就活でやりたいことがない人必見!対処法や進め方のポイントを解説

「就活の時期だけどやりたいことがない」と悩みを抱える就活生も多いです。

学校を卒業すれば、ほとんどの人は社会人として働くことになります。

「やりたいことがないのはまずい」と思う方も多いですが、それ自体を強みにすれば問題ありません。

今回は就活でやりたいことがない人の対処法、進め方のポイントを詳しく解説します。

やりたいことがない人は意外と多い

周囲の就活生がやりたいことや目標に向かっていく中、自分だけが取り残されている感覚に陥り、焦りと不安を強くしている人もいるのではないでしょうか。

就活生には色々な悩みがありますが、その中でも「やりたいことがない」という人は意外と多いです。

やりたいことがないまま就活を進め、企業の志望動機も書きにくく感じている就活生は少なくありません。

就活においてはやりたいことを明確にするのが、非常に重要なことは間違いありません。

しかし、本当にやりたいことがないまま就職しても、結果的にミスマッチが起こり、早期離職に繋がりやすいです。

やりたいことがない就活生も多いですから、就活を進めながら、興味・関心が湧く分野を探すのがよいでしょう。

就活においてやりたいことがないのはまずいのか?

就活においてやりたいことがないという点は、多くの就活生にとって気掛かりな点になっているはずです。

やりたいことがないのはまずいと言われる理由について、詳しく解説します。

就活へのモチベーションに繋がらない

就活でやりたことがない人にとって、一番の問題となるのが就活へのモチベーションです。

やりたいことがないということは、就活の方針を定めにくいとも言えます。

選考の場で「なぜこの会社を志望したのですか」と訊かれても、明確な動機を説明しにくいという問題もあります。

方向性がある程度定まっていれば、就活の進め方や目標とする企業も決めやすいです。

しかし、考え方を変えれば、色々な業界を見たうえで、自分に向いている業界や職種を選べるというメリットもあります。

つまり、やりたいことがないことは、それ自体がまずいのではなく、何事にも興味・関心を持てないことに問題の本質があります。

今やりたいことがなくても、就活をしていくうちにやりたいことが見つかれば問題ありません。

採用場面でマッチしているか判断する基準になる

視点を変えてみると、やりたいことの有無は、採用場面での判断基準にもなります。

例えば、営業や開発の仕事をやりたいという人が選考に来た場合、能力を見て適性が合っているか判断できます。

しかし、やりたいことが明確になっていないと、採用担当者は「この人のやりたいことはここでなくてもいいのでは」と思われる点が問題です。

企業が選考を行う理由は、具体的に働くイメージを持てており、自社のニーズとマッチしているかどうかです。

やりたいことが見つからなくても、入社後にどう働きたいのか、社会人としてどうなりたいのかを明確にしておくとよいでしょう。

やりたいことがない時の対処法

やりたいことがない人向けに、どうすればやりたいことが見つかるのか、具体的な対処法を紹介します。

業界や職種の範囲を広げてみる

やりたいことがない時は、就活を進めながら色々な業界や職種に視野を広げていきましょう。

やりたいことがない根本的な原因には、どんな仕事が社会にあるのか知らないケースも多々あります。

知っている仕事が少なければ、自然と視野も狭くなり、やりたい仕事が見つからないのも自然なことです。

特に新卒の就活戦線では、総合職や営業職、事務職などが一般的で、その他の職種はあまり求人に上がってきません。

そのため、既存の求人の中にやりたいことがない人は、自分の知らない業界や職種を調べてみましょう。

世の中には数えきれないほどの職種があり、普通に就活をしていて出会えるのはごく一部です。

自分の将来を決める大事な時期だからこそ、選択肢を増やす行動を積極的に行いましょう。

自分の特技や趣味から考えてみる

仕事は人生のうち、40年以上を費やす重要な存在です。

興味のない仕事を40年以上、ほぼ毎日8時間以上続けるのは、肉体的にも精神的にも辛いことです。

そのため、やりたいことがない人は、自分の特技や趣味、興味のあることから仕事に繋げてみましょう。

例えば、ゲームが好きな人なら、グラフィッカーや脚本家、プロデューサーなど色々な選択肢があります。

