難易度の高い資格から、お金さえ払えば、取得できてしまう?資格や国家資格から民間資格までと数えきれないほどの「資格」が存在している中でどれが最強なのか、これさえ取得すれば右に出るものはないほどの資格を知りたいと転職される方の多くは一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
転職・就職に役立つものと言うと『資格』を思い浮かべるものの、たくさんの資格があるのでどの資格が本当に役立つものなのか分からないとお手上げ状態の人も多いのではないでしょうか?
簡単に資格を取ると言っても‥お金と時間が掛かり、その資格の知識・スキルを身につけるための勉強や努力が必要です。
学生ではなく社会人として働きながら資格取得を考えているなら、現実的で仕事や転職に活かせる『コスパの高い資格』を目指してみましょう!
コスパとはコストパフォーマンスの略であり、費用(コスト)とそれによって得られた能力(パフォーマンス)を比較した費用対効果のことを指します。
コストやパフォーマンスは費用・能力に限らず様々なことに使われるため、コスパの高い資格に当てはめてみると‥
コスト=「低費用」「短時間」「難易度が高くない」
パフォーマンス=「転職に役立つ」「年収アップ」「生涯有効な資格」
と言うことになります。
逆に、高い費用と仕事の合間に何十~何百時間も掛けて資格取得のための時間を割き、なんとか資格取得!しかし、資格を取得したものの思ってたより転職に有利になることはなかった。待遇が良いわけではなかった。と、資格取得に掛けたお金や時間に見合ったパフォーマンスが得られないものはコスパの悪い資格と言うことになります。
「これまでの努力は何だったんだ」とならないためにも、これらを踏まえた上でコスパの高い資格を具体的に紹介していきます!
「宅建」や「宅建士」とも言われ、毎年約20万人が受験をする人気国家資格である宅地建物取引士。不動産取引の専門家として、不動産業界への転職はもちろんのこと、金融業界、建築会社への転職にも役立ちます。
‥15~17%
‥7,000円
‥資格登録手数料:37,000円、登録実務講習受講料:20,000円(※宅建業の実務経験が2年未満の人のみ)、宅建士証交付申請手数料:4,500円、宅建士証の更新:15,500円(※5年に1度)、通信講座(2万円程~)・予備校(10万円程~)に通う場合は別途費用が掛かる
‥300時間前後(3~6ヶ月ほど)
宅地建物取引士の資格試験は、毎年10月の第三日曜日に行われています。試験に向けて通信講座や教材・参考書などを活用し独学で資格取得を目指すことも可能ですが、民法や宅建業法など法律系の問題も多く出されるためポイントを押さえ勉強をしていくことが難しいため予備校へ通う人も多くいます。
コスパの高い資格という割には難易度が若干高めですが、国家資格であり生涯有効な資格となるため取得して損はない資格の一つです。
メリット
転職・就職に有利な国家資格
資格手当がつく(5,000円~50,000円程度)
独立開業も目指せる
宅建士の資格は不動産業界で働く人が多く、資格手当も貰うことができます。また、銀行・証券などの金融業界でも土地や建物の知識が必要となるため、宅建士の資格所有者は重宝されやすいです。
TOEICは英語力を客観的に測ることができる世界共通の試験であり、学生から社会人まで幅広く認知されています。グローバル化が進み英語力を求められることが多くなっている今、企業でも採用・昇進・昇格において必要であり役に立つ資格です。
‥5,725円
‥問題集や参考書の購入。または、通信講座・教材。英会話スクール・TOEICスクール(1回10,000円程度~)
‥年10回(1月、3月、4月、5月、6月、7月、9月、10月、11月、12月)
‥200時間~(現時点での能力、目標とするスコアによって異なる)
多くの上場企業でも従業員の英語力を測るテストとしてTOEICを導入しており、海外赴任を目指していたり、外資系企業で働きたい人、英語力を活かし年収アップを目指したい人におすすめです。英会話スクールなどに通うとそれなりに費用が掛かってしまいますが、年10回試験を受けられるチャンスがあり、問題集や参考書を活用し独学でも可能!
