「残業が少ない」「自社でまったり働ける」という理由で、社内SEへの転職を考えていませんか?
確かにSlerと比べて、社内SEは残業時間が少ないです。定時退社も珍しくありません。しかし、念願の社内SEになったのに「転職に失敗した」といって転職活動を再開する人もいます。
実は、社内SEは転職の難易度が高い人気の職業なのです。ライバルが多く転職が難しいと言われている社内SEですが、ポイントを掴めば転職を成功させることも可能です。
大手製薬会社と私立大学で社内SEとして6年働いた経験をもとに次の5つを詳しく解説します。
社内SEの転職に失敗したくない人、社内SEの転職を考えている人は要チェックですよ。
社内SEとは、非IT系企業の情報システム部で働くITエンジニアのこと。一口に社内SEといっても会社により仕事内容は大きく異なります。社内SE未経験者のために、社内SEの仕事内容を簡単に説明します。
社内システムの運用保守とは、主に以下の仕事が該当します。
これらの作業を外部のSlerやベンダー、派遣社員に外注する企業も珍しくありません。実際に私も外部のSlerの社員で、製薬会社と私立大学の情報システム部門に常駐していました。
運用保守を外注しない場合は、定時内は非IT部門の社員からの問い合わせに時間がとられ、純粋な自分の仕事は定時後となるケースが多いです。
社内SEは人気の高い職業ですが、転職に失敗する人も少なくありません。社内SEの転職でありがちな失敗例を実体験や知人の意見を交えながら4つ紹介します。
社内SEが自分1人だけで、前職よりも残業が多くなるのもよくある失敗例。非IT企業では、情報システム部は間接部門です。
営業や販売、マーケティング、企画など会社の売上に直結する部署ではありません。社内の位置づけは経理・総務・人事などバックオフィス系の部門と同じです。そのため、大企業でも情報システム部門にあまり人を配置しません。
また、中小企業は大企業ほどITに設備投資できるコストがありません。「利益に直結しないのでITに人件費を割けない」という理由で、社内SEが1人しかいない企業もあります。コストがないので、Slerやベンダー、派遣社員に業務の外注化もできません。外注化ができないので全業務を1人でやるしかありません。かえってSler時代より残業が増えて、ブラックな環境で働く人もいます。
Pointコストがない企業は外注化できず全業務を1人で対応
雑務が多くてスキルが身につかないことも、社内SEの転職でありがちな失敗です。ITへの設備投資に消極的な企業の社内SEだと、既存システムの運用保守が主な仕事となります。既存システムの運用保守を行うだけなので、普段の業務で新しい技術を身に着ける機会はそうありません。
また、非IT系の企業では、「電子機器のトラブルはすべて社内SEに相談すればよい」と思う社員もたくさんいます。実際に私が常駐した製薬会社では、電子機器に関するトラブルは、すべて情報システム部門に問い合わせが来ていました。複合機の紙詰まりやデジカメの操作方法など「システムに相談することなの?」と、疑問に思う問い合わせが来ることも……。
1つひとつのトラブルは短時間で解決できるものです。しかし、1日に何件も問い合わせがくると、自分の仕事に専念できません。トラブルを解決することで非IT部門の社員から感謝されても、スキルといえる知識は身に付きません。当時は、そのことでとても複雑な気持ちになりました。
Point問い合わせ業務がメインになってしまうことも
「社内の人間関係が前職と比べて大変になった」という人も少なくありません。私が常駐していた製薬会社の情報システム部のマネージャーは、営業の一部スタッフと人間関係のトラブルを抱えていました。また、社長や役員に新システム導入の提案をする際も「システムの知識がない人に、なぜ導入する必要があるかを理解してもらうのに苦労する」との話を聞いたこともあります。
複合機や社内用iPhone、iPadの管理、IT機器の請求処理は「情報システムと総務」「情報システムと経理」のどちらが担当するかで意見が割れることも珍しくありません。私は業務委託の外部スタッフでしたが、人手が足りないので他部署との業務調整会議に呼ばれる機会もたびたびありました。
1人で黙々と仕事をすることが好きな私にとって、この会議は気の重い仕事でした。実際に働いて「業務区分があいまいな仕事を他部署と調整するコミュニケーション能力が必要だ」と、実感する場面が多かったです。
Point社内SEは1人の仕事だけではなく会議も多い
「転職先により評価基準があいまいなので給料が上がりにくい」ことも、社内SEになった人にありがちな不満です。情報システム部門は間接部門なので、社内SEの明確なキャリアパスや評価基準がない会社も少なくありません。
これは人から聞いた話ですが、明確な評価基準のない会社の社内SEだと、40代になっても年収が500万円台のままであることがそんなに珍しい話でもないようです。
Point売り上げに直結せず、成果が見えづらい
社内SEの転職活動を成功に大切なポイントを3つ紹介します。入社後に「こんなはずじゃなかった……」と後悔しないためにしっかりチェックしてみださいね。
転職前に社内SEの求められる役割をしっかり理解しましょう。社内SEの仕事は、「ITを使ってどう業務を効率化させるか」「ITの活用でどれだけ会社の売上がアップするか」を考えること。
同じ社内SEでも転職先で開発よりの仕事をするか、運用保守よりの仕事になるかは異なります。しかし、開発と運用保守どちらを担当しても、SlerのSEにように最先端の技術を使って表舞台で活躍することは求められていません。裏方に回って社内全員がPCやシステムを使って効率よく働ける環境を整えることが、社内SEに求められる役割です。
そのため、単純に残業を減らしたいだけの技術志向が強い人には、社内SEはあまりおすすめできません。
