「就活の選考に全落ちしたあと、どうやって立ち直ればいいのか」
「やるべきことはやっていたのに、どうして!?」
と、そんな悩みを抱える方もいらっしゃいますが、くよくよ悩んでいても時間は解決してくれません。
就活は長引けば長引くほど、年齢を重ねれば重ねるほどハードルは高くなる一方です。
そこで今回は、就活で全落ちする要因や全落ちしたときの選択肢について紹介します。
内定がないまま卒業してしまったらどうしよう…と就活に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
やるべきことは全て取り組んだにも関わらず、就活全落ち…なにが不足していたのでしょうか。
就活で全落ちする要因は以下のようなものが挙げられます。
自分の希望する業界や職種、キャリアプラン、適正と応募した企業の企業風土や事業内容がマッチしていなかったため、内定に至らなかったケースがあり、自己分析と企業研究不足が要因のひとつです。
内定が取れないまま卒業が近づいてきた頃、「とにかくどこでもいいから就職を!」と焦った結果、企業とのマッチングを考慮せずに適当な企業に応募してしまうこともあります。
落ち続けているときこそ、ご自身の適性や強みと企業の求める人材像とマッチングする企業選びをしましょう。
エントリーシートや履歴書に誤字脱字があったり、必要な情報を書けていなかったりすることがあります。
応募書類に不備があると、自分の強みや入社意欲を適切にアピールすることができず、いい印象を残すことができません。
その結果、企業の求める人材像とのマッチングがうまくいかず、全落ちしてしまうこともあります。
応募書類は、誤字脱字のないよう丁寧に記載すること、そして募集要項に記載されている要件を確認し要件に合っているか、また不足している部分があれば修正しましょう。
自己分析や企業研究を十分に行っていなかった方は、面接で自分の思いや考えをうまく表現できず、企業側の質問に適切に応えることができません。
自分がどんな強みをもち、スキルや経験を持っているかを把握できていない場合にも面接でうまく対応することはできないでしょう。
自己分析や企業研究を十分に行い、自己理解を深めたうえで自己PRや志望動機をしっかり伝えることが大切です。
選考に通過しないことが続くと、就活に対する不安やストレスが強くなってしまいます。
また周りで自分だけが内定を取れないという状況になると「自分はこんなにやっているのに」と、諦めや自身の喪失にもつながるでしょう。
例えば、面接がうまくいかなくて落ち続けた経験がトラウマになってしまうことがあります。
すると「面接が怖い」と思うようになり、より自信喪失し、次の就活に影響を及ぼしてしまうこともあります。
何となく知っている企業や聞いたことのある企業に応募してしまっている方はいませんか?
就活の企業選びでは、どうしても有名企業・大手企業に注目してしまいがちですが、このような企業はレベルの高い学生が集まりやすく、ライバルが多いことが特徴です。
学歴に相当の自信がなければ、学歴や在籍大学で足切りされてしまう可能性も…
中小企業やベンチャー企業にも魅力的な企業はたくさんあります。
有名企業・大手企業だけにこだわらず、しっかり調べて自分に合った企業探しを見つけましょう。
就活の「持ち駒」は、正確な定義はありませんが、エントリーしている企業や選考まで進んでいる企業のことなどを指します。
「持ち駒が少ない=受けている企業数が少ない」ということですが、持ち駒がなくなってしまうと一気に全落ちしてしまいます。
自分が入社したい企業や業界を絞り過ぎて就活を進めてしまうと、応募企業数を保つことができず内定の可能性が低くなります。
「この仕事がいい」と思うのはいいことですが、就活成功に向けては業界や職種を絞り過ぎず、視野を広くもち幅広いエントリーをしてみることも必要です。
もし内定を1社も取れず、就活全落ちしたまま卒業してしまったら…
その後の末路はどうなのでしょうか。
ここでは全落ちしたときの選択肢について紹介します。
全落ちしたその後、あえて卒業せずに就職留年として過ごす方法も選択肢のひとつです。
就職留年とは、就職活動に失敗したため大学卒業後に就職できなくなってしまい、1年間留年してから再度就職活動を行うことです。
留年することで、就職活動に専念できる時間を確保でき、より適切な企業や仕事に出会うチャンスを得ることができます。
就職留年をする場合、大学を卒業した時点での就職希望先や業界を見直すこと、自己分析のブラッシュアップが重要です。
留年中に就職活動のスキルアップや資格取得、情報収集なども行いましょう。
就職留年の期間は就職活動に専念でき、新卒枠で企業の選考を受けることができるメリットがある一方で、社会人としての経験を積むことができないデメリットがあります。
留年をすることで学費の負担が増えたり、留年への不安やストレスが増すため、十分に自己管理をすることも必要です。
経済的な理由で就職留年しない方もいます。
内定がとれないまま卒業し、就職浪人として既卒での就職を目指すのも選択肢のひとつでしょう。
既卒は大学などを卒業してから正社員として就職されていない方のことで、一般的に卒業後3年以内のことを指します。
一般的に既卒の就職は厳しいといわれていますが、青少年雇用機会確保指針の改正により、3年以内の既卒者は新卒枠で応募受付をするように企業に通達されています。
そのため卒業後3年以内の既卒者は新卒枠で就活することができるので、まだまだチャンスはあるといってもよいでしょう。