世の中にあるものは、自然発生したものでもない限り、必ず誰かが生み出したものですから、そこには仕事が生まれています。

特技や趣味から関係ある分野を探していけば、どこかで自分の琴線に触れるものがあるはずです。

まだやりたいことがない人は、趣味・特技から連想ゲームで仕事を探してみましょう。

インターンシップや就業体験に参加してみる

やりたいことがない背景には、働くことへの理解不足、実務の経験不足も考えられます。

自分に不足しているものがわかってくれば、就活への取り組み方も変わってきます。

また、やりたい仕事や興味のある仕事であっても、実際に働いてみるとイメージと違うケースも多いです。

実際に働くことで仕事のイメージが具体的になり、就活の軸も絞りやすくなるでしょう。

就活でやりたいことがない時こそ、色々なインターンシップや就業体験に参加して、どんな仕事に向いているか理解することが重要です。

就活イベントやOB・OG訪問で話を聴いてみる

やりたいことを探すには、色々な仕事を知り、どのような働き方をしているのかをリサーチすることが重要です。

そのためには、就活イベントやOB・OG訪問にも積極的に参加し、色々な話を聴くことが参考になります。

就活イベントでは大企業だけでなく、新卒を積極的に採用したいと考える中小企業も多く参加します。

色々な業界の企業と話すことで、「この企業は面白そう」「私に合っているかも」と感じる企業が見つかる可能性も高いです。

やりたいことの選択肢を増やす意味でも、就活イベントや説明会、OB・OGと直接話す機会を積極的に活用してください。

やりたくない仕事を考えてみる

やりたいことがない人でも、やりたくない仕事ならすぐに候補が出せるという方は多いかと思います。

その場合は、やりたくない仕事を選択肢から外し、残った仕事について深掘りしてみましょう。

例えば、人前に出て話すのが苦手な人なら、営業の仕事以外を考え、事務職や開発職などを調べてみるのがおすすめです。

人にはそれぞれ適性がありますから、適性に合わない仕事ややる気になれない仕事はあります。

やりたい仕事がないのであれば、やりたくない仕事以外を選ぶという逆転の発想をしてみましょう。

そうすれば、知らなかっただけで実は自分の適性に合う仕事や、やりがいに繋がる仕事が見つかることもあります。

やりたいことがない人は何を軸に就活を進めればよいのか

やりたいことがない人の場合、何を軸に就活を進めればよいのか、5つのポイントを紹介します。

あえて軸を定めずに就活を進める

やりたいことが決まっている人は、やりたいことを軸にして就活を進められる分、企業選びや志望動機がスムーズに進められます。

一方、やりたいことがない人の場合は、あえて軸を定めずに色々な業界を知ることを優先しましょう。

就活でやりたいことがない人も多いですから、焦らずに興味のある分野をいくつかピックアップして、1つずつリサーチしてください。

リサーチにばかり時間を掛けてもいけませんが、自分のやりたくなる仕事を見つける時間だと考えましょう。

むしろ、最初から分野を絞っている人に比べて、広い視野で仕事の選択肢を増やせる分有利な点でもあるでしょう。

自己分析で適性と強みを理解する

闇雲に仕事を探して応募するよりは、自己分析で適性と強みを理解してから、やりたいことを見つける方法もあります。

自己分析を行えば、ある程度自分の向いている仕事が見えてきますから、結果を参考に仕事を探してみましょう。

自己分析の結果だけを信じる必要はありませんが、就活を進めるうえで重要な指標として役立つはずです。

適当に色々な業界や職種を調べるよりも、適性を理解しているほうが選択肢を絞りやすくなります。

自分にできることで仕事を探してみる

やりたいことが見つからない時は、自分にできることで仕事を探してみる方法もおすすめです。

例えば、イラストが得意なら広告代理店や制作会社、英語が得意なら外資系企業や翻訳、出版社を選ぶなどの方法です。

やりたいことを始めから持っている人の方が少ないですから、できることを生かして就活すると進めやすくなるでしょう。

また、応募する際は、できることを生かすだけでなく、社会人になって、どんなスキルを伸ばしていきたいかという点も語れると好印象です。

まずは自分にどんなスキルや特技があるのか洗い出し、就活に結び付けられそうなものを探してください。

