【期間工】がおすすめ!知っておきたいメリット

期間工の仕事は求人サイトで簡単に検索するだけでも、数千件の求人が掲載されるほど需要のある仕事です。

年収や月給も他の仕事に比べて高水準で、魅力的に映る求人が溢れています。

今回は期間工の仕事がおすすめの理由について、メリットとも合わせて解説します。スキルや経験がなく、学歴に自信のない方でも期間工として働きやすく、健康であればいくらでも働ける仕事です。

本記事で期間工のメリットやおすすめの理由、おすすめできる人を知り、転職や就職の参考にしてください。

 

期間工とは?

期間工とはどのような仕事なのか、どこで働いており、派遣社員とはどの点で違いがあるのか解説します。期間工について詳しく知り、働く姿をイメージするのに役立ててください。

 

期間を決めて工場で働く人材

期間工の仕事は、期間を定めて全国にある工場で働く人材のことで、工場の生産ラインの一部を担う人材です。知名度の高いのはトヨタやマツダ、スバルなどの大手自動車メーカーですが、それ以外にも食品、精密機器、鉄鋼、航空機などの工場もあります。

いずれの工場でも、業績が好調な時や繁忙期で人手が足りない時に、期間工を募集するケースが多いです。期間工は工場を要するメーカーと契約を結び、最短3ヶ月~最長2年11ヶ月まで働きます。

期間は雇用主によってさまざまで、多くは3~6ヶ月です。期間工は工場を持つメーカーと契約することから、高い評価を得れば正式に社員として採用される道もあります。

給与水準も高いことから、期間工は人気の高い仕事です。

 

派遣社員との違い

期間工と同じく、期間を定めて働く仕事に派遣社員もあります。派遣社員も3~6ヶ月の契約が一般的で、最長3年まで同じ職場で働けます。

ただし、決定的に違うのが、派遣社員は派遣企業と契約しているのであって、派遣される企業との契約ではない点です。つまり、福利厚生や雇用条件は派遣企業と結ぶため、期間工のようにメーカーに在籍するわけではありません。

また、派遣終了後に正式採用される可能性も低く、期間工とは大きく違います。大手メーカーで働きたい方の場合は、期間工で働くのがおすすめです。

 

期間工で働くメリット

期間工は工場で働く仕事ということで、「仕事が大変そう」「仕事についていけるか不安」などのイメージを持つ方も多いかと思います。ですが、期間工の仕事は大変なだけでなく、多くのメリットがあります。

期間工のメリットを知り、就職・転職の選択肢の一つに加えてください。

 

アルバイトよりも給料が高い

期間工の大きなメリットは、とにかく給料が高いことです。工場での仕事は立ち仕事で、一つの作業を黙々と続けることもあります。

体力的にも精神的にも大変な部分もありますが、その分アルバイトや一般的な会社員の平均給与と比べても、収入を大きく上回ります。

平均すると期間工の募集は日給で1万円以上、月給で考えた時に30万円を超えることも珍しくありません。また、雇用主が大手企業の場合、期間工の期間満了に伴い、特別手当が支給されることもあります。

そのため、通常のアルバイトを続けるよりも、高収入を約束されている期間工の方がやりがいにも繋がるでしょう。

 

寮生活で生活費が0円

期間工のメリットには、ほとんどの会社で寮が用意されており、家賃や光熱水費がほぼ0円で生活できることも挙げられます。アパートであれば、利便性の高い駅の近くは月7万円程度かかり、加えて光熱水費や食費も必要です。

しかし、寮を完備した会社で期間工として働けば、個室に冷蔵庫やエアコン、洗濯機なども用意されており、最低限の荷物を持ち込むだけで生活できます。

会社によっては、食費が1日1食分無料や食費を月額分支給するなど、食費もほとんどかかりません。家賃を含めて生活費が0円で過ごせる仕事もあり、とにかく貯金をしたい方には最適な環境です。

そのため、期間工として数年働くうちに、貯金額が1,000万円を超える人も珍しくありません。一般企業で会社員として働くよりも、期間工の方が貯金しやすいでしょう。

 

決まった期間だけ働ける

期間工は名前の通り、一定期間だけ会社と契約する有期契約の雇用形態です。原則として2年11か月までの雇用と決まっていますが、ほとんどの会社は「3か月以上働ける人」を募集しています。

