大学3年生の3月に採用情報が解禁。大学4年生の6月1日以降に採用選考がスタートすることが一般的な就活スケジュールですが、2022年6月にこのようなツイートが話題となりました。
なぁ皆、就活って6月解禁だよな、、、?6割内定持ってるってのは嘘だよな?なぁみんな返事してくれよ
— ネル😐 (@nerufoss) June 2, 2022
実際に、大学4年生の6月時点で就活生の半数以上が内定を獲得している事実がありますが、6月で内定がない就活生は本当にやばいのでしょうか?
ここでは、6月に内定がない就活生が残り9ヶ月でできる就活対策を紹介していきます。
これから内定を勝ち取るための参考にしていただけると幸いです。
大学4年生6月時点での就職内定率がどのくらいなのかを確認するために、リクルートが発表している「就職プロセス調査 」を参考に見ていきましょう。
23卒の6月1日時点での就職内定率は73.1%。
採用選考からスタートした直後にも関わらず約7割もの就活生が内定を獲得していることが分かります。
採用選考開始前の6月以前に内定出しを行う企業がある理由は、業界によって、または経団連に加盟している企業と加盟していない企業で採用スケジュールが異なることがあるからです。
現在政府主導で行われている就活ルールの取り決めは今まで経団連主導で行われていました。経団連が定めた就活ルールが以下の採用スケジュールです。
・大学3年生3月1日以降:採用情報公開(会社説明会、エントリー受付)
・大学4年生6月1日以降:採用選考(選考、内々定)
・大学4年生10月1日以降:内定式
多くの大手企業は経団連に加盟しているので、就活ルールに則り6月以降に内々定を出し始めます。
・大学3年生9月~1月頃:採用選考開始
・大学3年生3月~:内々定
業界や企業によっては就活ルールよりも早く本選考が開始されるため、6月以前の早期内定を獲得する就活生が多くいます。
このように業界や企業規模によって内々定の時期が異なり、就活ルールに則っている日系大手企業以外の就職内定者が多いことが「6月1日時点の就職内定率73.1%」という結果に繋がっています。
7割もの就活生が内定をもらっているなか、“内定なし”は残り3割。「やばい」と不安や焦りを感じてしまうのは仕方ありません。
ここで大切なことは大学4年生の6月までに就活をしていたのかどうか?です。
6月から採用選考開始だから‥と就活に殆ど手を付けていない場合は周りと比べて大幅に出遅れているので「やばい」かもしれません。
この時期までにしっかりと就活準備がしてあり、何社かの選考を経験しているのであれば焦る必要はありません。
『就活生の6月の内定率』で紹介したグラフを見ても分かるように、3月卒業時点では96.8%もの大学生が内定を獲得しています。
周りを気にしすぎずにしっかりと就職活動を進めていくことで必ず結果がついてきます。
焦らずに就職活動を進めていくことが大切ですが、6月時点で内定がない場合の注意点が幾つかあります。
就活の早期化が進んでいるため前倒しで採用を始める企業が多くなっていることから、7割もの就活生が内定を獲得している6月には選考を終えてしまっている企業が出てきます。
さらに、夏頃には新卒の募集を終了する企業が多くなるので、希望する企業や業界の採用選考状況をしっかりと確認しましょう。
選考を終えている企業が増えてくると徐々に選択肢が狭まり受けられる企業が少なくなってしまいます。周りの就活生よりも就活が長引く覚悟を持っていた方が良いかもしれません。
周りの友人が次々と内定を獲得している中、自分だけ内定がない。そんな状況に置かれた場合、誰でも焦りや不安に襲われてしまうと思います。
でも、他の就活生と比べても何の解決にもならずプレッシャーを感じストレスが溜まるだけです。
自分のペースで今できることをしっかりと取り組むこと、ネガティブな気持ちになってしまうときは家族や友人などに悩みを相談して一人で抱え込まないことが大切です。
自分の適性や強みが分かっておらず自分にマッチした企業が分からない。
・書類に空欄や誤字脱字が多い、熱意が伝わらない、文章が読みにくい・分かりづらい、志望動機・自己PRを使い回している
・面接の雰囲気にのまれてしまいアピールができない、面接の答えが丸暗記、表情が暗い、的確な受け答えができていない
このような人は対策が不十分です!