メリット
スコアが高いほど転職・就職に有利(外資系・海外ならスコア900点が目標)
年収アップを目指せる
仕事だけでなく日常生活でも英語力が役立つ
システムエンジニアは海外に仕事を依頼することも多くなっているので、英語を使えると即戦力として評価されます。また、人気の高い商社のお仕事は700点以上の英語力が必要とされており、高いスコアを必要とされます。TOEICのスコアが上がると年収も上がると言われ、転職や昇進に非常に有利となります。
事務系資格の登竜門である簿記検定は企業の経理・財務業務に必要な知識や基礎的な経営の管理や分析力を身につけることが出来、実務に繋がりやすくスキルアップを目指す人におすすめな資格です。簿記初級~1級まであり、最低でも2級の取得を目標とすると良いでしょう。
‥1級:約10%、2級:約20%、3級:約40%
:7,850円、2級:4,720円、3級:2,850円
‥問題集やテキストの購入。通信講座や教材、スクールに通う(10,000円程度~※級や内容によって異なる)
‥1級:500時間~、2級:150時間~、3級:60時間~
3級であれば難易度もそれほど高くなく、2級までは独学でも合格可能と言われています。年に3回受験することができ、スクールに通わなくても資格取得を目指せる、比較的短時間で取得可能な点が◎!尚、1級合格者には税理士の受験資格を得ることが出来ます。
メリット
転職・就職先の幅が広がりやすい
比較的短期間で取得可能
実務に於いて応用範囲が広い
簿記は経理・財務の知識が身につくため、経理部、会計事務所、税理士事務所などで特に役立ちます。その他、営業や管理部でもお金やコスト管理の知識が必要となる為、持っていると重宝されます。
マイクロソフトのWord・Excel・PowerPointといったオフィス製品のスキルを証明できる資格がMOSです。MOSはマイクロソフト公認資格であり世界的に行われているため、認定されたスキルは世界で通用するものとなります。
‥約70%(スペシャリスト:約80%、エキスパート:約60%)
‥スペシャリスト(一般):10,780円、エキスパート(上級):12,980円 ※1科目あたり
‥独学の場合はテキスト代。通信講座(20,000円~)、パソコンスクール(40,000円前後~)
‥全国一斉:毎月第三日曜日、随時試験:全国の随時試験実施会場から選択
‥20時間~80時間(元々のパソコンスキルによって異なる)
会社に於いてパソコンスキルには高い需要があり、特に事務職や営業職などオフィス関係の仕事を希望している人にはMOSが転職・就職に有利に働きます。ソフトウェアのバージョンごとに試験科目が分かれていますが、最新バージョンの試験を受けると良いでしょう。パソコン初心者ではない限り独学でも取得可能です!
メリット
オフィス関係の転職・就職に有利
学んだことが実務に直結する
比較的勉強時間が短く、難易度も高くない
日常生活でも役立つ
パソコンを使う全ての仕事で役立つMOSの資格。スマーとフォンの普及により、パソコンの需要が減って、パソコンを使えない人が増えています。日本は「PCスキルは先進国で最低レベル」とも言われており、パソコンのスキルがある証明として、持っていると役立つ資格と言えます。
コスパの高い資格がある一方で、コスパの悪い資格が存在することも確かです。人気資格でありながらも資格取得までの時間・費用、資格取得後のことを考えると取得すべきではないコスパの悪い資格を紹介していきます。
また、社会人が仕事の片手間で取得できるような資格ではない「医師」や「弁護士」のような現実的ではない資格は除外させて頂きます。
官公署に提出する書類の作成や許認可申請の代理、顧客からの相談業務などが行える国家資格。
‥約10%
‥500時間程度
‥通信講座(4~10万円程度)、予備校(20万円前後)
⇒人気資格だが、資格取得までの時間・費用に見合ったパフォーマンスを得づらい。独立・開業を目指せるが実際には行政書士資格だけでは独立が困難。独立しても年収400万円前後であり、雇われだと年収300万円前後のことも。
また、IT化が進んでいく中【プログラミング系資格】の取得を目指そうと考えている人も多いと思いますが、「資格を持っている=知識がある」という証明にはなりますが、スキル・経験を証明するものではありません。
プログラマーになりたいと思っているのならば、独学で勉強をしつつも資格よりも実務経験を積んでいくことを意識しましょう。
いかがでしたでしょうか?転職に向けて何か取得してみたい資格はありましたか?
せっかく費用と時間を掛けて資格を取得するのであればコスパの高い資格の取得を目指してみましょう!
しかし、とりあえず取得すれば良いわけではありません。希望している転職先の業務に直結しない資格を持っていても何の意味もありません。
資格があれば転職に有利になるのではなく、業務に直結した資格を持っていることで有利に働くのです。
転職をするときは今後のビジョンをしっかりと描いた上で行動に移していきましょう。