最も難易度が高いといわれる司法試験は、裁判官や検察官、弁護士など法曹を目指す方にとって避けては通れない超難関試験です。
ただ闇雲に丸暗記すれば合格する!という試験ではありませんので、知識をインプットできる効率のいい勉強を進めていかなくてはいけません。
と、司法試験への悩みを抱える方は少なくありません。
今回は、司法試験の勉強法について詳しくご説明させていただきますので、ぜひ参考にしてください。
司法試験とは、裁判官や検察官、弁護士など法曹になろうとする人に知識やスキルがあるか判断する国家試験で、法科大学院課程の修了者及び司法試験予備試験の合格者を対象として実施されます。
毎年チャレンジする方は多いですが、平成31年度の司法試験の合格率は33.6%と難関。
なぜ難関かというと、試験内容からみえてきます。
司法試験は、大きく短答式試験と論文式試験の2科目に分かれています。
憲法・民法・刑法の3科目がマークシートで実施
7科目ある必須科目の公法系(憲法、行政法、民事系)、(民法、商法、民事訴訟法)、刑事系(刑法、刑事訴訟法)と選択科目8科目から1科目から選択肢し実施されます。選択科目は、倒産法、租税法、経済法、知的財産法、労働法、環境法、国際関係法(公法系)、国際関係法(私法系)から1科目を出願時に選びます。
出題範囲が広く、記述式・論文式の出題が多いことがポイント。
総合的な知識を身につけ自分の考えをアウトプットできないと解答できない、という部分が難易度の高さの理由でしょう。
また、法律の概念への理解や専門用語の難しさがさらに難易度のハードルを上げているのです。
とにかく丸暗記!
これさえ覚えればOK!
という明確な攻略法がなく、地道にこつこつと知識を蓄えなければいけません。
超難関試験、ということが分かりましたがいったいどれくらい勉強時間を費やせば合格に辿りつくのか気になりますね。
最難関といわれる司法試験の合格者の勉強時間は、なんと10000時間といわれています。
これまでの学習環境や資質も影響しますが、約8000~10000時間の勉強時間を費やしている方が多いとされています。
法科大学院や法学部などで法学を学んでいる方は、学校での勉強+αとして独学や予備校などで学習をされているため理解を深めやすく、自然にインプットされる知識も多いでしょう。
社会人として働きながら司法試験合格を目指す方では、日々勉強時間を確保することはなかなか難しく、圧倒的な不利になります。
通勤時間や休憩時間、毎日の隙間時間を見つけて勉強時間を確保しなければいけません。
「じゃあ学生だったら勉強時間あるし合格するでしょ?」というとNO!
10000時間、必死で勉強しても合格できないのが司法試験の怖さです。
10000時間の勉強時間を費やして丸暗記しても、それを試験に応用できなければ不合格…
ただ闇雲に勉強するよりも、質が高く効率のいい勉強をすることが大切なのです。
不利と思われる社会人受検者でも、勉強法を工夫すれば合格に一歩近づくことができるということです。
それでは、短答式試験と論文式試験について効率の良い勉強法をご紹介します。
憲法・民法・刑法の3科目がマークシート形式で出題される短答試験は、3科目それぞれの法律に関する深い知識が求められます。
過去問に集中して試験対策する方もいらっしゃいますが、司法試験では過去問と同じ問題は出ないため、まずは法律のベースを理解することが重要です。
基礎が身についていることで、過去問からの応用問題への取り組みもスムーズになるでしょう。
短答試験対策でぜひ取り組んでいただきたいことは、基本書をしっかり活用することです。
自分に合った基本書を見つけ、それをベースに法律を網羅するようにしてください。
基本書のメリットは3つ
基本書は、法律学者によって書かれた法律の専門書です。
初心者には分かりにくい内容ですが、何度も繰り返し読むことで知識の定着と応用力アップに繋がるでしょう。
また、過去問と紐づけて基本書を活用する際、周辺知識についても確認し知識の幅を広げていくことが点数アップへの道のりです。
次に論文試験対策ですが、これは短文式試験に合格した人だけの採点となります。
7科目ある必須科目の公法系(憲法、行政法、民事系)、(民法、商法、民事訴訟法)、刑事系(刑法、刑事訴訟法)と選択科目8科目から1科目から選択。
選択科目は、倒産法、租税法、経済法、知的財産法、労働法、環境法、国際関係法(公法系)、国際関係法(私法系)から1科目を出願時に選ぶ、という内容です。
論文試験では、短答試験以上の応用力と法的思考力が求められます。
そのためには法学知識の基礎をしっかり身につけ、条文への理解や判例、規範等を幅広く知る必要があります。
論文試験対策のポイントは3点
読解力と記述力を身につけるためには、本番を意識した継続的な練習が大切です。
勉強法のひとつとして、イチからまとめノートを作る方法がありますが、効率を考えるとあまりおすすめできません。
参考書から引用した文章や判例を書き写すだけのまとめノートは時間の無駄!
