「仕事がつらい」「夜勤のない職場で働きたい」「人間関係が悪い」「やりがいを感じられない」「今よりも条件の良い職場で‥」など、様々な理由から転職をしたことがある/転職を考えている看護師さんは多いのではないでしょうか。


看護師不足が騒がれることがあるように他職種に比べ求人が多く転職しやすい看護師さんだからこそ、『この転職失敗した!』『転職しなければ良かった』と後悔したことや『転職をするなら失敗したくない!』と不安に感じることがあるでしょう。


納得のいく看護師転職を成功させるためには、看護師が転職に失敗しないためのポイント・対策を知っておくことが大切です。


ここでは、看護師の転職失敗談を交えながら”失敗しない看護師転職”についてを解説します。

看護師の離職率と退職理由

看護師は『3K(きつい・汚い・危険)』とも『9K(3K+帰れない・婚期が遅れる・過酷な労働環境・休暇が取れない・化粧ノリが悪い・給料が安い)』とも言われることがあるように大変な仕事です。


日本看護協会が調査・発表している「病院実態調査」で看護師の離職率を見てみると以下のような結果でした。

日本看護協会「病院実態調査」

※参照:日本看護協会「病院実態調査」
https://www.nurse.or.jp/home/publication/research/index.html

日本企業の離職率の平均が15%前後であることを考えると看護師の離職率は決して高いわけではありません。

【看護師の退職理由】
1位 出産・育児のため
2位 結婚のため
3位 他施設への興味
4位 人間関係がよくないから
5位 超過勤務が多いため

この他には『通勤が困難なため』『休暇がとれない・とりづらいため』『夜勤の負担が大きいため』などが続きます。


この調査は平成23年に厚生労働省が公表した「看護職員就業状況等実態調査結果(https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000017cjh-att/2r98520000017cnt.pdf)」によるものですが、日本医療労働組合連合会の「2017年看護職員の労働実態調査結果(http://irouren.or.jp/research/a963a18ec428aeea117c867e50553e1be62a4db0.pdf)」の中で公表した”仕事を辞めたいと思う理由”のトップ3は『人手不足で仕事がきつい』『賃金が安い』『思うように休暇が取れない』でした。


看護師の退職理由の特徴として、仕事/業務内容が嫌・不満を感じているというより職場の労働環境に不満を感じ退職または辞めたいと思っている人が多いことが分かります。

看護師の転職失敗理由

では、転職後に「失敗した」と感じる時はどのような理由が多いのでしょうか。看護師が転職に失敗した理由・よくある失敗例として多いものを幾つか挙げていきます。

・給料は上がったが前職以上に激務になってしまった
・職場の雰囲気や人間関係が合わない
・業務内容が事前に聞いていたことと違う(配属先が希望と異なる)
・やりがいを感じられない
・求人内容と相違がある(残業が多い、休みが少ない、給料が低いなど)
・院長や上司のパワハラがある
・これまでの経験や能力を活かせない
・仕事についていけない

【看護師転職失敗談】


30代女性


「これまで急性期で働いていましたが、結婚・出産を機に転職をして現在は回復期で働いています。私と同じようなママさん看護師が多く急な休みにも対応してくれるため職場環境はとても良く働きやすいと思っています。しかし回復期は介護がメインなので急性期の頃と比べてしまうと仕事にやりがいを感じられません。子育てがしやすい環境ですが失敗したかも‥と思ってしまいます。」

20代女性

「高給与に惹かれ転職をしましたが、明らかに人手が足りておらず毎日残業続きで心身ともに疲れてきてしまいました。給料が高かったことには訳があったようです。」

30代女性


「先輩看護師のパワハラが酷く師長に相談をしましたがまったく取り合ってもらえませんでした。入職前にはパワハラがあることなんて分からなかったので転職したことをとても後悔しています。この先この病院で仕事を続けていく自信がありません。」

看護師が転職に失敗しないためのポイント

看護師の転職失敗例を見ていくと”失敗した理由”に共通することがあります。
なぜ転職をする(した)のか?転職先はどのようなところなのか?といった、転職前の徹底した自己分析と情報収集、念入りな確認を怠っていたからではないでしょうか?

