「中堅看護師」には悩みがいっぱい!

「中堅看護師」は多くの悩みを抱える時期。そんな「中堅看護師」の実情について考えてみました。ベテラン看護師の視点から、辞めたいと感じた時、考えて欲しいことについてもお話ししたいと思います。あなたの迷いに一石を投じることができるかもしれません。

「中堅看護師」とは?

ベナーの理論によると看護師のレベルは「初心者」「新人」「一人前」「中堅」「達人」の5つの段階に分けることができると定義されており、特に「一人前」から「中堅」への移行は経験の長さよりも質が重要だとされています。

さらに「中堅看護師」には「全体的な視点を持つ」「経験や状況から判断し実践する」「物事の重要性を即座に判断できる」などの条件が求められるとも。つまり理論上は何年目だから中堅看護師だと言えるわけではなく、看護師として一定のレベルに達した看護師が「中堅看護師」と呼ばれるということになりますよね。

しかし実際の現場では、ある程度経験を重ねた看護師さんを「中堅看護師」とひとくくりにすることが多く、「もう中堅看護師なんだから、しっかりして!」などという使われ方をすることが一般的。そのため、ここではレベルに関係なく「ある程度経験を積んだ看護師さん」を「中堅看護師」と捉えることにしたいと思います。

「中堅看護師」の役割と悩み

「中堅看護師」には以下のような役割が求められます。特に大規模な病院において、この傾向が顕著であり、悩みも尽きないようですね。

①人材育成(新人看護師の教育)

自身の仕事をこなしつつ、新人の動向に気を配るという役割を求められます。「新人とうまく関われない」「教え方が悪いと注意を受ける」「指導しても成長しない」などという声が聞かれます。新人が致命的なミスを犯した場合、法的にその責任を追及された事例もあるようですので、指導すること自体が怖いと語る人もいましたね。

②リーダー業務

チームのスタッフに指示を出したり、最終的な責任を負ったりする役割が求められます。「自分の決断力や判断力不足を実感する」「スタッフの能力や性格に問題があり負担が大きい」「上と下の板挟みになって辛い」などの悩みがあるようですね。

③通常業務以外の役割

委員会の仕事や広報活動、看護協会と関わる仕事、看護研究のリーダーなどを依頼されることもあるようですね。「休日や夜勤明けの出勤が苦痛」「拘束時間が長い」「トップと関わりがストレス」などの声が聞かれます。

「辞めたい」と思ったら考えて欲しいこと!

責任が重くなる上、仕事量もどんどん増えていく。本当に大変な時期ですよね。プライベートでの「結婚」「出産」などが重なりさらに多忙を極める人も多いでしょう。一方で「中堅看護師」は、一定のキャリアがあり、体力も柔軟性もあるとされており、転職に有利な世代でもあります。「他にいくらでも仕事はある」と思えば心も揺れ動きますよね。

でも、そんな状況だからこそ、安易な転職は避けるべきです。実は私自身「中堅看護師」の頃、安易な決断による転職で後悔し、元の病院に復帰したというの経歴の持ち主。「中堅看護師」のプレッシャーからの解放を求めて転職した病院で、モチベーションがあがらないことに行き詰まり、中堅看護師の育成に力を注いでいた元の病院の良さに気づいて、もう一度がんばってみようと決心したことが復職の理由です。

「仕事が大変、逃げ出したい」という思いが先行するあまり、自身がめざす看護師がどういうものか、そのために重要なことは何なのかを見失っていたんですね。回り道はしましたが、そのことに気づけたことに今は感謝しています。

そんな私から質問です。あなたの看護師としての個人目標は何ですか?転職はその目標を達成するためのベストな選択ですか?答えに窮するようなら、もう一度よく考えてみましょう。

「中堅看護師」だからこそ安易な転職は避けるべき!

「中堅看護師」には「人材育成」「リーダー業務」「通常業務以外の役割」などの重要な役割が求められ、悩みも多く、辞めたいと思う人も少なくないようです。しかし安易な転職は後悔の元。自分自身の将来の目標をしっかりと見極めて行動してほしいですね。

しかし、どうしても転職したい場合は転職エージェントや転職サイトを利用して今より好待遇の職場を見つけるのも良いかもしれませんね。