そのため、基本的には3か月以上2年11か月以内の期間だけ働くことになります。期間満了後は正式採用ではない限り、その会社との契約もその日で終了です。

「1年間は期間工として働きたい」「結婚式を貯めるために半年だけ働きたい」など、期間を限定して働きたい方にとっては大きなメリットになるでしょう。

あまりに短期間で終了すると、満了慰労金や特別手当が支給されないこともありますが、一定期間だけ働きたい方や、目標とする金額・期間がある方には最適です。

 

直接雇用なので社会的な立場が安定している

期間工は期間限定とはいえ、会社と直接雇用契約を結ぶため、立場上は正社員と大きな違いはありません。給与の支払いや社会保険、雇用保険、福利厚生も含めて、正社員とほぼ同等の扱いです。

また、大手の自動車メーカーや有名食品会社であれば、その分好待遇での雇用が規定できます。転職の際も、履歴書に会社名を記載できることから、採用担当者からの評価が変わります。

派遣会社の場合は、あくまで派遣会社からの雇用になることから、大手企業で働いた経験があっても履歴書には記載できません。一方、期間工は会社との直接契約になるため、履歴書に大手企業を職歴に記載できます。

書類選考の多い一次選考では、履歴書に書かれた職歴は大きな評価ポイントです。社会的な立場、将来のキャリアを考える時も期間工として働くことは大きなメリットになります。

 

期間工をおすすめする理由

期間工は求人サイトで検索すると、1万件前後の求人が結果に表示されます。それだけの人材を必要とされる期間工ですから、おすすめするのにも理由があります。

期間工はなぜおすすめなのか、その理由について見ていきましょう。

 

期間経過後に正社員採用のチャンスがある

工場の仕事は大変なイメージが強いことから、慢性的な人員不足に悩まされています。そのため、大手の企業であっても期間工を多く募集しており、スキルやキャリアに関係なく期間工として採用しています。

完全無料の寮や食費支給、ボーナスや各種手当が充実していることがその証拠です。期間工として働くうちに、会社から必要な人材と認められれば、期間満了後に正社員に採用されることもあります。

過去には、トヨタやスバルが大規模な正社員登用を行った実績もあり、決してありえない話ではありません。いずれは正社員登用を目指す方にも、期間工として働く道はおすすめできます。

 

貯金がしやすい

期間工をおすすめする理由には、一般企業の会社員に比べて、貯金しやすい環境にいることもあります。期間工の求人を検索すると、月給は25万~35万が多く、年収は約400万~500万円ほどになります。

期間は決まっているものの、ほとんどが寮での生活になり、家賃や光熱水費、食費も補助があるため、生活費がほとんどかかりません。

そのため、稼いだお金のほとんどを自分のために使えるため、人によっては1年間で300万円以上貯金できた例もあります。正社員のように無期限での雇用が最も安定しているのは確かですが、貯金を増やすなら期間工が最適です。

とにかく貯金したい方は、期間工として働くのがおすすめです。

 

スキルや学歴などに関係なく働ける

通常、大手企業の正社員採用を目指すのであれば、自分の強みとなるスキルや学歴、資格などをアピールしなければなりません。しかし、期間工の場合は、スキルや学歴、職歴などは関係なく、働く意欲のある人なら基本的には誰でも働けます。

仕事内容は工場の生産ラインを担当し、特別な業務内容もないため、専門性や高い学歴も不要です。肉体労働がメインになることから、体力に自信のある方ならキャリアに関係なく高収入が期待できます。

学歴やスキルに自信のない方にも、期間工の仕事はおすすめです。

 

単純作業がほとんどで気楽に取り組める

工場での仕事は、機械系なら組み立てや塗装、食品なら盛り付けなど一つの業務を担当します。最初のうちは筋肉痛に悩まされる方も多いですが、慣れてしまえば単純作業がほとんどなので気楽に取り組めます。

もちろん、手を抜いていい理由にはなりませんが、難しい作業を一人で行うわけではないため、余計なプレッシャーを感じることはないでしょう。

生産ラインを停滞させないように注意する必要はありますが、過度に緊張することはなく、楽な気持ちで働けます。責任の重い仕事や一瞬の迷いも許されないほど厳しい仕事ではないため、精神的な余裕を持って働きたい方にもおすすめです。

