近年、貯蓄や老後資金など新しいライフプランの形成のため個人の投資家が増え、これまでのように大きな資金をかけず少額からスタートできるような投資信託のようなスタイルも注目されています。
この低金利時代を生き抜き、資産を増やして安心の生活を送るには正しい投資の方法を身につける必要があります。
投資というとギャンブルのようにリスクが大きいイメージがありますが、投資の知識を身につけリスクヘッジを行えば安全に始めることができます。
今回は、金融リテラシーの向上と適切な投資を目的にする2019年からスタートされた「投資診断士」について、ファイナンシャルプランナー(FP)との違いも合わせて解説します。
これから投資を検討している方、すでに投資を始めている方、金融機関で働いている方におすすめの資格ですので、ぜひ参考にしてください。
「投資診断士」は、2019年一般社団法人投資診断協会によって創設された投資アドバイザー資格です。
“投資”というとリスクが高く敷居が高いイメージがあり、興味はあるけれどなかなか踏み出せないという方が多いのではないでしょうか。
特に日本では、投資や資産運用に関する情報が少なく一般の方の金融リテラシーが低いといった現状があり、投資は「怖い」「損をする」と思い込み自分達とは関わりのないものとシャットダウンしてしまっている方も多いからです。
確かに投資の正しい知識を身につけず投資で失敗されている方も多いですが、金融リテラシ―を向上させ、自分に合った投資の手段や選択を行うスキルを身につけることでリスク回避することができます。
今回創設され投資診断士は、投資や資産運用にかかわる知識を深め、自分に合った適切な投資スキルを身につけるための資格なのです。
ファイナンシャルプランナーをはじめ金融系の資格は数多く存在しますが、その中でも「投資」に特化した知識を養います。
など、現代社会を生き抜くために欠かせない投資の知識を学びます。
投資ってなに?なにからはじめたらいいの?という方も投資の基礎知識から学び新しい情報を得ることで投資が身近なものに感じるでしょう。
低金利が続く日本においてより豊かな生活を送るためには資産運用が欠かせませんが、資に一歩踏み出せないと悩む方は多いものです。
投資診断士の役割として
を目的としています。
投資診断士は金融機関や不動産業界で働いている人だけの資格ではありません。
投資診断士の資格取得でメリットがある人は以下の通りです。
投資診断士の取得におすすめの人
投資診断士を取得すれば名称を名刺に記載できるため、金融リテラシ―を身につけていることのアピールとなり、仕事でも活用できるでしょう。
また家計管理をされている主婦の方が、潤いのある生活を目指して投資を始めるのもおすすめでしょう。
生きている限りお金との関わりは切っても切れません。
そのため、投資の知識を身につけることはほぼすべての方に役立つといっても過言ではありません。
投資診断協会が挙げる4つのメリットに沿ってそれぞれご説明させていただきます。
投資診断士の資格取得者は名刺に名称を記載できるため、仕事でプラスαのスキルとして有効活用できます。また、履歴書や職務経歴書でのアピールポイントとなり、就職や転職にも有利。
教材や研修で投資の幅広い知識を学び、月2回配信される投資、金融関連の情報によって業務や資産運用に活かすことができます。
また、金融業界の著明人によるセミナーも開催されるため、常に新しい情報とマネーリテラシ―を身につけることができるでしょう。
投資診断士申し込み後に研修教材が届き、自宅で学習しますので働いている方がマイペースに学ぶことができます。
また空き時間に学べるので、忙しい子育てママも無理なく資格取得できるでしょう。
研修教材(テキスト1冊・研修動画360分)と試験費用がセットで、合計43,000円で受講できます。
内訳は以下の通り。
試験合格後2年ごとに更新が必要になり、更新費用として2万円必要となります。
他の資格講座の受講と比べると比較的安く取得できる点がメリットです。
投資診断士の資格を取得すれば保有者だけの大きなメリットが3つあります。
金融関連の情報や知識向上に関する情報など月2回配信されますので、常に新しい知識を更新することができます。
投資診断士の知識を仕事で活かすためのツールとして統計数値やグラフデータ、説明資料テンプレートが提供されます。
また、投資・金融に関連する400以上のコンテンツも無料で読むこともできますのでさらに知識やスキルの向上につながるでしょう。
日頃関わる機会がない、金融業界の著名人との交流会や投資・金融業界に精通した講師によるセミナーに参加することができます。
資格取得がゴールではなく、さらに金融リテラシ―を向上させ今後の人生に活かせるようなアフターフォローが充実しているのも、投資診断士資格保有者だけの大きな特典といえるでしょう。
投資を続ける中で躓くこともあるかと思いますが、最新の情報や定期的なサポートがあればモチベーション維持にも効果的ですね。
では次に投資診断士の資格取得までどのような流れなのかご説明します。
一般社団法人投資診断協会の公式サイト(https://entry-ida.com/)から必要事項を記入し申し込み、研修受講料と試験費用を支払います。
年齢や学歴を問わず誰でも受験することができます。
受験申し込み後、投資診断協会より試験詳細のメールが届きますので確認しましょう。
マイページにログインし、日本全国260箇所から試験会場・日程の選択をします。
決済が終われば約1週間で教材が到着します。
届いた教材と動画を活用し資格試験に向けて学習していきましょう。
選択した試験会場、日程にて資格試験に臨みます。
学習の成果を発揮し、合格を目指しましょう。
合格すれば、研修修了証と認定証が郵送されますので、アピールポイントとし仕事やプライベートで活用してください。
投資診断士資格の学習内容は、主に6つ。
(株式投資、投資信託、不動産投資、生命保険、暗号資産など)
(確定拠出年金、NISAなど)
引用:一般社団法人投資診断協会(https://entry-ida.com/)「研修・試験について」より
試験概要についてみていきましょう。
(無料で受講できる直前講習は30分)
合格率は非公開だが、新しい資格で難易度も高くないことから90%以上と予測されている
金融系、資産運用などの資格としてファイナンシャルプランナーがメジャーですが、投資診断士とはどう違うのでしょうか。
ファイナンシャルプランナーは、税金や保険、年金などの知識をもち、企業・銀行・証券会社・保険会社・不動産会社・FP事務所などで働く方から人気が高いことが特徴です。
ファイナンシャルプランナーの役割として、顧客に対して様々な投資・金融商品の仕組みをアドバイスし、暮らしに直結するライフプランの設計や資産運用の提案やサポートを行います。
一方、投資診断士は“投資”に特化した知識とスキルをもち、投資商品の選び方、正しい投資方法などのアドバイスを具体的に行うといった違いがあります。
いかがでしたでしょうか?
投資診断士について詳しくご紹介させていただきました。
投資に興味があるけれど踏み出せない方や投資を怖いと思っている方など、投資初心者の方も正しい投資の知識を身につけることで、楽しみながら投資へチャレンジするきっかけになるのではないでしょうか。
生活資金や老後の貯蓄への不安など様々なリスクに備え安定した将来のために無理なく資産形成することが今の時代に求められています。
潤いのあるライフプラン実現のために「投資診断士」を取得し、投資の知識と視点をもつことは有効です。
独学で学ばれる方もいらっしゃいますが、今後ますます投資商品が増えてくるため有益な情報をキャッチし、幅広い知識を身につけるためには確かな学びが重要なので適切な教材を活用することをおすすめします。
まだ認知度は低い「投資診断士」ですが、投資のプロフェッショナルとして、仕事でのキャリアアップとともに個人の資産運用のスキルとして役立てることができます。
また、就職を控える学生の方や転職を目指す方のアピールとしても評価が高く、採用率アップにつながり豊かな人生を実現させることでしょう。