像をイメージし、スキルアップ・キャリアアップできる方法を考えていきましょう。

転職の事前準備ができたら…さぁ転職活動を進めよう!

転職理由を明確にし、自分自身の理解を深めキャリアプランを決めたらいよいよ転職活動をスタートさせましょう。

これまでの準備で転職軸が明確になりました。
「働きたい」と思う仕事内容や働き方、待遇などから自分の目指す介護士像に向けて職場選びをしましょう。

志望動機

働きたい職場が決まったら「なぜこの職場で働きたいか」を明確にし、採用してもらうために自分自身をアピールする大切な項目です。
採用側は最も重視しているポイントで、信頼できポテンシャルのある人材を採用したいと思っています。

介護職は人が人をケアするデリケートな仕事で、チームプレイが基本となるため人間性が重要視されます。採用側にあなたのメリットや人間性が伝わるようなアピールをしなければいけません。
そのためには、具体的なエピソードに基づきキャリアプランにマッチングした志望動機が必要となります。

面接対策

多くの転職希望者が苦手という面接ですが、準備がしっかりできていれば怖がる必要はありません。採用側は「あなたのことをもっとよく知りたい」という気持ちで質問を投げかけていますので、素直に自分の言葉で答えましょう。

ただし、注意する点がひとつ。
絶対に前の職場の批判はしないという点を守りましょう。

介護の職場は地域に密着し、事業所間のつながりも深いことが特徴ですので、噂が広がらないように注意しなければいけません。

前の職場に不満を持って退職したとしても、転職理由を前向きな言い方に変えて伝えましょう。マイナスな気持ちを「スキルアップやキャリアアップのため」「御社のケア方針に共感して」とプラスに変えることで、グンと印象が良くなります。

介護職面接でここがチェックされています!

介護職の転職では人間性が重視されるので面接でのウエイトは大きいことが特徴です。

書類審査で不採用となるのは、応募先の事業所が求めるスキルやキャリアに達していなかった場合が多く、この場合は経験不足で仕方がないことです。

採用の分かれ道は、面接の印象で決まるといっても過言ではありません。面接でいい印象を残せるように注意すべきポイントをご説明します。

清潔感のある身だしなみ

人と接する仕事の介護職では身だしなみもチェックされます。清潔感のある服装や髪型を心がけ面接に挑みましょう。

笑顔と挨拶

明るい笑顔を挨拶だけで採用ポイントはアップします。入室時は「よろしくお願いします」、退室では「ありがとうございました」としっかり挨拶をしましょう。
また、スタッフや利用者様に対してもすれ違ったときは笑顔で挨拶すれば印象良くアピールできます。

結論から述べる

質問されたことの答えは、結論から述べることで相手に伝わりやすく印象に残りやすいものです。面接の場では「アピールしなきゃ」と思い何が言いたいのか分からなくなってしまう方も少なくありませんが、まずは結論を述べ理由付けを説明しましょう。

謙虚さをアピール

どれだけスキルやキャリアがあっても転職して入職すれば新人です。

自信満々な態度では「協調性がとれない人物」と懸念され、不採用となってしまいますので、「慣れるまでご指導いただき、戦力となれるよう精一杯頑張ります」と謙虚さが大事です。

他のスタッフとうまくやってくれそうだなと安心してもらえるようなアピールをしましょう。

面接をイメージした練習

前職の転職理由・志望動機・強み・これまでの仕事経験など定番の質問内容は、事前に質疑応答の練習をしておけばスムーズです。

あらかじめ転職希望先の職場のパンフレットやホームページをチェックしておけば話す内容に根拠ができアピール材料となるでしょう。

介護転職活動を失敗しないポイント

①情報収集をしっかりと!

介護職の方が転職活動を進め希望の転職先へ入職した後、頭を悩ませているのは理想と現実のギャップです。

介護職の離職率が高い原因のひとつとなっています。

介護業界は働く場所によって仕事内容や必要なスキルがそれぞれ異なりますので、入職後にミスマッチがないように事前に情報収集することが大切です。

変則勤務で働くのか、日勤帯だけを希望するのか、認知症ケア・医療的ケアを重視した介護をしたいのか…介護施設や介護事業所によって異なるケア方法や対象となる利用者についてもしっかりと調べ、自分に合った職場選びをしましょう。

②常に自己研鑽しよう!

介護の業界では人材不足から常に売り手市場の転職事情で、今後も介護職の求人はますます増えていくでしょう。転職活動を楽観視する方も少なくありませんが、失敗しないためには常に新しい情報やスキルを吸収し介護士としてスキルアップすることが大切です。

キャリアを重ねスキルを身につけることは自分自身を助けてくれます。スキルのある人材であれば給与面や待遇面が良く、納得のできる転職活動を成功させることができるでしょう。

無資格・未経験の方が介護業界への転職を考えたとき、今の仕事をしながら資格の勉強やボランティア活動など介護業界を知って転職するのもおすすめです。

③相談相手を見つけよう!

介護業界への転職活動に不安を感じている方は、求人紹介や転職をサポートしてくれる転職エージェントの活用もひとつの方法です。

相談相手がいない孤独な転職活動では、壁にぶつかることも多く失敗続き…ということも少なくありません。「そもそも転職すべきか」という根本的な悩みを気軽に相談できる相手がいれば心強いのではないでしょうか。

転職エージェントでは介護業界に精通したアドバイザーの寄り添ったアドバイスやマッチングする職場探しをサポートしてくれるので、転職成功率が高く入職後のミスマッチが少ないことが特徴です。

今回ご紹介した転職活動での書類作成や面接についても、添削や模擬面接など実践的にサポートしてくれますので安心に転職活動を進めることができるでしょう。

また、仕事をしながらの転職活動は時間や手間がかかりスムーズに進みませんが転職エージェントでは面接の日程調整や電話連絡などを代行してもらえますので求職者の負担が少ないこともおすすめです。
介護職の転職を考えている方は、身近な相談相手として活用されてみてはいかがですか?

【まとめ】将来を考えた選択で介護職転職を成功させよう

介護の転職活動について失敗しないポイントをまとめましたが、いかがでしたか?

介護業界は収入面や仕事内容についてネガティブなイメージが強い仕事ですが、介護職として働いている方は「やりがいがある」「楽しい」と感じる方も多く、これからますますニーズが高くなる仕事です。
年々処遇改善がされつつあり、転職理由となる悩みを解消できる職場と出会えるチャンスも高く、悩んでいる方は思い切って転職活動をスタートすることをおすすめします。

介護職は無資格・未経験からスタートしても、実務経験を重ねることで着実にステップアップできる将来性の高い仕事で、転職活動自体も一般企業に比べると転職しやすいことが特徴です。失敗しないために、どんな働き方をしたいのか、将来はどうありたいかを考え転職活動を進めていきましょう。

ぜひ、ご自身が大切にしている介護理念にマッチングする転職を成功させてくださいね。

ページのトップへ