情報収集と自己分析

・給料は上がったが前職以上に激務になってしまった ⇒給料だけしか見ていない
・やりがいを感じられない ⇒具体的な業務内容の確認ができていない、自分がしたいこととは?
・これまでの経験や能力を活かせない ⇒転職先に関する情報が不足している、何を目標としているのか?
・仕事についていけない ⇒自分のスキルを理解していない

給料・待遇・条件面

・業務内容が事前に聞いていたことと違う(配属先が希望と異なるなど)
・求人内容と相違がある(残業が多い、休みが少ない、給料が低いなど)
 ⇒面接時に求人票の条件と希望する条件とを照らし合わせ確認していない

病院・施設の職場環境

・職場の雰囲気や人間関係が合わない
・院長や上司のパワハラがある
 ⇒事前に病院・施設の見学をする。面接時の応対もチェックし、職場の雰囲気を感じとる

転職に於いて大切なことは、まず転職理由を明確にして転職先に希望する優先順位を付けておくことです。


「やりがいよりも給料アップ」「子育てと両立できる環境(残業なし、土日休みなど)」「やりがいがあり、自分のやりたい看護が実現できる場所」「スキルアップできる環境」「何よりも人間関係重視」‥など、妥協したくない条件を軸にして転職先を探していくべきです。


そして、自分は何ができるのか?将来的にはどのようなことがしたいのか?など客観的な自己分析も必要です。曖昧な状態で転職先を探し、しっかりと確認をしないまま面接を受け採用されたとしても入職後に”不満”や”後悔”を感じる可能性は高くなります。

看護師が転職に失敗しないためのポイントをまとめると‥

1.自己分析と情報収集を徹底する
2.事前に病院・施設の見学をする
3.求人は1つに絞らず複数を比較する
4.入職前に条件などを入念に確認する

看護師専門の転職エージェントの利用も◎

転職に失敗しないためのポイントを押さえて転職活動を進めていくだけで「失敗した」と思う可能性が低くなることは確かですが、職場の雰囲気・人間関係に関わることや求人票の条件など事前に聞いていた内容と異なる場合については事前に見学をすること、入念な確認だけでは対策できないこともあります。


また、日々の仕事が忙しく転職活動のための時間を確保できない、はじめての転職で不安が大きい/何から始めたらいいのか分からない、過去に転職を失敗していて次こそは絶対に失敗したくないと思っているなど転職活動に関する悩みや不安を持つ看護師さんは転職活動をサポートしてくれる転職エージェントを上手に活用して理想的な転職を叶えてみてはいかがでしょうか?


職種ごとに専門特化した転職エージェントがあり、特に看護師専門の転職エージェントは充実しているので登録して転職サポートを受けることをおすすめします。

事前に求人条件がわかるのでミスマッチも少ない

自己分析・書類添削などのサポトートから、詳しい求人情報の提供、病院が欲しい人材までエージェントは把握しているため、転職エージェントを使うことでミスマッチも少ないのです。


【転職エージェントのサポート】
・キャリアカウンセリング(転職相談、希望条件のヒアリングなど)
・求人紹介(職場の雰囲気や労働環境など内部情報の提供)
・応募書類作成・添削
・面接対策
・面接日程調整
・雇用条件交渉

先ほど紹介した転職に失敗しないためのポイントはもちろんのこと、転職先の内部情報を事前に知ることができ自分からは言い出しにくい雇用条件交渉を転職エージェントの担当者であるキャリアアドバイザーが代行してくれるので個人での転職活動よりも不安が少なく有利に進めていけます。


また、希望条件にマッチした複数の求人を紹介してもらえるので比較検討をしながら進めていけることも◎
一人で頑張りすぎず時には誰かに相談をして適切なサポートを受けることも大切です。

看護師の転職がしにくくなっている!?

看護師は人手不足で転職しやすいイメージですが、少しずつではありますが看護師求人数に変化が見られてきています。
1人あたり何件の求人があるか?の指標となる有効求人倍率の推移をご覧ください。

厚生労働省「 職業別一般職業紹介状況[実数]常用(含パート)


※参照:厚生労働省「 職業別一般職業紹介状況[実数]常用(含パート)」


看護師(保健師、助産師含む)の有効求人倍率は平成28年4月で2.27倍と職業計と比較すると1倍以上高く転職がしやすいことが分かると思います。令和3年4月でも1.79倍なので転職しやすいことには変わりありませんが、ここ数年で看護師の有効求人倍率は少しずつですが下がってきています。

これは看護師不足が解消されているわけではなく新型コロナウイルス感染拡大の影響によるものも大きく、コロナ禍を機に今後の働き方を見直す看護師が増えたことで人材の流動化が進んでいることも表れています。


看護師の転職市場や今後の動向に関する情報は看護師専門の転職エージェントで詳しく知れるはずなので、今すぐに転職を考えていない人でも知識として知っておくことで今後の役に立つでしょう。


転職をするときは求人票とにらめっこをしているだけでなく、幅広く様々な情報を手に入れることが転職成功に繋がります。

「転ばぬ先の杖」充分な準備が大切です

転職後でも上司に相談をして待遇の改善を求めることや状況が変わらないか少し様子を見ることも対応として考えられますが、一番は「この転職失敗した!」と後悔することのないように失敗しないための対策を転職前に実行することです。


いくら転職しやすい看護師であっても転職を繰り返すことは精神的な負担を感じるはずです。


効率良くスムーズに満足のいく転職を叶えるためには、ここで解説した『失敗しないためのポイント』を参考にすることや看護師専門転職エージェントの利用を検討してみてください。