【作:ゆるゆらりさん】
「未経験から介護職にチャレンジしたい!」
「未経験からだと正社員になれない?」
など、未経験から介護職へ転職しようと考えている方は多いです。
超高齢社会の中、人材不足に悩む介護業界では未経験であってもニーズが高く求人募集は積極的に行われています。
ますます必要とされる介護職ですが、未経験でチャレンジしても転職成功は可能なのでしょうか?
未経験から介護職に転職できるかについて、職場選びや転職のポイントもあわせてご紹介しますので、ぜひご参考にしてください。
介護施設や介護事業所はそれぞれ特徴や強み、対象となる高齢者も様々で選ぶ職場によって働き方も変わってきます。
未経験の方は介護業界について詳しくない方が多いため、入職して「こんなはずじゃなかった!」と後悔する方が少なくありません。
ここではミスマッチを起こさないために、重視すべきポイント3つをご紹介します!
介護現場では人手不足のため新しいスタッフが入職しても十分な指導ができない、スキルを身につけることができず不安を抱えながら仕事をしているといった職場もあります。
指導力が不足している職場では、先輩スタッフに相談したりアドバイスをもらったりといった風通しも悪いことが多いため、ギスギスした人間関係に頭を悩ますことも考えられます。
未経験の方が転職先を選ぶときには、入職時研修や定期的なセミナーなどを実施し人材育成のシステムが整っている職場を選びましょう。
介護を学ぶ学生の実習受け入れに積極的な事業所では、研修制度が整い指導するスタッフも充実しているためおすすめです。
介護理念や介護方針が明確な介護施設や介護事業所は、スタッフ全員が理念や方針に共感し、同じ方向性をもってケアに当たっていることが分かります。
一貫したケアかどうかを確認するためには、入職前に職場見学でスタッフの行動をチェックしてみましょう。
例えば「笑顔で明るいケアを!」と理念を掲げながらも、スタッフに笑顔や挨拶がみられない・利用者に活気がない、という場合は一貫性のあるケアがされていないと判断してもよいでしょう。
介護理念や介護方針はその施設の「らしさ」を表すこだわりです。
そのこだわりに自分自身が魅力を感じ、一緒に働きたいなと思うかが大事なポイントです。
介護職員のスキルアップを目指すため、資格取得支援をしている職場も多いです。
取得までの費用やシフト調整などをサポートし、事業所がスクールを開講しているところもあります。
無資格・未経験で介護職を目指したいという方はもちろん、介護福祉士受験対策・ケアマネージャー受験対策などの講座が開講されている事業所もあります。
ステップアップを考えている介護士の方もチェックすべきポイントです。
結論からいうと、介護職は未経験・無資格でも働くことができます。
しかし、介護の仕事は施設や事業所によって必要となる資格が異なるので、資格がないと働けない事業所もありますので選ぶ職場次第となります。
無資格でも働ける職場もあり、資格や経験がなくても働くことができます。
ですが、資格があるほうが転職やキャリアアップに有利となるでしょう。
例えば、介護職員初任者研修受講者(旧ヘルパー2級)は介護の基本的な知識や技術を身につけているという証明になり、「介護職員初任者研修以上」を望む求人が多くみられます。
介護職員初任者研修は1カ月~3カ月程度の期間が必要で取得の難易度は高くなく、介護施設や介護事業所が資格取得支援を行っているケースもあります。
介護職の転職を考えている方は取得しておくことをおすすめします。
介護職員初任者研修を受講済みだけど介護には携わったことがないという方…安心してください!
介護職の求人では未経験であっても正社員求人は多数あります。
「介護の経験がないから心配…」と不安を感じている方も多いですが、入職後は研修やサポートがありますので、実践的にスキルを身につけていくことができます。
超高齢社会の日本において介護の必要な高齢者ニーズが増しているにもかかわらず介護を担う人材が不足しているため、介護職の転職市場は超売り手市場です。
介護施設や介護事業所も「未経験でも意欲のある人材を育てていこう」と人材育成に積極的なところもたくさんあります。
その職場がホワイトな職場かどうか「入職もしていないのに分かるわけない」と思う方もいらっしゃいますが、求人情報からチェックすることができます。
求人情報では、まず基本給に注目してください。
「年収〇〇〇円可能!」という文字だけを見て「結構高い給与もらえるんだな」と感じた方は要注意!
