新卒3年で3割が辞めるのは本当?チャンスを逃さない転職方法とは

過酷な就職活動を乗り切り新卒で入社したものの、ミスマッチや職場環境に不満を持ち「辞めたい」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

「ステータスとなる新卒カードを捨ててまで退職してもいいのか」
「キャリアのベースが崩れてしまったらどうしよう」
「やっぱり甘えなんじゃないか」
と、会社を辞めたいと思っていても踏み出せない方は多いものです。

そこで今回は3年で辞める新卒の割合に注目し、新卒離職の実態を紹介します。

3年で辞めるときの転職方法もあわせてお伝えしますので、退職を検討されている方はぜひ参考にしてください。

我慢が足りない?3年で辞める新卒離職の実態

新卒で「辞めたい」と口に出したとき「最近の若い子は我慢が足りない」と言われた方もいらっしゃるかと思います。

自分の甘えが原因なのではないかと悩む方もいますが、実際のデータをみると新卒で辞めるのは決して珍しくはない、ということが分かります。

では厚生労働省の『令和2年度の新規学卒就職者の就職後3年以内の離職状況』から新卒離職の実態をみていきましょう。

新卒3年で3割が辞めている

『令和2年度の新規学卒就職者の就職後3年以内の離職状況』をみると、離職率は例年に低下傾向ですが、就職してから3年で辞める新卒の割合は31.2%(約3割)ということになります。

内訳をみると、1年以内に辞めた人11.6%、2年以内が11.3%、3年以内が8.3%です。

新卒就職して1年目に辞める人の割合が最も多く、キャリアを重ねるごとに少しずつ離職率が低くなる傾向であることが分かりますね。

参照:厚生労働省 『令和2年度の新規学卒就職者の就職後3年以内の離職状況』

大企業ほど離職率は低い傾向

新規大卒就職者の事業所規模別就職後3年以内の離職率では、事業所規模別の離職率が表されています。

事業所規模別の就職後3年以内の離職率

  • 5人未満:平成29年3月卒(56.1%)平成30年3月卒(56.3%)
  • 5〜29人:平成29年3月卒(51.1%)平成30年3月卒(49.4%)
  • 30〜99人:平成29年3月卒(40.1%)平成30年3月卒(39.1%)
  • 100〜499人:平成29年3月卒(33.0%)平成30年3月卒(31.8%)
  • 500〜999人:平成29年3月卒(29.9%)平成30年3月卒(28.9%)
  • 1000人以上:平成29年3月卒(26.5%)平成30年3月卒(24.7%)

参照:厚生労働省『令和2年度の新規学卒就職者の就職後3年以内の離職状況』

新卒入社後3年以内で辞めた方は、「労働時間や休日休暇の条件」「賃金の条件」が主な退職理由です。

参照:労働政策研究・研修機構(JILPT)『若年者の離職状況と離職後のキャリア形成』

働き方改革の推進やワークライフバランスの重視に伴い、より働きやすい環境を求めて退職される方が多いということです。

中小企業に比べると大企業の方が、職場環境や福利厚生が充実しているため働きやすい環境である、そして人材定着の取り組みがされていることから離職率が低いという結果になったのでしょう。

「最近の若い子はすぐ辞める」は新卒離職トリビア

新卒離職で話題になるキーワードといえば、「最近の若い子は…」ですね。

最近の若い子は我慢が足りないのか?甘えているのか?ということもデータから読み取ることができます。

『令和2年度の新規学卒就職者の就職後3年以内の離職状況』の学歴別就職後3年以内離職率の推移をみると、昭和62年から令和2年までの離職率が分かります。

この期間の新卒入社後の離職率は、25.0%~36.0%となり約3割程度で推移しています。

では参考に直近10年の離職率の内訳をみていきましょう。

10年間の離職率内訳

  • 平成20年 1年(12.2%)2年(9.5%) 3年(8.3%)30.0%
  • 平成21年 1年(11.5%)2年(8.9%) 3年(8.4%)28.8%
  • 平成22年 1年(12.5%)2年(10.0%) 3年(8.5%)31.0%
  • 平成23年 1年(13.4%)2年(10.1%) 3年(8.8%)32.4%
  • 平成24年 1年(13.1%)2年(10.3%) 3年(8.9%)32.3%
  • 平成25年 1年(12.8%)2年(10.0%) 3年(9.1%)31.9%
  • 平成26年 1年(12.3%)2年(10.6%) 3年(9.4%)32.2%
  • 平成27年 1年(11.9%)2年(10.4%) 3年(9.5%)31.8%
  • 平成28年 1年(11.4%)2年(10.6%) 3年(10.0%)32.0%
  • 平成29年 1年(11.6%)2年(11.4%) 3年(9.9%)32.8%
  • 平成30年 1年(11.6%)2年(11.3%) 3年(8.3%)31.2%

