新型コロナウイルスが転職活動に与える影響とは?求人数の変化は?

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2020年は7月に開催予定だった東京オリンピックに向けて賑やかな年になると思いきや、日本でも年明けから徐々に広がってきた新型コロナウイルスの影響により日常生活、仕事と大きな変化を余儀なくされることとなりました。

転職コロナ影響影響元々、2020年の内に転職をしようと考えていた人は多くの企業が業績悪化しているニュース、倒産・廃業のニュース、失業者が増加しているニュースを目にすると「転職できるのだろうか?」と不安になるはずです。

実際に新型コロナウイルス感染拡大による転職への影響はどのようになっているのでしょうか?

いま転職を考えている人の声を含め、様々なデータから2020年の転職活動について考えていきたいと思います。

転職活動への不安は?

2020年5月末日時点で緊急事態宣言は全国的に解除されていますが、緊急事態宣言が解除されたからと言って新型コロナウイルスが完全に終息したわけではありません。

経済への影響が出ている中でも転職活動を続けている人、これから始めようと思っている人は多くいます。

まず、この状況下での転職活動を不安に感じている人はどのくらいの割合でいるのでしょうか?

転職活動の不安

ジョブクル転職を運営する株式会社スマイループスが発表した調査結果によると「不安を感じます」「やや不安を感じます」を合わせ転職活動に不安を感じている人は89%にもなることが分かります。

 
また、どのようなことに不安を感じているのかの問いには‥

転職活動の不安

※出典元:スマイループス「新型コロナウイルス感染症による転職意欲動向調査」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000019920.html

不安に感じることは幾つか挙げられていますが、殆どが「景気等の影響により、採用されにくくなるのではないか(85%)」となっています。

バブル崩壊やリーマンショックの時のように不景気になれば失業者が増え転職市場が冷え込むことが予想されるため、景気動向に対する懸念が多くの人達の転職活動への不安に繋がっています。

新型コロナが“転職”に与えた影響は?

多くの人達が転職活動に不安な気持ちを持っているなか、実際に転職活動をしている人はどのくらいいるのかを人材紹介会社であるエンワールド・ジャパン株式会社の調査を参考に見ていきたいと思います。

転職活動

2020年5月19日~5月21日にインターネットで行われた調査によると、約4割が「現在、転職活動している」、約3割は「今後転職活動を始める検討をしている」と答えています。

また、転職活動をしていると答えた人に“転職活動の開始時期”について尋ねたところ、約8割はコロナ流行前から、約2割はコロナ流行後から転職活動を始めていることが分かっています。

転職時期を遅らせる人や転職の検討を止めた人も出てきているなか、不安な時期に敢えて転職活動を始めた理由にはどのようなことがあるのでしょうか?

転職理由

※参照:エンワールド・ジャパン株式会社「新型コロナ禍におけるキャリア・転職意識調査」
https://www.enworld.com/blog/2020/05/career-awareness-survey

全体で見ると「自発的」に転職活動を始めた人がリストラや失業等の「会社都合」よりも多い結果となりました。

自発的に転職活動を始めた人の主な理由
  • キャリアアップ、スキルアップなどの意欲が向上したため
  • 新しい働き方を実現するため
  • 家族や知人と過ごす時間を増やすために働き方を見直したい
  • 今後、転職市場がより厳しい状況になることを予想して早めに動き出した
  • コロナの影響で昇給、賞与がカットされたから
  • 外資系はコロナの影響で撤退の可能性もあるため

エンワールド・ジャパン株式会社の調査では、新型コロナウイルス感染拡大を受けてキャリアや転職についての意識が「大きく変化した(30%)」「少し変化した(44%)」と約7割の人が答えています。

自身の働き方について改めて考え直す良いきっかけとなった人も少なくはないようです。

コロナ流行後から自発的に転職活動を始めた人の多くは前向きな理由であり、こんな時だからこそ今後のために今できることを確実に進めていく姿勢は素晴らしいことです。

 
とは言え、転職活動の時期を遅らせることや転職自体を止めることが悪いわけではなく、この時期に自分自身のスキルアップのための時間に使う、企業や業界の情報収集、状況を見ながら動き出すタイミングを見計らうなど準備期間にすること、キャリアプランを見直し今が転職のタイミングではないと判断した、現職が有事の際にも影響を受けにくいことを実感した‥など、コロナの影響があったからこそできること・分かったことがあるはずです。

転職する・しないどちらにしても今ある時間を無駄にしないことが大切です。

現在の転職活動の状況は? ※2020年5月末時点

転職活動を始めるタイミングは人それぞれの状況や考え方によって変わってきますが、現在の転職市場を知っておくことで転職活動を始めるべきか否かの判断材料になるはずです。

まず、2020年5月29日に厚生労働省より発表された一般職業紹介状況(令和2年4月分)を見てみましょう。

有効求人倍率

※参照:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和2年4月分)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000212893_00037.html

令和2年4月の有効求人倍率は1.32倍であり、前月よりも0.07ポイント下回っています

これで有効求人倍率の低下は4ヶ月連続となりました。

 
また、新規求人倍率は1.85倍となり前月に比べ0.41ポイントの低下

前年同月と比較すると31.9%減であり全体的に求人が減少していますが、その中でも宿泊業・飲食サービス業(47.9%減)、生活関連サービス業・娯楽業(44.0%減)、製造業(40.3%減)と大きな影響が出ています。

