【web面接とは?】これさえ読めばweb面接に戸惑う必要なし!

web面接

国土の広いアメリカで遠方の応募者に考慮し始まったとされるweb面接

日本でも10年ほど前から少しずつweb面接を導入する企業が増えてきています。

そして、2020年は新型コロナウイルスの感染リスクを軽減させるため、従来の対面による面接以外にも新たにweb面接を導入する企業が増えてくることが予想されます。

インターネットの普及だけでなく様々な理由からweb面接が導入されている中、これまでに一度もweb面接を経験していない人は戸惑うこともあるはずです。

web面接のやり方は?必要なツールは?いつ・どこで・どんな服装でweb面接を受ければいいのか?‥など、疑問や不安を感じませんか?

新卒の時だけでなく、転職の時でも「面接はwebで行います」と言われても焦らないためにweb面接について詳しく紹介していきたいと思います。

web面接とは?

そもそもweb面接とは、パソコンやタブレット、スマートフォンのビデオチャットを使いインターネット経由で面接を行う方法のことであり、オンライン面接や無料チャット・ビデオ通話ツール「Skype」を利用する企業が多いことからスカイプ(Skype)面接とも言われることがあります。

 

web面接を導入している企業例
  • マクドナルド
  • 湘南美容クリニック
  • リクルートライフスタイル
  • ミニストップ
  • ふじ交通(タクシー会社)
  • 株式会社ウェルネスフロンティア(スポーツクラブ運営)    など

この他にもweb面接を導入している企業は多数あり、中でも日常的にWEBを利用するIT企業が積極的にweb面接を実施している傾向にあります。

web面接は広がっている

日本でもweb面接を導入する企業が増えてきているとお話しましたが、よりその事実を実感していただくために幾つかのデータを紹介したいと思います。

1つ目はマイナビが2019年7月に発表した『2020年卒 マイナビ学生就職モニター調査 6月の活動状況』です。

web面接

※参照:マイナビ『2020年卒 マイナビ学生就職モニター調査 6月の活動状況』
https://www.mynavi.jp/news/2019/07/post_20891.html

19年卒でWEB面接を経験した学生は11.5%でしたが、20年卒では20.2%2倍近くまで増えています

このデータは新卒採用時のものですが、2つ目に紹介するのは中途採用時に関するデータです。

 
エンワールド・ジャパンが2020年2月に中途採用における新型コロナウイルス感染対策についてのアンケートを行いました。

web面接

※参照:エンワールド・ジャパン『新型コロナウイルスの感染対策』
https://www.enworld.com/blog/2020/02/coronavirus?

中途社員の採用活動において新型コロナウイルスの感染対策を実施している企業は外資系企業、日系企業ともに3割弱であり、具体的な対策としては「採用面接・面談をオンライン化」と答えた企業が最も多い結果となっています。

全体で見ても約6割がweb面接を取り入れており、更に最終面接(役員面接)に於いても約3割がオンラインで実施すると答えています。

このように、今回は新型コロナウイルスの影響でweb面接を実施せざるを得ない企業も増えていますが、このことをきっかけに今後web面接に切り替える企業が増えてくるはずです。

web面接のメリット・デメリット

web面接が増えてきている背景には様々な理由がありますが、応募者・企業側の双方にメリットがあることも理由の一つに挙げられます。

web面接のメリットを挙げていくとともに、考えられるデメリットも併せて挙げていきたいと思います。

メリット

  • 会社に出向かず自宅で面接ができる(面接のための移動時間・交通費・宿泊費などが掛からない、遠方のため諦めていた企業にも応募しやすくなる)
  • 面接日程の調整がしやすい(応募者、企業ともに)
  • 面接会場で面接を受けるよりも落ち着いて面接が出来る(自宅なのでリラックスできる)
  • 採用までがスピーディーになる(企業側の面接の手間が少なくなり面接スケジュールが短縮できる)
  • 面接に出向く負担が少なくなるため、多くの企業に応募しやすくなる

デメリット

  • 通信環境の影響を受けやすい(音声や動画が途切れてしまう、タイムラグなど)
  • 面接官の反応が分かりづらい
  • 自宅では家族の目が気になり場所選びに苦労する
  • 会社に出向く面接と比べ緊張感を保ちにくい
  • 面接に行かないため会社の雰囲気が分からない

企業側のメリットとしては、「採用コストの削減」 「地方からの優秀な人材の獲得に期待できる」 「時間の確保が難しい中途採用者(転職希望者)の面接実施率を上げられる」 「内定通知までのスピードが上がり優秀な人材を確保しやすい(他社へ流さない)」などが挙げられ、デメリットには「応募者の雰囲気が伝わりにくい」 「会社の雰囲気を伝えられない」 「web面接システム導入のためのコストや不慣れな応募者への説明などの業務が別で発生する」などがあります。

 
web面接にはメリットも多くありますがデメリットとなる部分も十分に理解し、しっかりと準備をした上で臨むようにしましょう。

web面接の流れ

web面接のツールはSkypeを使用する企業も多くありますが、企業によって他のツールを指定されることもあるので、アプリのインストール、アカウント登録などの準備が必要なのか?を事前にしっかりと確認をしておくことが大切です。