求人情報を隅々まで読み、資格手当や残業代、リーダー手当など様々な手当が付加されていないか確認しましょう。
手当が何も付加されていない基本給は1カ月働いて確実にもらえる給与で、ボーナスにも影響しますのでしっかりチェックすることが大切。
一見高そうな給与面だけを見て転職してしまうと危険です。
実際入職すると基本給分しか支給されなかった、後からよく見ると小さな文字で「入職して5年目から」と書いてあったなどは実際にあるケースです。
求人情報に記載されている仕事内容が明確に書かれているかどうか確認しましょう。
仕事内容や役割分担が詳しく書かれている職場は、
反対に「アットホームな」「にこにこした」「和気あいあい」といった抽象的な言葉で紹介されている職場は、実際の仕事内容が記載されていないので要注意!
入職後のイメージができないままなので、実際に働いてみると思っていた仕事と違っていたと後悔する可能性も高く、ブラックの可能性が考えられます。
介護職の中でも一番多い悩みが「人間関係」
「看護師との関係が悪い…」「上司と先輩関係が悪い…」「仕事を教えてもらえない‥」「相談が出来ない…」
新聞の折り込みチラシや求人情報誌などを見て「あ、またこの施設掲載されている」なんて思ったことありませんか?
新規事業所のオープニングスタッフを募集以外で求人募集の掲載率が高い職場は、離職率が高い可能性がありおすすめできません。
毎週のように掲載されている施設は、給与や待遇、職場環境など何らかの原因で介護士が退職していると考えても良いでしょう。
子育てと仕事の両立はとてもハードルが高いです。
保育園のお迎えに間に合わない事や常に人員不足だから希望日に休みが取れないこともしばしば。
休む暇もないくらい働いているのに給料が安く、さらに人間関係が悪いとなると、介護職の仕事はあきらめた方が良いのではと思ってしまいます。
事前に、施設見学やおなじ境遇の方が実際に働いているか確認することが重要です。
実績がある職場なら柔軟な働き方ができる職場環境であること、さらに職員のフォロー体制が整っている職場であることがわかります。入職してから、がっかりしないよう積極的に確認をしましょう。
介護職の求人情報はハローワークや求人広告で探すことができますが、それぞれ特徴があります。
転職を考えている人がまず向かうのがハローワークでしょう。
無資格、未経験からの幅広い求人情報が多数紹介され通いやすいといった点がメリットでしょう。
しかしデメリットとして求人詳細が明確でないことが挙げられます。
窓口でも施設や事業所に関する詳しい情報が提供されませんので、入職してブラックだったというミスマッチの可能性があります。
新聞の折り込みチラシや広告もハローワークと同様に、詳細な情報を知ることができません。
ですが、地域密着の情報が多いため自宅から近い職場を探したい方は活用できるでしょう。
求人広告の情報は、それぞれの施設や事業所の掲載率を確認し、離職率が高いかどうか確認することができます。
希望する働き方や給与などを入力することで条件に合った施設や事業所が検索できる転職サイト。
自分のペースでエリアごとに職場探しができ、選択肢の豊富さも魅力的です。
しかし、直接転職先とやり取りをして条件交渉や日程調整をする必要があります。
そのため、仕事をしながら転職活動をされている方は手間となり、条件交渉がスムーズにいかなかったと効果につながる可能性があります。
転職エージェントでは、転職希望者ひとりひとりに専任のアドバイザーがつき就職・転職をサポートしてくれます。
自分に合った仕事探しや転職先とのやり取りの代行など手間と時間の節約ができる点がメリット。
一般の求人情報では知ることができない職場環境や人間関係などリアルな情報を知ることもでき、入職後のイメージもしやすいでしょう。
介護業界に精通したアドバイザーが転職を後押ししてくれるので、マイペースで仕事探しをしたい方は利用しにくいかもしれません。
ですが、未経験で介護業界をよく知らないから相談したいという方に向いています。
未経験の人が介護業界に転職しようと思ったとき、気を付けるポイントが3つあります。
まずは、自分が介護職に向いているかという適正です。