「なぜその会社を選んだのか?」「他の会社ではダメなのか?」これらの理由を明確に答えられるくらい志望企業の特徴を理解しておくことが大切。
ネームバリューに囚われすぎていて中身が薄い。企業選びの視野が狭くなっている。
身だしなみ、言葉遣い、立ち振る舞い、メールの送り方‥など、就活マナーは大丈夫でしょうか?
就活生だからと大目に見られることはなく、常識の有無が試されており就活マナーを守れていない学生は“就活に対する意識が低い“ ”準備不足“と低評価に繋がります。
卒業までは残り9ヶ月。9ヶ月しかないと思うのではなく「9ヶ月もある!」とポジティブに考え、6月からの就職活動を成功させましょう!
そのために“やるべきこと”を以下に挙げていきます。
なぜ自分が「内定なし」なのか?これまでの選考に落ちてしまった原因を客観的に分析しましょう。
エントリーシートや書類選考の内容、面接中の受け答えはどうだったのか?など、振り返りを行い不採用になったと思われる原因や反省点、内容や伝え方の改善点を見つけ次の選考に活かしていきましょう。
就活スケジュール、自己分析、業界・企業研究、面接の振り返り記録(良かった点、悪かった点‥)などをまとめた就活ノートを活用することで今後の選考対策をスムーズに行えます。
これまでの就活を振り返り反省点、改善点を考えることができたら、もう一度「自己分析」をやり直してみましょう。
就活の始めに自己分析をしていると思いますが、おそらく自己分析が不十分のため適性に合った企業を見つけられていないから選考に落ちてしまうのかもしれません。
志望する企業で活かせる強みをアピールすることが選考を突破する鍵になるので、改めて自己分析をしてあなたの能力・強み・弱み・価値観・性質などを理解した上で自分に向いている業界・企業の分析、選考でのアピール(自己PR、志望動機)に繋げていくと良いでしょう。
内定を獲得するためには面接の質が重要になります!面接を受ける企業の徹底した企業研究を行うこと、模擬面接など積極的に面接の練習を重ねることで面接官からの質問に一貫性のある具体的な回答をすることができるようになります。
模擬面接は家族や友人に頼むこと以外に、大学のキャリアセンター、就活エージェントなどを利用する方法があります。
面接対策をしっかり行えば通過率を上げることが可能なので万全の体制で面接に臨みましょう。
6月以降の就活を成功させる為には、企業の選考を受けるためにするエントリーの数を増やしましょう。
学生1人当たりのエントリー数は20社前後と言われていますが、あなたは何社にエントリーしましたか?
もちろんエントリー数が多ければ多いほど良いという訳ではありませんが、自己分析をした上で自分にマッチしていそうな企業や、視野を広げるためにこれまでにエントリーしていなかった業種にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
選考に進めるチャンスが増えるだけでなく、選考の経験を積むこともできるのでトータルで20~30社を目安にエントリーしてみましょう。
6月からの就活を成功させる為には、先ほど紹介した『残り9ヶ月の就活でやるべきこと』をまずは実践してください。
そして、より確実に就職成功へと近づけるために就活エージェントを利用してみましょう。
「マイナビ」や「リクナビ」といったナビ型の就活サイトに登録をして、求人情報の検索・閲覧、エントリーなどを行っている人が多いと思いますが、就活の相談がしたい、アドバイスをして欲しい人や徹底した面接対策をしたい人はエージェント型の就活サイトである就活エージェントがおすすめです。
就職のプロであるキャリアアドバイザーによるサポートを受けられるので、「6月内定なし」からでも効率良く就職活動を進めていくことが可能です。
就活エージェントの主なサポート内容
就職活動の進め方が分からない、自己分析が上手くできない、エントリーシートが書けない、面接が苦手‥など、就職活動に不安がある人は就活エージェントのサポートを受けてみましょう。
“内々定“ではなく”無い内定(NNT)“の状態では焦りや不安を感じてしまうことは仕方がありません。
だからといって必要以上にネガティブになってしまうこと、投げやりになって適当に就活を進めていくこと、諦めてしまうことはやめましょう。
しっかりと対策を取りながら就職活動を進めていくことで内定を獲得できるチャンスがまだまだあります!
就活エージェントの活用も検討し、残り9ヶ月の就活を全力で取り組んでみましょう。