求人票に書かれている仕事内容や求める人物像をよく確認することも、社内SEの転職活動で大事なポイントです。下記例のように求人票の求める人物像が開発経験やプログラム言語の知識を必要とするものだったら、社内システムの企画立案・開発がメインの仕事となるでしょう。
逆に以下のような求人だと、社内システムの運用保守がメインで、開発を担当することはないと考えてまちがいありません。ITエンジニアのスキルや経験よりも、協調性やコミュニケーション能力を重視する傾向にあります。
会社により業務内容と求める人材はがぜんぜんちがうので、この2点はしっかりチェックしてくださいね。
応募先企業の事業内容を面接前にしっかり理解することも、社内SEの転職活動を成功させるのに重要です。
社内SEの仕事は、現場の業務を効率化させるためにシステムの改修や新システムの提案、既存システムの運用保守を担当します。そのためには現場の業務を深く理解しなければなりません。
応募先企業の業界や事業内容の理解が浅い状態で面接に臨むと、面接官の印象が悪くて選考で落とされる可能性も十分に考えられます。面接前に応募先企業のホームページや業界ニュースなどに目を通しておきましょう。
社内SEの求人は複数の転職サービスから探すことができます。
これらの中で一番おすすめの転職サービスが転職エージェント。転職エージェントの他の転職サービスにないメリットをまとめてみました。
メリット
ほとんどの人が、働きながら転職活動を行います。働きながら応募書類の作成、求人探し、面接対策など1人でやるのはかなり大変な作業。特に初めての転職はわからないことだらけで、何から手をつけるべきかさっぱりですよね。
その点、転職エージェントに依頼すれば、求職者1人ひとりに専任のコンサルタントがつくので安心です。コンサルタントが求人探しから内定後の年収交渉や入社日の調整まで、転職活動を全面的にサポートしてくれます。これらサポートはどの転職エージェントでもすべて無料で受けられますよ。
一方、転職エージェントには下記デメリットもあります。
デメリット
「コンサルタントと相性が合わない」と思ったら、コンサルタントの変更をお願いしても問題ありません。企業の紹介が少ないときは、あなたの経歴にマッチする求人を転職エージェント側で持っていないだけです。
そのような場合は、ITエンジニアの求人を豊富に持つ転職エージェントに乗り換えましょう。ITエンジニアの転職に強い転職エージェントは複数あるので、2~3社登録しておくことをおすすめします。
Point複数の転職支援サービスを利用し、一番相性の良いものを探そう
複数ある転職エージェントのなかから、社内SEの転職におすすめしたいのがdoda。
社内SEの転職活動にdodaの利用をおすすめする理由を簡単にまとめてみました。
転職活動の選択肢の1つとして検討してみてください。
応募が殺到してしまうのを避けるため、人気企業の多くは求人を非公開にしています。その非公開求人も含めたdodaの取り扱い求人数は約20万件以上(※2023年3月時点)。これは国内の転職エージェントでも最大級の規模を誇ります。
また、dodaはキャリアアドバイザーが求人を紹介する「エージェントサービス」のほか、企業から直接オファーを受け取ることができる「スカウトサービス」があるのも特徴です。スカウトサービスは匿名で利用でき、個人情報は公開されないため、在職中でも安心して転職活動が可能です。
自分の経歴やキャリアに合った求人を紹介してくれるところもdodaを使うメリット。
社内SEの仕事内容は幅広く、1社ごとに業務内容や必要とされるスキルは異なります。そのため、転職エージェントを使っても、専任のコンサルタントが社内SEの仕事に詳しくなければ、転職の成功率は下がるでしょう。
しかし、dodaにはIT専任のアドバイザーが在籍しています。IT系の求人数も4万件以上あり(※2023年3月時点)、求職者の経験や志向に合った企業を紹介してくれるため、入社後のミスマッチの心配もありません。
dodaには、さまざまな職種に対応した「合格診断」というサービスがあります。
経歴とスキルをWeb上で入力するだけで、合格する可能性のある企業を診断し、メールで結果が届くというものです。自分のスキルレベルがどんな企業にマッチしているのかを知ることができます。
キャリアコンサルタントに求人紹介してもらうだけでなく、自分で企業をチェックできるのもdodaならではの魅力です。
転職後のキャリアアップやキャリア形成に困ったときに相談にのってもらえるところも、dodaならではのメリットです。
ITエンジニアのなかでも「社内SEはつぶしの利かない職業」といわれています。スキルアップやキャリア形成に悩む社内SEも少なくありません。
スキルアップや自分のキャリア形成に行き詰った社内SEが気軽に相談できるところもdodaをおすすめする理由です。
非IT企業の情報システム部門にいるITエンジニアをひとくくりで社内SEと呼びますが、会社ごとに仕事内容がぜんぜんちがいます。
「残業が少ない」「Slerよりラク」と安易な理由で転職すると、入社後に「転職に失敗した」と後悔するかもしれません。
社内SEの転職を成功させるには、応募企業の事業内容と社内SEに求められる役割、仕事内容を応募前にしっかり調べておきましょう。そうはいっても、転職サイトの求人広告だけで応募企業の詳しい内情を知るのは至難の業です。特に初めて転職活動を行う人は、わからないことだらけでしょう。
初めての転職で社内SEに挑戦する人、在職中でじっくり転職活動を行う時間がない人は、社内SEの転職実績が豊富なdodaに相談してみませんか。思いもよらない優良企業にめぐり合えるかもしれませんよ。
サイト名 | サービス詳細 |
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