介護職は転職しやすい業界ですが、転職のしやすさだけで介護職を選ぶと失敗しがちなので、転職前に自己分析をおこない介護職の適正をチェックしましょう。
次に転職先が自分に合った事業所かどうかの見極めです。
やりたい仕事ができるか、希望の条件と合っているか、働きたいと思える職場かどうかをしっかり見極めることが大切です。
できれば転職前に職場見学を行い実際に働く様子を確認し、自分が働いている姿をイメージしてみてください。
早く転職しないと焦る気持ちからよく調べず早急に転職先を決めないようにしましょう。
資格はあるに越したことはないですが、無資格でも介護職に挑戦することは出来ます。
ですが介護職初心者の方は入門資格である、介護職員初任者研修受講を取得した方が有利です。
比較的簡単に取得でき、無資格・未経験で介護職を目指す方はまず、この資格取得を目指しましょう。
介護職員初任者研修を受講していれば、介護の基礎的な知識と技術を身につけているという証明になるため転職に有利で、実践的な技術も学ぶため仕事でも活かすことができます。
もちろん資格手当がつくので給与アップも期待でき、入職前に受講していなかった場合は働きながら取得を目指す選択もあり、事業所によっては資格取得支援しているところもあります。
介護職未経験の方は介護の仕事がどんなものか分からない方も少なくありません。
介護職は基本的に高齢者が日常生活を快適に過ごせるようなケアを行う仕事をします。
介護の仕事ではこれら三原則が重要です。
介護が必要な状態になってもその人らしい生活を続けられるようなケアをすること
介護をされる側を尊重し、どんな介護やこれからの生活を過ごすのか自己決定を促し意思を引き出すケアをすること
その人のできる能力や気持ち(残存能力)を最大限に活かし動作や気持ちに寄り添うケアをすること
上記は1982年デンマークで生まれた「介護の三原則」です。
日本においても介護の基本理念となり、介護の仕事は高齢者やその家族を尊重し生活をサポートする業務とされています。
介護の仕事を行う現場は様々です。
それぞれの施設により日常生活支援や入浴介助、排泄介助などの身体介護、レクリエーションを行い生き生きとした生活ができるようサポートしています。
介護職といえば3Kや4K、きつい・きたない・きけん・給料が安いともいわれる業界。
ですが、介護の仕事ではやりがいや喜びを感じることができます。
また、誰かの悲しみや喜びに寄り添い人生をサポートし、多様な価値観を得ることができメリットも多いです。
介護を必要とする高齢者が多い超高齢社会の日本では介護職のニーズが高いことがメリット。
そのため介護職の求人募集はいつも多く、再就職に困りません。
給与や待遇など働く職場によって様々なので、選択肢も豊富。自分に合った職場も探しやすいでしょう。
介護業界は実務経験を重ねるごとにキャリアアップできます。
介護福祉士やケアマネージャー(介護支援専門員)を取得することで、給与アップや仕事の幅も広がります。
将来的にリーダー職や管理職を目指すこともできる将来性のある仕事です。
介護職の求人は正社員、契約社員、派遣社員、パートと様々な働き方が募集されています。
ライフスタイルに合わせた働き方ができることがメリットです。
生活に合わせて正社員からパートや、パートor派遣から正社員登用も積極的にされています。
介護職の離職を食い止めるため国が処遇改善に力を入れていて、今後もより処遇改善は期待できるでしょう。
時代の変化とともに「介護職=4K」ではなくなってきています。
いかがでしたでしょうか?
介護職は、未経験でもニーズが高く転職できる可能性が高いということをご理解いただけたでしょうか?
資格や介護経験がなく転職に不安を感じている方もいるかもしれませんが、仕事をしながら実践でスキルを身につけることができるのが介護職です。
介護職はこれまでの人生経験がすべて役立つ仕事です。
そして高齢者と向き合いケアに携わることで、人生の先輩から学ぶことも多いでしょう。
初めての仕事に飛び込むのは勇気がいることですが、未経験でもチャレンジしやすく、未経験からでも実務経験を重ねることでステップアップできる仕事です。
ぜひ介護職への転職で様々なことを学び、働く楽しみを感じてください。