転職チャンスを逃さない!ミドルハンティング

企業が求める専門性や、新規事業開拓などの即戦力として、30代や40代のミドル世代をスカウトするミドルハンティング。ヘッドハンティングにより人材を集めることに積極的な外資系の会社だけでなく、最近では国内の企業が、これからの会社の成長を担う人材としての30代・40代を求めています。

ヘッドハンティング会社や転職エージェントは、同業他社や異業種などから企業が求める人材を集め、その人と企業の橋渡しをする役割。企業から希望の人材について詳しくヒアリングしたあと、ヘッドハンティング会社は、独自の情報収集で優秀な人材をピックアップしたうえで、直接その人物にアプローチします。一方、転職エージェントは、独自の転職希望者のデータベースのなかから、企業が求める人材とマッチする人物を選び、コンタクトをとり、採用に至るまでの全てをサポートします。

ヘッドハンティング会社は、転職を全く考えていない人へのアプローチが必要となるので、まずはヘッドハンターとの信頼関係を築くことからスタートしなければいけません。その点、転職エージェントの場合は転職希望者によってすでに登録してある情報と、企業の求める人材を照らしあわせるので、双方にとって時間的に負担の少ない方法であると言えます。

ミドルハンティングによってキャリアアップも可能

たとえキャリアがそれほど長くなくても、企業の即戦力として求める人材ニーズにマッチすれば、ミドルハンティングはキャリアアップや、仕事へのやりがいにつながります。ミドル世代の転職の成功・失敗談をのぞいてみましょう。

転職者が、ミドルハンティングによって転職を決めた理由

・企業の規模が違うので、今までにない経験ができ、仕事の幅が広がりそう。
・今までの仕事ぶりを評価してもらい、年収・ポジションなどの条件が良かった。
チャンスがあったら新たな場所であっても臆せず飛び込みたい、というミドル世代ならではのチャレンジ精神を垣間見ることができます。また、仕事内容だけでなく、年収も大きな判断基準となることが分かります。

転職をしたけれどもうまくいかなかった理由

・業務内容や職場環境について、聞いていた話と食い違う部分がある。
・年収について前職のほうが条件が良かった。
入社後のミスマッチングについては、仕事内容や待遇について客観的視点や意志の疎通が足りなかった、という反省点があります。ヘッドハンティングでは、最初に個人にアプローチする時には、オファーしている企業名を明かさないことも多いので、段階を経て相手企業についての情報を求めていくことも必要ですし、企業風土や社風についても確認しておくべきことでしょう。

企業と同じ立場で転職活動ができる

企業の人材募集に対して求職者が応募するという、企業が応募者を選ぶ立場であるのが一般的な採用で、企業は条件にあう人材を選ぶというのが通常のスタンス。それに対して、企業と採用候補者が対等であるのがミドルハンティング。企業が「雇ってみたい」と思う採用候補者からも、仕事内容についての詳細確認や、条件提示のための話し合いをすることができ、企業と採用候補者は対等の立場になります。対等の立場だからこそ、入社後のミスマッチを防ぐこともでき、企業にとってはよい採用を、候補者にとってはよい選択という結果をもたらすこことができます。

登録は、自分の市場価値を知るための、一つの手段に

情報収集から候補者の選定までを独自に行う、ヘッドハンティング会社にスカウトされることは、サラリーマン人生の中でも数多いわけではありません。ですから、あなたがもし今、転職を考えているならば、まずはいくつかの転職エージェントに登録をしてスカウトを待ちつつ、転職活動を行いましょう。一部の転職エージェントでは、ヘッドハンターから直接スカウトが来るのではなく、企業の採用担当者から連絡が来る場合もあります。

今すぐの転職を考えていなくても、または転職をしないと考えている人にとっても、転職エージェントに登録することは、メリットがあります。
その理由は、登録することで、自分の市場価値を知ることができるから。多くの企業に自分のキャリアや経験を、客観的に見てもらえるので、理想に近い企業に出会えるチャンスも増えると言えるでしょう。

一度企業に入ってしまうと、自分がやりたかった仕事ができなかったり、待遇面について改善を求めたりすることは、難しくなることもありますね。でも、ミドルエイジは新しい環境でも、十分対応できる柔軟性を持っている年代。だからこそ、いつかはもっと規模の大きい会社で活躍したい、新しい分野にチャレンジしたい、などという思いが少しでもある場合、将来の転職の可能性に備えることは決して無駄ではありません。

スカウトや転職支援が充実している転職サービス

ビズリーチ

専門職やスペシャリストなどハイクラスの向けの求人に特化する転職サービス。一部上場企業からベンチャー企業まで、国内外の優良・成長企業の求人案件があります。ヘッドハンティングのシステムを採用し、各業界に精通した約2,500人ものヘッドハンターがスカウトを行っています。

無料の会員登録をすると企業のスカウトにより、自分の市場価値を知ることができるほか、新たな業種やポジションに出会える可能性が広がります。有料会員は、より積極的に転職活動をしたい人向けのサービスで、ビズリーチ独自の審査基準で属性が分かれ、非公開の求人情報も閲覧が可能。海外勤務求人や、役員候補、年収1,000万円以上などの特集も組み、即戦力やハイクラス人材を求める企業との出会いをサポートします。

JACリクルートメント

転職した人の約70%超が35歳以上で、年収が高い求人案件を多数取り扱っているJACリクルートメント。外資系への転職・海外転職に強いこと、マネジメントや役員、専門職など年収が高い案件が多いことが特徴です。

約550名の転職コンサルタントが所属し、採用企業に直線訪問しているのでリアルな情報を得ているほか、業界・職種に専門特化しているので、転職希望者へより具体的なアドバイスが可能。30年という転職支援の実績も見逃せません。日系や外資系企業でグローバルな活躍をしたい人はぜひ登録をしておきたい転職エージェントです。

doda

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転職活動を始めてまもない人、転職活動の進め方に不安がある人に向いているサービスで、無料の会員登録をすると、キャリアアドバイザーが非公開求人を紹介し、職務経歴書の書き方から面接対策までサポートします。

スカウトサービスを登録すると、業界や職種の未経験者や第二新卒も企業からのオファーを受けられる可能性があります。より企業の求める人材にマッチしている場合は、企業から面接確約オファーも受けられ、効率の良い転職活動ができます。

 
参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