写しただけのノートなら、参考書や基本書を読めばいいだけの話です。
合格者の多くが実践している方法として、特定の基本書や参考書一冊を自分ノートに改造するという方法があります。
自分の苦手分野や重要事項を抑えたノートは、まさに世界に一つだけのノート。
ベースとなる1冊に重要なポイントを書き込んだり、ポストイットしたり…情報のつまった自分ノートを作ることで、自然に学習状況を分析でき、情報処理できるようになるでしょう。
試験本番前には、書き込むスペースがないほど真っ黒になっているはずです。
「これ1冊あればすべてを網羅できる!」といえるくらい効率のいいノートを作っていきましょう。
短答試験と論文試験対策についてご説明しましたが、司法試験は科目数も多く出題範囲も幅広いため、「なにから取り組めばいいの?」と頭を抱える方も多いでしょう。
とりあえずテキストの初めから、とりあえず苦手な分野から…という、とりあえずスタイルはNG!
勉強の順番としては、以下の流れで進めていくのがおすすめです。
法体系の全体像を捉え、何を学ぶべきか把握する
どれだけ知識が定着しているか確認する
インプットできていない部分は、基本書で重点的に見直す
知識の定着と記述力アップを目指す
添削を受け客観的に問題点などを抽出し、論文の答案構成をブラッシュアップするのが◎
論文試験で持ち込み可の六法を使いこなす
判例・論証などは自分でノートを作り理解しながらインプットしていく
知識のインプット、アウトプットの繰り返しが合格への近道
司法試験合格を目指す方は予備校に通っている方が多いですが、金銭的な負担を考えると独学で学びたいという方もいます。
独学だけで100%合格できないことはありませんが、ほぼゼロに近いのが現実で無謀といっても過言ではありません。
司法試験は膨大な知識と情報を習得する必要があり、独学での学びは困難です。
また、取り組んでいる学習が適切かどうか客観的に判断してくれる人は必要不可欠であり、特に論文試験ではプロのアドバイスや法的根拠に基づいた記述ができているか確認してもらわなければいけません。
このことから、司法試験を独学で目指すのはおすすめできません。
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資格スクエアは、予備校でも通信講座でもない、新世代の学習法「オンライン学習サービス」と紹介され、いつでも・どこでもオンライン環境があれば自分のペースで勉強することができます。
脳科学の権威である東京大学薬学部教授の池谷裕二氏の全面協力の「IT×脳科学」を利用した問題演習機能が特徴。
合格者・脳科学・学生のデータを分析し勉強法の指針とする、クラウド型学習システムで学習効率を高めています。
進捗&成績管理機能によって、講義や問題演習の進捗度がオンラインで確認することができます。自分自身の学習を客観的に見直すことができるため、司法試験合格までの学習スケジュールや目標が明確にしやすいメリットがあります。
大手予備校や通信講座に比べてリーズナブルな料金が魅力的な資格スクエア。
なぜこんなにリーズナブルかというと、校舎を持たず固定費や人件費を抑えているから。
費用面での負担を抑え、質の高い講師、講義と教材が活用できるのです。
講師により参加費無料のオンラインイベントが充実し、司法試験対策のコツや学習の進め方などノウハウを伝えます。
これから資格スクエアで学習を進めている方にとってお得なクーポン付きですので、検討されている方は参加してみる価値アリです。
資格スクエアの学習のポイントは2つ
この2点を繰り返し行うことで効率のいい勉強を進めます。
また、ベテラン講師による実践的な答案例や論文のポイントをアドバイスしてもらうことで司法試験に合格するためのノウハウを身につけることができるでしょう。
https://www.shikaku-square.com/
いかがでしたでしょうか?
司法試験について短答試験・論文試験の対策や効率のいい勉強法などをご説明させていただきました。
日本で最も難易度が高いといわれる司法試験。
10000時間を司法試験の勉強に費やし、日々インプットとアウトプットを繰り返しても合格できない人がいるのが現実です。
司法試験に合格するためには、計画的な学習スケジュールと地道な努力、プロのアドバイスによるブラッシュアップが必要不可欠。
長い年月がかかるため途中で挫折してしまう方もいらっしゃいますが、「絶対合格するぞ!」と強い意志をもち、チャレンジする姿勢が大切です。
今回ご紹介した効率のいい勉強法を参考にしていただき、ぜひ合格を目指してください!