 

派遣社員のようにマージンを取られない

期間工は工場を持つ会社との直接雇用となるため、給与の支払いも会社から行われます。一方、派遣社員は派遣会社との雇用関係にあるため、派遣先企業からの報酬は派遣会社に一旦支払われ、派遣会社はそこから中間マージンを回収します。

そのため、派遣社員の給与はマージンを除いた分となるため、期間工と比較して給与は安いです。期間工はマージンを取られないことから、派遣社員よりも安定して高収入を得やすいです。

働いた分をしっかりと給与としてもらいたい方は、期間工の仕事をおすすめできます。

 

どのような人に期間工はおすすめなのか

期間工の仕事はつらい部分もありますが、その点を乗り越えられればおすすめの仕事です。では、どのような人に期間工はおすすめなのか、具体的に向いている人の特徴を紹介します。

 

とにかく貯金をしたい人

期間工はとにかく貯金したい人におすすめです。そもそもの給与が高いことに加えて、期間満了での慰労金、ボーナスや特別手当の支給、生活費がほとんどいらないため、貯金するのなら申し分のない環境です。

仕事は単純作業と肉体労働となるため、相性の問題はあるものの、貯金することやお金を稼ぐことを優先したい方は期間工に応募しましょう。

上手くやりくりすれば、3年弱働いて貯金額1000万円も目指せますから、将来に向けてお金を貯めたい方は期間工の仕事を検索してください。

 

大手企業の社員になりたい人

期間工の求人をインターネットで検索すると、各種求人サイトに大手自動車メーカーや重機メーカー、鉄鋼メーカーなどが結果に表示されます。どの求人も誰もが一度は見たことのある名前も多く、大手企業でも期間工を募集していることがわかります。

期間工は応募すると有期従業員として採用され、一定期間は有期雇用です。しかし、期間中に働きを認められれば、期間満了後に正社員として登用されるルートもあります。

大手企業に正社員登用されれば、平均年収も大きく上がり、社会的な地位も安定します。お金を稼ぐことだけではなく、将来的な正社員登用まで目指す方にも、期間工の仕事はおすすめです。

 

生活の不安感なく暮らしたい人

期間工の魅力の一つは、会社所有の寮で費用負担なしの生活を送れることです。もちろん、雇用契約が終了すれば退去しますが、採用されれば最低でも3ヶ月は生活の心配がなくなります。

そのため、アパートの賃貸契約が終了間近の方や、都市部に移住予定でも生活の拠点がない方は、期間工として寮に入れば生活面の不安要素がなくなるでしょう。家具や家電も備え付けられている寮が多いため、大量の荷物を運び入れる必要もありません。

一人暮らしが不安な方や家具・家電の購入が負担になる方、アパートを借りるまで働きながら生活したい方は、期間工として働くのがおすすめです。

 

色々な地域で楽しみながら仕事をしたい人

期間工に応募すると、人手が必要な場所に配属されることになります。必ずしも地元の工場で働くとは限らず、大手企業なら全国にある工場の中から配属先が決まります。

そのため、職場を選ぶ自由はあまりないものの、逆に言えば、これまで行った経験のない地域に行けるため、色々な地域を楽しみたい方にはおすすめです。

正社員のように同じ場所に長く留まることもなく、3ヶ月か6ヶ月程度で期間を満了する契約がほとんどです。期間工として働けば生活費もほとんどかからないため、旅行気分で生活することができるでしょう。

働きながら色々な地域を楽しむチャンスでもあるため、旅行が好きな方や行ったことのない場所に行きたい方は、期間工の仕事がおすすめです。

 

まとめ:期間工は大変な仕事だが魅力も多い

期間工は色々なメーカーの工場で生産を担当する仕事で、企業の生産活動に必要な職業です。体力のある健康な人を必要としており、人員不足となっている工場も少なくありません。

そのため、仕事こそ大変な部分もありますが、給与や待遇、生活面へのサポートが充実しており、働きやすい環境が整えられています。期間工という仕事に興味のある人は、仕事の魅力を知り、気になる求人に応募してみてはいかがでしょうか。

期間工の仕事に「きつい」「大変」というイメージを持っている方も、自分の適性に合った仕事が見つかるかもしれません。まずは気になる求人を掲載している企業に問い合わせて、仕事内容を確認してみましょう。


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