以下ではweb面接で利用されるツールとweb面接の流れを簡単にですが説明します。

web面接で利用されることが多いツール
  • Skype
  • Zoom
  • Whereby
  • interview maker
  • HARUTAKA   など

Skypeの場合

  1. Skypeをインストールする
  2. アカウント登録
  3. 動作確認(マイク・カメラ)
  4. 面接開始5分前までには待機する
  5. 企業からの着信後にweb面接開始

ZoomやWherebyの場合

※アカウント登録の必要なし

  1. 企業からweb面接に関するメールを受け取る
  2. 面接開始5分前までにメールに記載されたURLをクリックし待機する
  3. web面接開始


アプリをインストールしたり、アカウント登録が必要な場合は多少手間が掛かりますが、特別難しいことではないので時間に余裕を持って焦らずに行いましょう。

web面接に適した場所と服装は?

web面接場所服装

次に、web面接に適した「場所」と「服装」についてお話します。

web面接のメリット・デメリットでも少し触れているように、web面接はインターネット環境が整っていれば自宅で受けることが可能です。

そして、明るく、静かであり、インターネット環境が整っていることがweb面接を行う場所に適しています。

おすすめな場所

  • 自宅
  • ネットカフェ(明るく、個室がある所)
  • ホテル

自宅以外にも個室のネットカフェやホテルも静かであり、インターネット環境が整っているのでweb面接を受ける場所としておすすめです。

家族が居て自宅では落ち着かない、自宅のインターネット環境が不安定‥という人は事前に下見をした上でネットカフェやホテルも検討してみましょう。

 
web面接での服装は、会社からの指定があればそれに合わせた服装。会社から特に指定が無い場合はwebであっても面接は面接であるためスーツが適しています

居ないとは思いますが「私服」の指定だからと部屋着のような服装でweb面接を受けたり、見られないだろうと上半身だけビシッとスーツ姿で下は適当‥なんてことはしないようにしましょう。

面接時は清潔感のある服装や身だしなみが基本中の基本です。

web面接で注意したいこと・やってはいけないこと

最後にweb面接のマナーを紹介します。

注意点やNG行動を頭に入れておき、万全の体制でweb面接に臨みましょう。

 

  • パソコンを使用する
  • スマホやタブレットよりも揺れがなく画質が安定しているためパソコンの使用がおすすめです。パソコンを持っていない場合はネットカフェを利用すると良いでしょう。イヤホンやマイク付きイヤホンを使用すると面接官の声が聞こえやすく、自分の声も届きやすいので◎。

  • アカウント名、写真に注意!
  • Skypeなどアカウントが必要なものでは、アカウント名は本名でアイコンは就職・転職活動用の写真にしましょう。

  • 背景にも手を抜かない
  • 自宅の場合、部屋が散らかっていたり趣味として飾っているものが映り込んでしまうことがあります。余計なものが映らない壁際など背景にも注意が必要です。

  • カメラの位置を確認
  • 自分の視線とパソコンのカメラの位置がまっすぐになり、上半身が映る位置にセッティングしましょう。web面接中にパソコンの画面を見て話したくなりますが、面接官に視線を向けるにはカメラを見て話すことを意識しましょう。

  • 面接中はパソコンを触らない
  • 大事なことをメモしようとパソコンに打ち込んでしまうと、タイピング音が面接官に丸聞こえになってしまいます。メモはノートや紙にしましょう。
    また、面接で使用しているソフト(Skypeなど)以外は全て閉じておきましょう。通知音なども面接官に聞こえてしまいます。

  • インターネット環境の確認を怠らない
  • 面接中に接続が途切れないようにインターネット環境が安定している場所であること、万が一途切れてしまった場合も慌てず冷静に対応することが大切です。接続が切れてしまったから不採用となるわけではないので、その後の対応が重要となります。

web面接は更に広がるはず

WEB面接は広がる

ここまで”web面接”について紹介してきました。

転職活動でこれからweb面接をする予定がある人には少しは参考にしていただけましたか?

面接内容は会社に出向き面接をする場合と変わらないので、企業ごとの面接対策をバッチリとしておき落ち着いてweb面接に臨んでください。

今すぐはweb面接の予定がない人でもいつか転職するときにはweb面接が当たり前になっているかもしれません。

予備知識として頭に入れておくだけでも、いざという時にきっと役立つはずです。

そして、Web面接が今以上に普及していけば面接に行くまでの負担がネックとなり諦めていた企業への転職も身近なものになるのではないでしょうか?

web面接は転職の可能性を広げてくれる一つのきっかけとなっていくような気がします。


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