【障害者雇用】一般就労への第1歩!就労継続支援B型で活躍しよう!

障害をお持ちの方のなかで、このような悩みを抱えている方はいませんか?

・フルタイムで働くことは難しい。
・週5日働けるか不安。
・体調や年齢が原因で一般企業を退職し、再就職が難しい。

このような悩みを抱えている方に向けたサービスがあります。
それが就労継続支援B型です。

就労継続支援にはA型とB型があります。
今回は、就労継続支援B型についてご説明させていただきます。

そもそも就労継続支援B型の「就労継続支援」とは?

まず、就労継続支援についてご説明させていただきます。
就労継続支援とは、「現時点で一般企業への就職が不安、あるいは困難」な方へ、生産能力の向上を目指しつつ、賃金(工賃)をもらいながら働く場所を提供するサービスです。
利用期間の制限はありません。

似たようなサービス名で、「就労移行支援」というものがあります。
「就労移行支援」とは、一般企業へ就職するための支援を提供するサービスです。
サービス名は似ていますが、内容はまったくの別物です。混同しないよう注意してください。

就労継続支援A型とB型はなにが違うの?

就労継続支援A型とB型ではなにが違うのでしょうか。
その違いは、大きく分けて2つです。

1.雇用形態の違い
2.賃金の違い

1.雇用形態の違い

まずは、下の資料をご覧ください。

就労継続支援b型

引用元:厚生労働省 就労支援対策の状況
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/service/shurou.html

就労継続支援A型は、
「雇用契約に基づく就労が可能である者に対して、雇用契約の締結等による就労の機会の提供~」

就労継続支援B型は、
「雇用契約に基づく就労が困難である者に対して、就労の機会の提供~」

と記載されています。

つまり、
・就労継続支援A型は雇用契約を結んで働く。
・就労継続支援B型は雇用契約を結ばずに働く。
ということが大きな違いの1つです。

2.賃金の違い

就労継続支援A型は、雇用契約を結ぶため、その都道府県で定める最低賃金以上が保証されます。
対して就労継続支援B型は、「賃金」でなく「工賃」として作業対価をもらいます。

金額の差は、とても大きくなっています。その理由は、就労継続支援B型の主たる目的が「一般企業への就職が困難な障害をお持ちの方に就労機会を提供すること。併せて軽作業などを通じて知識と能力の向上をはかること。」であるためです。

就労継続支援A型とB型の全国平均賃金は以下の通りです。

就労継続支援b型

引用元:厚生労働省 就労支援対策の状況
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/service/shurou.html

ご覧の通り、就労継続支援A型とB型では約60,000円もの差があります。
ご参考までに、就労継続支援B型の都道府県別の平均工賃をご紹介します。

1位 徳島県 22,235円
2位 福井県 21,829円
3位 高知県 19,889円
45位 青森県 14,136円
46位 大阪府 12,009円
47位 山形県 11,651円

意外にも、1位から3位までは地方の県という結果になっています。
ちなみに平均年収で見ると、1位の徳島県は30位、2位の福井県は28位、3位の高知県は38位です。
平均年収とは全く比例していないということもわかります。

なぜ就労継続支援A型でなく、就労継続支援B型を選択する人がいるの?

では、こんなに収入に差があるにも関わらず、なぜ就労継続支援B型を選択する方がいるのでしょうか。
それは、下記のような理由があります。

就労継続支援A型のサービスを受けている方→一般就労が困難であるが、雇用契約に基づく就労が可能。
就労継続支援B型のサービスを受けている方→一般就労が困難であり、雇用契約に基づく就労も困難。

つまり、雇用契約どおりの就労が可能であるかの違いです。
そのため、現在の障害の重さや状態によって、就労継続支援A型か就労継続支援B型で選択することになります。
多くの場合、雇用契約どおりの就労が不可能なさいは、就労継続支援B型を選択することになります。

就労継続支援B型のサービスを受けるには?

では、就労継続支援B型のサービスを受けるには、どうしたらよいのでしょうか。

1.条件

就労継続支援B型のサービスを受けるには、前提条件があります。

① 就労経験があるが、年齢や体力面で一般企業に雇用されることが困難である。
② 50歳に達している、または障害基礎年金1級受給者。
③ ①、②に該当しないが、就労移行支援事業者等によるアセスメントで就労面の課題等の把握が行われている。

つまり、
・1度以上就労経験があり、一般企業に雇用されることが困難な50歳以上の方。
・1度以上就労経験があり、一般企業に雇用されることが困難な障害基礎年金1級受給者。
・就労移行支援事業者等のアセスメントで、就労継続支援B型の利用が適当と判断された方。
が対象となります。

2.就労継続支援B型のサービスを受けるまでの流れ

就労継続支援B型のサービスを受けたいと思っても、その方法を知らないと受けることができません。
そこで、就労継続支援B型のサービスを受けるまでの流れをご説明させていただきます。

①通いたい事業所を決める。

ハローワークや市区町村の障害福祉窓口に相談すると、事業所を紹介してくれます。
障害で通院されている場合は、まずは主治医と相談してください。就労継続支援B型事業所の利用が可能と判断されてから、事業所探しをしましょう。その病院で紹介してくれる場合もあります。
通いたい事業所が決まったら、その事業所の見学や体験などしてみましょう。
雰囲気や作業内容を把握し、ミスマッチが起こらないように注意してください。