磨きたいスキルが得られる仕事を探す

やりたいことがない人でも、将来磨きたいスキルをイメージしているケースがあります。

自分がどんなスキルを磨きたいか振り返り、そこからやりたいことを見る方法もおすすめです。

近年は専門性の高さを要求される仕事も多く、スキルを高めることで活躍できる企業が増えています。

キャリアプランを考える場合にも、スキルを中心にプランを設計することが多いです。

将来的な活躍まで見据えて、自分が磨きたいと思うスキルが得られる仕事を探してみましょう。

ライフスタイルに合った仕事を探す

就活でやりたいことがない時は、自分に合ったライフスタイルが実現できる仕事を探してみる方法もおすすめです。

例えば、休日に旅行へ行きたい人なら週休3日制や完全週休2日制、有給取得率の高い仕事を選びましょう。

他にも、残業時間を少なくするなら残業時間や休日出勤の少ない仕事、結婚・子育てを意識するなら産休・育休制度の充実した職場を選んでください。

やりたいことが見つからないまま、仕事が辛く感じるとミスマッチに繋がります。

自分のライフスタイルに合った仕事は何かを考えたうえで、働きやすさを重視することが重要です。

やりたいことがなくても焦らなくてもよい

就活では周囲の雰囲気も影響し、やりたいことがないと焦る気持ちも強くなります。

しかし、やりたいことがないからと言って、焦りすぎないことが大切です。

焦った結果、ブラック企業に入ってしまうケースもありますから、じっくりと将来を考える時間を設けましょう。

やりたいことがないと自覚のある人は優秀

やりたいことがないままでは、周囲に置いて行かれるような不安感を抱くことはおかしいことではありません。

しかし、「やりたいことがない」と自ら自覚しているのであれば、自分の将来を真剣に悩んでいる証拠です。

やりたいことがないと悩んでいる人は、「自分は優秀な人間なんだ」と言い聞かせて、今の悩みを洗い出してみましょう。

不安の原因がはっきりしてくれば、気持ちの整理もできるだけでなく、自分が取るべき行動も見えてきます。

悩んでいる時は、自分のことを客観視できていないケースもあります。自分の中にある不安や悩みを一度吐き出して、整理してみることが重要です。

どんなキャリアプランでも描けるチャンスと捉える

やりたいことがないということは、捉え方によってはどんなキャリアプランでも設計できるというチャンスとも言えます。

現時点でやりたいことが見つかっていなくても、働くうちにやりたいことが見つかることもあります。

また、最初はやりたい仕事でなかったとしても、続けるうちにやりがいが強くなっていくことも珍しくありません。

やりたいことがないことは悪いことではなく、どんなことにも興味を持てるチャンスです。

色々な経験を積んで、自分なりのキャリアに繋げていきましょう。

興味の持てる分野があれば挑戦してみる

就活だけでなく、興味の持てる分野があれば、何にでも挑戦してください。

就活でやりたいことがない場合には、起業やフリーランスとして独立するという道もあります。

本当にやりたいことがない時は、少しでも興味の持てる分野に飛び込み、挑戦してみることでやりたいことが見つかることがあります。

新卒であれば誰もが未経験な分野はありますから、挑戦してみることが大切です。

興味のある分野についてしっかりとリサーチを行ったうえで、どのような仕事をしていきたいのか考え抜いてください。

まとめ:やりたいことがない時は自己分析から始めよう

就活では、誰もがやりたいことを決めているわけではなく、目標が見つかっていない人も多いです。

やりたいことがないからと否定的な考えにならないことが一番大切です。

そのうえで、まずは自己分析で自分のことを知ることから始めましょう。

自己分析は自分の適性が見える化でき、就活の方向性を決める大事なデータです。

適性を分析したら、自分の興味のある分野、やりたくない仕事を仕分けて就活を本格化させてください。

やりたいことが見つかっていなくても、地道に活動を続け、本当にやりたいことを見つけましょう。

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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