面接で「今まで大病を患った経験や持病などはありますか?」という質問に、持病がある場合はどう回答したら良かったのでしょうか?

面接で「今まで大病を患った経験や持病などはありますか?」という質問に、持病がある場合はどう回答したら良かったのでしょうか?

先日、第一志望先の1次面接がありました。志望動機や自己PRといった定番の質問の回答は準備していたのですが、「今まで大病を患った経験や持病などはありますか?」という質問があり、動揺してうまく回答できませんでした。

というのも、健康診断で高血圧症を指摘されることがあったのですが、そのまま正直に回答すると、健康面においてマイナスで不採用に繋がってしまうのでは? と思ったからです。健康体ならともかく、私のような場合、どう回答したら良かったのでしょうか?

解説、ポイント

キャリアカウンセラー、社会保険労務士

人間、30年、40年も生きていれば、大病を患った経験や持病の一つや二つがあったとしても、何ら不思議はありません。よって、採用担当者が懸念するのは、「求人の仕事を進めるにあたって、影響を及ぼさないか?」という点です。

大病については、完治状態で今働く上で特に問題がなければ、そのまま伝えればよいでしょう。問題は現在罹っている持病です。就労にドクターストップがかかっているようでしたら、まずは治療に専念することです。逆に持病が要医療レベルであったとしても、医師から就労OKの診断をもらっているのでしたら、医師の診断を前面に出して働く上で問題がないことをPRすればよいでしょう。

これに加えて、今取り組んでいる改善努力(例.バランスのよい食事摂取や適度な運動など)を述べると、より訴求力が増します。

ただし、医師からOKをもらっていたとしても、条件付き、たとえば毎週水曜日の定時に上がって通院しなければならない、といった特別扱いは、認めてくれない可能性が非常に高いことを認識しておいてください。

なお、持病が採用選考に不利に働くと察知して、この質問に「ない」と言い張ったり、上記条件を隠す人がいますが、ここでの虚偽申告は絶対にNGです。法律でも入社前健康診断が義務付けられていますから、必ず発覚することを忘れないでください。

自己PR例

はい、大病を患った経験は幸いなことに一度もありません。一方、今持病というほどではないのですが、昨年の健康診断で血圧についてだけ要指導レベルと判定されました。実は高血圧は30代からずっと指摘されており、30代後半は症状が悪化して定期的な治療を受けることもありました。私は東北出身ということもあり、塩辛いものが好きでしたが、医師からの指導もあり、妻に協力してもらい、この食生活を改めるように励んで参りました。また40歳になってからは、妻と一緒にスポーツジム通いも始め、今も定期的に通っています。その甲斐があって、平常値にあと少しのところまで改善できました。それなので、今はすこぶる健康ですし、ここ数年は風邪すらひいたことがありません。

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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
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梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