多少波はありますが、全体的に新卒入社から1年で1割、2年で2割、3年で3割が辞めるのはほとんど変わりない傾向なのです。

「昔の新卒は我慢強かった」「最近の若い子はすぐ辞める」というのは、ただの新卒トリビアということになりますね。

ラストチャンス?3年で辞めるときの転職方法

一般的に社会人3年目の転職活動は難しく、第二新卒のラストチャンスともいわれています。

しかし転職市場において新卒入社後3年以内で退職された方は「青少年雇用機会確保指針」によって新卒枠で応募することが可能です。

社会人3年目ともなると、社会人経験があり一定以上のスキルやビジネスマナーを身に着けていることが強みとなります。

企業側にとっても若さからのポテンシャルが期待できること、新卒採用と比べて育成コストをかけなくても良いことがメリットとなります。

転職のチャンスが大きい3年目は、どのように転職活動を進めていけばよいのでしょうか。

ここではラストチャンスを逃さない転職方法について紹介していきます。

自身の退職理由とライフプランを見直す

前職の退職理由では、労働・賃金・人間関係・仕事のミスマッチなどを理由に退職されている方が多くいらっしゃいます。

実は前職を退職した理由というのは、転職先で求める優先順位1位の条件なのです。

例えば賃金面が嫌で退職した方の場合は、次こそは経験やスキル、成果に見合った給料を得たいと思うでしょう。

職場の人間関係が退職理由の方でしたら風通しのよい職場に転職したいと思っている方が多いかと思います。

ここで“3年”という期間がキーワードになりますが、入社して3年働く中で描いたライフプランと仕事や条件がマッチしなかったというのが大きな背景にあるかと思います。

職場とライフプランとのマッチングを考えずに転職してしまった場合は、再度ミスマッチが起こり早期離職せざるを得ない状況に陥ることも考えられます。

退職理由とライフプランを見つめなおすことは転職軸を明確にすることにつながります。

そのため新卒3年で転職活動を始めようと思う方は、

  • 退職理由とライフプランを見つめ直す
  • 優先順位を考えた職場探し

の2点を大切に、仕事を探すことが大切です。

四季報チェックは必須

次こそは「長く働ける職場」「自分に合った職場」を探したいものですよね。

そこでぜひチェックしていただきたいのが『就職四季報』です。

採用実績や残業時間、業績、離職率など面接などで直接聞きづらい情報が掲載されている就活のバイブルともいわれている本です。

四季報では平均勤続年数や離職率・離職者数についても知ることができます。

「いい企業だ」とイメージが先行していても実は離職率が高い企業だったり、有給取得率や残業時間が希望と異なっていたりといったりといったケースも出てくるかもしれません。

主に大手企業や上場企業について情報が掲載されていますので、働きやすい職場と出会いたい方は四季報を確認することが大切です。

転職のプロに相談する

・退職理由とライフプランを見つめ直し、優先順位を考えた仕事探しをする
・四季報をチェックして自分に合った企業を見つける

と、ここまでが転職活動の下準備ですが、なかなか優先順位が決められない方や何となく退職して次の目標が明確でない方も少なくありません。

しかし、四季報に転職した企業の情報が掲載されていない場合や新卒3年目の“はじめての転職”でどう転職活動すればいいか分からない方もいらっしゃいます。

このような場合は、転職エージェントなど転職のプロに相談してみることも一つの方法です。

サポート内容は転職エージェントによって様々ですが、主に以下のサポートを受けることができます。

転職エージェントの主なサポート内容

  • 専任のキャリアアドバイザーによるキャリアカウンセリング
  • 自己分析や企業研究のサポート
  • 履歴書や職務経歴書のアドバイス、面接対策
  • 企業とのやり取り代行
  • 独占求人や非公開求人の紹介
  • 業界や企業の情報や転職ノウハウ
  • 給与や条件交渉
  • アフターフォローなど

転職活動の全般をサポートしてもらえるので、はじめての転職で不安な方や失敗したくない方は利用をオススメします。

また、四季報にない企業の情報を知りたいときにも転職エージェントは活躍します。

キャリアアドバイザーが訪問して得た実際の職場環境や人間関係、働きやすさなどの情報を提供してくれるほか、時には離職率を知ることもできます。

入社後のイメージがしやすいため、自分に合った職場を探しやすくなりますね。

では新卒3年の転職にオススメの転職エージェントを紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

手厚いサポートと年収アップを目指せる「キャリアスタート」

キャリアスタート

新卒、第二新卒、既卒、フリーターなど若手就職・転職サポートNo.1を誇るキャリアスタート

サービス登録者数は68,165名で、経験豊富なコンサルタントが応募書類のアドバイスから面接対策までマンツーマンでフルサポートします。

新卒3年以内の方や未経験歓迎の、若手人材の育成に前向きな企業やポテンシャル重視の企業の求人が豊富なだけでなく、高待遇案件の求人が充実。

年収アップ率83%の実績があり、賃金面を理由に退職された方は、転職をきっかけに年収アップできるチャンスですね。

また手厚いサポートとマッチング力で入社後のギャップが少なく、入社後の定着率はなんと92%。仕事内容や条件はもちろん、スキルや特性に合った職場と出会える可能性が高いでしょう。

公式サイト https://careerstart.co.jp
対応地域 東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、愛知、福岡、北海道
特徴 内定率80%越えのコンサルタントが転職をフルサポート
登録から転職成功まで最短2~3週間
実績 20代がおすすめする転職支援会社No.1
充実したサポート満足度No.1
転職満足度No.1
選ばれる理由 マンツーマンのキャリアサポートが充実
年収アップ転職(年収アップ率83%)を目指せる

【まとめ】“3年”のターニングポイントを成功の転機にしよう

3年で辞める新卒の割合や転職方法、おすすめの転職エージェントについて紹介しました。

「新卒3年で3割が辞めている」というデータから新卒で入社した会社を退職し、転職活動に踏み出すケースは少なくないことがお分かりいただけたかと思います。

入社後3年がビジネスパーソンにとって、自身のライフプランやキャリアプランを見つめ直すターニングポイントとなります。

転職活動の成功は情報量の多さといわれていますが、一人での情報収集は難しいものです。

自身の希望と情報をマッチングし、働きやすい職場を見つけたい方は、ぜひ今回紹介した転職エージェントに相談されてみてはいかがでしょうか。


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