 
もう一つ、2020年5月に転職サイトdodaが発表した「転職求人倍率レポート(2020年4月)」も見てみましょう。

転職求人倍率レポート

※参照:doda「転職求人倍率レポート(2020年4月)」
https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/

2020年4月の求人倍率は2.58倍(前月比+0.04pt)となっています。

求人数は前月比89.5%転職希望者数は前月比88.1%と共に減少しましたが転職希望者数の減少幅の方が大きかったため求人倍率は前月比+0.04ptと僅かながら上昇しました。

コロナ禍での転職活動の中止・延期を選んだ人が増加したことが窺えます。

 
求人数が前月比89.5%と全体的に求人が減少傾向にありますが、その中でも減少幅の小さかった業種・職種をそれぞれ紹介します。

業種別
  • IT・通信(前月比93.8%)
  • 外出自粛の影響から需要が高まったゲーム(オンライン・ソーシャル)やITアウトソーシング(IT環境の整備)の求人が増加。

  • サービス(前月比91.4%)
  • 道路貨物運送業(宅配便・トラック運送など)や技術系アウトソーシング(人材サービス)、電力(新電力や電力小売りなど)で採用活動が活発。

  • 小売・外食(前月比88.0%/前年同月比124.0%)
  • 前月比では88.0%であるが、「通信販売・ネット販売」「ドラッグストア」「食品・GMS・ディスカウントストア」などの求人数に関しては前年よりも上回っている。

職種別
  • 技術系[IT・通信] (前月比94.6%)
  • 「スマホアプリ・ネイティブアプリ系エンジニア」や「セキュリティエンジニア」で求人数が増加傾向にあるが、その他の職種でも減少幅は少なく全体的に採用活動が活発。

  • 技術系[建築・土木](前月比93.2%)
  • 「土木設計・測量」「建築設計・積算」の求人数は横ばいで変わらず、前年同月比113.8%と前年を上回る求人数を維持。

  • 販売・サービス系(前月比84.4%/前年同月比114.4%)
  • 前月比は84.4%と減少傾向にあるが、「運輸・物流サービス」の求人数が増加していることと生活必需品を取り扱う「店舗・販売」の求人数が多いままであることから前年同月比114.4%となっている。

厚生労働省の一般職業紹介状況やdodaの転職求人倍率レポートを見ても分かるように、求人数は減少傾向にありますがそれでも転職希望者よりも求人数の方が多い状況は続いています

今後は採用活動を一時休止している企業でも、6月以降の再開を見据えた準備を始めているところが出てくるため情報収集は積極的に行っておきましょう。

 
転職活動の不安にあった「景気等の影響により、採用されにくくなるのではないか」についてですが、今後の景気がどうなるのか分からない状況のこの時期に採用活動を行っている企業は景気に左右されない、成長していく可能性が高い‥など何らかの理由があると考えてみましょう。

ネームバリューに囚われず、これから自分が理想とする働き方を実現できる企業をじっくり探してみるのも良いのではないでしょうか。

考え方によっては、転職希望者が僅かながらも減っている今が企業との理想的なマッチングが叶うチャンスの時なのかもしれません。

コロナ禍での転職活動のメリット・デメリット

これまでの転職活動とコロナ禍での転職活動とでは状況が異なるため、不安に感じることが多いようにデメリットのほうが多いように感じるかもしれません。

しかし、感染防止対策のためのテレワークや在宅勤務中であること、オンライン面接が増加していることなどでコロナ禍の今だからこそ得られるメリットもあります。

メリット

  • 企業分析などの情報収集や転職のための準備時間の確保がしやすい
  • オンライン面接が増え、移動する手間が省け効率良く多くの企業に応募できる
  • 有事の時でも採用活動を積極的に行っている企業は長い目で見て安心?
  • コロナ禍の今だからこそ企業の本質が見えやすい
  • (コロナの影響を受け)自分の理想とする働き方を具体化できた

デメリット

  • 選考スピードが遅くなる
  • 選考の中止・延期の可能性もある
  • 内定取り消し・入社時期が見送られることも
  • 経験者優遇の求人が増え、未経験やポテンシャル採用は減少傾向

これまでは特に目標もなく与えられた仕事をして、何となく働いていた人も多かったと思います。

そんな中での新型コロナウイルス感染拡大からの緊急事態宣言発令。

テレワークに変わった人、テレワークができなかった人、仕事が休みになってしまった人、仕事が休めず大変な思いをした人‥と“仕事“というものに改めて向き合うことができたのではないですか?

生活や仕事に大きな変化をもたらした2~3ヶ月の中で、何のために仕事をするのか?どのような働き方をしたいのか?を具体化できた人も多かったと思います。

今回のことで得られた経験や考えは今後プラスになっていくに違いありません。

転職を考えている人はデメリットの部分もしっかりと頭に入れておきながらも、前向きに転職活動を進めてみてはいかがでしょうか?

転職ならプロに相談しよう

転職はプロに

どんなことにもタイミングの良し悪しがあり、転職に関しても当てはまります。

売り手市場・買い手市場という言葉があるようにタイミング次第で就職や転職の難易度が変化していくものです。

個人ではなかなか転職市場を見極めて活動していくことは難しいので、今のようなコロナ禍での転職活動では転職のプロである転職エージェントのサポートを受けながら進めていくことをおすすめします。

転職エージェントでは希望条件に合わせた求人の紹介、その時々の状況に合わせたアドバイスを受けることもできるので安心して転職活動を進めていけます。

コロナ禍での転職活動に少しでも不安を感じている、より良い転職を叶えたいと思っているのなら転職エージェントに相談をしてみましょう。


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