②サービスの利用申請

通いたい事業所が決まったら、市区町村の障害福祉窓口でサービスの利用申請を行います。
そのさい、「サービス等利用計画書」を提出します。
「サービス等利用計画書」は、自分で作成するか、特定相談事業者が作成します。
役所の窓口で、「サービス等利用計画書」の作成方法や特定計画相談事業所の紹介をしてもらえます。

③調査・認定

役所の担当者より、サービス利用にあたって、生活状況などの聞き取り調査があります。
その後、サービス支給認定の会議があり、認定の可否が決定します。

④サービス利用受給者証の発行・サービス利用開始

認定が下りたら、「利用受給者証」が発行されます。
それをもとに事業所で手続きを行った後、サービス利用開始となります。

3.利用料

就労継続支援B型のサービスを受けるためには、利用料がかかります。
基本的には、「月の利用日数×事業所で定められた1日当たりの利用料」です。
ただし、利用料の自己負担額には上限額があり、「世帯収入」によって変わってきます。
下記に、月の利用者負担額の上限をまとめています。

生活保護受給世帯→0円
低所得世帯(市町村民税非課税世帯※1)→0円
一般世帯(市町村民税課税世帯(所得割16万円※2未満)、20歳以上の入所施設利用者、グループホーム利用者以外※3)→9,300円
上記以外→37,200円

※1 3人世帯で障害者基礎年金1級受給の場合、収入が概ね300万円以下の世帯が対象。
※2 収入が概ね600万円以下の世帯が対象。
※3 入所施設利用者(20歳以上)、グループホーム利用者は、市町村民税課税世帯の場合、「上記以外」となります。

参考:厚生労働省「障害者の利用者負担」
URL:https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/service/hutan1.html

就労継続支援B型の主な仕事内容は?

では、就労継続支援B型のサービスを受けている方は、どのような仕事をしているのでしょうか。
仕事内容は、事業所によって様々です。ただ、就労継続支援B型は「就労に必要な知識の取得や能力向上」を主たる目的としているため、単純な軽作業などがメインになります。

以下、就労継続支援B型のサービスを受けている方が行っている仕事です。

・農作業
・加工作業(部品加工、食品加工など)
・手工芸
・衣類などのクリーニング
・箱などの組み立て、検品
・パンやお菓子の製造
・作った商品の販売
・メダカの養殖
・PC入力作業
・ライン作業

就労移行支援B型の事業所を選ぶポイントは?

就労継続支援B型の事業所は、全国に11,041ヵ所あります(平成29年度)。ちなみに就労継続支援A型の事業所数は、3,776ヵ所です。就労継続支援B型事業所数は、就労継続支援A型事業所数の約3倍もあります。
そのため、「どの事業所を利用したらいいんだろう。」と、迷うこともあるかと思います。
そこで、実際に利用したい事業所を探すさいに重要視するべきポイントを、3点ご紹介させていただきます。

1.自分に合った仕事(仕事内容、労働時間)であるか。

繰り返しになりますが、就労継続支援B型は「就労に必要な知識の取得や能力向上」を主たる目的としています。
そのため、自分自身の能力に合わせた仕事を行わなければ、あまり意味がありません。
簡単すぎる仕事を行っても能力は向上しません。だからといって、難しい仕事を行うことも「仕事を継続する」という訓練をすることに関して難しくなります。
そして、自分自身の体調に合わせて労働時間を調整できることが、就労継続支援B型の特徴でもあります。
どこまで柔軟に対応してくれるのか、事前に確認しておくことが重要です。

2.事業所の雰囲気

事業所の雰囲気は、そこの利用者の方々や仕事をサポートしている職員によって大きく異なります。
そして、仕事の忙しさなども大きく関わってきます。
そのため、事前に必ず体験や見学を行い、自分自身に合った雰囲気であるのかを確認しましょう。

3.障害特性を理解してもらえるか

「就労移行支援B型のサービスを提供している事業所なのだから、自分の障害特性を理解してもらえるのは当たり前だろう。」
と思ってしまいがちです。
しかし実際は、新しい事業所である等の理由から、特定の障害特性を理解できていない事業所も存在します。
そのため事前に、現在や過去に自分と同じような障害特性を持った利用者が働いている(いた)かを確認しておきましょう。

【まとめ】就労移行支援B型を活用し、ステップアップしよう!

障害が理由で、「今後働くのは無理なのかな。」と悩んでいる方は大勢います。
そんな方のために、就労継続支援のサービスがあります。これを活用しない手はありません。

就労継続支援B型から開始して、就労継続支援A型、一般企業へとステップアップしている例も少なくありません。
むしろ、就労継続支援B型でずっと就労し続けるということはオススメできません。就労継続支援B型で働くことを、今後のステップアップの「足がかり」にするべきです。そのために存在するサービスといっても過言ではないでしょう。

一度挫折してしまった方でも、まったく問題はありません。
就労継続支援のサービスを利用し、自分自身の活躍の場を広めていきましょう。


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