卒業後、自己分析や履歴書・面接の準備、業界・企業研究などを行い、より良い就職先を見つけるチャンスを得られるよう積極的な就活を行うことが大切です。
就活で全落ちした場合、大学院へ進学するという選択肢もあります。
学費はかかりますが、自分の専門性を深めたり、新たな分野にチャレンジしたいなど明確な目的がある方はオススメです。
就活必要な資格取得を大学院在学中に取得するのもよいでしょう。
しかし就活に失敗したからという理由だけで大学院へ進学するのはリスクが高いのでオススメできません。
推薦枠で進学できる可能性もありますが、今以上に忙しく就活に時間をかけられなくなってしまう危険性も潜んでいますので、就活を引き延ばしするだけの進学はやめたほうが◎です。
目的や就職に役立つのかなど、しっかり分析して進学の判断をしましょう。
全落ちして就職できないまま卒業した後、生活費を稼ぐためにアルバイトをしながら就活を続ける方は少なくありません。
生活できるだけの費用をアルバイトで稼ぎながら既卒就職を目指すのはハードルが高いため、「どうしても…」という方以外は避けた方が無難な選択です。
しかし、アルバイトであれば比較的時間の融通が利きますので、資格取得にチャレンジしたり、社会人としてのスキルやコミュニケーション能力を身につけたりと、スキルアップする機会になるでしょう。
アルバイトで経験を積むことで、また、その中で自分に合った職種や業界を見つけることができ、アルバイトから正社員への道も開ける可能性もあります。
就活の応募時にアルバイトの経験や成果をうまく伝えることができれば、いい印象を伝えることができるでしょう。
就活を全落ちして休学する場合、休学している間に自己分析を深め自分が何をしたいのか、将来どんな進路に進みたいのか見つめなおすことができます。
また、語学留学やインターンシップなど新たな経験を積むことができるので、自分自身にとって新しい発見につながるといったメリットがあります。
一方で、休学中にかかる金銭的な負担や留学やインターンシップにかかる費用などが必要になり、経済的なデメリットがあります。
さらに就活全落ちによる休学は、なかなか周囲の方から理解を得ることは難しいでしょう。
時には批判を受けることがあったり、就活が遅れることにより就職難に陥る可能性もあります。
休学はメリット、デメリットありますが、就活がストレスになり心身ともに疲労している方にとっては、自分の身体を労わる休息の時間になります。
自由時間に気分転換し、自己研鑽することで健康的なライフスタイルと就活への意欲を摂り戻すことができるでしょう。
就活で全落ちしてそのまま卒業し、働かなければニートです。
ニートから就活を再開しても就職先が見つけづらくなり、年齢を重ねるごとに就職市場での競争力も下がってしまいます。
長期間ニート状態が続くと、将来への不安は大きくなるでしょう。
また、ニート生活で社会交流が少なくなるとコミュニケーションスキルや社会性など就活で必要なスキルが低下してしまう恐れも考えられます。
そうすると、「自分はダメなんだ」と自己評価が低下することがあり就活に対して前向きに取り組めなくなってしまうでしょう。
就活に失敗した場合、明確な目標や目的がなくニートのまま居続ける、というのは避けた方がいい選択肢です。
就活で全落ちしてしまい、ニートになってしまった…という方もいらっしゃるかと思います。
もう悲惨な未来しかない?と悩んでいる方、安心してください。
明るい未来を作る対策を紹介しますので、ぜひ実践してみましょう。
就活を失敗してしまった原因を分析し、改善策を考えてみましょう。
自分の弱点を把握し、どうすれば克服できるのかという具体的なプランを立て、次につなげられるようにしましょう。
次こそは失敗しないように、就職に役立つスキルを身に着けるのもオススメです。
インターンシップへの参加や資格取得、語学力の向上、ボランティアなど様々な経験を積み、自分のスキルアップに取り組みましょう。
就職市場は常に動き続けています。
就活で全落ちして落ち込んでいる時間やニートでいる期間が長いと、せっかくの就職のチャンスを逃してしまうことがあります。
自己分析や企業研究をやり直し、自分に合った求人情報を探してみることも大切です。
「1人での就活はハードルが高い」
「自分に合った仕事選びができない」
「就職への悩みを相談したい」
という方は、就職支援サービスに相談してみるのもひとつの方法です。
就職支援サービスに相談することで、自分に合った求人情報を紹介してもらったり、エントリーシートや履歴書のアドバイス、面接対策を受けることができます。
自分一人では見逃してしまうような求人情報を知ることができる可能性もあります。
ニートになってしまったことを落ち込んだり、悲観したりせず、自分自身を見つめ直そう。
そして次に何をすべきかを考え、焦らず、コツコツと自分に合った道を探し続けよう!
周りは就活が終わっているのに、自分は取り残され全落ち…
となっても諦めず、なぜ落ちたかを考えるとともに、その経験を活かして自己分析をブラッシュアップさせることが大切です。
就活で全落ちしたその後の選択肢をいくつか紹介しましたが、新たなスキルを身に着けたりアプローチを試したりすることで自分に合った仕事とも出会いやすくなります。
前向きな就活をすることで自分自身のキャリア形成や人生設計を実現するための基盤作りができますので、積極的に行動し将来に向かって就職のチャンスを掴みましょう!